懐かしのNHK通信高校講座・化学反応と熱

このビデオは昭和の時代にあって現在は消えてしまった内容の1つ。お馴染みの熱化学反応式の計算に当時はカロリー(cal)を単位として使っていたのです。現在はもちろんジュール(J)、で、面白いことに現在の子供達にはこのカロリーの方が解りません。食品の栄養表示などは現在でもカロリーですが「これが反応エネルギーの単位でもある…」という点がどうにもしっくり来ないようです。

講師は東京都立高校教諭の西平輝子先生、非常に解り易く説明されているので多分、中学生でも(化学に興味があれば)理解できるでしょう。個人的には中学校の経験も有り、理解の早い中学生にはこうした高校化学の内容もどんどん教えてあげたら良いと思っているのですが、実際には中間・期末の定期テストが全学年同一問題(同一評価基準)なので、こうした内容を中学の授業で踏み込んでやることは今非常に難しくなっています。定期テストのウェイトが低かった昭和の方がこういう面ではフレキシブルでした。

もちろん飛び級があり、専門別、単位制、能力別クラスで小人数(約20名)、定期試験など無い米国では各教師がクラスごとそれぞれに試験・評価を行うため、こうした制限は無く「能力の低い子供に(教師に?)合わせる…」などという金太郎飴的な発想はありません。現行制度(教育利権維持のための護送船団方式)が続く限り、NCISのアビー・シュート女史のような才能が日本で育つことは無いでしょう。

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