サルに投与「安全性を確認」 ワクチン開発競争 参戦のタイ

新型コロナウイルスに対する特効薬。
ワクチンはいつ完成するのか?

WHO(世界保健機関)によると、6月18日時点で、世界でヒトへの臨床試験が進められているワクチンは13。
このほかにも128のワクチン研究が進められていて、開発競争は激しさを増している。

そうした中、タイでは22日、注目のワクチン開発に進展があったと発表された。

サルに対するワクチンを投与した結果が公表された。

今のところ、呼吸器系や中枢神経系に異常は見られず、安全性は確認されたという。

国立チュラロンコン大学が発表したのは、ワクチンをサルに投与した実験結果。

チュラロンコン大学・キアット教授「適量を投与したサル5匹のうち、4匹が良い免疫反応を起こした」

5月23日に高濃度のワクチンを投与したサル5匹のうち、4匹に抗体を確認。

また、低濃度のワクチンを投与した5匹のうち、3匹からも抗体が確認されたという。

用いられたのは、mRNAと呼ばれるウイルスの遺伝物質の一部を用いたワクチン。

そもそもワクチンとは、病気にかかる前に投与し、人為的にウイルスに対する抗体を作り出すもの。
毒性を弱めたり、不活性化させた病原体そのものなどを投与するのが一般的。

今回の方法では、mRNAによって、体内ではウイルスの一部のたんぱく質のみが作られ、実際に病原体はいないものの、ウイルスがいるかのように体が反応して抗体が作られる。

チュラロンコン大学・キアット教授「動物のデータは良い。10月に(ヒトの)臨床試験を始めるためには、(サルへの)2度目の投与でも良い結果が出ることが必要です」

自国でのワクチン生産に挑戦するタイ。

2021年までに大量生産体制構築を目標としている。

(2020/06/22)

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