バーディー大作戦 丹波哲郎&倉田保昭 ダブル空手アクション!

Gメン75の前作、バーディー大作戦。
キイハンターから続くTBS土曜夜9時の東映アクションシリーズ。

キイハンター、アイフル大作戦と同じくコミカルな要素が多々占める作品。
笑いやレギュラーメンバーの私生活を極力省き、徹底したハードボイルドタッチに仕上げたGメン75とは同じシリーズでも大きく雰囲気が異なる。

そしてGメン初期メンバーでお馴染みの倉田保昭氏・岡本富士太氏・藤木悠氏の名前が連なり、初期Gメンを思わせるようなシリアスな展開もあった。

Gメンでは警視という立場もあり、取り調べ時以外のアクションは殆ど見せないどころか、現場に出向くことすら珍しかった丹波ボス。
それがこのバーディー大作戦では御年52歳ながらも空手の達人の腕前を披露する。
この土曜夜9時東映アクションシリーズではバーディー大作戦が丹波哲郎氏最後のアクション披露作品となったようだ。

そして千葉真一氏、宮内洋らと並ぶアクション大物俳優・倉田保昭氏。Gメン動画でも述べたように、アクションが控えめになった作風のGメンとは違い、バーディーでは毎回と言っていいほど“ドラゴン”として大暴れ。

Gメンでもここまでとは言わないまでもそれなりにアクションシーンを入れれば、あるいは倉田氏の降板もなかったかもしれないとふと思ってしまう。

さらにGメンでは犯人役ばかりだった小林稔侍氏がセミレギュラーとして行内刑事役として出演しているのである。追出刑事役の藤木氏とは「おいで」「ゆかない」というダジャレコンビ。ここからしてお笑いの要素が存分に設定されている。初期はあのゴッド姉ちゃん・和田アキ子もレギュラーだったという異色作品。

私の好みとして倉田氏・岡本氏が加入したハードアクションが魅力的な後期を見逃すことなく全て見ることが出来ていれば、と悔やんでならない。

尚、後に金八先生シリーズでお馴染みになる脚本家の小山内美江子氏は本作まで土曜夜9時東映アクションシリーズのメインライター陣の一角として活動してきたが、次作Gメン75では第2話のみを執筆するのみだった。

軽快なコメディーアクションの作風が小山内氏とマッチしていたのだろうか。
どことなく、Gメン第2話『散歩する囚人護送車』はバーディー大作戦を彷彿させるような派手なアクションや軽快なテンポ、無国籍的な雰囲気がちりばめられている。

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