台風10号は週末にかけ非常に強い勢力で直撃の恐れ

2020年09月02日
台風10号は週末にかけ非常に強い勢力で直撃の恐れ
(解説:気象予報士 #穂川果音)

大型で非常に強い台風9号ですが、今夜にかけて、九州北部に接近し、
大荒れの天気となる予想です。

そして、昨夜発生した台風10号ですが、この後発達を続け、
今週末にかけては、本州に直撃する恐れも出てきました。

まずは台風9号の予想進路から見ていきましょう。

今夜にかけて、暴風域を伴いながら九州北部に接近する見込みです。

その後も、あまり勢力落とすことなく、日本海に進む予想となっています。

風のピークは、九州南部で今夜にかけて。九州北部では明日の明け方までとなっています。

予想されてる最大瞬間風速は、九州北部では50メートルとなっており、非常に危険な状況です。
こちらの風速50メートルとは、走行中のトラックが横転してしまう可能性もあります。
不要不急の外出は避けてください。

そして、波にも警戒が必要です。
こちらは、今夜予想されてる波の高さですが、濃い赤色のところが9メートル以上の波が予想されているところです。
気象庁は、明日にかけて、九州北部で12m、九州南部では10メートルの波を予想しています。
高波にも、厳重に警戒が必要です。また、九州北部では潮位が高くなるおそれもあります。高潮にも警戒をして下さい。

雨雲の予想を見ていきましょう。

明日の未明にかけて、九州地方は台風本体の雨雲がかかり、猛烈な雨が降る所があるでしょう。そして、明日にかけても西日本の太平洋側中心に、湿った空気が入り込むため、
活発な雨雲がかかり続けそうです。
予想されてる雨量は、明日の昼にかけて、四国では多いところで300ミリ。
九州北部や東海地方で、250ミリとなっています。
この雨ですが、金曜日にかけて続く恐れがあります。
大雨による土砂災害や、低地の浸水など十分に注意が必要です。

台風10号の予想進路も見ていきましょう。
現在、日本の南の海上に発生した、台風10号ですが、この後、発達し続け、今週の日曜日の朝には、九州の南の海上に、「非常に強い」勢力となって接近してくる恐れが出てきました。
奄美から西日本には直撃する恐れもあり、最新の台風情報を必ず確認してください。
今年は、海面水温が高い状況が続いています。
このため、台風が発達しその勢力を維持しながら、本州に直撃する可能性があるため、早めに、大雨や暴風・高波への備えを行って下さい。

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