コロナワクチン開発 半年後の臨床試験を目指す

政府による新型コロナウイルスへの対策が進められる中、医療面の予防対策も進んでいます。大阪府茨木市の製薬会社が新型コロナウイルスのワクチン開発に着手したと発表しました。最短で半年後の臨床試験を目指すということです。

 遺伝医薬の開発を行う製薬会社「アンジェス」が東京・千代田区で会見を行い、大阪大学大学院の森下竜一教授らと共同で新型コロナウイルス予防のためのワクチンの開発を進めていると発表しました。このワクチンは病原体ではなくウイルスのDNAを使うことから安全と考えられていて、短期間で大量生産できるため、伝染病の緊急対策として有効だということです。森下教授は「ワクチンの製造工程でも病原体を一切使用しないので、通常の設備でも製造・研究できるのが特徴」と話しました。

 ワクチンは2週間ほどで完成する見込みです。今後、マウスなどで実験を行い、最短で半年後の臨床試験を目指しています。また、このワクチンを馬に接種することでできる抗体は、重症患者の治療薬として使うことができるということです。

<マスク団体「再利用勧めない」>

 一方、感染予防のためのマスクが不足する中、業界団体がマスクの再利用について「洗って使えるという表記がない場合は勧めない」という指針を示しました。

 この指針はマスクメーカー115社が加盟する全国マスク工業会が示したもので、「洗って繰り返し使えるという表記のないタイプは、洗うと機能が落ちるため、再利用は勧められない」としています。その上で、どうしても洗って再利用したい時は、中性洗剤を使って、もみ洗いではなく押し洗いして十分にすすぎ、自然乾燥させることを推奨しています。また、抗菌スプレーやアルコール消毒液などはフィルターの機能をなくしてしまうため、使用しないよう求めています。

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