ニッポンのレジェンド発掘SP香取&直美「さいしょの人はスゴかった!!」[字]…の番組内容解析まとめ

出典:EPGの番組情報

ニッポンのレジェンド発掘SP香取&直美「さいしょの人はスゴかった!!」[字]

◆世の中にある“当たり前”を生み出した、知られざるレジェンドさんに注目!“はじめて○○した”偉業・功績に学んでいく知的情報エンタテインメント番組の第2弾!

詳細情報
出演者
【MC】
香取慎吾
渡辺直美
【進行】
向井慧(パンサー)
【プレゼンター】
古坂大魔王
蓬莱大介(気象予報士)
ふかわりょう
番組内容1
◆『レジェンドさんにまつわる至極のエピソードドラマ』
▽「QRコード」を生み出した!
▽「自動炊飯器」を開発!
▽「料理レシピ」広めた!
◆星野真里・山崎樹範らがレジェンドを熱演
◆香取慎吾が直接取材!将来のノーベル賞候補!?他人の手を“自由自在に操る”女性
◆メタバース体験!香取&直美アバターも
◆その道のプロが崇拝する“業界のレジェンド”を古坂大魔王・蓬莱大介・ふかわりょうが熱烈プレゼン!
番組内容2
渡辺直美「第2弾、めっちゃパワーアップしてます。コレも日本人がさいしょなの?っていうのもありました」
香取慎吾「新しいことを知ると『よし、明日も頑張ろう』とすごく前向きな気持ちになる」
番組ホームページ
https://www.ytv.co.jp/saishonohito/

ジャンル :
バラエティ – その他
ドキュメンタリー/教養 – その他
ニュース/報道 – その他

テキストマイニング結果

ワードクラウド

キーワード出現数ベスト20

  1. レジェンド
  2. 玉城
  3. 体験
  4. 本当
  5. 結晶
  6. 開発
  7. 病気
  8. 感覚
  9. 当時
  10. メタバース
  11. 香取
  12. 料理
  13. コード
  14. 温度
  15. 完成
  16. 自分
  17. 主婦
  18. 大野
  19. バーコード
  20. 義忠

解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

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>>さまざまな偉業をさいしょに
成し遂げた、

知られざるレジェンドさん。

その生きざまに学ぶ。

香取慎吾・渡辺直美のニッポンの
レジェンド発掘スペシャル、

さいしょの人はスゴかった!

>>始まりました、

さいしょの人はスゴかった!MC
の香取慎吾です。

>>そして渡辺直美です。
>>今回、第2弾ということなん

ですけど、直美はね、今、

ニューヨークにいるということで、

第2弾なのに、もうリモートで。

>>すみません、

失礼いたしました、本当に、ちょ
っとでも、ニューヨークにいても、

こうやって一緒にできるって、め
ちゃくちゃうれしいです、本当に。

>>そうだね。

ニューヨークからリモートでMC
をやった、

さいしょの人でしょ?
>>あっ、

さいしょの人になるのかな。
>>じゃあ、きょうは2人で楽し

んでいこうね。

>>すみません。
>>2人で頑張ろう。

>>すみません、よろしいですか。
一応、

今回、第2弾、

私が進行という立場で立たせてい
ただいているんですよ。

>>サンキュー!
>>ありがとうございます。

知ってくれてるんですね。

>>そいつは知ってる。
>>さあ、

それではいきましょう、

さいしょのレジェンドさんはこち
らです。

この方なんですが。

何した方だと思われますか。
>>教授だよね。

>>ちょっと、そんな感じ出てま
すよね。

さあ、

この方は一体なんのレジェンドさ
んなのか、VTR見てみましょう。

>>さいしょの人はスゴかった!
>>レジェンドさん、原昌宏。

この方は今や日常生活に欠かせな
いほど便利な、

あるものを発明したすごい人。

その功績を、

街の人に伝えてみると。

>>おー、

すごい。
これはすごい。

>>すごい。

>>なんかこれでさっとできるの
って、

なんか超楽になって。
速いなって。

>>日本人なんや。
>>確かに。

>>海外のもんやと思ってました。

>>それはキャッシュレス決済で
おなじみのあれ。

そう、原昌宏は、

QRコードを作った、さいしょの
人なのだ。

今や日常生活に欠かせない、

この世紀の大発明が生まれたきっ
かけは。

実は、

自動車部品工場で上がった、

現場の悲鳴だった。

これは、

技術開発で世界を夢みた男の、不
屈の物語。

1992年、

当時、原は、

自動車部品製造の最大手、

日本電装に勤めていた。
原昌宏を演じるのは。

>>はい、

電子応用機器事業部です。
>>俳優、

山崎樹範。

>>あー、

西尾工場の者だけど、ちょっと困
ったことがあってね。

>>はい?
>>それは、

自動車部品を製造している工場か
らの電話だった。

>>バーコードの読み取り作業が
大変なんだよ。

>>読み取り作業が大変?

>>バーコード読み取り機の開発
を担当する原に、

現場からクレームが。
当時、工場では、

製品の名前や値段など、

情報の管理をバーコードで行って
いた。

しかし。

>>ものすごい数の段ボールです
ね。

段ボール1箱にバーコード10枚。
>>そうなんだよ。

こんな箱が1000箱もあるんだ
よ。

だから1日に1万回もバーコード
を読み取らないといけない。

>>1万回?

>>現場にあふれる大量のバーコ
ード。

その読み取り作業で、

従業員が疲弊していたのだ。

バーコード1枚に入る情報は、

英数字で20文字程度。

詰め込める情報が少なすぎるため、
その分、

バーコードの数を増やすしかない。

膨大な種類の部品を管理するコー
ドとして、

バーコードはもう限界だったのだ。

>>佐藤首席、

相談があります。
>>なんだ?

>>私に新しいコードを作らせて
ください。

>>本来、

原の仕事はバーコード読み取り機
の開発。

会社にとっては、お門違いの提案
だった。

>>やってもいいが、

金はないぞ。

>>実は原には、

技術者としてかなえたい夢があっ
た。

それは、

世の中にないものを生

み出すこと。

>>技術者っていうのは、

やっぱり世の中にないものを作っ
て、

社会をよくしていくということが、
使命だという。次の世代のコード

を作るということは、世界中に広
がるんじゃないかと、

これはいいチャンスだということ
で、

非常にうれしかったですね。
>>まず取りかかるべき問題は、

情報量を増やすこと。

1次元コードと呼ばれるバーコー
ドは、

バーを並べている横方向にしか情
報が入らない。

そこで原は、

バーを碁盤のような升目状にして、
横にも縦にも情報が入る、

2次元コードの開発を目指した。

容量はぐんと増える。
しかし。

>>大きな欠点があるんだ。

>>欠点?
>>いくぞ、

よっ!

どうだ?
>>あっ、来ませんよ。

あー、来た来た。
遅いですね。

>>複雑なコードは認識に時間が
かかり、とにかく遅い。

>>もしすぐに読み込める2次元
コードが開発できたら、世界初だ

ぞ!
>>はい。

>>いかに速く、確実に読むって
いうことを、やっぱ目標に。

30ミリステック、0.03秒ぐ
らいなんで、そのスピードを目指

しましたね。

>>みずから掲げた0.03秒の
壁。

これを実現するのは至難の業。
しかし、

現場のことを考えると、妥協はで
きない。

与えられた期間は2年。

すでに1年以上が過ぎていた。

そして、ある朝、

通勤途中のこと。

>>うん?
待てよ。

あれって。

ほかにビルに紛れているのに、屋
上にオブジェがあるというだけで、

あのビルは強烈に印象に残る。
そうだよ、

コードにも何か目立つ目印を入れ
てやれば、読み取り機も、すぐ認

識するんじゃないか?
>>特徴的なオブジェのおかげで、

一目で認識できるビル。
それを見て、

原が思いついた秘策。
それは、

コードの外側に特徴的な目印を配
置し、

その内側にあるコードを即座に認
識させるということ。

しかし、

その目印作りは、

予想をはるかに超えるいばらの道
だったのだ。

世の中には英字、

数字、漢字、アラビア文字、

あらゆる文字や記号があふれてい
る。

それらとデザインがかぶると、読
み取り機が誤認し、

コードの認識までに時間がかかる
のだ。

そのため、

一目で分かり、

なおかつほかとはかぶらない、

唯一無二のデザインを作りだす必
要があった。

文字や記号は黒と白の比率で表現
されている。

原は、あらゆる文字の比率を解析
し、

その比率とかぶらないデザインを
洗い出した。

この執念の作業は昼夜を問わず、
なんと半年ほど続いたという。

そして。

>>これだ。

>>見つけたのは、

二重の四角形。
この目印は、

どの角度からでも、

黒と白の比率が同じ。

この特徴は、

ほかの文字や記号には、

ほとんど見られない、

まさに奇跡のような発見だった。

>>渡部、

いくぞ。
>>はい。

>>どうだ?

>>0.03秒!

>>よーし。

完成だ!

やったー!

>>情報量はバーコードのおよそ
200倍。

0.03秒という、

原がこだわった素早い読み取り速
度にちなみ、

クイック・レスポンス、QRコー
ドと命名された。

>>読み取り作業が速いのなんの。
ありがとうございます。

>>さらに原は、

会社に対して驚くべきアイデアを
提案。

>>佐藤主席、相談があります。

QRコードをオープンソースにさ
せてください。

>>原は、

なんと苦労して作り上げたQRコ
ードを、

誰もが自由に利用できるよう無料
開放したいと提案したのだ。

>>私はQRコードを世界中の人
々に使ってもらいたいんです。

>>世の中にないものを作っても
誰も使ってくれなきゃ、

全然それはうれしくないですから。
ユーザーさんが喜んで使ってもら

える、

そういうものを作りたいと思うの
が、やっぱり技術者の本心だと思

うんですよね。
>>ということでした。

いかがでしたか。
>>これ、原さん、お金もらわな

いの?
>>そこなんですよね。

普通、権利関係を自分で取っとい
てと思いきやという。

>>半端じゃない。

ニューヨークはどうなの?
QRコード。

>>もうめちゃくちゃあります。
もちろんね、

コロナになったっていうので、

お店のメニューはもう、

ほぼ全レストランがQRコードに
なってますし。

至る所、

全部QRコードだらけですよ、今
は。

>>連絡先の交換も今やね、LI
NEとかもそうですけど、

原さんの偉業から学ぶことってい
うのは、お2人。

>>やっぱり独占してないってい
うところはすごいね。

>>そうですね、

やっぱり。
>>すごいなー。

それって、今、

学べたけど、

できるかなーぐらい。
>>いや、私はもう、本当に、

ナオミコードって付けちゃうと思
います。

>>我が強いですね。
>>我が強い。

>>さあ、それでは続いてのレジ
ェンドさんは、こちらの方です。

>>超偉人?

>>これは西郷さん。
>>西郷さん出さないです。

>>この番組で西郷さん、いまさ
ら説明することはないと思います。

>>みんな知ってるよ。

>>レジェンドさん、

三並義忠。

この方は日本の台所に革命をもた
らす大ヒット商品を発明したすご

い人。

街の人にその功績を伝えてみると。
>>へー。

>>毎日使ってるものですね。

>>日本人としては必須だよね。
>>もう神様ですよね。

主婦にとって。

>>それは米を主食とする日本人
の必需品。

そう、

三並義忠は、

自動炊飯器を作った、さいしょの
人なのだ。

炊飯器がなかった時代、

米を炊くのは最も過酷な家事だっ
た。

妻は朝早くからかまどに付きっき
り。

火加減一つ間違えると、

女房失格のらく印を押された。
義忠が発明した、

スイッチ一つで米が炊ける、

自動式の電気釜は、

主婦の睡眠時間を1時間延ばした
といわれるほど、生活に大きな革

命をもたらした。

実はこの世紀の発明の裏側には、

小さな町工場の夫婦が挑んだ、

深い絆の物語があった。

東京・大田区にあった小さな町工
場。

社長の義忠は、昔かたぎの頑固お
やじ。

しかし。

>>これはまずいことになった。

>>義忠の工場は倒産の危機にひ
んしていた。

>>お母さん、怖いよ。
>>大丈夫。

>>義忠は、

妻、

風美子と6人の子どもを抱えてい
た。

>>このままでは家族全員が路頭
に迷うことになる。

>>家族を守るため、

金策に走り回った。

>>またいつものお願いですか。

>>なんでもいいんです。

仕事を頂けないでしょうか。

>>すると、

取り引き先だった東芝の事業部長
から、

意外な注文を告げられる。

>>だったら、

自動式の電気釜、作れ

ますか?

>>自動式の電気釜?

>>当時、

自動で米を炊く電気釜は技術的に
難しく、

一流メーカーが軒並み開発に失敗
していた。

>>自動の電気釜やらせとけば、
しばらくは来ないだろうと、そう

いう腹があったらしいんですけど。
>>一番難しい課題を与えたわけ

ですよ。

>>しかも開発費用は出さないと
いう条件付き。

しかし、義忠は。
>>分かりました。

やってみます。

>>家族を守る道はほかにない。

妻、

風美子も協力を志願。

一発逆転をかけた夫婦の戦いが始
まった。

まず行ったのは、

米炊きの原理を分析すること。

自動で米を炊くには、

これまで主婦が勘を頼りに調整し
ていた火加減を、

数値化する必要があった。

>>1分ごとに釜の温度を計測す
る。

>>釜に温度計を差し、

どんな温度変化をたどれば一番お
いしい米が炊けるのか。

大量のデータを得るための実験。
風美子は、

1日に10時間以上、20回も米
を炊き、

温度を記録。

作業は過酷を極めた。
さらに問題が。

実験に使う米が尽きたのだ。

しかたなく、

自宅と工場を担保に借金をしてま
で、なんと、

1トン以上もの米をかき集めた。

そして分析を続けること、なんと
4か月。

ようやく米がおいしく炊ける方程
式を導き出した。

それは、

釜の温度が100度に達したあと、

20分間一定に温度を保ち、

火を止めるということ。
しかし、

開発の壁となったのは、

火を止めるための自動スイッチ。

>>ちょうど米がたけたら、

勝手に電源が切れる。

そんな都合のいいスイッチが作れ
るのか?

>>釜の前から主婦を解放しなけ
れば、

機械化しても意味がない。
>>そうか。

米は時間がたてば勝手に炊けるん
じゃない。

熱で炊いているんだ。

>>時間ではなく温度。

>>これだ!

>>注目したのは、

バイメタルという金属。
高温になると曲がる、

その性質を生かし、

釜の温度が上がると、電源が切れ
るスイッチを開発したのだ。

>>よし。

いけるぞ。
>>しかし、

寒い屋外で試したところ。

米は生煮え。

釜の中の温度が十分に上がらなか
ったのだ。

>>くそー。

これじゃだめだ。

寒い地方でも、

うまい米が炊けないと意味がない。

>>北海道から沖縄まで、

どこでも同じように炊ける釜が必
要だった。

義忠は、

釜の厚みや材質を変えながら、何
百もの試作機を作った。

風美子はその試作機をあらゆる条
件下でテスト。

夏の熱いトタン屋根の上や、

真冬の冷え込む縁側など。

さまざまな環境で米を炊き、

自宅は実験場と化した。

完成が先か、

倒産が先か。

>>完成が先か、

倒産が先か。

三並夫婦はせっぱ詰まっていた。

さらに悲劇が起きる。

>>大丈夫か?

>>風美子が脳いっ血で倒れた。

実験開始から2年半、

寝る間も惜しんで過酷な状況で実
験を続けたため、

疲弊しきっていた。

>>実験ノートなんていうのがあ
ったんですけど、記録取ってる時

間がね、真夜中なんですよ。
えっ?1時、2時、3時って。

>>一命は取り留めたのだが。

風美子は実験をやめなかった。

>>おい。

もういいから、

しばらく休め。

>>大丈夫ですから。

>>お前がそこまでやる必要ない
だろ。

>>いいえ。

これが出来れば、

私のような主婦が救われるんです。

>>完成すれば、

米炊きに苦しんでいる全国の主婦
が助かる。

元は家族を救うためだったが、

世の女性を救いたいという使命感
も芽生えていた。

>>女の人がとにかく楽になるっ
ていうのは言ってましたね。

1日3時間、楽になるというよう
な話してて、

それがどうなんのかって聞いたら、
したら、女の人がやっぱ、職場に

出られるんじゃないかっていう、
そういう話をしてましたね。

>>しかし、美人と評判だった風
美子の顔は、病気で別人のような

顔つきになっていた。
温度計を見る目がかすむ。

誰の目から見ても、もう限界だっ
た。

すると。

思わぬ救済者が現れる。
>>お母さん、

私たちにも手伝わせて。
>>それは、

母の姿を見ていた6人の子どもた
ち。

>>あとは私がやるから。

>>子ども心に、ずっと、

母は弱いから、助けてあげなくち
ゃって、

そういう気持ちがありましたね、
私。

>>見かねてというか、

子どもたちながらも、

手伝わなきゃねっていうのはあっ
た。

>>こうして家族共同開発が始ま
った。

>>ただいま。
>>もう始まってるよ。

>>学校が終わるとまっすぐ家に
帰り、

父が毎日届ける新しい試作機で米
を炊き、

データを取った。
朝も早く起きて、

半年以上にわたる実験に次ぐ実験。

借金の担保にした家と工場はもう
じき取られる。

義忠は、

不眠不休の末に開発した釜で、

究極の実験に挑んだ。

それは、

氷点下10度の氷倉庫でのテスト。

>>頼む、

炊けてくれ。
>>ここで成功すれば、

あらゆる条件下で、

おいしい米が炊けるはず。
そして。

スイッチが切れた。

見事に米が立っていた。

>>出来た!

>>世界初の自動炊飯器が完成し
た瞬間である。

すると、

義忠は。

>>完成したぞ。

今から米を炊く。
>>やったー!

>>完成品を家族のもとに持ち帰
り、米を炊いた。

>>いただきます。

>>どうだ、

うまいか?
>>うまい!

>>うん、すっごい甘い。

>>やっぱり普通に炊いたごはん
よりうまかった感じですわね。

>>なんかね、

甘かったっていう記憶だけは残っ
てますよね。

>>とってもおいしいです。

>>お前たちみんなで作った電気
釜だ。

>>むちゃくちゃうまい。

>>頑固で怖かった父が、

見たことのない顔で笑っていた。

そして1955年、

東芝から世界初の自動炊飯器が発
売された。

すると、

生産台数1235万台を記録する
空前の大ヒット商品に。

主婦のライフスタイルを一変させ、

女性解放のシンボル的存在となっ
た。

そして、

病床の風美子のもとへは、

東芝宛ての主婦からの手紙が届け
られた。

>>苦行から解放されました。

>>落ち着いた朝晩が楽しい。

>>全国から喜びと感謝の声が集
まった。

しかし、完成から僅か4年後。
>>旅立たれました。

>>まだ43歳。

開発時の無理がたたってのことだ
った。

>>風美子、

すまん。
すまんかった。

>>父親が泣いた姿を、

私はそのとき初めて見ました。

>>やっぱりあの寒い所であんな
ことをさせたのがいけなかったと

か、苦労かけたと思ったんでしょ
うね。

>>今思っても、

それだけはやっぱりなんかね、じ
んときちゃいますね。

>>命がけの開発と主婦を救いた
いという信念が、

今の日本の食卓を作り上げたのだ。

>>うーん、

ありがたいですね。

こんな思いがあって、作られたん
ですね。

>>知らなかったですよね。

>>知らないよね。
これ。

>>そうです、今、

目の前にあるのが、

まさに三並さんが開発した世界初
の自動式電気

釜なんですけど。

>>えっ、まさか。
>>はい、そうなんです。

>>おいしそう。
>>すごい、しっかり炊けてるよ。

>>ちょっと確認してみて。
>>いただきます。

うまい。

>>感想、

はや!
>>ちょっと懐かしい感じがする。

なんか子どものころ食べてたごは
ん。

>>すごいおいしそうに食べます
ね。

白米だけでこんな。

>>確かに、

おかずもなんにもないですからね。
>>そうなのよ。

>>さあ、どうでしょう、

改めて三並さんの偉業から学ぶこ
と。

>>時間じゃなくて、

温度だったり。
これかなと思ってても、

やっぱりなかなか進まないときに、

違う答えがそこにあるんだみたい
なね。

発想を変えるっていうのは大事だ
よね。

>>そうですね。
>>あと家族、大切だね。

>>そうですね。
本当、家族の支えみたいなものも、

やっぱり大きかったですよね。

>>それは大きかったな。
>>やっぱり直美ちゃんも、

パートナーみたいなのと一緒に、

何か作るとかっていうのは、どう
ですか?

>>えっ?恋愛トークですか?

パートナーですか?
それがでも、

一番理想。
ちょっとあの、

恋愛トークから飯食うの、

やめてもらっていいですか?香取
さん。

>>興味なかったみたいです。
ごめんなさい。

>>食べることあります?
>>その道のプロが崇拝!

あの業界のレジェンドさん。

このコーナーでは、ある業界にお
いて、

めちゃくちゃ崇拝されているレジ
ェンドさんを、

その道のプロたちが紹介してくれ
ます。

まず最初のプレゼンターは、この
方です。

どうぞ!
>>あれ、

こっちか、すみません。
>>よろしくお願いいたします。

古坂大魔王さんでございます。
>>よろしくお願いします。

>>よろしくお願いいたします。

>>音楽プロデューサーとして、

あのピコ太郎を生んだ古坂大魔王
がプレゼンするのは、

音響業界のレジェンドさん。

>>まずこのきょう紹介するのが
この方、

大野松雄さん。

僕らのちょっとした裏方からする
と、もう本当、レジェンド中のレ

ジェンド。
もう神様です。

音響デザイナーってことば、知っ
てましたか?

>>知らない。
>>デザイナー、知らない。

>>じゃあ直美ちゃん、

一回この腕をなんとなく、

肩をぐるんぐるん回してもらって
いいですか。

>>はい、やってみます。
>>うわー。

>>すごい、すごい。

>>効果音だ。
>>ちょっとこの、コミカルに。

>>速くてもいけるんですね。

いいですね、

アゲアゲですね。

>>ちょっとあと香取君のほうに
も、ちょっとジャンプ、軽くぴょ

んぴょんぴょんって、ジャンプを。

これがいわゆる効果音といわれる
ものでございまして、ところが、

こんなのは、もう、

とうの昔に、それを極めまくった
人がいらっしゃったのが、

きょう紹介するこの方になるんで
す。

>>気になる。この大野さんが何
がすごいのか。この部分ですね。

現代につながるアニメ効果音の原
点を作った。

>>えー。
>>さあ、

この業界に大きな影響を与えた、
有名なある効果音がございます。

いきますね。
さあ、この音。

なんの音でしょう?
>>でも何か歩く音?

宇宙人とか。
なんかそういう。

>>ほぼ正解なんですが、

宇宙人ではなく。
正解はこちらでございます。

>>先生はどうしたのかな。

>>あー、

そうなんだ。

>>なるほど。
>>というわけで、

この大野さんは、

日本初のばん、

連続テレビアニメ、鉄腕アトムの
音を作った人と。

>>へー。

>>すごい。

>>気になります。

>>この大野さんは鉄腕アトムで
この音響業界の常識を覆しました。

なんで、

あんなかわいい足音なの?
理由があるんですね。

こちらです。

普通のロボットではないんです。
未来の子なんです。

未来だっていうのを、

あの音1個で分からせる。

つまり、音だけでもう、キャラ、

世界観、それをデザインしちゃっ
てる。

その当時、

この音がつけられるまで、

あんな足音は世界中誰も聴いてな
いです。

>>靴の、こつこつこつ。

>>こつこつこつって来るところ
が、本当、

1音です。
これだけで、ああ、未来だって思

う。
何で作ったのかっていう。

はい、

これ、

実はマリンバという楽器の音で、

しかもこういうふうにテープレコ
ーダーで、大野さん、スクラッチ

してます。

>>いろんな楽器がある中で、

アトムの足音に合うものは、

もうマリンバってまず決めるとこ
ろもすごいですよね。

>>本当に、言うとおり。
はい、マリンバ、

一発目に録音って。
>>すごいセンス。

>>でもこの人ね、人間的にもお
もしろいです。

○○の神様と大げんかという。
誰とけんかしたのか。

こちらですよ。

はい、

漫画の神様、

手塚治虫とけんかしちゃうんです。
しかも大げんかです。

>>どんなけんか?

>>驚がく!

驚いてる。
どーんつって、こちら。

素人は黙ってろと。
>>え?

>>いや、待てと。
私は演出家だぞ。

>>音響はこっちだ。
>>で、

しかも日本初のアニメなんで、言
ってみれば、

映像にするのも初なんですね。
漫画としては神様ですけど。

>>そっかそっか。

>>なるほどな。

>>漫画の神様をど素人と一喝し
た大野さんは、

2話目が終わったところで、

この仕事を降りると言いだします。

そして引き止めようとした制作陣
に対し、とんでもない条件を提示。

1つ目は、

音楽はすべてオリジナルで作らせ
ろ。

そして、大卒の初任給が2万円の
この時代に、50万円のギャラを

要求。
最後は、

鉄腕アトムを海外で販売しろ。

作品のクオリティーは認めていた
ため、

アトムを海外で販売するよう要求
したのです。

>>俺が海外ではまる音作るから。
大丈夫、安心しろって、

手塚治虫に言ったわけですよ。
>>すごいね。

>>ところが、そのおかげで、

アトムは世界中に行きまして、愛
される作品に。

>>すべてをプロデュースし始め
てる。

>>さらに大野さんは、

とんでもない音を作ってしまった
んです。

>>宇宙の音を創造。
こんな音なんです。

本来、

宇宙って音ないじゃないですか。
なんか、

これを聴くと、

宇宙だなっていうイメージが。

>>超宇宙って分かる。

>>つまり存在しないですから、

この存在しない音っていうのを、
実はもう、作っちゃったと。

>>すごい。

>>知らぬ間に知ってるというか、
もう、そうじゃなきゃおかしいぐ

らいに思ってるものが、大野さん
が作った音なんだ、宇宙の音は。

>>そうですよね。
>>あれが宇宙だもん。

>>そうですよね。
>>われわれが今まで聴くことが

なかった、未知の世界の音を聴か
せてくれました。

大野さんに拍手をお願いします。

>>大野さん、すごい。

>>ご清聴ありがとう

ございました。
>>いやー、

すごいお話でした。
>>このあとも、

業界のレジェンドさんが続々登場。
>>よろしくお願いいたします。

>>さらに、

香取慎吾が、未来のレジェンドさ
んを直撃します。

♪~

<抗菌フィルムは菌が付くたびに

徐々に効果が薄れていく>

<そこで研究員の中澤隆浩は

フィルム表面の抗菌力を修復して

菌にもウイルスにも効果が長期間持続する

ハイドロエージープラス技術を開発した>

<街の感染リスクを下げていく>

>>それでは続いてのレジェンド
さんは、こちらの方です。

こちらの方は、

現在進行形で偉業を成し遂げよう
としている、この先、レジェンド

になるかもしれないという、

ネクストレジェンドさんの玉城絵
美さんでございます。

この方は、ある研究分野の第一人
者で、

未来のノーベル賞候補ともいわれ
ている方なんですが、

今回は香取さんが取材に行ってく
れたということで。

>>そうです。
>>すごい方でした?

>>すごかったね。

>>気になりますね。
>>この中に、

未来のノーベル賞候補が。

>>ほんと?

研究室なのかな。
入りますよ。

>>すみません、

こんにちは。

やってるよ。

とんでもなく怪しいですね。

もうこの場所から、

このロボット、

まずこの骸骨みたいなのと、この
ピアノの音。

ピローン。

>>不気味な音を奏でていたのは、
これ。

たくさんのコードにつながれた手。
一体何?

>>こんにちは。
>>こんにちは。

>>これは何をしているんですか
?今。

>>今、

彼の手を私のほうでコ

ントロールさせていただいており
ます。

>>今のぴろーんは、弾いてない
んだ、彼は。

本当?

自分でやってない?ぴろーんって。

どういうこと?

>>普通に手を開くとか、

あとは人さし指だけ開くとか、

自由自在なので。
>>えー。

>>こちらが、

ネクストレジェンドさん、

玉城絵美さん。

玉城さんは東京大学大学院生だっ
た2010年、

電気刺激だけで他人の手を自由自
在に動かせる装置、

ポゼストハンドを開発。
アメリカ、

タイム誌の世界の発明50に選ば
れるなど、世界が注目する研究者

なんです。
実は、

先ほどの男性も、

玉城さんが手を操ってピアノを弾
かせていたというわけ。

そして今度は、

香取さんの番。

>>私、

このロボットの手を握らせますん
で、そうしたら、

香取さんの手も触られたように動
くという。

>>うそー、何それ。

おちょー、

あー、

閉じたよ。

変な動きでしょ?

これはもう体験した僕にしか分か
らないですよ。

どうしたらいいのか、なんなのか、
こう、

もう本当に初めてのことすぎて。

>>これは、

ロボットと人間の手の動きを連動
させる装置。

>>痛くないんです。

自分で手を握るのをサポートして
もらってるぐらいの感覚。

操られたよ、完全に。

>>しかし、

玉城さんが目指しているのは、

単に人を操ることではないようで
す。

>>例えば重いものを持ったとか、
誰かが体験したおもしろい体験を、

みんなに体の動きまで共有しよう
としてます。

>>体験の共有とは、

例えば、

日本にいる香取さんが犬をだっこ
する。

その動きを、

遠く離れたアメリカの直美さんと
シェアすれば、

香取さんが感じている犬の重みや
ぬくもりなどの感覚も直美さんに

伝わり、香取さんと同じ体験が直
美さんも味わえるというのです。

これが実現すれば、

山頂で美しい景色を眺めている人、

海辺で気持ちよく走っている人が
感じている動きや感覚を、

自宅にいながら体験できるように
なるといいます。

そう、玉城さんは個人の体験を他
者に伝え、

共有できるようにする、ボディシ
ェアリングという研究分野を切り

開いた、さいしょの人なんです。

動きの連動とともに、

ボディシェアリングの実現に欠か
せないのが感覚の共有。

>>きてる、きてる、きてる。
乗るよ、やばい、やばい、やばい、

やばい。あー、来た。

>>ちゃんとまっすぐに伸ばして
あげないとかみますから。

ちょっと動かしちゃうと。
>>あー、かんでる、かんでる。

>>ちゃんと伸ばさないといけな
い。

>>かんでるって。
かまれると。

>>画面の中の手と動きが連動す
るだけでなく。

>>あー、やめろ、

やめろ、

あー。
>>手が感じた痛みなどの感覚が

共有できることで、体験はよりリ
アルに。

>>この研究を始める、何かきっ
かけはあったんですか。

>>高校のとき、体調を崩して、
入退院することが多くて、

家族旅行に退院後に行く予定だっ
たんですね。

退院がものすごく延びたんです。
結構、命に関わる。

>>まずいね。
>>そうなんですよ。

>>長期入院を余儀なくされた高
校生の玉城さん。

楽しみにしていた家族旅行で、

1人だけ置いてきぼりになり、土
産話をどれだけ聞いても、行った

気分には浸れませんでした。

そのとき玉城さんは、家族が旅行
で体験してきたことを、

ベッドの上で体験できればいいん
だという発想に至ったのです。

>>写真とか見てもね、ちょっと
ね、

そんなに一緒に体験したっていう
気持ちにはならないじゃないです

か。
あとなんか、入院してるときに、

いろんな方々と話してる、過去の
半生の楽しかった体験とか、聞い

てると、体験って、

生きてるうえですごく重要なんだ
なっていうことに気付いて、同じ

ような思いをしている方々が。
>>いっぱいいるもんね。

>>いっぱいいるっていうことに
気付いて、絶対必要だなと思って、

作ることを決意しました。

>>こうして玉城さんは、

ベッドの上でも自由に旅行体験が
できる、

夢の機械を作ることを決意したの
です。

その玉城さんが思い描くボディシ
ェアリングに、今、最も近いのが、

こちらの装置。
>>これ、

持つの?本当に。
>>持っていただいて。

じゃあ。
>>これね。

>>えーと、パドルを、右、

左というふうに、ちょっと水の中
に入れてもらっていいですか。

>>いやいやいやいや。
あー、2かきで分かる。

やばい。

>>香取さんも大興奮。

実はただのアトラクションではな
いんです。

>>水の重さを感じてる。
>>そう、

パドルからリアルな水圧が伝わっ
てきて、

水がないのに、こいでいる感覚が
得られるのです。

>>バーチャルな空間って、

知らなすぎるから、あんまり興味
が持ててなかったけど、今みたい

に、やっぱ、

水の重さを感じたりっていうとこ
ろまでくると、

そこに入ってみたくなった。
>>メタバース、

バーチャルリアリティの中であれ
ば、こういう体験もみんなで共有

できるし。
>>すっごいわ、これは。

>>遠く離れたカヤックを操縦し、
こいだ感覚を共有する実験にも成

功。

玉城さんが夢みた、ベッドの中で
旅行体験の実現が、

もうすぐそこまで来ています。

>>どうですか、

さいしょの人として。

>>本当に研究を始めた2006
年とか、

1人とか2人とかで走っていて、

20年近くたつうちに、

私が会ったこともない、

世界中の人たちが同じ思いで一緒
に走ってるっていうのが、

ある意味、

孤独感から解放された気持ちでい
ます。

>>孤独感もあるんだ、さいしょ
の人。

やっぱり、

正解かどうかも分からないし、

そうだよね、

道しるべもいないし。

>>世界中で研究が進むボディシ
ェアリング。

近い将来、

おばあちゃんが離れた場所に住む
孫をだっこできたり、

プロの超絶テクニックが自分の手
にインストールできたり、

家にいながら宇宙旅行ができる、

そんな未来も夢ではないといいま
す。

>>ボディシェアリングはいつ完
成しますか?

>>私の役割としての完成は、

2029年です。
>>見えてんの?

結構近くない?

どういう世界になってるんですか。

>>ソーシャルメディア、SNS
とかみたいな。

SNSって今、写真とか、文章と
か、あと動画を一部、

みんなでシェアしてるじゃないで
すか。

同じようにスポーツ選手がホーム
ランを打ったら、

その体験をソーシャルメディア上
で公開したら、もう世界中の人が

同じ、ホームランを打つ体験をす
るっていう。

>>楽しみ、本当に楽しみ。

>>すごい、

ここはなんですか?
>>メタバース。

ニューヨークと日本で離れ離れだ
けど、この中だったら、直美とこ

んなに近くにいられるね。
>>本当ですね。

本当に超リアルで、すぐそばにい
るみたい。

>>じゃあ、あいさつをするよ。

>>はい。

>>おっはー。

指もこんな、1本ずつ動くのね。
きょうはね、ここにね、

スペシャルゲストを呼んでます。
お呼びしましょう、玉城さん。

>>おっ、玉城さん?
>>こんにちは。

玉城です。
よろしくお願いします。

>>すごい。

>>よろしくお願いします。
>>こんにちは。

>>この空間はどういうことです
か、

これ、玉城さん。
>>今、

われわれがいるのは、メタバース
と呼ばれる、

バーチャル空間の一つです。

ここで走り回ったりだとか、

あとおしゃべりしたり、買い物し
たり、ライブをしたりとか、

いろんなことができる場所です。

>>ニューヨークでもメタバース
の話は聞くの?

>>いや、もうメタバースは今も
う、

ずっと話題になってて、

メタバースの空間の中で土地を買
って、

お金を払って、

おうちを建ててっていうのが、友
達にいるんですよ。

>>えっ、いるの?
今これ、

この世界にいるけど、メタバース
にいるけど、

玉城さんの研究のボディシェアリ
ング、

ちょっと直美の顔が気になっちゃ
って。

>>直美そんな顔で話聞かないね。

そんなアンニュイな顔で話聞かな
いで。

>>話聞いてるんですよ、私、真
剣に。

>>ちょっとあれなんですけど、
お2人、ハイタッチしていただく

ことってできますかね。
手をあげて、お2人でハイタッチ

して。
>>はい。

>>もうちょい。
>>もうちょいだ。

>>はい。
>>いけた、いけた、すごい、い

けました。
>>今、遠隔地でも、こうやって

ハイタッチが映像上でできるんで
すけど、ボディシェアリングは、

メタバースに適用されると、物理
的に、強くハイタッチしたとか、

そういったアバターの感覚が伝わ
ってくるようになります。

ちゃんと感覚が伝わってくる。
>>握手して。

>>こうやったときに、握ってる
感覚が、

実際に体に来る。
>>そうですね。

それがボディシェアリングです。

>>これが触れるようになったら
ね。

あっ。
>>いや、すごい楽しかったです。

玉城さん、ありがとうございまし
た。

>>玉城さん、

ありがとうございました。
>>ありがとうございます。

>>その道のプロが崇拝!あの業
界のレジェンドさん。

続いてのプレゼンターは、

気象予報士、

蓬莱大介さん。

>>お天気業界のレジェンドを紹
介したいと思います。

>>おもしろそう。
>>どうなんだろう。

>>こちら、

中谷宇吉郎さんなんですけど。

業界崇拝度120%。

>>ちょっと気象予報士っぽいで
すね、パーセントで言う感じは。

>>気象予報士の人は、もう、絶
対知ってます。

崇拝ポイントなんですけれども、

こちら。

中谷さんのこの快挙がなかったら、

現在の雪予報はできなかった?
と言っても過言ではない。

じゃあ、

何を作ったかといいますと、こち
ら。

雪の結晶を、

世界で初めて人の手で作ったんで
すよ。

>>どういうこと?
>>あの自然の美しい、

繊細な芸術を、

人で作ったと。
>>全く分からない。

>>大気中の水蒸気が冷却されて
出来る雪は、

雪の華とも呼ばれる美しい結晶が
集まったもの。

もともと物理学者だった中谷さん
は、

北海道大学に赴任した当時、

たまたま見た雪の結晶の写真に一
目ぼれ。

研究分野を変更して、

雪の研究を始めたのです。

>>最初の一歩、

こちら。

雪の結晶の写真を撮りまくるとい
うところから始めました。

ただ、

その雪の写真を撮るというのも、

ものすごく過酷な環境でするんで
すよ。

というのも、この写真が、

ここに中谷さんがいらっしゃるん
ですが、この場所はどこかといい

ますと、

真冬の北海道の十勝の山奥の山小
屋借りて、やってたんです。

なので常に大体マイナス15度ぐ
らいの環境。

>>この山小屋に籠り続け、昼夜
を問わず、なんと、

3000枚もの雪の結晶を撮影。

世界の学者が50年かけて撮影し
たものを、

僅か一冬で撮影してしまったんで
す。

>>自分の撮った写真を見て、こ
んなことを思いました。

こんなに美しいもの、

見ているだけじゃもったいない。

自分でも作りたいと。

>>そこで作りたいにいくんです
ね。

>>そうなんです。
>>なるほど。

>>思い立った中谷さんは、

氷点下30度の研究室で、

雪の結晶を作る実験をスタート。
しかし、

いきなり大きな壁が。

雪の結晶は空気中のちりにくっつ
いて成長します。

それを木綿糸やクモの糸などで代
用しようとするも、うまく結晶が

出来なかったのです。
そこで。

>>で、どうしたかといいますと。
毛皮のコートの、あのファーの毛。

その毛がですね、

ウサギのおなかの毛だったんです
よ。

ウサギのおなかの毛っていうのが、

すごく細くて、顕微鏡で見ると、
ちょっとぽこっ、

ぽこってなんか、

こぶがあるらしいんです。

そのこぶの所が芯になって、うま
いこと雪の結晶がくっついたそう

なんですよ。

ここだけじゃないんです。
さらにすごい、

そこから気象界の神へと進歩して
いきます。

>>そこからね。
>>雪予報の原点、ナカヤダイヤ

グラムというのを作り始めます。
>>ナカヤダイヤグラム?

>>雪の結晶を作ることに成功し
たおかげで、

中谷さんは、

さまざまな形の結晶が作られると
きの気象条件を突き止めたのです。

これを相関図にまとめたのが、ナ
カヤダイヤグラム。

これにより。

>>結晶を見れば、上の空の状態
が分かるようになったと。

逆のことを言うと、そもそも雨な
のか、雪なのか、

そういったことも予想できるよう
になって、これ、

イギリスの科学雑誌のネイチャー
にも掲載されて、

世界的にも活躍されたというわけ
なんです。

中谷さんというのはですね、

やったこともすごいんですけれど
も、実はこちら、

残したことばもすばらしいんです
よ。

雪は天から贈られた手紙であると。

その手紙を読み取ると、

空の状況がどうなのか分かる、そ
して、

その読み解くことができれば、私
の目の前に、

その雪の結晶が現れるのであると
いうことばを残しております。

>>いやー、でもすばらしいプレ
ゼン、

ありがとうございました。
蓬莱さん、ありがとうございます。

>>ありがとうございました。
>>本当、すてきでした。

>>さあ、続いてのプレゼンター
はこの方です。

>>あっ、どうも、

どうも。
よろしくお願いいたします。

>>お願いします。
>>ふかわさんでございます。

>>私がご紹介するのは、サッカ
ー界のレジェンド、

佐田繁理さんです。
>>まず、

ふかわさんがサッカー界のレジェ
ンドさんをなんですね。

>>その香取さんが抱いた違和感
は、

必ずや最後、

解消する、予定ではございます。
>>へえー。

>>では、こちらです。

日本で初めてプロサッカー選手に
なった人。

>>えー?
>>これ、あまりね、

ご存じなかったかと思うんですけ
ど、プロサッカー選手というと、

ドイツのブンデスリーガで活躍さ
れた奥寺康彦さん、イメージが強

いんですが、なんと、

それに先駆けて、2年ほど前に、

こちらの佐田繁理さんがプロサッ
カー選手になっていた。

そしてさらに、

佐田さんがいなければ、

あのスーパースターは誕生しなか
ったと。

なのでプロサッカー選手の初めて
であり、

スーパースターの誕生に寄与した
方と。

>>えー?
>>高校時代、

長崎県選抜に選ばれるほど活躍し
ていた佐田さんは、卒業後、

実業団入りを目指していました。

>>しかし厳しい現実。

スカウトの目に留まらず、サッカ
ーを諦め、

海外留学と。

なんせスカウト、

どんなに活躍しても目に留まらな
いから、もう語学で台湾のほうに

行こうと。
ただ、このなぜ、

スカウトの目に留まらなかった?
原因があります。

父と兄が、

勝手にスカウトを断っていたと。
>>えっ?そうなんだ。

>>恐らくまあ、人生心配して、

ご本人を守ってあげたんじゃない
かと思うんですが、

そこでサッカーから切り離された
かと思いきや、

図らずも。
>>ちょっと、

図らずもですね。
>>台湾でですね。

>>ふかわさん、無理です。
続行不可能です。

一度、止めます。
>>サッカーと切り離されたかと

思いきや、図らずも、本人もびっ
くり!

台湾サッカー界で成り上がりとい
うことで、大学でサッカー、

クラブみたいなものでしょうね、
入部すると、まさかの大抜てき。

こちらが、

代表に選出される。

ところが、

たった1週間で代表取り消し。

これがですね、

一応確認していいですかというこ
とで、

パスポートを提示したところ、な
んだ、

地元の人間じゃないのか、じゃあ、

だめだよということで、

たった1週間で取り消されてしま
ったと。

もう香取さん、

ここで終了のような気がするじゃ
ないですか、サッカーとの人生、

終了かと思いきや、

まさかの、

香港リーグでプロ選手に。

ここの代表取り消し騒動が、

香港のほうにまで届いていたんで
すね。

名門チーム、

東方足球隊という所から実際、ス
カウト、オファーがあったような

んですね。
当時、われわれの初任給が9万円

程度だったところ、佐田さんは、
月15万の報酬プラス得点ボーナ

スなどで、月200万円の追加報
酬があったほど、この香港リーグ

は盛り上がっていたと。
>>佐田さんは日本人初のプロサ

ッカー選手になったにもかかわら
ず、たった1シーズンで引退。

その理由は、兄と結んだ約束を果
たすためだったのですが。

>>なんとこの方のお兄さん。

佐田雅志さん。
佐田雅志さん。

>>え?まさか。

>>さだまさし?
>>そうです。

スーパースターの、

あのさだまさしさんなんです。
中学生のころにですね、まさしさ

んのほうから自分が独立したら、
手伝ってねということを、すでに

弟さんに言っていたみたいなんで
すね。

その約束をちゃんと繁理さんは覚
えていて、引退して、

お兄様のお手伝いに回るというこ
とです。

実際ですね、今現在、

佐田繁理さんは、さだ企画の社長
さん。

これはファンの間でもこれは有名
になっていて、さだまさしさんの

活躍は、

常にこの繁理さんのサポートのお
かげだということで、崇拝されて

いるということになるんですよ。

ちなみにこの案山子という大ヒッ
トソング、ご存じでしょうか。

さだまさしさん、ソロになってか
らの曲なんですが、こちら、元気

でいるか、街には慣れたか、

友達できたか、

寂しくないか、お金はあるか、今
度いつ帰る。

まさに弟さんへのメッセージのよ
うに感じられますね。

ということになります。
もうほぼ、もやもや以外は解消さ

れてます?
大丈夫ですか。

こういったね、すてきなストーリ
ーを、なぜ私がご紹介するかとい

いますと、ふかわりょう、もちろ
ん本名は漢字でございます。

それを、ひらがなに変えたのは、
佐田さんの影響だったかどうか、

闇に包まれたまま。

>>そんな終わり方ないですよ。

>>ご清聴ありがとうございまし
た。

>>いやー。

>>レジェンドさん、

香川綾。

料理レシピサービスが急増し、

レシピ戦国時代ともいわれる昨今。
例えば、

クックパッドだけでもレシピの数
は362万品で、

利用者数は月間5800万人以上
に上る。

今や、

ほとんどの人がお世話になってい
る料理レシピは、今から90年も

前、

綾が初めて世に広めたもの。
その第1号がこちら。

昆布、

3寸4方、しょうゆ、小さじ1杯、
吸い物だしとの見出しが。

記念すべき最初のレシピは、家庭
料理の基本、吸い物だしのレシピ

だった。
さらに、料理レシピには欠かせな

い必須アイテム、計量カップと計
量スプーン。

実はこれを考案したのもこの方、

香川綾なのだ。

これがいかにすごいことなのか、

家庭料理研究家の奥薗さんに聞い
てみると。

>>料理というものが、それまで
は感覚で作っていたものを、

数値化したということで、

誰でもが、

それを見れば、

簡単に再現できるっていうふうに
した。

これは料理の中で、大きな改革だ
ったと思います。

>>家庭によって味がば

らばらだった料理に、

一つの基準を作り、

革命を起こした料理レシピだが、
さいしょに広めた彼女は、

当時では珍しかった女性医師。
なぜ医者が、

薬ではなく、

料理レシピで人々を救うことにな
ったのか。

そこには、

強い信念の物語があった。

大正15年、

東京帝国大学医学部に、

内科医として入局した香川綾。

>>おい。

>>彼女を演じるのは。
>>はい。

>>この方。

医師の道を志したきっかけは、最
愛の母の死。

当時、

まだ幼かった綾は、

自分が医者だったら助けられたか
もしれないと、

もう勉強に励んだ。
そして、

夢をかなえた綾。

医者たるもの、

一人でも多くの患者の病を治す。
そう意気込んでいたが、

その概念を覆す大きな転機が訪れ
た。

>>おい、

みんな聞いてくれ。

これからは胚芽米だ。

胚芽米で患者を救うぞ。
>>胚芽米ですか?

>>当時の日本は、

脚気という病が大流行。
進行すれば、

手足に力が入らず、

寝たきりとなる病で、

年間およそ3万人が死亡。

この病気にはビタミンB1など、

栄養が豊富な胚芽米が有効だとい
う教授の教えをもとに、研究を重

ねた。
そして。

>>お食事です。
>>早速、

病院食に胚芽米を取り入れてみる
と。

なんと薬を使わずとも、

脚気患者がみるみる回復していっ
たのだ。

>>白米を胚芽米に変えるだけで、
病気が治るなんて。

ってことは?

栄養のある食事をとっていれば、
病気を予防できるはず。

教授、

私、

病気を治す医者じゃなくて、

病気にさせない医者になります。

食事で病気を予防するんです。

>>栄養のある食事で病気を予防
する。

医師として大きな目標が定まった
瞬間だった。

>>お先に失礼します。

>>忙しい研究の合間に向かった
のは。

>>では本日は。
>>すみません、遅くなりました。

>>筑前煮を作ってまいります。

>>栄養のある食事も、おいしく
なければ食べてもらえない。

そう思った綾は、

料理教室に通い始めた。
しかし、

のっけから思わぬ壁にぶち当たる
ことに。

>>次は砂糖をほどほどに加えて
ください。

>>先生、

ほどほどとは、

どれくらいですか?
>>ほどほどとは、ほどほどです。

>>それが分からないから聞いた
んですけど。

>>ほどほどがどれほどなのかが
分からず。

>>それでは火が通るまで煮込ん
でいきます。

>>火が通るまでって、

何分ぐらい?

>>当時、

料理本というものもあったが、

材料には分量が書かれておらず、

作り方も、

よいくらいの味に煮ますなど、ざ
っくりとした内容だった。

家で再現しようとしても。

>>なんか違うわね。

誰もが栄養のあるおいしい料理を
作るには、

どうすればいいのかしら。

>>頭を悩ませていたとき。

>>胚芽米で患者を救うぞ!

>>思い出したのは、

あの胚芽米研究。

実は胚芽米は、

ぱさぱさしておいしくなかったた
め、

水の温度や量など、

ひたすらデータを取り続け、

おいしく炊く方法を導き出してい
た。

>>そうよ、

料理を数値化すればいいんだわ。

>>分量や調理時間を数字で表す
ことで、

おいしい料理を再現する設計図に
なる。

この発想が、

レシピ作りのきっかけと

なった。

それを支えてくれたのは、

医師であり夫の昇三。
>>ここからがスタートだ。

僕は研究に力を入れるから、

君はそれを実行に移してくれ。
>>はい。

>>レシピ作りを始めるために、

2人で自宅の10畳間を改築し、

家庭食養研究会という名の小さな
教室を設立した。

ところが。
>>ちょっと、

料理学校作っちゃったそうよ。
病院作ってくれればいいのにね。

>>栄養のある食事が健康につな
がるという概念が浸透しておらず、

患者が減れば医者の仕事がなくな
ると、

当時の医師会からも反発の声が上
がったという。

それでもくじけず、

料理レシピ作りに乗り出した綾。

その原動力について、孫であり、

後継者でもある、

香川明夫さんは。

>>病気を予防することによって、

みんなが幸せになるっていうこと
を、

やっぱり常に考えてたんだと思い
ます。

ですから、

そんなことを言われても続けられ
たんだろうし。

周りが、

無理でしょって思ってることを、
やっぱり一つ一つ積み上げて、や

っていったと。

>>みんなのお手本になるものだ
から、

絶対的においしくなければならな
いと、

フレンチ、

中華、日本料理など、

最高水準の料理人を招いた。

綾は、

まず料理開始前に、

すべての材料の重さを量った。

そして、

いざ調理が始まると、

1つ食材を使うたびに残りの量を
量る。

>>70グラム残ってる。

減ったのが、

50グラム。

>>残った食材の重さを差し引く
ことで、

料理に使った量を割り出したのだ。

>>ちょっと待った!

頂きます。

>>調味料ですら、

1回入れるごとに、

何グラム使ったかを記録していっ
た。

そして、

火加減も。

強、中、弱の3段階に分け、

加熱時間もストップウォッチで正
確に記録するという、なんとも地

道な作業。

隠し味を使おうものなら。

>>何してるんですか?
>>いや、

これは隠し味で。
>>そんな隠し味、

使わないでください。

一般の家庭にはありませんから。

>>誰でも作れる料理のお手本。

これが、

レシピ作りのモットーだった。

こうして栄養バランス、

おいしさを

兼ね備えた料理レシピが完成。

食材や調味料をどれだけ使うのか、

きっちりグラムで表記されていた。

2年かけてレシピの数を増やし。

>>これを全国の人が作れるよう
にしなければ。

>>昭和10年、

綾は料理雑誌を創刊し、

レシピをその付録につけたのだ。

>>料理学校だと、

行ける人だけ、そこにいる人だけ
が、

習って再現する話になりますけれ
ども、

誰でも作れるっていうことになっ
たわけですから、

すばらしい功績だと思います。
>>こうして、

料理を数値化した画期的なレシピ
が世に広まり、

自宅の10畳間から始まった小さ
な教室は。

>>病気にしないという気持ちで、

いつでも自分の心に誓いを立てて、
今まできたんですよ。

>>女子栄養大学・短期大学、大
学院へと発展。

>>私のおばあちゃんが、病気だ
ったので、その病気にならないた

めの食事を作りたいと思って、こ
こに入りました。

>>綾の思いは90年の時を超え
て、

後世に受け継がれ、5万3000
人以上の卒業生が巣立っていった。

>>さあ、

香川綾さん、いかがでしたか、香
取さん。

>>人のことを思うんだね。
それが新しいものを作るんだな。

>>今回のレジェンドたちは、

疑問に思ったことを疑問のままに
するんじゃなくて、これをどうに

かしたいっていう、行動力が、

やっぱりすごいなと思いました。
>>俺は、

今、何を思い、

>>じゃあ、

お別れの時間みたいです。
>>残念。

>>さみしい。
>>今回、

日本とニューヨークだったけど、
次回はじゃあ、メタバースで。

>>メタバースでやりますか。

>>スタッフの数、だいぶ減りま
すね。

>>そうですね。

Source: https://dnptxt.com/feed/

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