SWITCHインタビュー 達人達「石川直樹×大竹伸朗」[字]…の番組内容解析まとめ

出典:EPGの番組情報

SWITCHインタビュー 達人達「石川直樹×大竹伸朗」[字]

世界中を旅しては厳しい自然や人間の営みを写真や文章で表現し続けてきた石川直樹と、街にあふれるあらゆるもので作品を生み出してきた世界的画家・大竹伸朗のクロストーク

番組内容
前半は新宿にある大竹のお気に入りのバーで。現在、愛媛県宇和島市にアトリエを構える大竹だが、ここは東京で作品作りの魂が灯る貴重な場所だという。絵画や造形、音楽などジャンルを超えて作品を生み続ける大竹の心の底に石川が迫る。後半は石川の作業部屋へ。未知なるものに出会いたい一心で地球丸ごとをフィールドにする石川の軌跡と、これからを大竹が聞く。わからないことはわからないまま受け止め表現する二人が共鳴する。
出演者
【出演】写真家…石川直樹,画家…大竹伸朗,【語り】六角精児,平岩紙

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – インタビュー・討論
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化

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  11. 出会
  12. 石川君
  13. 気持
  14. 地図
  15. 頂上
  16. 文章
  17. フィルム
  18. 感覚
  19. 言葉
  20. 写真撮

解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

NHK
created by Rinker
エンスカイ(ENSKY)

ネパール ヒマラヤ山脈を歩く一人の男。

長きにわたり
ヒマラヤの山岳地帯に暮らす

シェルパ族と交流し
その暮らしを撮影してきた。

This is 9, 000 US dollars.

コロナ禍で登山者が減り
苦境にあえぐシェルパ族に

石川は みずから
写真集の売り上げの一部を届けている。

石川のフィールドは
ヒマラヤだけではない。

地球まるごとだ。

翌年には
世界七大陸の最高峰登頂に成功し

当時の最年少記録を塗り替えた。

世界中を旅しては 写真や文章で表現し

高く評価されている。

2004年
熱気球の冒険家の太平洋横断に同行。

その挑戦する姿をつづった
「最後の冒険家」は

「開高健ノンフィクション賞」を受賞。

でけえ!

写真のテーマは

時空を超えた人間の営みにも及ぶ。

世界各地に残る
先史時代の人々が描いた壁画から…。

太平洋の島々で連綿と続いてきた

船を使った暮らしや文化まで。

写真集「CORONA」は

先人の残した知恵に
新しい世界の在り方を模索したとして

権威ある写真賞
「土門拳賞」を受賞した。

自分の体を使って 世界と向き合い

これまでに 50冊以上の本を出してきた
石川。

一体 その原動力は どこにあるのか。

そんな石川が会いたいと願ったのは…。

その作品は
絵画の枠にはとらわれない。

この日は 10年前に作りかけていた
作品に

新たに手を加えていた。

結構 ありますよ。

何か 分かっちゃうと…。

大竹の特徴は

街にあふれる ありとあらゆるもので
作品を生み出すこと。

時には 漁に使う金具も材料となる。

北アフリカのモロッコから持ち帰った
印刷物も…。

こういうのを…

…っていうふうに
宿命的なものがあるわけね。

あと 何かないかね…
もっと気の利いた答えっていうのが…。

何か もどかしいんだよなあ これ。

大竹の名は
世界の美術界に知れ渡っている。

5年に一度 毎回テーマを定め

世界中から選び抜かれた現代美術家を
集めて

ドイツで開催される…

2012年のテーマは…

日本から唯一招待された大竹は

現地で拾った 看板 ネオン管
ギター 自転車などを使って小屋を作り

そこに 街で集めたノイズを流した。

(ノイズ)

翌2013年には

世界最大規模の芸術の祭典

イタリアのベネチア・ビエンナーレに
招待される。

大竹が 40年近く さまざまなものを
ノートに貼り続けたライフワーク

「スクラップブック」は大きく注目された。

ニューヨーク近代美術館をはじめ

海外の名だたる美術館が

大竹の作品を所蔵している。

♬~(ギター)

大竹の表現は
いわゆる 芸術だけには収まりきらない。

路上にあふれるノイズを集めて作った
作品も数多く発表。

なんと 子ども向けの絵本も制作している。

鼻にヒゲのあるおじさんの
不思議な物語は

そのストーリーと絵の斬新さで
絵本の世界に衝撃を与え

国内外の賞を受賞した。

さまざまなジャンルの垣根を越えて
活躍する大竹。

これまでに制作した作品数は
2万を超える。

もっと 何か…

前半の対談の舞台は…

現在 愛媛県の宇和島市に
アトリエを構える大竹だが

新宿に お気に入りの場所があるという。

何か こう…

一方 石川は…。

いやあ~ ちょっと めっちゃ…

大大大先輩なんで。

絵画に造形・音楽

写真に文章。

垣根を飛び越えて表現し続ける2人の
対話が始まる。

よろしくお願いします。
よろしくお願いします。

っていうふうに言われるぐらいね…

♬~

大竹が石川を招いたのは
新宿の片隅にある とあるバー。

東京で最も心落ち着く場所だという。

えっと この場所は まあ
俺にとっちゃ 思い出の場所でさ。

まあ 結構… もう30年以上

東京来ると 何か 寄らせてもらってて。

まあ 目的っていうかね
何でっていう… ここのお店っていう

特に 何ていうのかな…
あれはないんだけど。

だけど 何か こう…

何か 作るものをさ 時々…

不意に思いつくっていうかさ

変な場所 不思議な場所ではあるよね
俺にとってね。

誰かと来ることが多いんですか?

それとも 一人でも…。
一人だね。

俺は もう とにかく まあ… 一人だよ。

まあ 何か 今日は ほら
何ていうのかな…

お声がけいただいて
すごく面食らったというかさ

俺でいいのか? っていうふうに
思ったんだけど。

今回 大竹さんと話すにあたって
今までの作品を全部…。

全部っていうか
資料っていうか本とかを

総ざらいで 見てきたんですけど

本当に たくさんの作品を作ってきて

恐らく…

そうかなあ…。
作品が…。

「多いね」って
言われることもあるんですけど

そういう意味でも 大竹さんには

すごい
シンパシーを感じてたりするし

あと 全部 見ていくと

全然 こう 浅くなるわけじゃなくて…

やっぱ 逆に 何ていうかな…
もっと こう 集中的に

完成度の高いものを
一貫性のあるものを

ぽつぽつと作っていくほうが
何ていうの…

説得力があるんじゃないの。
いやいや いやいや…。

俺なんかは もう…
もう とにかく 何ていうかな…

もう 全く逆のタイプだからさ。

それは もう 10代のときから
そうなんだよね。

大竹は 羽田空港に程近い
多摩川沿いの工業地帯で育った。

父は カメラや絵が好きで

母は 三味線をつまびく人だった。

中学1年生のときに
母親に連れていかれた

レンブラントの展覧会が

その後の人生の出発点となる。

俺が子どものころ 中学1年のときに

確か やってたさ…
上野でやってたレンブラント展…。

大英レンブラント展が 初めて来て。

おふくろは もう 全然
アートとか興味ないわけよ 絵画とか。

だから 何でか いまだに謎なの…。

何で そんな高尚な場所に
俺を連れてったんだろっていうかさ

美術展なんか 一緒に…

親と見に行った記憶なんか
一回もないのにさ。

だけど やっぱり 面白いのは その…

だから それは ほら
芸術性に驚いたとかじゃなくて

何で こんな写真みたいなんだろう
っていうような。

だから すごく こう
原始的な驚きっていうか。

その道具 見ると
「油絵の具」って書いてあって。

中1のとき
それ 実際 使ったこともないし。

中1のときですか?
うん。 中1のときなんだよ。

それ でも 本当に
衝撃的なあれですね 出会いですね。

油絵の具を
中1で手にするっていうのは。

あんまり なかなか そこに
いかないですもんね レンブラント展から。

何で レンブラント展に
行ったのかも分かんないし

何で 俺が あそこまで
油絵の具を欲したのかも

よく分かんないんだよね。

油絵の具を手に入れた大竹。

独学で
好きなように絵を描いていった。

生涯
絵と共に生きていきたいと

美術大学の油絵学科に
進学。

ところが すぐに休学届を出し

北海道 別海町の牧場へ向かう。

絵を描くには
普通の暮らしをしていたのでは

駄目だと考えたからだ。

別海で 生活は一変。

住み込みで朝の4時から
牛の世話などに明け暮れた。

途端に 何か
どうしていいか分かんなくなるわけよ。

それで 俺の中では…

…なんじゃないかみたいに思ったわけ。

だから 予備校で
デッサンを描くんじゃなくて

人と違う体験をするってことが
やっぱ 一番上にあったっていうかさ。

だから 何か 牧場に
いきなり行ったっていうのも

そういうことなのよ。

朝4時から もうさ 休みないし。

で 俺 体力には自信あったんだけど
完璧に過労で倒れるぐらいのあれでさ

疲れ果てて。 30分 時間空くと

もう とにかく 横になるしか
もたないみたいな毎日でさ。

だけど 3か月ぐらい過ぎてから

やっぱり もう こんなことだったら…

…みたいになってさ。

そんな環境の中 逆に 大竹の創作意欲が
湧き上がっていったという。

それで 結局 紙を4つ折りにして

ポケットに
鉛筆と入れるようにしてて。

それで あと ちっちゃい…

高校のときに買った
すごいちっちゃいカメラ…。

フィルム入れて。
うん。 だから それを

その2つは いつも携帯してて。

とにかく仕事の合間に もう
ばしばし 撮りだしたわけよ 写真を。

何か こう
何もないまま過ぎるっていうのがさ

何か どうにも やるせないっていうか

何か こう その日のものを
残したいっていう思いが

異常に強かったかも分かんないね。

それは やっぱり 記録しておく。

そして 記憶を
そこから呼び起こすっていうか…。

まあ 何かね 目的もないのよ。

自分が 今 そこにいるっていうことを
何か 刻んでおかないと

ちょっと不安…。
そうだね。

だから…

とにかく
「自分だけの今日」みたいなのを

残したいっていうような思いだと
思うんだよね。

やっぱり 俺にとってのさ
一番大きかったのっていうのは

別海だったのかなっていうふうに
思ってるもんね。

だから やっぱ そういうのがさ

やっぱり 何か 大本になるんだよね。

石川君の高校時代も楽しそうだよね。
高校2年生のときに

インドとかネパールへ
行っちゃったりして。

で 俺は 絵とかじゃなくて…

もう 17歳のときとかに…。

だから やっぱり 高校生のときとか
10代のころの考えって

結構 大切ですよね。
そうだね。

大学に戻った大竹。

だが
自分の核となるモチーフが見つからず

当時 新しいアートや音楽が
生み出されていたロンドンへと旅立った。

「自分が
本当にやりたいことは何なのか?」。

大竹は 街をさまよい 写真を撮り

ひたすら スケッチを続けた。

そんな ある土曜日の昼下がり

ふと立ち寄った のみの市で
運命的な出会いをする。

マッチ箱を貼ったノートと
袋に入った… 何ていうの…

マッチケースみたいなのが
詰め込まれたものを売ってる

おやじがいたのよ。

で それ 3ポンドで売ってたんだよね。

俺のやりたいことは
これだ! と思ったわけ。

それが やっぱ… 俺が そのとき
21ぐらいだったんだけどさ

初めてだよね。 何か こう…

初めて もやもやが取れた…
人生で 最初の。

好きなものを切ってノートに貼る。

モチーフを見つけた大竹は
以来 ほぼ毎日

街で拾った印刷物や雑誌など

自分の心が惹かれるものを
切っては貼り続けている。

メニューだな 昔の…。

こういうのも
別に 取っといてもしょうがないから

貼っちゃうわけよ どんどん。

なかなか狂ってるよね この絵。

一冊完成するのに数年かかることも。

この「スクラップブック」は40年以上続き

今や 70冊を超え 大竹の代表作となった。

この熱情は 一体 どこからきているのか。

だから 何か そこは もうさ

芸術とか
そういうようなことじゃなくて

貼る快感みたいなことだったんだと
思うんだよね。

はさみで ちょきちょき切って。
それが分かると

10代のころに描いてた
好きで描いてた絵を見ると

何か 貼ってるんだよね。
ああ~…。

「紫電改のタカ」ってさ
ちばてつやさんの漫画を

切り抜いて貼ったんだけど

それが出来たときの気持ちって
覚えてるのよ。

だから そういう感じ。

いろんな その…
広告とか雑誌の切り抜きとかは

本当は 広告として そこにあったり

雑誌の ある記事として
そこにあるものを

切り刻んで貼っていくことによって

全く違うものに
こう… 生まれ変わっていく。

そういうことに
快感を持っているのか何なのか。

そんなの もう 何にも考えないね。
うん… 本当に。

切って貼るのが。 もう だから

何か いまだに
小学校のとき 貼って

やった! みたいな感じが
あるんだよね 今も。

何か こう…

何か おっ こうなったか! みたいな。

だから それだけなんだよね。

やっぱ それって ある種の 何か…

瞬間的な愛が生まれてるっていうか。

そういったものって
絶対 いいものがあるの。

だけど やっぱ 広告を使って

広告じゃないものに作り上げる
コラージュを作ろうとかってなると

つまんないんだよ。
それ コンセプトだから。

愛がないんだよ。

やっぱ その… 何ていうのかな
俺にとって

すごく その… 絵を描く気持ちで…

どういう単語に置き換えるのが
的確かと思ったら

「灯る」って言葉があるじゃん。

「灯る」?
「火が灯る」…。 「火が灯る」。

ああいうような感じなのよ。

何か… 心にさ 何か 灯るわけ。

灯るときは作れるのよ。

心に灯るものに突き動かされるまま
作り続けてきた大竹。

1988年からは
より広い空間を求めて

愛媛県宇和島市に
アトリエを構えた。

世界で名が知れた芸術家も
宇和島では誰も知らない。

逆に 大竹の創作の炎は
一層 燃え上がった。

ここでは 大きさや音など
周囲に気兼ねせず 自由奔放に作れる。

アフリカのモロッコから持ち帰った
印刷物を貼り合わせて作った

3m近いオブジェ。

大竹が都会と地方の象徴と考えるものを
集めた作品。

材料は
廃棄されていた電話ボックスや看板など。

天井に設置したポケベルが
呼び出されると

プロペラが回り 音が生まれる。

(電子音)

瀬戸内海の直島に作った「I湯」は
本物の銭湯。

男湯と女湯の仕切りの上には

北海道の秘宝館から譲り受けた象が立つ。

島の人々が毎晩 この銭湯に
つかりにやって来る。

現在 改修工事が進む…

その工事用の覆いを

大竹の作品をプリントした
巨大なシートで

囲ってしまおうというプロジェクトも
進行中だ。

大竹を慕う地元の若者たちと共に
取り組んでいる。

今回…

…みたいになってさ。

やっぱ その宇和島っていう所に
僕が30過ぎで行ったじゃない。

とにかく…

どんどん 自分が
フェードアウトしていっちゃうような

感覚なわけよ 何もしないと。

東京にいると 何もしなくても
何か 自分は消えないんだけど

消えないという錯覚なんだけどさ。

すごく こう 表現は難しいんだけど

アート作品 芸術作品
っていうことじゃなくて

何かを…

…っていう感覚のほうが先なのよ。

その結果が絵であるみたいなこと。

だから 消えていかないための
この手だてとしてやってる行為が

何かを作るっていうことと
つながる… 直結してるからさ

必然的に 数が増えていっちゃうわけ。

いや でも 30年以上 住んでて

でも まだ そういう感覚が
ずっとあるっていうか

今の話は 何か…

俺なんかはさ
落ち込み度みたいなのも すごいわけよ。

何か こう… 何ていうの…

自分の この… 何ていうの…

やれてなさ感っていうか

本当に もう それだけなんだよね。

もう 俺なんか 60半ばよ。

40ぐらいのときはさ もうちょっとさ
何ていうの… 60半ばになれば

スムーズに 楽しく 毎日 何か
絵とか描いててみたいな想像…。

そういうとこに
いくんだろうなみたいな

いきたいなあとか思ってたけど
とんでもないよ。

だから 20年たったら
何か 分かるのかっていったら

分かんないしさ 何にも。
それで じゃあ 何か…

ちょっとは 何か
やれたのかなとか思うかっていうと

もう 全然 そんなことないよね。

やばいな これ… みたいな感覚を

その… 生んでくれるのを
こう やり続けてるのが

すごいと思うんだけどね。

結構ね 何ていうの…
満足感なんかなくて

その逆なんだよね。 何か…

…とかさ そんなのも考えるのよ。

だけど 描き続けることが
何か その…

気持ちの所在なさみたいなことを
何ていうのかな…

反射的に埋めてく行為みたいなさ。

だから 線 一本も引けない日にちが
3日 続くと

もう 極限に落ち込んじゃうわけ。
ええ~… そうなんですか。

う~ん やっぱ… あるよ やっぱ。

何か こう やりたくないとき…。
まあ それは… ありますよね。

でも 何か もう 見てると
毎日 絵を描いてるから

そういう感じじゃなくて 結構

毎日やってんのかなって…。
だけど 何ていうの…

例えば 何時間も描かなくても

例えば 3秒ぐらい描くとするじゃん。
はい。

何にもやってねえ…! みたいな
すっと 何か 線だけ引くとか

スクラップブック
色を べちょっと塗るとか

それだけでも 何かさ
安心するんだよね。

何か… 俺 間違えてないっていうか

何か こう…

それが 例えば 2秒でもいいのよ。

だけど その…
何にもやらないっていう自分が

もう 駄目なんだよね。

後半は 舞台をスイッチ。

東京都内にあるマンションの一室。

そこは 石川の作業部屋。

ふだん 本を執筆したり
写真を管理する場所だ。

棚には
これまで世界中で撮影してきた写真が

保管されている。

石川は それらを写真集にまとめ
数多く発表。

旅の記録を
たくさんの文章でも残している。

すごいね。
いやいやいや… もう 狭いんですよ。

お邪魔します。

こういうとこなんだ。
はい。

ここは 僕の仕事場みたいな感じで

ずっと フィルムカメラで撮ってるので

ネガとかプリントとかが膨大にあって

それを こう 管理する家みたいな感じで

時々 ここで 何か 原稿を書いたりとか
仕事してたりするんですけど

もう 15年ぐらい ここを借りてます。
そんな長いんだ…。

いや 何か 結構 意外な感じで
落ち着いてね

何か 昭和っぽい感じで。
はい…。

僕の場合は 写真撮って
記録していくんですけど

その中で まあ 自分の中で
一区切りするために本にしたりとか…。

それはあるよね。
展示とかして。

もともと 僕は…

やっぱり こう 書籍を作りたい
っていう気持ちがあって

写真集とかに まとめていくと
自分なりに

答えを出していく
っていう形があります。
そうそう。

何か 一つ 終わった
次にいけるみたいな

リセットできるんだよね
書籍化することで。

だから…

うん。 そうですよね。
うん…。

大竹さんも 本の形式 多いですよね。
展示も多いですけど。

そうそう。
俺も 何か 本は もう 好きだからさ。

展覧会だったら そこに行った人しか
見れないですけど

やっぱり 本とかだと
いろんな人に見てもらえるし

あと 何なんだろう…

単に 僕は やっぱり…

本っていう紙の形式が。

1977年 石川は 東京 渋谷区で生まれた。

石川の本好きは少年時代から。

好奇心旺盛で

探検ものをはじめ
あらゆるジャンルの本を読んでは

その世界に身を置きたいと願った。

高校2年生の夏休み

ついに世界へ飛び出す。

行き先は インドとネパール。

見たこともない世界に触れた石川は

そのときの興奮を こう表している。

22歳のとき

北極から南極を
人力で縦断する

世界8人の若者の1人に
選ばれた。

およそ10か月をかけて
合わせて3万キロを移動。

8, 000メートル級の山々も

五座登頂している。

行きたい所があれば
ためらわず挑戦してきた。

いやあ うれしいわ!

自分の体で地球を感じた経験を

写真や文章など
さまざまな形で表現。

淡々とした文章には
深い洞察力があふれている。

極北で息絶えたシロクマを見て記した
一文。

「誰も助けてくれずに

動けなくなったシロクマは

自分の運命を呪っただろうか」。

また 写真には 感情が言葉になる前の

いわば 反射的な一瞬が写されている。

地球上の ありとあらゆるものとの
偶然の出会い。

フィルムカメラは

その驚きや発見を記憶に残す
石川の なくてはならない相棒だ。

デジタルだと
何か こう 写真撮るんでも

目つぶってるかもしれないから
もう一枚とか

左から撮って 右から撮ってみたいな。

それで あとで消せばいいやみたいに
なりますけど

1本で 例えば
10枚とかしか撮れないフィルムだと

もう 本当に 一期一会なんで。

5~6枚しか撮れないっていうときに
すごいもんに出会っちゃったときに

この… あと 数枚で
撮りきるぞみたいな

気合いとか直感とかが
やっぱり 必要になってくるんで。

決められた枠組みの中で
何か そこを

ぶち抜こうとする力が生まれるのが
やっぱり フィルムなんですけど。

そうか。 だから
結構 石川君の本とか読んでるとさ

カメラ… あれは
ブローニーで重いじゃない。

まあ… あとは フィルムは
持ってかなきゃなんないしさ。

で 結局さ
やっぱ 写真っていうのはさ

一枚も撮らなくても

この重い鉄の塊を
かばんに入れてるやつがね…。

入れ続けるやつとさ

やっぱり 重いからやめよう
ってなるわけよ 結局は。 そうですね。

どうせ… 撮るの…
まあ 5枚ぐらいだったら

まあ いいか! みたいに
なってっちゃうのがさ

みんな そこで淘汰されていくんだな
っていうのがさ 分かったから。

そうですね。
今だったらスマホがあるから

何か カメラとかね わざわざ
持ってかない人もいるけど…。

でも 僕の場合は 何か…

ちょっと 重いカメラを
いつも持ってるし

まあ 持ってれば 何か
撮ろうっていう気持ちにもなるし。

エベレストの頂上まで
あの重いカメラを

持って行くっていうのが
いいんだよ やっぱり。

いや 本当 捨てたくなりますけどね。
だと思うよ。

だから あの文章を読んでると…

グラム単位で 荷物を
減らしていくっていうじゃない。

やっぱりさ それは そう思うよね。
あの空気が薄い中をさ。

だから 真っ先に… 真っ先に省くのが
あの でかいカメラだと思うんだけど。

いや 本当に
首からぶら下げてるときに

自分が吐く息が カメラの上に
かかっちゃって それが凍って

何か 氷の塊みたいなのを
首から下げてるのを

割り箸で
その氷を割りながら撮ってたりとか

すごいことしてて。
もう そんなときは

もう 本当 クレバスとかに
投げ捨てたくなるんですけど。

でも まあ… そのブローニーの
中判のフィルムカメラを

8, 000メートルの山に
持って行ける人なんて

あんまり いないんで
ちょっと 俺が撮るぞと思って

なんとか 捨てずに やってるみたいな
そういうところありますけどね。

だから 山とか登ってても
最後の頂上って真夜中に出発して

頂上に向かうんですよ。
明け方に着いて帰りたいから。

だから… でも
ちょっと早く行き過ぎちゃって

真夜中に
頂上に着いちゃうこともあって。

そしたら せっかく
頂上で写真撮りたいのに

ちょっと… 真っ暗で
写真撮れないっつって

ずっと待ってなきゃいけなかったりとか。

だから もう
8, 200~8, 300メートルの所で

何か ずっと 1時間ぐらい
待ってたこととかもあって

それ つらかったですけど。
ああ それ つらいね。

標高8, 400メートル付近。

体を極限状態にさらし

日の光を待って撮影した一枚。

一個 エベレストの頂上に
置いときゃいいんじゃない?

ハハハ…!
いつでも来たら撮れるみたいに…。

フィルムは… 具体的なあれだと
フィルムって乳剤が上に塗ってて

それが やっぱ 凍っちゃうんですよ。

そうですね。 それで 替えるみたいな。

石川の興味の対象は
厳しい自然だけにとどまらない。

人類学や民俗学の領域にも関心が広がる。

南米の砂漠地帯を
自転車で旅しているとき

遺跡のようなものを見かけ
こんな言葉を残した。

地球の大いなる時の流れと人類の営みに
思いをはせ

レンズを過去へも向けていった。

岩に押しつけられた無数の手形。

南米 パタゴニアにある洞窟に描かれた

「ネガティブ ハンド」と呼ばれる壁画だ。

このほか
世界各地に残る先史時代の洞窟壁画を

石川は撮影してきた。

やっぱり 過去の写真
撮ることできないですけど

でも 過去にいた…

…っていうのが 洞窟の中とかに入って
絵を見ると あるので

すごく好きなんですよね。

壁画とかで面白いのは
例えば すげえ狭い通路に

引きで全体が見られないのに

むっちゃでかい絵 描いてたりとか

それって…

引きで…

…とか 何か いろいろ
考えちゃいますよね。

だから 本当に…

本当にさ そのころのことを考えると

すごい想像力。
すごいことだったと思うんだよ。

石川の興味は

人間世界を超えたものへも
向かっていった。

日本列島各地に伝わる異形の神
「まれびと」。

民俗学者の折口信夫が提示した

時を定めて異世界からやって来る
神や魂 未知の存在のこと。

石川は 北陸や東北
九州 沖縄などに足を運び

まれびとが現れる祭りの様子を
写真に収めた。

厳しい自然の様子も太古の人間の営みも

石川にとっては
すべて つながっているという。

いや まさに 妖怪ですよね あれ。
だって…

何とも似てないっていうか
何かに例えられない。

「何かみたい」とかって
言えないっていうか。

「鬼」とか そうやって名前が付いちゃえば
何か イメージ浮かぶんですけど

全く 全然違う何かなので

すごく不思議でしたね。
不思議だよね 何かね。

やっぱり
知らないものとか未知のものに

出会いたいっていう気持ちがあって

だから そういう
伝統行事みたいなお祭りとか

あるいは 山も そうですけど
やっぱり 自分の身をもって知りたい。

だから
何か 石川君の場合っていうのは

例えば 何ていうの…

1人旅のインドに行ってさ…。

だから 普通だと そういったさ
冒険のほうのさ 網の目に

自分が引き寄せられていくんだけど
石川君の場合は

やっぱ 別のところに
関知しちゃうっていうの?

そこに やっぱ 正直に
こう 向かっていくっていうかさ。

だから やっぱり…

だから 面白いんだと思うよ。

まあ 何か
俺にとっちゃさ やっぱり…

これは 当たってるかどうか
分かんないけど…

巨大な。
そうですね。

やっぱ …だと思うのよ。
本当 そうですよ。

山自体が
まれびとだと思うんだよね。

いやあ 本当に 何か…

異質な 訳分かんないものと

バ~ンって出会うっていう感覚
っていうのは 本当に…

そうだよね。 山も川も そうだよね。
そうです そうです…。

だから そこで 何か こう
分けちゃったりするんですけど

でも 本当は
分かれないでっていうことですね。

世界は つながってますから。

要するに…

まあ まあ… そうですよね。
言っちゃえば そういうことですよね。

コロナ禍で 世界へ
旅に出ることができなくなった2020年。

石川は 思わぬテーマに出会った。

それは 地元 渋谷。

人が減り 店が閉まる中で

逆に 数を増やし
路上を走り回るネズミを

1年以上 撮り続けている。

…っていうのを改めて気付いて。

ここが 住みかなんですよ…。

変わりゆく渋谷の街の風景。

それも石川にとっては
新たな未知の世界だ。

昔から
ネズミの多い街だったんですけど

コロナで
人がいなくなったときとかに

結構 いっぱい出てきたんですよね。

で それを 夜中に徘徊しながら
写真撮ってて。

…っていうのを
すごい感じてたこともあって。

だから 何も
そんな遠い所に行かなくても

未知の領域っていうのは
すぐそばにあるっていうのは

いつも感じてはいます。

本当に 地理的な
何か 未知の空白っていうのは

あんまり なくなってきてますけど

でも…

だからこそ 作品とかも
作っていけるっていうか

絵とかも
描いていけると思うんですけど。

俺は だから ほら
石川君は 写真家っつってるけど

写真家には収まんないと思うしさ
やっぱり 冒険家とも違うしさ。

で 何か こう… 俺は だから
石川君の職業っていうのは

じゃあ… 俺にとってよ?
間違ってるかも分かんないけど

とりあえず
どういうことなんだろうなと思ったら

「マップメーカー」みたいな言葉が
浮かんできたわけ。

何かさ… 例えば 日本列島も
地図 逆さまにするとね…。

見え方が…。
全然違うじゃない。

地図を逆さに見るとさ
あれだけで 世界観 変わるぐらいね

このアジアの配置とかさ
すごく 見えるじゃない。

だから 石川君っていうのは
恐らく 何ていうのかな…

自分が興味あるもの
体感したものっていうのが

その組み合わせによって

何か 可能性っていうのが
出てくるじゃない。

だから 今までのさ… あったものに
なかった地図っていうのがさ

何か こう 探り歩いてるっていうかさ
…ような感じが

すごい するんだよね。
いや 僕 やっぱり

地図自体 ものすごく好きなのと

あと 何ていうか…

近所のおばちゃんには
おばちゃんの地図があって。

たまに だから 旅してて 道聞くと

自分なりの地図
描いてくれる人いるじゃないですか。

そしたら その人の知ってる店しか
書かなかったり

知ってる所が
すげえでかく描かれてたり

そういう自分なりの地図が
結構 好きで。

いつか 自分も 何か…

何十年かして
死んじゃったときとかに…

…っていうふうに
思ったりもするんです。

大竹さんが亡くなったあとの
作品とかのことって

考えたりするんですか?
う~ん もうね…

だから 大竹さんのね 倉庫とか
やばいですね。

やばいよ もう。 全景展なんて あれ

4トントラック 27台分だからね。

ハハハ…。 27台分。
だけど 全部は返ってこないけどさ

それを やっぱ 自分で
保管しなきゃなんないわけじゃない。

もう どうすんの? って話。
もう 見たくないもん。

あんまり いたくないっていう。
俺 もう そうなってきてんだよね。

だけど 要するにさ 俺 ほら…
好きな言葉に

たこ八郎さんの「迷惑かけてありがとう」
っていうのが好きでさ。

それ いいっすね。
うん。 だから

迷惑をかけちゃいけないってやつはさ
駄目なんだよ。

もう 死んだあとも こいつ…

あいつ いなきゃよかったのに
っていうふうに言われるぐらいね

作っちゃったほうがいいの。

これ もう なんとかしてくれない?
って話でさ。

これ 捨てるわけにいかないじゃん!
っていう話でさ。

もう とにかく そういうものを
ばしばし 作りたいね 俺は。

ああ~… ハハハハ…!

僕の場合はですけど
写真に撮っとくと

今 この2021年?

50年後とか100年後に。 要は

今 その写真から感じるものと

30年後に見た人が感じるもので
全く変わって… 意味が変わってくる。

っていうことで 僕は
たとえ 今 評価されなくても

30年後の人にとって
これは 記録として

意味のあるものになるだろう
っていうことに支えられながら

撮ってる部分もあって。

だから その何十年か後に…

大竹さんの作品について
どう思ってるかって伺ったんですけど。

もう 考えてもしょうがないしなあ。
もう 何かさ

「迷惑かけてありがとう」しかないんだよ
本当に。

そりゃあ そうですよね。
もう 何か 入らなくなったら

外にブルーシートでさ 縛りつけてさ。

それで さびてったりなんかして…。
もう それでいいんだよ。

で それが 何か 意味があんのか悪いのか
知らねえよって話でさ。

ああ~ いいですね。

「作りたい」「知りたい」。

自分を突き動かすものに従い
生きてきた2人。

次は 一体
どんなものが生まれるのだろうか。

♬~

♬~

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