あさイチ「プレミアムトーク 作家・原田マハさん」[字]…の番組内容解析まとめ

出典:EPGの番組情報

あさイチ「プレミアムトーク 作家・原田マハさん」[字]

▽プレミアムトーク 作家・原田マハ▽「旅屋おかえり」がドラマ化 マハさん流・旅の魅力とは?▽美術をテーマにした小説で人気!▽44歳で作家に転身 度胸と努力の人生

詳細情報
番組内容
▽プレミアムトーク 作家・原田マハさん▽「旅屋おかえり」がドラマ化 マハさん流・旅の魅力とは?▽美術をテーマにした小説などで人気!44歳で作家に転身 度胸と努力の人生▽影響を受けた“破天荒な”父への思い…▽特選!エンタ 原田マハさんが選ぶイチオシ書籍▽グリーンスタイル 冬にあでやか!寄せ植えを楽しもう【キャスター】博多華丸・大吉、鈴木奈穂子
出演者
【ゲスト】原田マハ,【講師】園芸研究家…上田広樹,【キャスター】博多華丸,博多大吉,鈴木奈穂子,【リポーター】駒村多恵

ジャンル :
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
情報/ワイドショー – 健康・医療
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
特性情報 – 中断ニュースあり

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解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

NHK
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生字幕放送です。一部、字幕で
表現しきれない場合があります。

鈴木≫おはようございます。

大吉≫1月21日金曜日の
「あさイチ」です。

あーあ。

華丸≫最悪や。

鈴木≫なんで、そんなこと
言っちゃうんですか、もう!

華丸≫嫌いにさせるなんて
優しさでも何でもないから。

最悪ですよ。

大吉≫あーあ…。

華丸≫なんであんなところで
登場するの、ジョーさん。

大吉≫タイミング悪すぎるのよ。

華丸≫豆腐を買いに行くぐらいの
時間帯ですよ。

前のり?モヤモヤする。

大吉≫これで週末ということで

まあまあ

きょうのゲストの方も
じっくりご覧になっていたので

感想をいただきましょう。
ゲストは作家の原田マハさんです。

どう思いますか?
原田≫鍋を持ってはりましたね。

大吉≫タイミングが悪いですね。

誤解というか
解けるといいんですけれど。

鈴木≫作家の立場から

この「カムカムエヴリバディ」

るいとジョーのやり取りを見て

今後の2人について察知したこと
はありますか

というメッセージが届いています。

原田≫私は、るいちゃんが持って
いた鍋がポイントですね。

華丸≫豆腐じゃないの?
原田≫あれが何か

伏線になっていると。
華丸≫視点が違う。

大吉≫ではまず
こちらの映像からです。

(VTR)
テラシン(野田)≫題名も

決まっています。
桂園子≫なんて言うの?

ゴウ(菅田)≫「キネマの神様」。

鈴木≫去年
山田洋次監督によって

映画化された「キネマの神様」。

そして、こちら
「総理の夫」も映画になりました。

女性初の総理大臣になった妻と
その夫の騒動を

コミカルに描いています。

そんな話題作を
次々に生み出しているのが

作家の原田マハさん。

その名を一躍有名にした小説が
「楽園のカンヴァス」。

謎多き画家の
1枚の絵に込められた秘密を

解き明かしていく
ミステリーです。

美術に詳しくない読者も
夢中にさせ

50万部を超える
ベストセラーになりました。

最新作「リボルバー」では

ゴッホの死に隠された
謎に迫ります。

ゴッホが
自分を撃ったという拳銃が

パリのオークション会社に
持ち込まれます。

ゴッホは本当に自殺したのか?
拳銃の引き金を引いたのは誰か?

読みだしたら止まらない
アートミステリーです。

アートに詳しいのも当然!
作家になる前は

美術館でアートの魅力を

分かりやすく伝える
キュレーターとして活躍。

ところが
そのキャリアをなげうち

40代で作家に転身する
という挑戦をした原田さん。

いつも前向きな
体当たり人生とは?

芸術の都・パリと日本を
行き来する原田さんにとって

アートと同じくらい
大事なものが、旅!

旅への思いを詰め込んだ小説
「旅屋おかえり」が

ドラマになります。

えりか(安藤)≫気持ちいい!

旅のだいご味といえば
グルメ、温泉

そして、人情。

原田さんの作家としての
原動力になっている

旅の魅力についても
きょうは語っていただきます。

大吉≫改めましてけさのゲストは
作家の原田マハさんです。

映像でもありましたけれど
今、お住まい

自宅はこちらということですか?

原田≫基本的には長野県の
蓼科(たてしな)というところで

森の中に家がありまして

そこで創作をしているんですが
ほかにも東京とパリにも

書斎を持っております。
大吉≫3か所で。

じゃあ、コロナ前は3か所

行ったり来たりということで?

原田≫3分の1ずつという感じで
1年の間に

あちこち回遊して
マグロのようになっていました。

止まると
もうだめになっちゃうみたいな。

大吉≫地球規模で移動しながら。
原田≫黒潮に乗って。

大吉≫この写真もすてきですね。

原田≫書斎の目の前に

窓がありまして
目の前が森なんですけれど

四季折々の森の移ろいを
いつも眺めながら。

でも画面をばっと見ながら
森どころじゃないという感じで

書いていたりしますけど。

大吉≫すごいね仕事場というか
環境だなと思いますけど。

鈴木≫あと、3拠点で

東京、パリということで

きょうのお衣装もパリに関係して
いると伺っているんですけど。

原田≫実は7年ほど前から
パリに住んでいるデザイナーとか

日本人のクリエーターと組んで
ファッションブランドを

立ち上げまして
そこのプロデュースを

しております。
その服を着てまいりました。

鈴木≫せっかくですので
よければ全身、お立ちいただいて。

原田≫全身というほどでも
ないんですが…。

ふだん気持ちよく着られる
明るい気持ちになる

そういう物語を持った服
ということで

ブランドのコレクションを毎年
2回発表するんですけれど

そのコレクションのために
小さな物語を書き下ろして

その物語をベースにして

デザイナーがコレクションの
デザインをするという

そういうブランドです。
大吉≫すてきなお衣装で。

ありがとうございます。

ですからファッションでしょう。

アートそして作家、文学
3ジャンルで大活躍中

ということなんですけれど

そもそも、どんな子ども時代を

過ごしたらこんな大人になるのか
今回、子どものころのお写真も

お借りしております。
これは家族写真だと

思いますけれど

お父様とお母様と
どんなご両親でした?

原田≫

父はとにかく破天荒な人で

母は非常に家族のことを
いつも思いやる

優しい人だったんですけれど

子どもに好きなものを与えると
いう、おもちゃとかではなくて

3つのものを必ず

与えてくれる両親だったんです。
その1つが本

漫画も含めなんですけれど

この本が読みたいと言ったら
何でもその本を

与えてくれましたし
2つ目が映画。

これも子どものころから
この映画が見たいと言うと

大人の映画であっても

父が映画館に
連れて行ってくれました。

3つ目がアートで
ピカソの作品を買ってきたよって

わけではなく、展覧会でこれが
見たいというのがあったら

どんなに忙しくても

連れていってくれた
そういう両親でした。

大吉≫この3つだけは必ずと。

鈴木≫

お父様がかなり破天荒というの
もありましたけれど

なかなか個性的な方で。

原田≫かなり個性的な人で

もともとは美術書というか

百科事典のセールスマンを
していた方で

世界美術全集みたいなものが
山積みになっていて

子どものころから
そのころはテレビとかアニメとか

小さいころはなかったので
美術全集、絵があるから

楽しんで見て
この1枚だ!と

子どもながらに思ったのは
レオナルド・ダヴィンチだったり

うまくて当たり前やという感じ
なんですけれど

そうやって
当たり前だ

という感じなんですけれども

複製に囲まれた生活をしていた
んですけれど

セールスマンですから、父は
日本全国、旅して回るんです。

「フーテンの寅さん」みたいな
感じで

ふと帰ってきて、いなくなって
全国に書籍を売って歩いていた。

あるときに岡山に単身赴任して
いたときがあったんですけれど

そのときに家族が呼ばれて
行ったら父が自慢げに

お前に見せたいものがある
と言って

それで連れて行かれた先が
倉敷市にある

大原美術館なんですね。
私がアートがすごく

好きな子どもだと知っていたので
大原美術館に連れていってくれて

ここにあるアートを
全部見ていいからと。

当たり前なんですけれどもね。
大吉≫お父様に何の権利があると

ちょっと思いましたけれども。
原田≫自分のコレクションを

見せる感じで
さあどうぞという感じで

そこで初めて大原美術館で
ピカソと出会って。

なんという
下手な絵を描く人なんだろうと。

10歳だったんですけれど
そのとき、絵も描いていたので

私のほうが
うまいんじゃないかなって。

それから
ピカソがライバルになったと。

大吉≫お話を伺っていると
お父様の影響が

だいぶ強い感じがありますね。

原田≫いつも先回りして

父が、お前これが好きだろうとか

これをやったらいいんじゃないか
とか、そういうふうに

行く先々に道を作ってくれた
そういう父でしたね。

鈴木≫そんなお父様をモデルに

した人物が登場する小説も

お書きになられていて、それが
「キネマの神様」なんですね。

この小説、山田洋次監督によって
映画化もされました。

(VTR)
ゴウ(沢田)≫ばくちは父さんの

生きがいなんだぞ。

父さんの唯一の生きがいを

奪う権利がお前にあるのか?
競馬がなくなったら

マージャンができなくなったら
何を楽しみに

生きていけばいいんだ
この父さんは。

歩(寺島)≫映画があるじゃない。
ゴウ≫映画?

歩≫そうよ。

ばくちをする代わりに

お父さんの大好きな
映画を見て暮らすの。

鈴木≫ここだけ見ると

結構、本当に衝撃的な。

大吉≫もともと志村さんが…。

原田≫志村けんさんが
主演の映画なんですけれども

それで沢田研二さんに主役を
していただいたんですけれども

このシーンだけなんですけれども
実話なんですね。

大吉≫はっきり言われたんですね。
ギャンブルを

取り上げてくれるなと。

原田≫ギャンブルが好きで

マージャンとか競馬とか
時間あるとすぐ

そっちのほうに行っちゃって
家族には

あまりにもやんちゃで
結構、迷惑もかけ続けた

父だったんですけれど、同時に
すごく映画が好きで

これもやっぱり時間があれば

すぐ仕事をさぼって映画館に
駆け込んで、映画を見て

それで帰ってくると意気揚々と
きょう見た映画が

おもしろかったって
父が映画の話を

してくれるんですけれど、それが

淀川長治さんとか

すばらしい映画評論家が
話すよりも

私には、おもしろかった。
すごく

映画を勧めるのがうまいし
セールスマンをやっているから

トークがうまいんですね。

口八丁のところがある父だった
んですけれど

父がおもしろいと言った映画は
必ず見に行っていましたし

先ほども言いましたけど
娘に先回りをして

あれもやれ、これを見ろ
と言う人だったんですけれど

私が大学生のときは
頼みもしないのに

いいアルバイトを
見つけてやったからって。

それは
映画館の、もぎりという

切符を切るもぎり嬢とそのときは
言っていたんですけれど

もぎり嬢のアルバイトを
見つけてきて

頼みもしていないのにと
思ったんですけれど

ただで映画が
見られるじゃないかって。

俺が行ったら

ちょっと入れてくれ、
とか

そういうことを
結構平気で言う人で

おかげで映画も
たくさん見られましたし

本もすごく好きだったので

大人の本とか

官能シーンがある文芸雑誌とかも
わざとそのページを開いて

置いておいたりとか
本を読んでとにかく大人になれと

そういうことを
頭ごなしに言うんじゃなくて

さりげなく提示するというのが
結構うまい人でしたね。

大吉≫ある意味
ギャンブル的な面では

家族にはたぶん

結構、迷惑はかけたけど

それ以外の何て言うんでしょうね

すばらしいものを
与えてくださったというか。

普通ギャンブルが好きな人って
ギャンブルしかせんもんね。

華丸≫全部
ほったらかしになるよね。

原田≫全部ほったらかしに
なっていたときもありましたけど

今のような話を山田洋次監督に
映画を作る前に、すべて

丸一日かけて全部話して

山田洋次監督は脚本化するときに

ものすごく勉強をされる
方なんですけれど

その脚本合宿に連れて行かれて
山田洋次監督が

インタビュアーになって

私が山田監督に向かって
延々と父の話をする

白昼夢をみているような
気持ちになって

私は山田洋次監督に自分の父親の
話をしているんだよねって

なんでこんなことに
なっているんだろうと

不思議な体験でしたけど
でもそのおかげで

本当に山田洋次監督に
すばらしい映画を作って

いただいたので
父も喜んでると思います。

大吉≫父が沢田研二さん
というのも感慨深いものが。

原田≫父がいちばん喜んでいると
思います。

鈴木≫マハさんはあらゆる分野に
詳しかったりしますけども

旅もお父様の影響がありますか?

原田≫たぶんあると思います。
「フーテンのマハ」という

旅のエッセー集も
出しているんですけれど

「フーテンのマハ」
と命名したのも父です。

ニューヨークかどっかに
長期で出かけることが

あったんですけれどそのとき
駅まで荷物を持って送ってくれて

これと言って
せん別みたいなものを

渡してくれたんです。

珍しいな、せん別なんかくれて
と思って

電車に乗ってすぐ開けてみたら

手紙が入っていて
それにお前は世界中を駆け回る

そういう飛んでる女だと

フーテンのマハへと書いてあって
お金は入っていませんでしたけど

それがすごくうれしくて

それ以来、自称フーテンのマハ

父が初めて私を
映画に連れて行ってくれたのが

「男はつらいよ」の第1作。
私が7歳のときで

山田監督にお話したんですけれど
私は、映画館に連れて行って

もらって
漫画祭りに連れて行ってくれる

のかと思って喜んでいたのが
腹巻きをしてお守りをさげた

変なおじさんが出てきたので
大吉≫ちょっと早いですよね。

原田≫こんな変な映画

嫌だって言ったら

黙って見ていろ、最後になったら

このおじさんが好きになっている

と言われて見ていたんですが
そのころの映画館は

ライブな感じがあって

寅さんが去っていくときにみんな

いよ!寅さんって叫んで

拍手喝采をして

私も7歳で
涙を流しながら拍手をして

あまりにも感動したので
パパ、渥美清のポスターを

買ってと言って買ってもらって
小学校2年生だったんですけれど

自分の部屋に貼っていました。

大吉≫渋い趣味といったらあれ
ですけど

それだけすばらしい作品で。

鈴木≫7歳の女の子は、どこに
そんなにひかれたんでしょう?

原田≫山田監督に逆に
お伺いしたんですけれど

何だったんだろうねって
おっしゃっていて。

やっぱり、普遍的に変わらない
旅することの願望とか人情とか

そういうようなことが
盛り込まれた映画だと思います。

大吉≫お父様の影響ももちろん
ありますが、ちょっとだけ

寅さんの影響もあって
世界中を旅するように。

鈴木≫そんな旅の楽しさを描いた
小説が「旅屋おかえり」。

来週の火曜日からNHKBS
4話連続でドラマ化されます。

(VTR)
原田マハさん原作の

「旅屋おかえり」。

美しい風景。

その土地のグルメや名産。

見るだけで
旅気分を味わえちゃうドラマです。

えりか≫泊まりたかった!

まさか青森までロケ行って
日帰りとは思わんかったです。

主人公は、タレントの丘えりか。
通称・おかえり。

旅番組のリポーターをしています。

ある日、事務所の社長のもとに
1本の電話が入ります。

萬≫えりか、お前はもう
テレビには出ねえ。

「ちょびっ旅」
打ち切りだとよ。

なんと、唯一のレギュラーである
旅番組の終了を

告げられてしまいます。

萬≫それでジ・エンドだ。

そんなとき番組のファンだという
難病を患う少女から

依頼を受けます。

自分の代わりに
旅をしてほしいというのです。

真与≫おかえりさんだ。

秋田の乳頭温泉郷にある
玉肌温泉に

行っていただきたいんです。

4月23日に。

行っても何もないかもしれない。

ただ私が忘れられないだけかも。

でも、どうしてもその日に
行ってもらいたいんです。

えりかが始めたのは、旅屋。

さまざまな事情を抱えた
依頼人に代わって

旅に出かけます。

えりか≫到着しました。

その旅の様子を自分で撮影して
後日、報告するのです。

えりか≫怖いよ~。さっき
バキっといったんだよね板が。

こんな…こんなつり橋を
歩くとは思わなかったよ!

玉田≫ようこそ、玉肌温泉へ。

≫お父ちゃんだー!

≫いらっしゃいませ!

えりか≫いらっしゃいました。
こんにちは!

たどりついた山奥の温泉。

えりかは地元の人たちの
もてなしを堪能します。

えりか≫比内地鶏の弾力がすごい。

かめばかむほど
うまみが出てきて

プリップリなんですよ。
ああ、食べさせたいよ~!

深呼吸すると、はあ~

森の香りがします。

宿の主人の手も借り

体当たりで旅の様子を
カメラに収める、えりか。

果たして、旅のリポートは
満足してもらえるのか?

そして、少女が旅を依頼した
本当の理由とは?

一緒に旅気分を味わえる
ドラマです。

鈴木≫一足先に拝見しました。

本当に各地の風景がすてきで
一緒に旅をしている

気分になりました。

今の時期だからこそ
旅のありがたみみたいなものを

感じたドラマだなと思いました。

原田≫本当に本当に
いいドラマなんですよ。

すばらしいドラマに
してくださって

作者として、とてもうれしいです。

鈴木≫小説の中にも
いろいろ風景を連想させるような

描写がありますが

その辺りもドラマになって
どうでしたか?

原田≫すごく
いろいろ思い出しまして

この「旅屋おかえり」を
書くにあたって

編集者の方と一緒に

実際に取材をして回ったんです。

そのときも何を目的に
行ったわけではないんですが

結構、旅先でいろいろなことを
引き寄せてしまうところがあって

その土地土地で
自分が出会った人だとか

体験したことを

そのまんま小説にしたら
小説になっちゃったという

そのぐらい
いろんなことが起こりまして

それが今度は安藤サクラさんが
おかえりになって

私が旅をしたのと同じところを

プロットしていらっしゃるのを
見て似ていると。

私じゃない、おかえりなんだと
ちょっと不思議な感じがしました。

華丸≫聖地巡礼みたいなこと
ありますけれど

先回りして

ちょっと感覚が、行ったところを
振り返ってくれてる感じですよね。

原田≫自分の来し方をもう1回
見せてくれるような感じで。

大吉≫すごくおもしろいなと
思いました。

お風呂入っているところを
見ないように撮影をしていたり

とか笑えるようなシーンもあって。

なんであの日付指定なのか
気になるところですね。

鈴木≫謎というか、その辺りを

解き明かしていくのも
楽しみなドラマです。

大吉≫こういう作品を書けると
いうことは、それだけ実際に

旅して歩いてらっしゃるんですね。

原田≫しかも取材で行った
旅先というのは

私がいつも旅をしている
旅友がいて

そこに行ったところで

今回のドラマでもう1回

おかえりが行ってくれて
3回見ている感じですね。

大吉≫アート小説を書くときも
現地に足を運ぶんですか?

原田≫もちろんです。
徹底的に足を運びます。

行ったことのないところは
書かないようにしています。

大体、現地に行って
例えばアート小説を書くときは

そのアーティストが歩いた
足跡をたどって

そのときに
どういう気持ちだったとか

そのアーティストが描いた
風景みたいなものに実際に触れて

それを小説の中に文章にして
立ち上げるということを

やっています。

鈴木≫マハさんの旅好きについて
ご友人から

証言をいただいています。

(VTR)
原田さんとは

30年近いつきあいになる
高橋瑞木さん。

いろんなところを
一緒に旅したそうですね。

鈴木≫ちょっと今ね
先に出るVTRが

出ちゃったんです。

原田≫すみません。
私が謝ることじゃないですけど。

鈴木≫改めてご友人の証言です。

(VTR)

原田さんとは
30年近いつきあいになる

高橋瑞木さん。
いろんなところを

一緒に旅したそうですね。

大吉≫名店を見つけるのが
上手だと。

原田≫言えないと言いながら
ほとんど言っていますね。

全くリサーチしないですね。

大吉≫街をぶらぶら歩いて。

原田≫店構えと勘ですね。
経験値をだいぶ積んできたので。

そういうのありませんか?

店構え

うまそうっていうみたいな。
で、見たら結構な確率で

当たるんです。
大吉≫昔は僕らもそうやって店を

選んでいたと思うんですけど
最近はサイトで何点だろうって

見ちゃったりするんですけど。

原田≫最近はさすがにサイトを

見ることもありますけれど。
大吉≫どういうところを

見るんですか?
おいしいんじゃないかな?って。

原田≫いちばんは
駅の駅員さんに

まず聞くんですね地元に着いたら。

そして駅からタクシーに乗って
行くことも多いんですが

タクシーの運転手さんですね

それでしっかり腰を落ち着けて
フルコースの

ものではなくて

クイックに食べられる
地元の

おいしいものを聞くことが
あります。

一度、高松に行ったときに
うどんの激戦区じゃないですか。

どうやったら本当においしい

うどん屋にたどりつけるのかなと
思って

そのとき高橋さんも
一緒だったんですけれど

タクシーの運転手さんに聞いたら
やっぱり

すごいおいしいうどんの名店に
連れ行ってくれて

私たちがあまりに喜ぶもんだから
運転手さんが喜んじゃって

メーターを倒して
回ってくれたんです。

次はここに連れて行きたいって。

そんなに、よくしていただいて
いいんですか?って言ったら

うどんさえ食べてくれれば
それでええって

読まれてしまいましたけど

あと道路工事をしている
おじさんに

すいませんおいしいうどん屋さん
ありますかって。

あと札幌の商店街で

ちょっと待った、と言って
高校生を止めて

いちばんおいしい
ラーメン屋さんを教えてと

街頭インタビューも
結構してい

ます。
華丸≫バナナマンの日村さん

みたい、せっかく来たからって。

原田≫日村さん、ちょっと私の
ことをまねしているかなと思って。

<笑い声>
鈴木≫それからお母様と一緒に

旅をしたというのも
印象に残っているそうですね。

原田≫2年半ほど前の
ことなんですが

88歳の母の米寿の記念で
パリに初めて連れて行って

母のほぼ初めての
海外旅行だったんですけれど

いつも私があちこち
旅をしていることもあって

あんたいつもどこに行って

何をしているの?
って好奇心旺盛な母で

いよいよ、
パリに行ってみる?って言ったら

私だけじゃちょっと行けない
よって言っていたんですが

今から鍛えておけば
絶対に行けるから

頑張ってリハビリしてって。
ちょっと足腰が

弱いものですからね。
それで、急に張り切って

階段の上がり下りとかを
練習したりして

足かけ2年ぐらい準備をして

車いすで連れて行ったんです。

パリの現地の日本の旅行代理店の
方にすごく手伝っていただいて

ホテル選びも
ベットの高さとか全部調べて

パリは石畳で歩きにくかったり
するので、ここのところは

車で

行ったほうがいいとか
全部、行くべきところを

チェックして

いよいよ連れて行ったら

本当に生き生きとして。

3食一度も欠かさず全部食べて

クロワッサンからステーキまで。
うなぎも食べました。

大吉≫お写真もありましたけど
すごくすてきな笑顔でしたね。

原田≫ルーブル美術館とか

モネの住んでいたところとか

オランジュリー美術館の「睡蓮」
とか。

私の小説で書いてある
そのままだねって

心から感激していました。
大吉≫頑張ってリハビリした

かいがありましたね。

原田≫最後に
セーヌ川に架かる橋の上で

橋の下を行く
観光船があるんですけれど

そこに乗っている人がみんな
手を振るんですね。

最後の日だったんですけれど

母に、手を振っているよって
言ったら

手を振り返すかなって思ったら
また来るよって叫んだんです。

また来るんかいと思って。

大吉≫ドラマチックな

ひと言ですねお母様。
原田≫ことし91歳なんですが

またパリに行く準備を
着々としています。

大吉≫約束を守らなければ
いけませんね。

これまでの人生かなり体当たりで

いろいろなものを開拓されて
こられたということでね。

「働きながら猛勉強」
原田さんなんですが

30代になってから大学で美術を
学び直したいと決意し

働きながら猛勉強をされた
ということですが

当時は、どんな
お仕事をされていたんですか?

原田≫当初は、商社でアートコン
サルタント

となるものをしていまして
いろんな自治体や企業が

コレクションしたりとか
美術館をつくりたいというときに

コンサルティングをするような
業務で

アートが大好きでアートの
ビジネスをしたい

世界で生きていきたいと
言いながらも

美術史の勉強を
したことがなかったので

一度きちんと学び直すべきだな
と思いまして、当時

導入されたばかりの
フレックスタイムを利用して

早稲田大学の第二文学部

夜間に社会人のために開けている
学部があったんですね。

これに学士入学できないかな

と思って3年から入学できる
というコースだったんですけど

早稲田の美術史は、非常に
有名なコースがありまして

そこになんとか入れないかな
と思って人生の中で

こんなに勉強したことないという
くらい本当に勉強しました。

それが結局、今の自分の
血肉になってるといいますか

自分の基礎を作ったのと

猛烈な筋トレをした
という感じでおかげさまで

30歳にして
もう一度大学生になったと。

大吉≫だから先ほども

間違えて出たVTにありましたが

同級生が10歳下に
なっているんですね。

原田≫高橋瑞木さんはそのとき
10歳下の同級生でした。

大吉≫そのときの
勉強法というのは?

鈴木≫そのときに役立った本が
ありまして「美術の物語」。

美術史の研究者
ゴンブリッチが書いた

世界の美術の歴史を解説した本で
688ページあるんですよ。

大吉≫これが入門書?

鈴木≫洞窟の壁画から

現代アートまでびっしりと
芸術家の苦悩や時代背景まで

細かく書かれている本なんですね。
ちょっとだけご覧いただくと

例えば、このページなんかは
作品が折り畳まれているんですね。

作品をしっかり見ながら

その解説、その背景など

文章も見られるという。

だからすごくこんなふうに作品が
いろんなところに

散りばめられている
本なんですけれども

この本で勉強されたんですね。

原田≫最初はなんとか
丸暗記できないかなと思って…

できるわけなくて。

ただゴンブリッチ先生というのは

非常に世界的な美術史の

大権威の方なんですけど

これは世界の美術史を学ぶ

学生のために書かれたいわゆる
入門書みたいなものなんですが

小難しい話は別にして

僕も君も同じアートを愛する人間
だよねという語り口調が

随所に感じられて
読んでいるうちに、だんだん

ゴンブリッチ先生の授業を
受けているような気持ちに

なってくるんですよね。
だから、そうだったのか

と思うことが
たくさんありましたし

当時、私は
現代アートが専門だったので

現代アートよりも前のものって
古くさいよなという気持ちが

どこかにあったんですけども

これを学ぶことによって
現代アートも元をたどれば

4000年、6000年という

長い歴史の中の
今の最先端にあるアートだから

全部続いているんだということが

はっきり分かりまして

すごく感動したのを覚えました。
この本を読み込んで

それで受験を突破しました。

鈴木≫勉強の末、受験を突破して
入った大学ですけども

先ほどご覧いただくはずでした
クラスメートの高橋さんは当時の

話をこんなふうにしています。

(VTR)
先ほども登場した高橋瑞木さん。

香港にあるアートセンターの
館長です。

大学で美術を学んでいたとき
社会人入学で入ってきた

原田さんと
同じクラスになりました。

そんな原田さんと

あるものをきっかけに
仲よくなったそうです。

大学卒業後、高橋さんは
原田さんに声をかけられ

同じ職場で働くことに。

新しい美術館を設立する
仕事です。

高橋≫普通だったら、それ…

…というのは、やっぱり
すごいなって思いますね。

直感的なところが
すごくあると思います。

原田≫本当
まんま言われちゃった感じで。

大吉≫後に上司と部下として

というか、同じところで働かれて

今、香港で美術館の館長を
されているんですね。

原田≫すごい彼女、出世して
今はアートだとか

漫画のことに関しては結構
彼女の指南を受けることが

多いですね。
大吉≫漫画を描かれて

いたんですね?
原田≫ちょっと甘々な

ラブコメディーを描いたりとか。

漫画家になりたいなと思って
漫画の新人賞に

応募したこともあったんですよ。

そのとき、最終選考まで残って

そのときの漫画のタイトルが
「ロマンチック・フランソワ」

というんですよ。

乙女チックな

漫画が大好きな男性編集者が

フランスのパリに行ってそこで
パリジェンヌと恋に落ちるという。

大吉≫あらすじを聞くだけで
甘いですね。

原田≫タイトルも
「ロマンチック・フランソワ」

なので。
大吉≫もう1つ、いきますね。

2つ目は
「44歳で作家に転身」。

ですから、お話伺っていて
30で大学に入って

さあアートでというときに
また44でね、作家さんに。

このころはどういう
お仕事をなさっていたんですか?

原田≫40代を機に
自分の人生を

1回リセットしようと。
大吉≫せっかく

積み上げてきたのに?

原田≫さっき高橋さんが
言っていただいたとおりで

結構、直感力というか

父に似たのか勝負師的なところは
確かに自分でもあるなと

思うんですが。
大吉≫アートのお仕事は

順調だったんですよね?
原田≫順調だったんですけど

都内にある大きな美術館をつくる
プロジェクトの

リーダーだったんですけれども

このままでいっていいのかな?と
すごく思った瞬間があって

それで人生でいちばんやりたい
ことって何だろうと

自分に問いただしてみたところ
本当にやりたいことが

まだやれていない気がして

キュレーターになって

展覧会をやるというのが
その1つだったんですけど

何か忘れていないかな
と思ったときに

アートのことを小説にしたい
と思ったんですね、そのとき。

私、ニューヨーク近代美術館
MoMA(モマ)というところに

しばらく派遣されて
勤務していたことが

あったんですが

ある名画と出会って

その名画の前で
いつかこの絵のことを必ず

小説か展覧会か漫画か何か

分からないけど自分の創作の中に
取り込もうと約束したんですね。

自分とそのアーティストとの
約束というものを

果たせていないなということに
気付いて思い切って

独立したんです。
44歳になる前というのは

インディペンデントキュレーター
といって

個人で展覧会を
寄稿するという仕事

アートやカルチャーを

寄稿するライター、文章を

書くことが好きだったので

文章を書いてその中で小説を書く
ということを始めていたんです。

鈴木≫あるアート作品と
出会ってと言っていましたが

実はスタジオにご用意している
絵画があるんですが

それのことですか?
原田≫そうです。

鈴木≫2m掛ける3m

ほぼ実物大です。
この絵について

ご説明いただいていいですか。
原田≫アンリ・ルソーという

画家の
最晩年の作品「夢」という作品

1910年の作品なんですけど
ニューヨーク近代美術館の

トレジャーというか宝の1つで

今はほぼ門外不出になっている
ような超傑作なんですけど

この作品が
MoMAに勤務してるとき

ギャラリーに行くときに
必ず主みたいな感じで

あるんですね。
すごく見とれて

思い出したんですけど

21歳のときにルソーの画集と

ルソーのことを書いた
評論みたいなものに出会って

すごく興味を持って

ルソーのこと、何か自分が将来

クリエーターになって
ルソーとつきあいたいなと思って

それを思い出して、この作品を
なんとかしようと思ったんです。

大吉≫20年越しに
思い出して、作家にと。

人生をまた一変させた。

原田≫私の人生を変えた一作です。
大吉≫また

絵の楽しみ方については。
鈴木≫ニュースのあとに

マハさんに
教えていただこうと思います。

たくさん、メッセージも
いただいています。

「キネマの神様」についてです。

読んで感動して読みながら
泣いてしまいました。

山田洋次監督が
「キネマの神様」の監督を

されたのは
「キネマの神様」からのすてきな

プレゼントなのかもと思いました。
感動をありがとうございました。

生字幕放送です。一部、字幕で
表現しきれない場合があります。

ではお伝えします。

家庭で消費するモノやサービスの
値動きを見る先月12月の

消費者物価指数は
天候による変動が大きい

生鮮食品を除いた指数が

前の年の同じ月を0.5%上回り

4か月連続で上昇しました。

原油価格の高止まりでガソリンや

灯油が値上がりしたことが
主な理由です。

アメリカの航空大手3社の
先月までの3か月間の決算は

変異ウイルス、オミクロン株の
感染拡大の影響で

航空便の利用客の回復が
鈍ったことなどから

いずれも最終赤字となりました。
アメリカの

アメリカン航空グループ、
ユナイテッド航空

ホールディングス、デルタ航空の
航空大手3社は

20日までに先月までの3か月間
の決算を発表しました。

それによりますと
各社の最終的な損益は

アメリカン航空グループが
9億3100万ドル、

日本円でおよそ1061億円の
赤字などと

いずれも最終赤字となりました。
3社の去年9月までの3か月間の

決算は
航空便の利用客の回復を背景に

最終黒字を確保していましたが

その後、オミクロン株の感染拡大
の影響で利用客の回復が

鈍ったことに加え
原油高に伴って燃料コストが

上昇したことなどから
赤字に転じました。

ユナイテッド航空では
今月11日の時点で

およそ3000人の従業員が
新型コロナウイルスに

感染するなど
航空大手では従業員の間で感染が

広がり人員の不足による航空便の

欠航も相次いでいて
厳しい経営環境が続いています。

フランスでは

飲食店などを利用する際に
新型コロナウイルスのワクチンの

接種証明の提示を
義務づける法律が

今月24日から施行されることに
なり、

屋外でのマスクの着用義務など
多くの規制が撤廃される見通しと

なりました。
フランスでは

変異ウイルスのオミクロン株の
感染拡大に伴って

一日の感染者数が40万人を
超えていますが

重症化して集中治療室で手当てを
受ける人の数は減少し、

パリを含む首都近郊では
感染者数も減少傾向にあります。

こうした中、カステックス首相は
20日、

今月、議会で可決された飲食店
などを利用する際にワクチンの

接種証明の提示を義務づける法律
について

今月24日から施行することを
明らかにしました。

カステックス首相は

接種証明の提示を義務化すれば
感染がさらに抑えられるとして

来月2日からは

これまで週に最低3日義務づけて
いたテレワークや

屋外でのマスクの着用義務などの
規制を撤廃することを

明らかにしました。
一方でカステックス首相は。

このように述べ

入院患者が1万人に達するのに

オミクロン株では5日しか
かかっていないとして

引き続き厳重な感染対策の
必要性を強調しています。

では全国の天気、雲の様子です。

日本海には寒気に伴う筋状の雲が

広がり日本海側では大雪になって
いるところがあります。

太平洋側は晴れている所が多く
なっています。

きょうの天気です。
北海道から山陰にかけての

日本海側は雪の降る所が
多いでしょう。

強く降る所もあり、夕方までは
大雪となるおそれがあります。

太平洋側は晴れて空気が乾燥する
所が多いでしょう。

大吉≫改めまして
きょうのゲストは

作家の原田マハさんです。
よろしくお願いします。

鈴木≫たくさんのメッセージを
いただいています。

まずは福岡県60代の方です。

とてもすてきな方で
お話に引き込まれています。

今まであまり
本を読まない人生だったので

マハさんの
本を読みたくなりました。

楽しみが増えてよかった。
そして長崎県20代の方です。

朝からテレビをつけると
マハさんが出ていて

とてもテンションが
上がっています。

このご時世なかなか旅行に
行けませんが、マハさんの本で

いろいろなところに
旅をした気分になれるので

これからもたくさん
読みたいですと

メッセージいただいています。
原田≫ありがとうございます。

うれしいです。

鈴木≫東京の方から質問です。
原田さんが行った美術館の中で

これはすごいと思った
インパクトがあった美術館は

どこですか?

原田≫1つには絞りきれないな。

私、この話しだすと
たぶん1時間ぐらい

しゃべっちゃう。
大吉≫こっちも

予定がありましてですね。
<笑い声>

大吉≫今ぱっと浮かぶ
インパクトのあるやつは?

原田≫そうですね…やっぱり
フランス・パリには

個人美術館といいますか

邸宅美術館といって
昔アーティストが住んでいたり

貴族が住んでいたりした館を
そのまま美術館に改装したりする

ところがありまして
パリの、ロダン美術館だとか

ルーブル美術館など

こういったところに行くと

当時の19世紀の暮らしを
そのまま体感できる

美術館とかがあって

おすすめです。

スムーズに行けるときがあったら
行きたいです。

大吉≫当時の暮らしも
楽しめるんですね。

鈴木≫ではこのあと
この絵を使っていろいろと

教えていただきたいと
思うんですけれど

きょうご覧いただいているのは
ルソーの「夢」という

ほぼ実物大の2m×3mのものを
ご用意しました。

大吉≫後ろに緑があるので
ちょっとややこしく

若干なっていますけれども
大きな作品ですね。

原田≫改めて見ると、こんなに
大きかったかなという感じですね。

鈴木≫マハさん、よければ
絵の近くに移動していただいても

いいですか。
大吉≫解説というか楽しみ方を。

鈴木≫改めてこの絵は
どういった作品というか?

原田≫アンリ・ルソーが

1910年の春から

描き始めた
作品だったと思うんですけれど

当時ルソーは

アンデパンダン展

サロン・ドトーンヌという
無審査で

誰でも出品できる展覧会の
常連だったんです。

それまでのフランスの展覧会の
在り方というのは

アカデミーの審査を受けて
それにパスした人しか

オフィシャルな展覧会に
出すことが

できなかったんですけど
19世紀後半に自由に画家たちが

自分たちの描いたものを
審査なく展示できるという

展覧会は、いくつかできて
ルソーも最初オフィシャルな

展覧会に出そうとしたときは
いわゆるサロンという展覧会

なんですけれど
ずっと落選していて

もともとルソーが
彼はもともと

パリ市の税関に勤めていて
パリ税関の

門番をしていたんですけれど
40歳になって

急に画家になろうと決心して

一生懸命ルーブル美術館に行って
模写したりしているんだけれど

アカデミックな技術とか
習得していなかったので

結構、展覧会とかに
自分がこれだと思って

出したものが

笑いの種にされていた
というような

そういう画家だったんですね。

けれども
自分が描きたいものというのを

全く曲げることなく

自分はこれを描きたいんだ
と言って描き続けた

その最後の大作だったんですね。

彼はフランスから外に一度も

出たことがなかったんですけれど

何かあるとき、つかれたように
ジャングルを描くようになって

19世紀の末には
世界万博があったりして

エキゾチックな国を

異国の国々のいろんなものが

写真で見せられたりとか
例えば、虎の毛皮の敷物だとか

そういうものが
展示されたりするのを彼が見て

そこから類推してジャングルを
自分の世界に広げた

そういう作品なんですね。

だから、どこかしら
たどたどしいようなタッチの

ところもあるんですけれど

モダンアートを見慣れている
私たちの目から見たら

非常におもしろい絵だし

ジャングルのフレッシュな空気

みたいなものが、ばっと画面から

押し寄せてくるような

草いきれが香ってくるような
そういうような

非常にみずみずしい作品ですね。
これは本物の作品は

ニューヨーク近代美術館に
あるんですけれど

本当に、本物の前に行くと
圧倒されます。

入っていっちゃうみたいな。
大吉≫われわれアートに関しては

ど素人ですけれど
こういう作品は

このぐらいの大きさになると
どこから見たら

いちばんよく見えるのかなとか。
原田≫もちろん自由に

見ていただくのが
いちばんなんですけど

最近ちょっと私が
意識して思うことがありまして

それは、例えば
画面から腕を伸ばして

その先に絵筆の長さを想像する。

絵筆の長さって
あるじゃないですか。

絵筆の長さと自分の腕

自分がいるところ、それが
画家の立ち位置なんです。

オリジナル作品というのは
画家がいて描かれたものですから

空想の産物ではなく

実際にアーティストが
生み出したものだと

まるでそれが

タイムカプセルのようになって今
時空を超えて私たちの目の前に

あるということを想像すると

この作品の前を何百万人

何千万人という人が
通過したり

立ち止まったりしたと

思うんですが

その最初の1人が画家だった

画家が立ったその位置に自分が
立っているという見方をすると

すごく感動がまた新しくなって

結構こういう絵の前に行くと
絵筆を持っている感じにして

あっちに行ったり
こっちに行ったり

不審な動きをするんです。

それぐらい離れて見ると

ルソーならルソー

ピカソならピカソが立っていた

位置なんだというのが確認できて
おもしろい見方だと思います。

鈴木≫華丸さん
せっかくですからその見方で

この絵を見てみます?
華丸≫俺?

原田≫そこにルソーがいた。
華丸≫俺ね。

原田≫ああこういう感じなんだ。
華丸≫合っているんでしょうか。

大吉≫そういう見方もある
ということですよね。

離れた位置で僕とか鈴木さんは
見ていますけれど。

原田≫引いて見ると
全体像は見えるので

最終的には引いて見るのが
いちばんなんですけれど。

大吉≫近くで見ると
こういうふうに描いているんだ

ここまで描き込んでいるんだと。
原田≫この作品はディテールが

美しいんです。
タッチは絵筆の跡が残っていたり

最近、修復したということなので
より一層

画面もきれいになっていますから
実物を美術館で見ると

その感動はひとしおですね。
華丸≫びっくりアートの

ときだけだと…
この動きはそう思いましたよ。

トリックアート
そうではなくて本当に…。

原田≫あんまり近寄るすぎると

ブーっと鳴りますよ。
大吉≫ロープとか

あるかもしれませんけどね。

すてきな見方を
ありがとうございます、本当に。

鈴木≫これが1つの
マハさんのきっかけにもなった

絵だったということで

先ほど40代で小説家に
転身したというお話を

伺ったんですけれど

きょうは、その辺りについても
質問がきております。

50代の方です。

転身を行き詰まったり
後悔したりするようなことは

ありませんでしたか?
この方も45歳で転身したんです。

そういったことは
なかったですか?

原田≫行き詰まることは
よくありますけれど

でも後悔したことはないですね。
それは自分の選んだ道でしたし

幸運にも夢を果たして
作家になることもできたし

多くの読者の方々に支えられて

アートの物語や、さっきの
「旅屋おかえり」だったりとか

多くの方たちを近づけたいなって
いう気持ちもありましたので

その一端が届いていると思えば
多少、行き詰まることがあっても

まだまだ頑張れるし
まだまだ届けたいことは

たくさんあると思います。

大吉≫アートはしっかり勉強して
大学に行かれて。

作家というお仕事に関しては
書く勉強とかは?

原田≫特にそれは
していないですね。

でも、子どものころから

本を読むのが好きでしたし
さっき高橋さんに

ばらされましたけれど
漫画を描いて

「ロマンチック・フランソワ」
描いていたときもありましたから。

大吉≫アートの仕事をしながら
描いたりとかも?

原田≫絵を描くのも好きだったし
文章を書くのも好きだったから

その両方を満たせることは
何かな?と思ったとき

それはキュレーターで

アートにも接しますし
展覧会の執筆もします。

大吉≫説明文とか。

原田≫両方できると思って

キュレーターの道を
最初、選んだんですけれど

今度、作家の世界で

アートを取り込むということで

アートと文章のコラボレーション
ということを

自分のクリエーションの中では
今はできていてとても幸せです。

大吉≫違うタイプの
アートの届け方ですよね。

原田さんの小説からアートに
触れる方もいらっしゃいますよね。

そんな原田さんに、引き続き

「特選!エンタ」のコーナーにも
おつきあいいただきます。

原田さんのおすすめの本を
紹介していただけると。

鈴木≫原田さんに
人生や作品作りに

影響を及ぼした本の中から
皆さんにおすすめしたいという

今回4冊を選んでいただきました。
1つずつ見ていきます。

まずは先ほど
トークの中でも話がありましたが

マハさんが大学入学のために
一生懸命これを使って

勉強したという
「美術の物語」です。

原始の洞窟壁画から
現代アートまでを

見渡す美術史の本なんですけれど

原田さんの、その中で
特にお気に入りが

本編ではなくて序章だ
というふうに伺ったんですけど。

原田≫本編に入ると
4000年の歴史が始まるので

そこに入る前に

ゴンブリッチ先生が

序文を書いてるんです。

長い序文がすばらしい

オリエンテーション
なんですね。

こういうふうにすればいいんだ
敷居が高いから

なかなか入っていけないとか
そういうことではないんだ

と思わせてくれる
優しい愛情のこもった

アートに対する愛がこもった

文章です。
鈴木≫序章の一部を紹介します。

鈴木≫ほんの一部ですが。

原田≫愛があふれていますね。

とにかく何でもいいんだと
好きだと思ったら

それが
あなたの好きな絵なんですよ

ということを教えてくださってる。

大吉≫考えてみたら4000年の
美術の歴史が詰まっているんです

ね。
原田≫お得感がありますね。

大吉≫大学に入るつもりなくても

眺めるだけでも。
原田≫置いているだけでも

美術史の勉強をした
気持ちになって

本棚に置いておくと。
鈴木≫その序章も

序章だと思って読んでいたら

作品が出てきて、美術の世界に
入り込んでいると。

原田≫図版もたくさんあって

レファレンスっていうんですかね

参照になる図版があるんです。

ゴンブリッチ先生が言ってるのは
ここの、ここのところだよと

学ぶことができます。

私「楽園のカンヴァス」を
書くときに

パリに滞在していたんですけれど
ルーブル美術館の近くに

アパートを借りていました。

ぜいたくな読み方で

ゴンブリッチ先生の
この書を読むとか

ローマ美術のところを読んで
ルーブル美術館に行こうと

10分後にはそこにいるんです。
忘れられない体験ですね。

鈴木≫初心者というか
知りたい方にもおすすめですね。

続いてです。「風景との対話」。

代表する日本画家の1人
東山魁夷(かいい)が

自身の歩みや作品について語る
随筆です。

旅を通じて何を考え

どのような作品につながったのか

自身が考えた心の動きとともに
つづっている本なんです。

この本をおすすめしてくださった
ポイントは何ですか?

原田≫この本も
大学3年生のときに

生協で見つけて
たまたま立ち読みをしたら

ジーンと胸に
しみいるものがありまして

図版が出ているんですけれど
東山魁夷の代表作の

「道」という作品が出ています。
それを21歳の私は見つけて

自分の行くべき道を
差し示されたような気持ちが

しました。

鈴木≫この本の最初にも載って
いるんですよね。

原田≫彼の代表作ですね。

今、東京国立近代美術館にあり
ます。

よし、この道で行こうと

若い私が導かれたような

そういう思いがしたのと
実際に本分を読んでみても

東山魁夷という画家は

最初からすごく、すべてに
恵まれたわけではなくて

才能があったにもかかわらず
なかなか芽が出なかったんですね。

肉親の死があったり

戦争に召集されてしまったりとか

そういうことがまず人生の前半で

起こってしまった。
彼が終戦間際に召集されたときに

熊本に配置されて

爆弾を抱えて敵に向かって

突っ込んでいく練習を
何度もさせられた。

でもそのときに、熊本城しから
街を一望する風景を見て

そのときに
なんてことない風景が

ばっと胸に迫ってきて
それはやっぱり

生と死のぎりぎりのところに

彼は生きていて

そのときに彼は
もし自分が命があって

また再び帰ることができたら
必ず風景を描こうと決意して

そこから風景画家としての
東山魁夷というのが誕生したと。

そこのところの話をすると
今、話すだけで

泣きそうになるくらい
結構、感動的なエピソードで

それ以外も旅のさきざきで

出会った風景について
彼が感じたことを

非常にみずみずしい筆致で
描いています。

まるで画伯の絵そのもののような

すばらしい文章なんですね。

大吉≫作品のことも
そうですけれども

その作品の裏にある作家の方の
ことを知れば知るほど

おもしろみが増すと。
原田≫作品を見る目も

変わってくると思います。
大吉≫「道」を見て

私は、こう進んでいこうと
思われたんですね。

原田≫奮い立たされる思いが
ありまして。

この「道」のことが
ずっと心の中に残っていて

ルソーの「夢」と同じで

このことも後に
作家になってから小説にしました。

大吉≫これは大学の生協で
出会ったというのもすごいですね。

鈴木≫続いては、世界的に
ベストセラーにもなった

「ダ・ヴィンチ・コード」です。

映画化もされてご存じの方も
多いと思います。お二人は?

華丸≫映画は見ましたよ。

鈴木≫著者はベストセラー作家
ダン・ブラウン。

主人公の、宗教象徴学者

ラングドンが

次々と襲いかかる巨大な陰謀と
謎に立ち向かいながら

世界の秘密に迫っていくという
人気シリーズです。

大吉≫本は読んでいなくて
映画だけ見ましたけれど

知識とか歴史を知っていたら
もっとおもしろいんだろうな

という感想でした。
鈴木≫おすすめに選んだ理由は?

原田≫作家になる前

フリーランスの
キュレーターだった時代に

別の本の入っていたスリップの
予告で見つけたんです。

大吉≫広告みたいなものですね。

原田≫すごいおもしろそうだと。

そのときは

「楽園のカンヴァス」の
構想はあったんですが

まだ書き始めていなくて

参考になるんじゃないかなと思う
んですが、人生にその1回だけ

ですけれど書店で予約をしたん
です、発売前に。

発売当日に取りに行って
その日のうちに全部読んだんです。

これは、こういうことを

書いてもいいということだねと
励まされた作品です。

というのは
映画にもあったと思うんですが

冒頭の部分で
ルーブル美術館の館長が

全裸になって

レオナルド・ダ・ヴィンチの
「モナ・リザ」の前で

ダイイングメッセージを残して
殺されてしまうんです。

そういう衝撃的な
始まり方をしていて

それにラングドンが
巻き込まれていくという

ミステリーなんです。

ルーブル美術館の館長は
これを見て怒らなかったのかなと。

大吉≫普通は
架空の美術館にしたりとかね。

そのまんまですもんね。

原田≫だって

ルーブル美術館もあるし
「モナ・リザ」もありますよね。

館長の名前はさすがに
フィクションの名前に

なっていますが

しかも殺されちゃって

しかも全裸でいいんだって。

よし、
私もこういうの書こうと

そのとき決めました。
鈴木≫励まされてできた作品が

「楽園のカンヴァス」なんですね。

原田≫「ダ・ヴィンチ・コード」
の子どもみたいな

ある意味
そういう作品かもしれません。

鈴木≫マハさんの小説も
フィクションだと

思うんですけれど

実際に、こういうことが
あったんじゃないかなと

その辺りは分からなくなってくる
というかどう意識してるんですか。

原田≫美術史に基づいた
物語の場合は史実を踏まえて

実在する場所や作品

かつて存在していた

実在の画家だとか

そういう人たちを実名で

出したりすることもあります。

それにフィクションの部分を
塗り固めていくんです。

いつも言うんですが、私の小説は

史実が10%で底支えしている。

その上に90%
フィクションを構築する。

その史実の部分が

しっかりしていないと

90%乗せたときに

ぐらぐらしちゃうんですね。

その支えてくれる10%を
しっかりと調べて

ここには、うそはないとして

その上に思い切り

うそを乗せる。

大吉≫割合的には

少ない感じもありますが、その分

強力な10%なんですね。

原田≫
アートの世界でも読者の方が

美術館は敷居が高いとか

アートは難しいという方も
いらっしゃるかもしれませんが

小説だったらいいかなという方も
いらっしゃると思うんです。

自分の小説がよき入り口であって
出口であってほしいと思います。

ドアは開けておくので
入ってきてください

読んでみて、ふむふむ

ルソーって本当にいたんだ

「夢」は本当にあるんだ
大原美術館は本当にあるんだ

そういうことを知って
行ってみようかって。

本を閉じて終わりではなくて
そこから出て行って

現実の世界で
実際の作品や美術館に

出かけて行って楽しんでいただく。
「旅屋おかえり」もそうなんです。

実際の場所を登場させて

秋田に行ったら

比内鶏汁を食べてくださいとか
現実の世界と物語を地続きに

させておくのが大事だと思います。

鈴木≫入り口は入ってみろと

出口も作ってそのあとは自分で
楽しむ道を作っていただく

ということですね。

おすすめの本、最後は

原田さんが大好きな旅について
語るうえで欠かせない

太宰治の「津軽」です。

太宰治が30代半ばで書いた
小説で生まれ故郷である

津軽地方を旅したときの紀行文と
小説が織り混ざった作品です。

魅力はどんなところですか?

原田≫誰でも一度は通るんですが

太宰はとにかく高校時代には
読んでおかないといけない

青春の書でした。

太宰にしか書けない
いい意味での

臭さがあるんですよね

青臭さというか

キザな、はすに構えた感じだとか

なかなか自分が故郷を出てからも
いつもお酒を飲んで酔っ払って

あまり社会的に品行方正じゃない

自分になってしまった

ということを
後ろめたく感じていることも

あったかもしれませんが

本当は故郷に対するあふれる愛が
太宰にはあって

ちょっとずつ
恥ずかしそうにしながらも

わざとキザに構えて

出したというの「津軽」の
おもしろさだと思います。

本当にうまいですよね。

大体は事実をベースにして

実際に取材をして自分の故郷を
取材したと思うんですが

それをベースにちょっと
かっこつけて

フィクションを混ぜて。
鈴木≫太宰自身が

主人公で描かれていますね。

原田≫体験をもとに。
鈴木≫キザなところがある

というところにつながるのかなと

思いますが
原田さんお気に入りの部分が

本編の出だしの部分です。
抜粋してご紹介します。

原田≫自分でキザになるって
言っていますからね。

大吉≫キザのにおいが
しているんですね。

原田≫太宰君、何を言っているの
かっこつけてって。

なぜ旅に出るのって、たぶん

妻との会話だと思うんですが

なぜ旅に出るの?って聞かれて
苦しいからさなんて言わないよね。

いやあ、かっこいいな。

鈴木≫キザだなと思いながら

読み進めていくと
どんどんはまってしまう。

原田≫ラストに彼が幼少期に

ずっと世話をしてくれていた

女中だった、たけという女性に
最後に会いに行くんです。

40年ぶりぐらいに。

そのラストシーンが

すごく胸に迫る…。
またこれを話しているだけで

泣きそうになるんですけれど
本当に胸にしみるラストですね。

これだけ
かっこつけてきたんだけど

最後、たけの前では
素の自分に戻って

少年時代の太宰に戻って

その戻り方が自然で

胸に迫る文章で。

ぜひ読んでいただきたいですね。

大吉≫本を読まれるときに

選ぶ基準みたいなことは
あるんですか?

僕らもなんか読まなきゃいけない
と思って本屋さんに行くんですが

何を読んでいいか
分からないときもあるので。

原田≫話題になっているものは

気になりますし。
私の場合ですとやっぱり

旅だとかグルメだとかアート

三大ポイントですね。

大吉≫ご自分の興味のある
ジャンルですね。

原田≫もちろんご自身の興味の
あるジャンルで選ばれるのが

いちばん楽しく読書ができます。

難しそうな
さっきの「美術の物語」

こんなに分厚いしと思っても
読んでみると結構

すっと読める。
例えば「三国志」なんかも

さんざんおもしろいから
読んでごらんって勧められながら

漢字が多いし登場人物が多いから

ちょっと無理と思っていて

だまされたと思って1章だけ
読んでごらんって言われたら

最後まで読んでしまったんですよ。

だから、よい本というのは
タイトルとかイメージだけで

遠ざけるのは本当にもったいない

と思います
人生を変える1冊になるかもしれ

ませんから。

苦手意識だけではなくて

直感で読んでみるのも

おもしろいかもしれませんね。

人の勧めで読んでみようかなと
試してみるのも

いいかもしれません。
鈴木≫原田さんおすすめの本を

ご紹介いただきました。

いったんここまでで番組の最後に
またご出演いただきます。

大吉≫続きましては。

華丸≫「グリーンスタイル」だよ。

駒村≫きょうのテーマは
冬にあでやか!

寄せ植えを楽しもう
寒い冬こそおすすめしたい

色鮮やかな寄せ植えを
ご紹介します。

おはようございます。

教えてくださるのは

おしゃれな寄せ植えが人気の
園芸家、上田広樹さんです。

上田≫よろしくお願いします。

駒村≫冬に寄せ植えが
おすすめなんですね。

上田≫外が今、本当に寒いので

お庭に出るのは
大変だと思うんですが

気温が低い分、植物の成長が
ゆっくりなんです。

寄せ植えを一度作ると
きれいな姿を長い期間

維持できるんですね。
お花もゆっくりと

咲き上がってくるので

この季節こそ、寄せ植えを
作っていただきたいと思います。

駒村≫おすすめの菊の仲間を
ご紹介いただきます。

上田≫春を連想させてくれる
ような菊の花

いろいろな品種があります。
まずマーガレットですね。

ザ・春の花というイメージが
あります。

本当に華やかで
品種もたくさんあって

花の形も色も選び放題です。

選ぶところから楽しい気持ちに
なります。

おすすめしたい植物です。

駒村≫お二人、こちらは
見たことありますよね?

華丸≫見たことも聞いたことも
あります。

上田≫今度はなじみがないかも
しれません。

木立ち性セネシオという名前です。
大吉≫急になじみがないです。

華丸≫菊の感じは全然ないですね。

上田≫お花は
小っちゃいんですけど

菊の花の形をしています。
小さいながらも咲き乱れると

非常に豪華になります。

色もつややかで、きれいなものが
多いので

非常におすすめしたいお花です。
駒村≫そのお隣です。

上田≫デージーです。

お庭に植えられている方も多い

ですし、公共の花壇などでも
植えられている場所が

結構あります。
素朴なコロンとしたお花が

かわいいですね。
駒村≫これらを組み合わせて

寄せ植えを作っていただきました。
上田≫今回はバスケットタイプの

器を使いました。

1つは、とうかごを使った

春らしくかわいい感じにまとめた
寄せ植え。

主役は
マーガレットが入っているので

一気に華やかな印象になります。

足元に小物をあしらって春が

咲きこぼれているような生き生き
するイメージにしてみました。

そのお隣はワイヤータイプの
バスケットを使って

スタイリッシュな寄せ植えです。
ワイヤーの鉄の部分が

かっこいいイメージがあるので
それに合わせて

ブルー系のデージーや
カラーリーフもブルーから

シルバー系ですっきりと
まとめる感じで作ってみました。

駒村≫同じ菊の仲間でも全然
イメージが違いますね。

きょうはお二人には
とうかごを使った寄せ植え

菊の仲間で寄せ植えを
作ってもらいます。

華丸さんから
前に出てきていただいて

好きな品種を1つ選んでください。

3種類選んでください。

華丸≫マーガレットは

おなじみすぎるので、デージー。

どれ?

駒村≫デージーを
選んでいただいたら

籠のサイズを見てください。

上田≫大事なポイントで
成長がゆっくりということが

ありましたので

あまり大きな器に植えてしまうと
なかなか隙間が

埋まらなかったりしますので
小さめの器を選んでいただければ

いいと思います。

駒村≫デージーの中から
3つ苗を取ってください。

上田≫同じ色でまとめても
統一感がありますし

カラフルにしていただいても
大丈夫です。

大吉≫品種はそろえたほうが
いいですね。

駒村≫最後
グリーンを選んでください。

華丸≫これにしよう。
駒村≫お戻りいただいて。

華丸≫失礼します。

大吉≫いつも
僕があとなんですよね。

<笑い声>
僕もデージーが

よかったんですけどね。

華丸≫ちょっと待った!って
言えばいいでしょ。

大吉≫生放送でやらないのよ
ちょっと待ったは。

私はマーガレットさんで
いきたいと思います。

すいませんね、牛乳と一緒で
前から取らないと。

<笑い声>

駒村≫お気遣い
ありがとうございます。

大吉≫グリーンはこれだ。

駒村≫作っていくんですが
バスケットに

注目してもらいますかね。

上田≫とうかごのタイプの
バスケットを使います。

最近、シートが入っているものが
多いんですね。

そこの中央部分に穴を

1、2cm程度の大きさのものを

開けていただければ
そこから水が抜けます。

駒村≫お二人のものは
土が入っている状態です。

どんなものを使いますか?

上田≫草花用の培養土で
元肥が入ったものであれば

大丈夫です。

今回は高さを調整して
植えたときにちょうど

根鉢が1cmくらい

上から下がるように

土を入れてあります。

駒村≫どうやって配置するか
というのを決めましょう。

上田≫植えるときに
バスケット、正面がありますので

模様は特にないですけれど

持ち手が左右にかかるようにして
もらうほうが

お花がしっかりと見えます。
こちら向きに

正面を決めていただきます。

それができましたら
3株選んでいただいて、菊の仲間

この器の中に三角形に配置します。

その際に正面のほうに
底辺がくるように

三角形こういうふうに配置して
もらいます。

一応、器全体に
お花が広がりますので

きれいなんですけれど
1つポイントがあります。

このままだと前のほうに
ボリュームが出すぎてしまいます。

後ろが
さみしく感じてしまいますので

左右どちらでも結構です
時計の針でいうところの

1、2時間分ぐらい
ずらしてください。

前後左右のバランスが

とてもよくなりますし
自然な雰囲気に

植えることができます。

駒村≫じゃあ早速どうぞ。

ポットを抜いてもらいます。

上田≫皆さん寄せ植えを作るとき

根鉢を崩す方がいるんですが

寒い時期です。
この寒い時期、菊の仲間の根鉢は

あまり崩してしまうと
ダメージを受けることが

ありますので
今回はポットから出したら

そのまま入れるんですけど
ただ結構

ぎりぎりのサイズですので
ちょっとでも小さくしたいので

軽くきゅっと押さえてもらうと
株が締まります。

それで配置どおりに、3株。
駒村≫ぎゅっとやって入れる。

大吉≫ぎゅっとやって。

上田≫3株だけでもいいですが
今回カラーリーフが入りますので

少しでも入りやすいようにして
ください。

駒村≫季節によって
ぎゅっとしたほうがいいとか

ぎちぎちがいいとか
ちょっと違ってくるんですね。

上田≫冬ならではですね。

華丸≫で、時計は?
駒村≫どっちでもいいですよ。

大吉≫1時間ずつ、ずらす。

駒村≫いいですね。

時計までできました?
大吉≫はい。

駒村≫カラーリーフ
やりましょうか。

グリーン、入れます。

上田≫カラーリーフ余裕があれば
そのまま入れていただいてもいい

ですがいわゆる正面のほう

前に垂れ下がる

カラーリーフを選んでいるので
左右どちらでも大丈夫です。

入れやすいほうで大丈夫です。
器の前に葉っぱがかかるように

入れていただきます。

駒村≫どんどん伸びて

前に垂れ下がっていく
というイメージ。

大吉≫こういうことですね?

駒村≫入りましたら

これだけではなくて、もう1つ

バスケットならではの
カラーリーフの使い方を

教えてもらおうと思います。

上田≫せっかく取っ手が
ついているので、その取っ手に

ヘデラのような
長いつるを絡ませていくと

自然な感じになります。
最初に見ていただいた寄せ植えが

そうなんですけども

取っ手の部分にかけています。

駒村≫下にお二人の分、あります。
華丸≫あったら、あった。

駒村≫ヘデラさんを…。

上田≫土は洗い流して
根っこだけにしています。

これを取っ手の付け根の部分
左右どちらでも結構です。

入れやすいほうでいいので
どちらかに入れていただいて

根鉢が器の中に入ったら
葉っぱを巻く。

駒村≫取っ手に
巻きつけてください。

大吉≫こういうことですね。

駒村≫いいですね。

大吉さん、すごいいい感じですね。
大吉≫めっちゃ

いい感じになってきました。

駒村≫あとは土を入れますね。
上田≫隙間に土を入れてください。

駒村≫空いているところに。

大吉≫結構

入れちゃっていいんですね。

上田≫空いているところ
根鉢の高さとそろえるように

根鉢の上から1cmぐらいの
ところまで入れてください。

駒村≫土が入ったあと

このあと、どんなふうに
管理をしていくといいですか?

上田≫冬は

管理は楽なんですけれど

寒い季節なので、必ず
屋根があるところで

強い霜を避けるような軒下で
管理してもらうというのが

とても大事になります。
あとは霜をよけることは

当然なんですけれども

プラス冷え込みが厳しい日なんか

氷点下さらに下回るときは
できれば玄関の内側に

控えて、強い風なんかも

遮ってもらうと、きれいな状態で
長く楽しむことができます。

結構、入りますよね。

華丸≫寒かろうやと思って

厚着させてあげようと思って。
大吉≫だいぶ入るけど。

華丸≫植物も
すーすーするやろ。

駒村≫皆さん、できたら
見せてください。どうですか?

大吉≫たぶん、できたと思います。

駒村≫ありがとうございます
華丸さん、片づけていただいて。

大吉≫来たときよりも美しく。

駒村≫見せてください。
大吉さんからいきましょうか。

かわいい。
いかがですか?上田さん。

上田≫マーガレットが入って

春らしいですし、上の
アクセントになっているので

今、植えたと思えない感じです。

駒村≫配置はどうですか?

上田≫配置もいいですね
きれいになっていて。

駒村≫華丸さん、見せてください。
上田≫こちらもかわいい感じで

素朴なかわいさが
ありますけれども

後ろにある白いデージーですね

ちょっとだけ隠れています

けれども引き立て役に回っている
という感じで。

華丸≫かといって
こっちを向けると

スカスカ感があって。
上田≫両方から見れるということ

でこれはこれですばらしいです。
華丸≫360度見せるのがいいと

假屋崎さんが

言っていましたけどね。

大吉≫假屋崎さんの流儀は

今いらないの。

駒村≫また伸びてくるとちょっと
表情が変わってきますよね。

上田≫3月の春彼岸ごろから
一気に成長が始まります。

2段階、楽しめます。

駒村≫今、とうのバスケットで

植えていただいたんですけど

改めてワイヤーを
見ていただきましょう。

上田≫最初にご紹介したんです
けどワイヤーは

そのまま植えられないので麻布を
当てて土がこぼれないようにして

植えていくんですけれども
横にあるのが

もう一工夫したものです。

麻布の代わりに盆栽とか

こけ玉でよく使うハイゴケを
横に敷き詰めているんですね。

器自体が、みずみずしさを

持っているというか

より自然な感じになります。
駒村≫ハイゴケはシート状でも

売っているんですよね。

上田≫パックに入って
売られているので

そういうものを使ってもらうと

全体でかわいい感じになります。

華丸≫これ
上級者向けじゃないですか?

上田≫植え方は敷いて
土を押さえるだけです。

やってみようと思えば
すぐにできるのでぜひ

チャレンジしてみてください。
駒村≫いかがでしたか?

華丸さん。
華丸≫駒村さんと私は

こけ玉を枯らした仲なので

きょうはなんかできるみたいに
言って。

駒村≫私、落ち武者みたいに
なりました。

華丸≫寄せ鍋はしますけど
寄せ植えはあまりね。

大吉≫つるを1個巻くでも
違うんですね。

上田≫陶器と違って軽いから

持ち運びもしやすいし
いい器だと思います。

駒村≫鈴木さん、お願いします。
鈴木≫きょうの

「プレミアムトーク」は
原田マハさんに

お越しいただきました。
たくさんメッセージを

いただきましたので
ご紹介していきます。

原田≫うれしいですね。

原田≫新しい視点を
いただきました。

原田≫またここで1時間
使っちゃうな。

<笑い声>
ありますよ、いろいろ。

鈴木≫なかなか、ぱっとはね。

原田≫旅をしているときですね。

旅しているとき
自分、真っさらな感じで

頭の中に風が吹くようで

結構空っぽな状態で
旅をするんですけど

そのときはっと

ぽとんと落ちてくることが

タイトルが結構、先に出ますね。
「旅屋おかえり」も

何も考えていないけど

タイトルだけ、ぼんと。

「楽園のカンヴァス」は最後に
このタイトルになりました。

タイトルが決まると早いです。

大吉≫旅に行くときには

ガイドブックは読み込まずに?
原田≫全く読み込みません。

全部食感です。

ギャンブラー的ですけど。

華丸≫メモとかはするんですか。
原田≫しないです。

取材メモもしないです。
印象に残していく感じで

あとから調べたりはしますけど
そのときの印象で

自分の中に残すということか。

鈴木≫写真撮ったり
日記をつけたり?

原田≫写真は撮りますが

イメージ写真が多いかな。
この資料を押さえておかなきゃ

いけないというときは
しっかりとりますけど

結構いつもまっさら。

華丸≫飛行機より
電車とかそちら派ですか。

原田≫そうですね。
ありとあらゆる乗り物には

一とおり乗りました。
ホバークラフトとかも

乗りましたし
ヘリコプターも乗りました。

大吉≫旅先に行って
なんとなく直感で

右に行こうという
そういう旅もすてきですね。

今、コロナで
なかなか行きづらいですけど。

原田≫代わりに、おかえりに
旅してもらおうと思います。

原田≫これは場所にもよります
けれども日本の場合、結構

静かに鑑賞されてる方も
多いですから

その場の空気を読んで
ということも

多いかもしれませんが
例えば、海外に行くと

生まれて数か月の赤ちゃんとか
連れて見せている

ご両親がいたりして

赤ちゃんはアート理解できないと

もちろん思いますが

美術館って幸せな空気が
流れているところなので

子どものころは幸せな空気って
たぶん肌で感じていると

思うんです。

そういう子どもは成長してからも
すごく平和的なというか

幸せを敏感に察知できる人に
育つんじゃないかなと思うので

私は、美術館にお子さんを
連れて行ってほしいと

思う派ですね。

鈴木≫日本でもお子さんOK

にぎやかでも大丈夫な美術館も
結構ありますよね。

華丸≫遠慮せずに
お子さんと一緒にご両親も

どんどん美術館に
行っていただきたいですし

アートに接してお子さんにも
たくさんアートに

触れてもらいたいですね。

鈴木≫

人生の目標

何度も見つけてこられたマハさん

見つけるヒントって何でしょうか
という質問です。

原田≫直感に導かれるままです。
自分を信じてほしいです。

Source: https://dnptxt.com/feed/

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