プロフェッショナル「命を懸けて、命を巡らす~わな猟師・片桐邦雄~」[解][字]…の番組内容解析まとめ

出典:EPGの番組情報

プロフェッショナル「命を懸けて、命を巡らす~わな猟師・片桐邦雄~」[解][字]

『伝説のわな猟師』と呼ばれる男がいる。野生のイノシシやシカと素手で対じし生け捕る技は、彼らの血肉を余すことなく生かし切るためのもの。山とともに生きる男の覚悟。

番組内容
静岡、天竜川が流れる山あいに『伝説のわな猟師』と呼ばれる男がいる。片桐邦雄、70歳。広大な山の中、野生動物の動きを読み切り、くくりわなを仕掛けることで、イノシシやシカを捕獲する。わな猟の先駆者として40年以上先頭を走り続けてきた。さらに片桐は、わなにかかった獲物と素手で対じし生け捕りすることで、その血肉を余すことなく生かし切ることを己に課す。静謐な森の中、自然とともに生きる男の、熱き闘いの記録。
出演者
【出演】猟師…片桐邦雄,【語り】橋本さとし,貫地谷しほり

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化

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解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

NHK
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瀬立≫私は近所の新田さんを。
副島≫ご近所なんですね。

(衝撃音)

その男は 伝説の猟師と呼ばれている。

あ~。

追い求めるのは生け捕りにすることでしか
得られない 究極のジビエ。

農作物を食い荒らす害獣として

駆除の対象とされてきた
野生のイノシシやシカ。

片桐は その食肉としての価値を
いち早く見いだしてきた 先駆者。

伝説の猟師がゆく けもの道。

(さえずり)

わな猟師 片桐邦雄は

静岡
天竜川のそばで暮らしている。

(鶏の鳴き声)

10年前
農作業の休憩場所として建てた小屋。

(鶏の鳴き声)

自宅は近所にあるが
生き物の世話が忙しくなったため

ここで寝泊まりするようになったという。

(鶏の鳴き声)

(鶏の鳴き声)

猟に向かう前に 必ず自宅に立ち寄る。

7年前 病気で この世を去った妻に
猟の無事を誓う。

(鈴の音)

片桐が猟を行うのは
天竜川沿いに広がる 広大な山々。

自治体からの依頼を受け 害獣指定を
受けた動物を捕獲し 報酬を得る。

片桐の わな猟は
獲物の痕跡を探すことから始まる。

狙うのは イノシシやシカ。

多くは夜行性で 日中は ほとんど
その姿を捉えることはできない。

更に 不自然な気配を敏感に察するため

片桐が指示した場所だけを歩くことを
条件に 取材が許された。

猟で着用する上着も あえて洗わず
山のにおいを なじませているという。

足を止めた。

ウツとは
イノシシやシカが通る「けもの道」のこと。

野生動物は 安全だと認識したウツを

繰り返し行き来する習性があるという。

いやいやいやいや…。

また 足を止めた。

泥の乾き具合から
昨晩 イノシシが通ったと判断した。

片桐が わなを取り出した。

自ら考案し 改良を加えた「くくりわな」。

穴を掘って埋めることで どのような
地形でも仕掛けることができる。

その仕組みは 極めてシンプル。

ワイヤーが バネの力で一気にしまり

踏むと 僅か0.1秒で獲物の足をくくる。

だが わなの幅は僅か12センチ。

更に 中央を踏まなければ 作動しても
逃げられてしまうリスクがある。

それにもかかわらず
片桐が考えていることが あった。

万が一 他の動物が掛かった場合

傷つけず逃がせるように

暴れても いたまない場所を選ぶ。

最後に わなの両脇に木や石を置いた。

それから25日。

いたいたいた…。

片桐の読みが 的中した。

およそ30キロのメスのイノシシ。

ここからが 片桐の真骨頂。

多くの猟師が この場で すぐに殺めるが

片桐は生け捕りに こだわる。

頭をとらえた。

そして 一息に
後ろ足の付け根を押さえにかかる。

命と じかにぶつかり合う 片桐。

譲れない 思いがある。

片桐さんは 生け捕りにした獲物を
必ず自ら さばく。

肉の味を左右する「血抜き」。

獲物を苦しめないように

一刺しで
しとめる。

命を絶ってから 血を抜ききり
内臓を取り出すまでは 僅か30分。

内臓から骨に至るまで ほぼ全てを
余すことなく食材として使いきる。

全国で捕獲されたイノシシやシカの中で
流通するのは およそ1割。

その多くが廃棄される。

イノシシの肉で作る ぼたん鍋。

ジビエ特有のにおいを消すために
みそ仕立てにすることが多いが

片桐さんの肉には その必要がないという。

濃厚で香り高い赤身と 甘く上品な脂身。

片桐さんの獲物への向き合い方は
ジビエの常識をも変えてきた。

天竜の森に異変が起きていた。

片桐の わなに
1か月以上 イノシシが掛からない。

この日も。

別の日も。

これほど捕れない日が続くのは
片桐にとって初めてのこと。

聞けば 3年前から豚熱と呼ばれる病気が
この一帯で流行し

イノシシの数が激減しているという。

自分の力の及ばぬ 環境の変化。

それでも片桐は毎日 山に通い
5時間以上 くまなく歩く。

この日の猟のさなか ふと つぶやいた。

(片桐)…ということを やった方が
いいと思うんですよ。

むやみに獲物を欲するのは
猟師のおごりでしかない。

頂く命を授かりものとして
その時が来るのを待つ。

片桐は淡々と 獲物を生け捕った。

(片桐)ほら 上がってくる。 ほら ほら。

♬~

♬~

(片桐)ついてる ついてる ついてる!

いたよ いたよ! タモ タモ タモ!

ラッキー ラッキー。

♬~

♬~

片桐さんには 忘れることのできない
暗い記憶がある。

それは 6歳の時のこと。

ふるさとの村から
町場の磐田市へと養子に出された。

8人きょうだいの末っ子

学をつけさせてあげたいという
両親の思いからだった。 でも。

きょうだいたちの反対や
養子先の家庭の事情で

5年後に実家に戻ることができたが
心には深い傷が残った。

それを埋めてくれたのが
天竜川での魚取りだった。

川魚を持ち帰るたび
家族は皆 喜んでくれた。

片桐さんは毎日 川に通っては
魚の習性を観察し

獲物を取るための工夫を続けた。

中学を卒業すると ふるさとを離れ
料亭の門をたたいた。

いつか多くの人に
天竜川で取った魚を味わってもらいたい。

22歳で独立すると
川の近くに小さな料理店を開いた。

目玉は 自分で取った うなぎを使った
うな重や アユの押しずし。

新鮮な川魚を味わえると
店は たちまち評判となった。

だが それは 長くは続かなかった。

昭和40年代 ダムや排水の影響などで
水質が変化し

天竜川で取れる魚の量が減っていった。

かつて 一晩で1トンもあがった川魚。

片桐さんが望みを託したのが
山での猟だった。

(銃声)

この地域で古くから行われてきた
イノシシ猟。

この猪肉を
地元の食材として新たに打ち出せないか。

銃の扱いを学び
先輩猟師たちの後について臨んだ猟。

だが それは
目を覆いたくなるようなものだった。

片桐さんは 銃を置いた。

そして わなを使い ひとりで獲物を
しとめるためのすべを模索し始めた。

イノシシが通る けもの道さえ分からず
獲物が捕れない日々が続いた。

他の猟師からは 白い目を向けられ
仕掛けたわなを壊されることもあった。

自分もまた 「厄介者」。

そう呼ばれる日々が 1年 3年 5年。

それでも片桐さんは 一日も休むことなく
山を歩き 足跡をたどった。

それは 7年目の秋のことだった。

ついに 初めて生け捕りに成功した。

芳醇な香りを放ち
とろけるような甘みを含んだ猪肉。

それを食す家族の笑顔を見た時に
あの子供の頃の喜びが よみがえってきた。

今日も
片桐さんは 天竜の自然と対峙する。

かつての恵みは
望むべくもないが

感謝を込めて
漁に臨む。

子供の頃 自分の存在を支えてくれた
自然との真剣勝負。

今も それを 一途に続けている。

♬~

猟師にとって
勝負の季節が始まろうとしていた。

餌となる木の実が豊富な秋 イノシシや
シカが一気に大きくなる。

脂が乗り 一段と甘みのある良質な肉が
とれる一方で

猟の危険度は一層 増す。

3日後。

片桐には珍しく
相棒がいた。

4年前から定期的に猟に加わり

その技を受け継ごうとしている。

この秋最初の獲物は

体重15キロほどの小型のイノシシだった。

真矢が 生け捕りを試みるが…。

わなが後ろ足に掛かった場合

予想以上に勢いよく飛びかかってくる
可能性がある。

素手での捕獲を諦め

自作の道具で口を塞ぎ
生け捕ることにした。

(イノシシの うなり声)

真矢は その様子に不安を覚えていた。

4日後。

(片桐)よっこらせい。

待ち構えていたのは

およそ70キロの巨大なシカ。

不意をつかれた。

あ~。

(片桐の荒い息遣い)

よわい 70歳。

自覚せざるをえない 自らの老い。

(片桐の荒い息遣い)

♬~

山に生き 山に生かされてきた。

♬~

そしてまた 大勝負。

推定75キロの イノシシ。

しかし。 そのさなか。

呼吸が止まった。

その時だった。

蘇生をはかる。

命の巡りのなかに 自分はいる。

命の巡りのなかで 生きる。

♬~(主題歌)

♬~

(一同)乾杯!

この秋の豊猟を祈り
片桐の子や孫たちが 一堂に集まった。

並ぶのは 家族で集めた 山の恵み。

♬~

やっぱり野生のものを頂いてるかぎり

自分の力で
また独創性を持って狩りをする。

そのひと言に尽きるんじゃないですかね。

(取材者)
長い間 取材ありがとうございました。

どうも ありがとうございました。

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