逆転人生「最強ウイルスと闘った男 口てい疫からの逆転」[解][字]…の番組内容解析まとめ

出典:EPGの番組情報

逆転人生「最強ウイルスと闘った男 口てい疫からの逆転」[解][字]

山里・岡田結実・ジャンポケ斉藤が、最強ウイルスと闘った男の逆転劇に感動!ウイルスに打ち勝つ鍵は、なんと働き方改革?コロナ禍の今こそためになる、知恵と工夫の物語。

番組内容
11年前の口てい疫で、すべての豚が殺処分となった宮崎県の養豚場。経営する日高義暢さんは、ウイルスの脅威に打ち勝とうと驚きの大改革に乗り出す。それはITを駆使した養豚の常識を覆す働き方改革。スタッフが余裕を持って働けるようになると、細やかな飼育が可能となり、品質は大幅に向上。ウイルス対策も万全になり、有名料理店など全国から注文が殺到するように。コロナ禍の今を生きるヒントにあふれた、人間と豚の逆転劇。
出演者
【司会】山里亮太,杉浦友紀,【ゲスト】日高義暢,【出演】岡田結実,斉藤慎二

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
バラエティ – トークバラエティ

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  15. 気付
  16. 逆転
  17. 実際
  18. 従業員
  19. 消毒
  20. 大事

解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

NHK
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エンスカイ(ENSKY)

えっ まさか…。

今から 11年前

私は 強力な感染力を持つ
ウイルスに襲われました。

あのウイルスの脅威というのは

恐ろしいですね。

ふるさと 宮崎を襲った伝染病 口てい疫。

養豚業を営んでいた私は
全ての豚を失ったのです。

しかし
私は ウイルスに屈しませんでした。

リスクを負って投資をし 感染対策を徹底。

風評被害もある中
必死に豚を売り込みました。

11年 もがき苦しみながら
再建を目指したのです。

そして…。

今 私の豚肉は 数多くの
有名店から注文が殺到しています。

目黒で あの皿の上に載るってことは
相当いい肉ですね。

パンチのある味。

口てい疫で
ゼロにまで落ち込んだ売り上げは

11年たった今 10億円にまで急成長。

前よりも いいってことだよ。

逆転のカギは ウイルスをきっかけに
始めた大改革でした。

IT技術を駆使した 働き方改革。

3K職場だった養豚場が
大きく生まれ変わったのです。

あのウイルスの感染爆発が
あったからこそ変わった

人間と豚の物語です。

11年前に ウイルスと闘って勝ったという
この経験を経てる人たちがいるって

今 まさに
会うべき人じゃないかなっていう。

確かに。 希望の光になりますね。

11年前に この宮崎で起きた
口てい疫ウイルス。

これについて
皆さん どれぐらい覚えていますか?

親と見てた時に 何かこう 苦しいねって
いうのを 会話してたのは覚えてます。

とにかく 感染のスピードが
めちゃくちゃ速かったなっていうのは

すごく覚えてますね。

その主人公の日高義暢さんは
宮崎で 養豚業を営んでいましたが

口てい疫で 大きな被害を受けます。

しかし こちら ご覧下さい。

このグラフからも 分かるようにですね
今 売り上げが急成長。

すご~い。
コロナ禍でも 伸び続けているんですよ。

その秘密がですね こちら。

「働き方改革」らしいんです。
働き方改革。

それと ウイルスとの闘いとが
あんまり リンクしないんですよね。

まずは 11年前のあの日 日高さんたちと
豚たちに 何が起きたのか ご覧下さい。

私が生まれ育ったのは
宮崎の川南町。

そうなんです!
豚と牛の数が 人よりも多いんです。

食べ物 全部おいしいイメージ。

私の家も 畜産業を営み
7, 000頭の豚を飼育していました。

50年前 この養豚場を始めた父。

以来 人生を 豚にささげてきました。

お父様が されてたんだ。

エサは トウモロコシや大豆など
9種類の原料を独自にブレンド。

水は ミネラル豊富な地下水をくみ上げ
与えていました。

だから またね いい環境なんだな。

安全で おいしい豚肉を届けることが
父の誇りだったのです。

そんな父のもとで 修業を積んでいた私。

当時は まだ3K職場の養豚業に慣れず
半人前でした。

ハードなイメージありますね。

私たちの生活を一変させる
あの事件が起きたのは

そんな ある日のことでした。

はい 日高です。

何か あったんですか?

分かりました。

おやじ 今 電話来て
今日 出荷できんって。

えっ 何で?

詳しいことは 言えんて。

こんなことは 初めてやね。
そうやね。

(テレビの音声)次のニュースです。

理由は 衝撃的なものでした。

家畜伝染病である 口てい疫の
疑似患畜が 県内で確認されました。

隣町で 口てい疫ウイルスに感染した牛が
見つかったのです。

口てい疫は 口や ひづめに
水ぶくれができる 家畜伝染病。

子豚が感染すると
高い確率で死に至ります。

かわいそう。

恐ろしいのは その爆発的な感染力。

感染した豚は 1日に
1億個のウイルスをまき散らします。

しかも 空気感染するため
何十キロ先にも広がっていくのです。

翌日。

義暢…
おお どうした? これ。

ウイルスは あっという間に
すぐそこまで迫ってきたのです。

来たら終わりってことですもんね。

はい。
分かりました。

口てい疫ウイルスは 人には感染しません。

しかし 気付かぬうちに 靴などに付着し
人間を介して広がっていくのです。

分かった。 何が有効か分からんけど
やれることはやろう。

はい。
はい。

養豚場内で 1頭でも感染すれば
全頭殺処分になる。

私たちは 一切の外出を控え
毎日 必死に消毒を続けました。

しかし…。

26日目のことでした。

えっ!? まさか…。

PCR検査の結果は 陽性でした。

豚も PCRでやるんだ。

実際の映像。

この時 私が撮影した映像が残っています。

かわいそう ああ~。

見守るしかない。

わあ~ すごいことだな。

本日は よろしくお願いします。

では 失礼します。

手塩にかけて育てた 8, 235頭。

全頭 殺処分となりました。

それ果たせずに ただ殺すしかない。

なんて 悲しいことなんだって
感じましたね。

その後も 感染拡大は止まりませんでした。

宮崎県全体で 29万頭が犠牲に。

私が住む川南町では
牛と豚は 全滅したのです。

うん?

えっ!?

クビを切られたらって
いうことは考えてましたね。

出稼ぎでもしようかなっていうのは
もう 何か決めてましたね。

町全体が 絶望に包まれました。

同業者の多くが 廃業を決意。

地域経済は 壊滅的な打撃を受けたのです。

いやあ これは もう絶望って
ほんと言葉がまさにね

当てはまると思うんですけども。

ここから どうやって じゃあ また豚を
こうやって実際に飼育してっていうか

何かヒントすら もう残ってない
状態だと思うんですよ。 そうよね。

やっぱ ちょっと壮絶すぎますね。
そうなんだよね…。

この主人公の日高義暢さんに
お越し頂いています。

よろしくお願いします。
(岡田)お願いします。

どうもありがとうございます。
お世話になります。

いやあ これ あの
殺処分をしなきゃいけないっていう時

どういう お気持ちでした?

一体どんな光景が繰り広げられるんだろう
っていう恐怖ですね。

もう それを目の当たりにした僕たちは

どういう精神的ダメージを
受けるんだろうという

そういう恐怖がまず ありました。

でも 日本の
この国の畜産を守るために

僕たちの町だけで抑え込まないと
いけないという…

…と いうんですか

もう そういったことが
どんどん湧き上がってきて。

もう この被害は自分たちの町だけで

とどめなきゃいけないっていう
その使命感。 そうですね。

殺処分して もう これ以上増やさない
っていう気持ちがなかったら

日本全国の その畜産に。
そうなんですよ。

ここで その口てい疫が
どのように宮崎で広がっていったのか

ちょっと まとめてみましたので
紹介しますね。

まず2010年4月20日 都農町というとこで
1例目が確認されました。

その翌日 隣の川南町でも確認。

日高さんの養豚場がある町が
この川南町です。
はあ~。

こう じりっじりと近づいてくる
怖さありますね 何か。

そうですね。
そうですよね。

その日から 日高さん懸命に養豚場の
消毒作業などを続けたんですが

5月16日 ついに日高さんの養豚場でも
感染した豚が出てしまいます。

その2日後ですね 5月18日

宮崎県が県内全域に
非常事態宣言を出しました。

口てい疫 発生地域の住民に
外出自粛を要請。

またスポーツ大会などの
イベントについても

延期を要請しました。

このコロナ禍と同じくですね

観光や外食産業なども
大きな打撃を受けてしまって

県の経済損失はこちら

2, 350億円ともいわれているんです。

(岡田)すごい 県だけで。
はあ~ すごい。

いや これ日高さん これ
当時の町の様子っていかがでした?

まあ やっぱりね
犯人捜しといいますか

行政のせいだとか

あそこの ちょっと変わった
家畜を飼ってる人が悪いんだとか

そういう何か 負のオーラといいますか

まあ 人が人同士を傷つけ合う
っていうことが それが一番嫌でしたね。

僕らも今 このコロナというウイルスに
やられてる時って

ほんとに犯人捜ししてたし。
ね ありましたよね そんな時代。

誰かのせいにして
怒る先を見つけて怒ってたし。

僕は2回
コロナにかかってますから。 そっか。

1回目の時はSNSを通じて

いろんな励ましのお言葉
頂いたんですけど

2回なった瞬間に
ちょっと僕に対する見方が変わってきて

お前が だらしない生活をしてたから

そうなったんだろっていうことで

コメントを1つ見るだけでも

結構 精神的にも
病んじゃった時期がありますし

あっ こういったことが起こるんだと
いうのが すごく怖くて。

う~ん やっぱ何かに
すがりたいんだなって人間って。

やっぱ何かを責めないと

立ってられないのかなとかって
思ったりして。

こういう お気持ちって
日高さん分かります?

私もコロナ なりまして。
はい。

やっぱり…

もう それが一番だって思って

自分が感染した時は
もう ほんとに率先して手をあげて

「僕 感染した」って 「ごめんなさい」って
言いながら 言ったんですね。

それをやっぱ
笑いにもしたいとかあって

そういった何か 手をあげて
大丈夫なんだよっていう

空気をつくるということに
専念しました。

確かにそうだよな。

その負のオーラというものを
つくらないようにするっていうのが

大事なんですね 向き合っていく上で。

そしてね まあ今 コロナ禍でもね
問題になってますけれども

補償金って どうだったんですか?

被害に応じて 補償金ちゃんと
出されたんですね それぞれの農場に。

しかし 全頭殺処分から
再建するとなりますと

廃業を選択せざるをえない人たちも
いたということなんです。

そっか 我々のこのね 空気感の中では
どうも復活する兆しが全く見えない。

日高さん
このあと どうされていくんですか?

もう 自分にとってもですね

ターニングポイントといえるような
スイッチの入る瞬間があって

それで再建しようと決意しました。

わからんって…

明確な対策できてないから。

またなったら どうしようは
やっぱ考えちゃうな 僕も。

(斉藤)そうっすね。

養豚に人生をささげてきた父。

その苦悩する姿を見て 思わず言いました。

ここで立ち上がるの大変だ。

僕がいかなきゃっていう気持ちは
自然と湧き上がってきたんだと思います。

私は父から養豚場を継ぎました。

力を貸してほしい。
よろしくお願いします。

(一同)お願いします。

(一同)はい。

中学の同級生でもある野邨を中心に

口てい疫の補償金を活用して

徹底的なウイルス対策を講じました。

(岡田)対策のしかたが見えないから
難しいですよね。

(野邨)あ~ 大事やね。

(岡田)車まで。

目指したのは 養豚場に入ってくる
全ての人や物を消毒する仕組みづくり。

(岡田)う~ん。
ええ~ すごい。

まず つくったのがこれです。
絶対に大事そう すごい。

洗車機能を備えたゲート。
すご~い。

敷地に入る車に消毒液をふりかけます。

人間の消毒も徹底します。

おはようございま~す。

養豚場に入る前に荷物をロッカーへ。

そして 入り口に設置したシャワー室で
全身を洗浄。

(岡田)ええ~。
お~ すごい。

取り組み方がすごい。

作業着に着替え
ロッカーから荷物を取り出します。

(岡田)すごい…。

靴も必ず履き替えます。

そして 殺処分から5か月後。

繁殖用の豚40頭を導入。

(岡田)5か月後ですごい スピードが。

へえ~。

間もなく子豚も産まれ
何とか出荷に こぎ着けました。

しかし このまま順調にいくとは
全く思えませんでした。

宮崎の養豚業は近年

他県のブランド豚や

安い海外産との競争に
さらされていました。

そこに口てい疫ウイルスが襲いかかり

多くの仲間が廃業に追い込まれたのです。

風評被害もある中

ただ養豚を再開しても
生き残れる保証はない。

そうなんだ。

私は少しでも売り上げを伸ばそうと

2, 000万円を借り入れて 加工場を建設。

お~。

ベーコンやソーセージなど

この養豚場
オリジナルの商品をつくりました。

すごい。

う~ん。

これを都市部で売り出し
再建に弾みをつけたい。

宮崎県の豚です。 宮崎県の豚肉です。
いかがですか?

(店員)おいしいですよ。

是非是非
召し上がってみて下さい。
(店員)どうぞ。

(岡田)あ~。

(店員)いらっしゃいませ。
いかがですか どうぞ。

何で?

(店員)
どうぞどうぞどうぞ こちら見てって。

現実は甘くはありませんでした。

ブランド名かあ~。
(岡田)黒豚ねえ~。

他県のブランド豚は
高い品質で人気を博している。

私たちの商品は 値段的にも魅力がなく

見向きもされませんでした。

そっか その壁もあるんだ。
口てい疫からの復活だけじゃなくて。

(クラクション)

おう…

え?

いや…

営業ね。

私は 何とか売り上げを伸ばそうと
営業に駆けずり回りました。

(父)おい お前!
(岡田)何?

そうねえ。

出たのよ この正義対正義ね。
(岡田)う~ん そうですね~。

そんな日々が2年続いたころ

養豚場では 深刻な問題が起き始めました。

お父さんも お父さんで
分かってるんだろうな いろいろ。

(水が噴き出す音)

あら。

人手不足や
施設の老朽化がたたり

もともと3Kだった職場環境が
更に悪化していったのです。

下もか。

わ~ 実際の。

(岡田)お水で?

体調崩しちゃうんだ。
(岡田)ストレスってことですか?

ストレスとか。

そして 最悪の事態が起きました。

え? えっ?

なんと養豚場に再び…

えっ。
えっ。

豚が次々と感染し 肺炎になったのです。

肺炎?

わあ。

全然こう…

…ていうか。

…っていうのはありましたね。

(野邨)いや ごめんごめん。

(日高)おい野邨…

わ~。

口てい疫から立ち直ろうと
必死になるうちに

みんな余裕を失い
ウイルスの侵入を許してしまいました。

やはり再建は無理なのか。

養豚場は崩壊寸前でした。

絶望 続くんだ~。

う~ん。
謎に自分がすごいダメージ受けちゃって

光見れると思ってた
余裕ぶっこいてしまってたもんだから。

でも やっぱり日高さんも営業行って

絶対に大事なことじゃないですか
営業回りって。

でも 幼なじみの同級生の方も
現場を見なきゃ駄目だよっていう

もう ほんと2人の思いが
ぶつかるからこそ

悪いことじゃないのに
ぎくしゃくしてしまうっていうのが

どうしても心苦しいというか。
合ってるからね2人とも言い分は。

ほんとに。
やり方が多分ね 何かこう

かみ合ってないとこは
あるかもしれないけども。
(岡田)う~ん。

もう僕は 朝と夕方しか現場に現れない。

その間 豚の配達であるだとか
いろんな商談だとかを日々やっていて

それも全てやらなくちゃいけないと思って
やってたんですけど

やっぱり現場に姿を現せなかったら

あいつは何をやっているか分かんない
って思われても

しょうがないんですよね。
(岡田 山里)う~ん。

これはもう無理だろうなって

豚も駄目で
人間関係も駄目でってなった時に

どうやったら逆転できるのかが。
この状況 打破できる気が全くしない。

(斉藤)ハハハッ。
見つからない。

その直面した課題 整理しておきましょう。

まずは販売の課題ですね。

安い海外産や
ブランド豚との競争が激しくて

新たに つくったオリジナル商品は
赤字続きだったんです。
そっか~。

更に職場環境の悪化。

人手不足や施設の老朽化で
従業員が疲弊してしまいました。

なるほど。
更にウイルス。

ここが やっかいですね。
きた。

徹底した あれだけ徹底した
対策を講じたにもかかわらず

ウイルスが侵入してしまった。

こういった課題に
日高さん直面していたんです。

あれだけやってても
豚が肺炎になってしまった。

例えば 立派な消毒 シャワー設備で
車を消毒しても

運転手が手も洗わずに
履物も履き替えずに入ってたら

何の意味もなく。

人によって ちゃんとするっていうことの
基準がバラバラだから。

確かに。

さあ もう逆転してくれないと
2人も もう泣いちゃいます。

もう ほんとに。
泣いちゃう。

もう VTRがないとか ないですよね。
(笑い)

逆転します。
(岡田)よかった。

その鍵となったのが
冒頭でもご紹介したこちら。

不思議なことに この働き方改革が
3つの課題 全てを解決していくんです。

口てい疫から6年。

養豚の全てを教えてくれた父が
72歳で亡くなりました。

(岡田)若い。
若いですね。

再建を見届けることが
できなかった父に 誓いました。

自分が必ず
養豚の未来を切り開いてみせる。

♬~

私は ある取り組みを始めました。

スマートフォン。
(岡田)うん?

(野邨)スマホねえ。

意味あるんですかね。

(岡田)へえ~。

従業員たちの負担を減らそうと
彼らの働き方を調査したのです。

すると 設備のトラブル対応に

なんと 労働時間の⅔が

費やされていると分かったのです。
へえ~。

豚舎に張り巡らせた 水のパイプ。

気付かぬうちに漏水し
豚たちが水浸しになっていました。

うん。
そっか。

豚のふんを集める機械。

ワイヤーの不具合で
止まってしまうことも しばしばでした。

そのつど従業員は 修理や清掃など
後始末に追われていたのです。

へえ~。

(岡田)う~ん。

設備トラブルさえ何とかできれば
働き方に余裕が生まれる。

(岡田)難しそう でも。

しかし たとえ設備を新しくしても

結局は豚が ぶつかったり
金属が さびたりして

トラブルは必ず起こります。

頑丈にするとかいうレベルじゃないんだ。

私は あるアイデアをひらめきました。

はあ。

流量計?

漏水が発生すれば水が余分に供給され

パイプ内の水量が大幅に増えます。

それをセンサーで感知し

従業員のスマホに
すぐ通知すればどうか。

実際に試してみると…。

大成功。

トラブルに
いち早く気付くことで

被害を最小限に
抑えられるようになりました。

へえ~。
すぐ気付けるからってことか。

これをきっかけに 私は勝負に出ました。

多額の資金を借り入れ

豚舎全体の
IT化を進めたのです。

そういうことか IT化は。

ふんを集める機械にも
センサーを設置。

機械が止まっても
すぐに気付けるようになり

大量のふんを清掃するストレスから
解放されました。

きれいな豚舎。

(岡田)そうですね 見て ほんとに。

更にエサの貯蔵タンク。
エサ。

ぎっしり。
(斉藤)うん 全然違う 音が。

中に どれくらい残っているか
これまでは音を頼りに推測していました。

職人の技って感じね。
(日高)これいっぱい入ってるから。

あっ そうかそうか一個一個こうやって
やってかなきゃいけないからね。

(岡田)そっか手作業 これも手作業だ。

この昔ながらの手作業も
センサーの導入で 必要なくなりました。

うっほっほ…。

ITってすごいんだな。

従業員たちの負担が減ったことで

豚との向き合い方が
大きく変わっていきました。

成長に応じて豚をより分け

エサを変える こまやかな飼育で
肉質が大幅に向上。

へえ~。
味も変わるんだ~。

更に豚舎を拡大し…。
(岡田)めっちゃ大きい。

豚の数を2倍に
増やすことができました。

あら かわいい子たちが。
あ~ かわいい。

その結果 卸値も従来より
2割下がったのです。

コストを削減したら
値段も下げられるんだ。

はあ~。

そして何より 課題だったウイルス対策。

働き方改革で 豚と人が接する時間が
必要最小限になり

ウイルスが入り込むリスクも
大幅に下がったのです。

(岡田)すごい。
確かにね 人が来なけりゃ そりゃそうだ。

あの肺炎から7年。

大きな感染は現在まで起きていません。

あら 気持ちよさそうに。

日高と申します。
よろしくお願いします。

あっ どうぞ召し上がって下さい。
早速いただきます。

かつて惨敗した都市部での販売。
再び勝負に出ました。

(部長)うん。
いかがですか?

脂が甘くて肉もやわらかい。

かなり上質な豚ですね。
ありがとうございます。

こちらスマホで飼育風景を
見ることもできるんですよ。

(日高)どうぞ。
(岡田)そっか 目に見えて安心できるのか。

(部長)ははあ~ なるほど。

うちも生産の過程が見れるお肉を
探してたんですよ。

質もいいし 値段もいい。
大丈夫でしょう。

よろしくお願いします。
ありがとうございます。

よろしくお願いします。

売り上げは一気に上向きました。
すごい。

口てい疫で0にまで落ち込みましたが
11年後の今

年間10億円。

ひやあ~。
(岡田)すご~い。

今までの何倍以上も伸びてますよね。

コロナ禍でも減るどころか
どんどん増えています。

わあ~ すてき。

ウイルスをきっかけに
古いやり方を一新した大改革。

どん底での挑戦が 想像もしなかった
逆転劇をもたらしたのです。

(拍手)
いやあ~ すばらしい。

(岡田)感動。
もう お見事でございます。

(岡田)すごい。

やっぱり ウイルスに一度は
屈しかけたけども

そうやって負けてなくて

私たちの身近なところに
ITがあるのは分かるんですけど

そういうところに持ち込むと
こんなにも 人も楽だし

豚にも いい環境になるしっていう。

もう いいことずくめで
びっくりしました。

見てて やっぱちょっと気になりますよね。
やっぱもう…

多少こう 香ばしい香りが。
いや そうなんです。

そこなんですよ。
言っていいのか分かんなかった。

用意しております。 こちらです。 ふふふ。
(山里 斉藤)ありがとうございます。

うわ~。
すご うわっ。

いやあ~。
(斉藤)いや~。

絶対おいしい。
(岡田)もうすご~い。 いい香り。

いただきます。
えっ 待って やわらかい。

きれいだわ~。
う~ん。

(斉藤)こっち頂いちゃおうかな。
う~ん。 やわらか~い。

うわっ パンチ力。 すご~い。
う~ん。

(岡田)すご~い おいしい。
う~ん。

(岡田)おいしい。
いやあ これは おいしい。

いや もう恐れ入ります ほんと。

あのね 脂の部分が結構 多いから

ちょっと そこ食べると
結構 こてっとくるかなと思ったら

甘くて さっぱりして
ジューシーな脂が出るんですね ここ。

もう 不思議なんですけど
しっかり見てるか どうかで

その豚は正直な答えを出しますので

もう 決してうそをつかない
生きものなので

そのまんま反映されます 自分の仕事が。
(岡田)う~ん。

なるほどなあ。

この 口てい疫の経験があったことと

この コロナの今 闘ってる この
生かされてるってあります?

ウイルスのように やっぱ進化
しなくちゃいけないということですね。

…を僕たちも
見せなくちゃいけない。

常に自分たちの あら探しをしながら

トライ&エラーで 自分たちの仕事の質を
上げていこうって

その努力を続けるしかないな
っていうのが

もう 口てい疫から学んだことですね。

今日どうでした? 結実ちゃん。
そうですね~ やっぱり こう

私たちも今 同じ状況下の中の
コロナ禍っていうところが

やっぱ どうしても暗く
感じられるんですけど

日高さんの その
やっぱり 誰かがなっちゃった時に

手をあげやすいような
空気づくりが大事っていうのは

ほんっとに身にしみて思いますし

自分も やっぱり
しかたないものだよって

肩にポンポンって手を置ける人に
なりたいなって すごく思いました。

僕もこの2回 コロナに感染した時に
仕事が どんどんなくなっていく中で

スケジュールを見ても ずっと
バラシ バラシ バラシってなった時に

もう ほんとに絶望しかなくて

でも実際に 今こうやって
もう一度 お仕事をさせて頂いて

こういった逆転劇を聞いたりしてると

やっぱり そういう中でも
やっぱ明るい気持ちを持って

常に ここから逆転していくんだ
っていう気持ちを

やっぱ大切にしなきゃいけないなって
すごく思いましたね。

はあ~い!
(笑い声)

これが出たらですね
話は終わりということです。

(笑い声)

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