グレーテルのかまど「イタリア 小さな村のカバルッチ」[解][字]…の番組内容解析まとめ

出典:EPGの番組情報

グレーテルのかまど「イタリア 小さな村のカバルッチ」[解][字]

イタリアのクリスマス菓子カバルッチ。ブドウの栽培が盛んなイタリア中部、チンゴリ村の名物です。古くから伝わるごちそうにヘンゼルも挑戦!

番組内容
小高い丘に位置するチンゴリ村。マルケ州のバルコニーと呼ばれ、昔ながらの街は、イタリアで最も美しい村のひとつと言われる。この村でクリスマスに欠かせないのがカバルッチ。名産のブドウを煮詰めて作られる、濃厚な果汁を使って作られるお菓子だ。ナッツやドライフルーツがぎっしり詰まった祝祭のお菓子は、形がユニーク。どうやら馬と関係がありそう。クリスマスを彩る伝統の味に込められた人々の思いとは?
出演者
【出演】瀬戸康史,【声】キムラ緑子

ジャンル :
バラエティ – 料理バラエティ
情報/ワイドショー – グルメ・料理
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化

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キーワード出現数ベスト20

  1. カバルッチ
  2. モストコット
  3. クリスマス
  4. ブドウ
  5. チンゴリ
  6. 生地
  7. カーブ
  8. スイーツ
  9. ナッツ
  10. お菓子
  11. コーヒー
  12. ドライフルーツ
  13. パン粉
  14. 煮詰
  15. 面白
  16. イタリア
  17. チンゴリ風
  18. デザート
  19. バチェッリ
  20. マルケ州

解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

NHK
created by Rinker
エンスカイ(ENSKY)

鮮やかな赤に彩られて
「カバルッチ」と呼ばれる

イタリアのクリスマス菓子です。

ブドウの栽培が盛んな イタリア中部
チンゴリという村の名物。

クリスマスが近くなると
カバルッチの屋台が たくさん並びます。

小さな村で愛され続ける
クリスマスのごちそうをお届けします!

光る石をたどれば行き着く不思議な家に

あの お菓子の家の ヘンゼルと
グレーテルの末えいが暮らしています。

彼らが振る舞う おいしいお菓子の物語を
ご賞味あれ。

♬「ジングルベル ジングルベル」

今年も来たわね~。
クリスマスね 来る来る~!

あれ ちょっと そのサンタクロース
何それ 馬じゃないの? それ。

そうだよ。 何で 馬が そり引いてるのよ。
おかしいでしょ。

い~や かまど!
何かね 今年は こっちらしいですよ。

これを見て。
「今年は馬!」。

うん!
あっ それで。

そうだよ。 もう このね ぴったりの
馬を探すの大変だったんだから。

なるほど 面白いけどね。
はい!

まあ 違うよね。
何が?

違うよね。
何が違うの?

だから あの ほんとに 何回も
言わしてもらうけど スイーツだからね。

私たち 考えなきゃいけないところは。
でも そんなスイーツある?

あるのよ。
ちょっと 本見てみますか?

そり引いてるっていうのもね
なかなかいいけどね。 いいですよ。

ということで こよい ひもとくのは
「イタリア 小さな村の カバルッチ」。

イタリア中部にあるチンゴリ。

小高い土地にある この村。
眺望は 絶景。

マルケ州のバルコニーと呼ばれています。

古い建物や石畳の小道など
昔ながらの町並みは

イタリアで 最も美しい村の一つと
いわれています。

名産は ワイン作りに使われる ブドウ。

9月から10月にかけて
収穫の最盛期が訪れます。

ワイナリーを営む バチェッリさんも
ブドウの収穫に大忙し。

丘陵地の多いチンゴリでは
深い味わいのブドウが育つのだそう。

現地の人が 「サパ」と呼ぶ
ブドウの果汁を煮詰めた濃厚な液体。

一般的には 「モストコット」と呼ばれます。

この村には モストコットを使った
クリスマスのお菓子があります。

それが この…

鮮やかな色と ちょっと変わった形。

モストコット入りの具材を
生地で包んだお菓子です。

中には ナッツやドライフルーツが
たっぷり。

お店や家によって作り方は さまざま。

まずは たっぷり詰めるフィリング作り。

そこに 粗く刻んだくるみ チョコレート

オレンジやレモンの皮など。

クリスマスのための
ぜいたくなお菓子だからこそ

秋に収穫したものを
ふんだんに使うのだそう。

周りを包む生地は 小麦粉と砂糖に
白ワインとオイルを加えて作ります。

包み方は義理の母 フィオリナさんから
教わったそうです。

隣町出身のステファニアさん。

実家では ちょっと違う形で
作っていたそう。

カバルッチとは 「子馬」という意味。

形が馬に似ている。 カーブした形が
ひづめを表している。

など 諸説あります。

馬と関係していることだけは
確かなようです。

昔ながらの まきのオーブンで
焼き上げます。

30分ほどすると いい香りが漂い
生地もほんのり 色づきます。

仕上げに 「アルケルメス」という
真っ赤なリキュールを塗って

お砂糖をまぶしたら カバルッチの完成。

小さな村で愛される
クリスマスのごちそう。

12月のチンゴリを駆け抜けます!

へえ こんなクリスマスのお菓子
あったんだね~。
ね~!

何か 馬に関係するっていうのも
面白いですね!

やってみちゃう?
やってみましょうか!

じゃあ キメテどうぞ!
はい!

ナッツやフルーツ ブドウのうまみが
たっぷり詰まった

ぜいたくな味を目指します!

いきましょう!
これ大好きなはず きっと 私。

はいはい じゃあね まず
中に詰めるものを作っていきます。

何か かまど いろいろ並んでますね。
だしょ だしょ。

クリスマスの とっておきの
スイーツだから

もう いろんな好きなものを
入れていいのよ。
なるほど!

フィリングはね パン粉が
ベースになっているんだけども

どのレシピにも たいてい入っているのが
なんと チョコレートとコーヒー。

あとは 何といっても モストコット!

これじゃないの? モストコット!

ブドウ果汁を煮詰めて シロップのように
ぎゅっと濃縮させたものをモストコット。

ちょっと 味見してみよ。

なかなか分かんないから。
どんな味かも さっぱりだから…。

お~! きた?
う~ん! きた~!

濃厚ですね。
何がきた? これ。

ブドウ?
ブドウ!

このモストコットを パン粉に入れる。

そして ゴムベラで グルグルグルグル。
これが 全体に行き渡れば いいんだよね。

行き渡ったか? そこにですね
ナッツ類を 粗く刻んで入れると。

くるみと そこに アーモンド
ヘーゼルナッツがありますから。

これ もうほんとに粗くでいいんだよね。
うんうんうん。

やっぱりさ 食感が大事だから
ナッツ入れるのってさ。

あんまり細かくすると意味ないでしょ。

そうだね こんなもんかな。 そして?

次 ドライフルーツだね。
ドライフルーツ…。

さくっと混ぜた。
じゃあ ここで なんと オキテよ!

はい!

どういうこと?
濃いめは 何だか分かりますか?

あと残ってるのといえば。

それそれ それ何?
コーヒーだ! はい。

これね ほとんどのカバルッチにね
コーヒーが入ってるんですよ。

このほろ苦いコーヒーの風味が
加わることで 味が ぎゅぎゅっと

締まるというかね。
なるほど。 想像つかないわ。

ちょっと まだボロボロしてるでしょ?
うん。

しばらく置いとくと パン粉に
液体が染み渡って 味がなじむし

しっとりしてくるから。
1時間ぐらい置いて。
OK。

チンゴリでは 半日から
1日置くっていう感じなんですよ。

そんなに?
じゃあ とりあえず お休みなさい。

お休み~。

カバルッチに欠かせない
ブドウの果汁 モストコット。

その歴史は
古代ローマに さかのぼります。

紀元前191年の喜劇「プセウドロス」の中に
うたげの席の「最高の飲み物」として

登場します。

ワインとともに 盛んに作られた
モストコット。

博物学者プリニウスも 書物の中で
モストコットを芸術的産物と称賛。

長く重要な産物として
扱われてきたのです。

古代から モストコット作りが
続けられている チンゴリのあるマルケ州。

カバルッチ作りを教えてくれた
バチェッリさんの家には

何代も前から伝わる
ブドウをしぼる機械があります。

伝統的なモストコット作りを
見せてくれました。

赤ワイン用のブドウを
使うこともありますが

こちらでは 白ワイン用を使って
モストコットを作ります。

100年ほど前のものだという この機械。

今でも 少量のブドウをしぼる時に
使用しているそうです。

およそ12キロのブドウから
8リットルほどの果汁が

しぼり出されました。

これは 「モスト」と呼ばれます。

さらに これを火にかけ 煮詰めます。

14時間ほど煮詰めると
4分の1ほどに凝縮され

色も 全く変わってきます。

さらに これを発酵させると
あの バルサミコ酢ができるのだそう。

チンゴリの人々は モストコットを
パンやチーズにつけたり

ポレンタという トウモロコシの粉の
おかゆにかけたり。

古代から受け継がれてきた 大切な味。

クリスマスの とっておきにも欠かせない
大切な味なんですね。

モストコットって 昔からあるんですね。
ほんとね。

でも これ 日本では見かけないよね?
うん あんまりね。

昔は ブドウを作っている農家さんはさ
みんな作っていたんだっていうね。

それでまあ 作ったものを近所とかに
配っていたっていう…。
なるほどね。

カバルッチはさ このモストコットが
たっぷり味わえるわけですからね。

続きやりましょうよ。
やりましょうか。

カバルッチ モストコット…。

じゃあね 次はね
中身を包む生地なんですけど。

そこに 白ワインがありますから。

お砂糖を入れて温める。
温める。

あっ 溶けたんじゃない。
はい じゃあ火を止めちゃって。

そこに ひまわり油ですよ。
それを入れます。

ひまわり油を使うんだね。
ひまわり油は あんまり香りがないから

素材の味を引き立ててくれるというので
こっちを入れますね。

それを 小麦粉に入れると。
まあ 簡単。

これで 混ぜていけばいいの?
どうですか?

さくさくさくっと 混ざりますと。
何か まとまるの早いかも。

もうまとまってきたよ。

もうあんまりさ 熱くなかったら
手でやっちゃったほうが早いよね。

あっ もう大丈夫ですね。

これ 粉けがなくなればいいですか?
いいんじゃない。

これで包んでいくんですよ。
ほう。

その前に オキテどうぞ!
はい!

えっ ダジャレですか かまど?
そうよ 悪い?

いや 悪くはないけど。

これ ほら チンゴリやさ
その周辺の村では もういろんなね

カバルッチがあるんですよ。
はいはいはい。

カバルッチは 「子馬」っていう
意味だったから。

何かしら馬には関係してるんですけど。

ウマいことやってほしいのよ。
チンゴリ風は どっちだった?

まっすぐなのと。 そうそうそう
曲がってるのね。 カーブしてる…。

チンゴリ風でいってみる?
じゃあ まずは。

生地は それね 8つ分あるんですよ。
8つに分けとくのね まず。

1個をさ だいたい 3mmぐらいのさ
厚さにのばして。

このぐらいかな。
うん いいんじゃないですか。

中身入れて。
中身… 入れました。

くるっと丸めるような感じなんですけど。
だから こうなるってことだよね。

そうなるってことよ。
ウマいことやってよ。

で 両サイドは 指で押さえるでしょ。

こうだ。
はい。

そして ハサミで ちょんちょん。
入れてくよ。

切れ目は 火の通りがよくなるし
生地が割れたり破裂したりするのを

防いでくれますよ。
これで?

それ カーブ カーブ カーブ。
こうするんだ。

そう。
お~! 見たやつだ これ!

それが チンゴリ風のやつね!
なるほど!

これ ひづめっぽい感じか。
そうだね。

OK!
いったんじゃないの?

じゃあ 残りの半分 どうする?

残りの半分は ステファニアさんの あの
実家バージョンがいいんじゃない?

曲げないやつ。
「馬?」みたいなやつね。

そうそう…。
「馬?」っていう。

あれにしようか。
それにしよう。

これ 包み方は一緒か。

うん 包み方は一緒で 表面に切れ目を
入れるのも一緒。

で 端に 切れ目を入れるとこが違いかな。

2つ チョッキン。
チョキンチョキン。

で?
もう片方のほうは 1つ。

これどうよ。 これ カバルッチ?

これはもう カバルッチ。
馬です。 馬です これは。

ほら もう走ってるもん。
走ってる! レースしてる。 レース!

何か こうなってるんだね。
走ってる草原が見えた。

馬だよね。
パカパカ…。

どんどん作る?
どんどんいってみよう!

よ~し!

どうよ!
もう完璧 俺は馬にしか見えない!

カバルッチだね やっぱね。
じゃあ焼いていこうよ。

180℃で 35分。 いってこい
いってこい ヒヒ~ン!

180℃ 35分ですか?
ヒヒ~ン!

毛並みのいい馬になれよ。

ちょっと一息 ティーブレイク!

マルケ州には モストコットを使った
デザートが いっぱい!

まずは…

「黒いパン」とも呼ばれるのよ。

パン粉に ドライフルーツや
スパイスなどを入れ

オーブンで焼き上げたもの。

ちょっと カバルッチの中身に
似てるわね。

かわいらしい飾りをつけて
クリスマスのデザートとして

親しまれているの~!

続いては…

ドライイチジクとナッツなどを
イチジクの葉で巻いたデザート。

中には モストコットが たっぷり!

イチジクとナッツの食感に
モストコットの風味が ベストマッチ!

最後は こちら!

トウモロコシの粉と ナッツ類
モストコットを合わせて作る

プリンのような やわらかいスイーツ。

古代から受け継がれてきた
モストコット!

今も大活躍してるのね!

焼けたかな。

お~!

でもさ 何か 思ったより
焼き色はつかないんだね。

わ~ いい感じじゃない?
だけど いい香りがしますね。

クッキーみたいなね。
ほんとだ ほんとだ。

おいしそう おいしそう!
おいしそう!

で これね 粗熱が取れたらね
そこに アルケルメス!

薬草などを使ったリキュールで
ちょっと香りがしますよ。

これ 塗っていこうか。

赤~い!
楽しいね…。

これ どのくらい塗るの?
たっぷり たっぷり。

このぐらい?
これね お砂糖 そっちら辺にあるでしょ?

そこに それ持ってって つけてみて。

これを。

はい!
一気に何か クリスマスっぽいんじゃないの?

うわっ 面白い。
よ~し これをどんどんやっていこう。

(チャイム)
あっ 姉ちゃん帰ってきた!
姉ちゃん お帰り!

お帰んなさい!
クリスマスの馬 準備OK!

華やかな色 そして ユニークな形が
楽しい カバルッチ!

ナッツやフルーツを ぎゅっと詰めて
ごちそう感満点!

一味違ったクリスマスを楽しんで!

12月の上旬 チンゴリでは
カバルッチのお祭りが開かれます。

たくさんの屋台や巨大なカバルッチ!

チンゴリのカバルッチを
もっといろんな人に

知ってほしいという思いから始まった
お祭りだそう。

食べるだけではなく 作り方を教えたり
長い伝統や歴史の物語を伝える試みも。

村の名物となった カバルッチ。

クリスマスを華やかに彩ります。

バチェッリさんの家でも
カバルッチを囲んで クリスマスのお祝い。

カバルッチが彩る クリスマスの
楽しい ひととき。

いつまでも大切にしたい風景です。

今日の「グレーテルのかまど」
いかがでしたか?

いろんなものが ぎっしり詰まった
幸せいっぱいのスイーツでした。

形は いろいろ変わっても つないでいく
思いは変わらないんだと感じました。

それではまた このキッチンで
お目にかかりましょう。

では ちょっと失礼して。

いただきま~す!
どうぞ~!

どうだろか? お好きかしら?

ずっしりしてますね。 いただきます。

いい音してるね。
う~ん!

すごいね さっくさくなんだよね。

モストコットの香りする?

するんだけどさ 何か すごい
マイルドになってるね。

きれいにまとまったなっていう感じ。
面白いですね。

なるほど。 このモストコットさ
みんな ほら 普通に食べてるじゃない。

おいしいものとかさ 何でも
そうなんだけど。

それを 「すごいことなのよ」と 私がね
古代ローマ人に教えてあげたってことよ。

えっ かまどが広めたの?
そうそうそう…。

もっと言うなら 「カバルッチ」と名付けたのも
かまどなんだよ 聞いて。

これは 草原を走ってる馬にしか
見えない カバルッチだよって

みんなに教えたら みんな
「お~!」ってことになって

みんな納得したの ローマ人も。

信じてないでしょ。 悔しい。

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