浦沢直樹の漫勉neo(13)「青池保子」[字]…の番組内容解析まとめ

出典:EPGの番組情報

浦沢直樹の漫勉neo(13)「青池保子」[字]

「マンガ誕生」の瞬間を同時体験する異色のドキュメント。少女漫画界のレジェンド・青池保子さんが登場!▽「ケルン市警オド」の執筆に密着。息をのむカラーページは必見!

番組内容
ふだんは立ち入ることができない漫画家の仕事場にカメラが密着!▽キャリア半世紀を超える少女漫画界のレジェンド・青池保子さんが登場!▽「ケルン市警オド」主人公の顔に1時間超!?こだわりの作画。▽15歳でデビューした直後の葛藤と「イブの息子たち」「エロイカより愛をこめて」の誕生秘話も!「エーベルバッハ現象」!?▽浦沢さんも見惚れたカラーページの執筆は必見。浮かび上がる繊細な雪景色に思わずため息が…。
出演者
【ゲスト】青池保子,【司会】浦沢直樹,【語り】葵わかな

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化
趣味/教育 – 音楽・美術・工芸

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  20. シーン

解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

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そのペン先から どんなドラマでも
生み出すことができる「漫画」。

この番組では
ふだん立ち入ることができない

漫画家の仕事場に密着し
創作の秘密に迫っていきます。

仕掛け人は 浦沢直樹さん。

数多くのヒット作を
手がけてきた

人気漫画家です。

今回密着するのは…

青池保子さん。

半世紀を超えるキャリアを持つ
少女漫画界の巨匠です。

代表作の1つ…

見目麗しい男たちが

世界を股にかけて活躍する
スパイアクションです。

カッコよさとコミカルな要素が

絶妙に
ブレンドされた この作品は

1千万部を超える大ヒット。

中でも絶大な人気を
誇るキャラクターが こちら!

クラウス・ハインツ・フォン・デム・
エーベルバッハ。

対談は 青池さんの仕事場の近くにある
撮影スタジオで行われました。

そうですよね。

それでは 青池保子さんの…

自宅から程近い2DKのマンションが
青池さんの仕事場。

傍らの本棚を見せて頂くと…。

目につくのは ヨーロッパの資料。

取材旅行で現地を訪れるたびに
買い集めたそうです。

中には こんな本も…。

今回 青池さんのご厚意で 2回に分けて

合計5日間の密着取材を
行うことができました。

仕事場に4台のカメラを設置し

執筆の邪魔にならないように撮影します。

今取り組んでいるのは 「ケルン市警オド」。

6年前から描き続けている
連作ミステリーです。

主人公のオドは 中世ドイツの治安役人。

現在の警察官にあたり

さまざまな難事件の解明に
挑んでいきます。

30ページ分のネームは既にできていて
撮影は下描きから。

でも これまで紹介してきた漫画家の中で
一番ラフなネームかも。

正直 誰が誰だかよく分かりません…。

これから描くのは このコマ。

主人公のオドが 上司に
やんわりと抗議するシーンです。

既にコマ割りを終え
あたりをつけた原稿に…。

製図用のシャーペンで下描き。

(ペン先の音)

ん? 何をしてるんだろう?

視線の先には…

鏡。 原稿を映して見ていたんだ…。

左右のバランスや 目や口の開き具合。

そのシーンにふさわしい表情に
直していきます。

描き直したのは…

髪形。

顎の輪郭。

そして 襟の角度。

本当に微妙な修正です。

ミリペンで 吹き出しから描いていきます。

主線は顔の輪郭から。

Gペンで ゆっくりと。

あははっ。

ありますよね。
はい はい。

そうですね。

ここで 下描きを消し始めました。

あれ? 顔の下描きまで…。

この段階で 改めて下描き。

え そうですか?
はい。

へぇ~。

あっ また…。

上司に抗議するオドの表情。

ようやくOKに。

最初の下描きと比べてみると…。

目と口の位置が下がって
少し上目使いになっています。

顔のペン入れは 丸ペンで。

え~ そうですかねぇ。

確かに 細かく重ねた線から

オドの気持ちが
浮かび上がってくるみたい…。

瞳も毅然と。

さすが美形キャラです。

最後に 口元。

あちこちにホワイトを入れ
求める表情に近づけていきます。

実に 10回目のチェック。

ようやく納得できたみたい。

下描きからペン入れまで この1コマに
かかった時間は およそ1時間。

少しだけ上目使いに
でも毅然と上司と向き合う

端正なオドの表情が出来上がりました。

青池保子さんは…

絵を描き始めたのは 日本画が趣味だった
父の影響だったといいます。

中学生のとき 姉と一緒に

同郷の漫画家 水野英子さんが
帰省の際 訪ねます。

その水野さんに作品を送った
ことがきっかけで

15歳という若さでデビュー!
したのですが…。

そうです。

そうです。

その後 地元の高校に通いながら
出版社と専属契約を結び

漫画を発表し続けます。

しかし 求められたのは
いわゆる「少女漫画」。

自分の好きな「カッコいい漫画」を
描く機会はなかったといいます。

そうですね。

そうですね。

ヒット作にも恵まれず
限界を感じ始めていた青池さんは…。

一念発起して フリーに転身します。

そして発表したのが…。

主人公の3人組は
大好きだったロックバンド

「エマーソン、レイク&パーマー」を
モデルにしました。

大のロックファンだった青池さん。

気に入ったミュージシャンを
次々と作品に登場させていきます。

自分の大好きなアーティストを
思うように動かし…

歴史上の人物まで乱入して巻き起こる
大騒動。

「妄想」を炸裂させ 青池さんが
自由に描いたこの漫画は大ヒット!

再び 執筆の現場へ。

青池さんの漫画に欠かせないのが
おじさんのサブキャラです。

今回の漫画にも
細工職人のおじさんが登場します。

そうですね。

取材の中で
青池さんの おじさんキャラ好きが

かいま見える場面がありました。

ネームでは
主人公のオドだけだった このコマ。

下描きの段階で オドと職人のおじさんが
会話するシーンに。

おじさんと話す このコマのオド。

サラサラとペンが進み
何だかリラックスしているみたい。

あ…!

いつの間にか 細工職人のおじさんが
正面向きになっていました。

ネームでは オドだけだったコマ。

描いているうちに だんだん

おじさんの
存在感が大きくなっているような…。

人物のペン入れは終了。

背景はアシスタントの仕事になります。

一体 どんな背景にするんだろう?

取り出したのは
ヨーロッパの住宅に関する専門書。

原稿の上に別の紙を当てました。

キャラクターの全身を描いてる。

なんでだろう?

はい そうです。

そうです そうです。

そうなんですよ。

読むときには
何秒か目が留まるだけの小さなコマ。

中世のドイツに実際あったような

木造の家の入り口が
描き加えられました。

作品のリアリティーは
こんなふうに生まれているんですね。

1976年 青池さんは

念願のアクション漫画を
発表します。

主人公は美術品専門の泥棒…

そのモデルは 青池さんが大好きな

レッド・ツェッペリンのボーカル…

伯爵の仲間もツェッペリンのメンバーを

モデルにするという徹底ぶり!

その敵役として登場したのが

NATO情報部
あのエーベルバッハ少佐です。

特定のモデルはなく 職務に
忠実な堅物の軍人にしました。

何から何まで対照的な濃~い2人が
物語を動かしていきます。

時に協力し 大抵はぶつかる2人。

そのやりとりが生むおかしさは
たちまち大評判。

これまで少女漫画を敬遠してきた
男性たちにも読まれるようになります。

気が付くと 無骨でコワモテな
エーベルバッハ少佐が一番人気に。

度が過ぎ…。

強烈なキャラは さまざまな
パロディーを生み出します。

パタリロが
「アラスカ行きだー!」と言われ…。

金田一少年の前には

「いのかわ しょうさ」と読める
キャラクターまで登場しました。

そして あの大友克洋さんも。

少佐そっくりな日本人を主人公にした
短編を発表します。

ですよね。

さまざまな影響を生み出した
青池漫画。

漫画家生活50周年を迎えたとき

特別展が開かれました。

このとき話題となったのが
カラー原稿の美しさでした。

そこで 無理をお願いして

カラー原稿を描く様子も
取材させて頂きました。

カラーの扉絵を描くタイミングで
改めてカメラを設置。

既に グレーの耐水性のインクで

主人公オドのペン入れは
終わっていました。

背景は真っ白。 どうするんだろう?

いきなり 顔を塗り始めました。

カラー原稿には 主に

印刷用に開発されたインクを
使っています。

そうなんですか あの絵から。
はい あの絵から。

そうですね ええ。

ふと見ると 傍らにはパレットが16枚も!

一体なんでこんなに
たくさんあるんだろう?

次は パレットに残る青。

オドの瞳に うっすらと。

少しずつ塗り重ねていくと

エメラルドの輝きのように
なっていきます。

もともとは何色なんだろう?

続いて 唇。

あ そうですか。

オドの服は 大胆に。

続いて ケルン市警のシンボル
赤いマント。

支給品なので 高価に見えないよう

少し くすんだ赤にしているそうです。

太めの削用筆で…。

水をマント全体に塗り始めました。

カラーインクと紙の特徴を踏まえ

一つ一つ塗り方を変えているんだ…。

ちなみに カラー原稿に使う紙は
フランス製の水彩用画用紙。

「色のノリがいい」と 仲のいい漫画家

木原敏江さんから
教わったそうです。

そうですね。

続いて 髪の毛。

全体に色をつけたあと 面相筆で
1本ずつ描き加えていきます。

これは 黄色?

髪の毛にツヤを出すんだ…。

およそ4時間。

オドの色塗りは終わりましたが
背景は真っ白。

一体 どんな背景になるんだろう?

実は 今の作品の主人公オドは
かつて別の作品にも出ていました。

「修道士ファルコ」という
作品に登場する

トンスラという特徴的な髪型の
修道士こそ 後のオド。

つまり「ケルン市警オド」は

「修道士ファルコ」から
生まれた スピンオフ作品。

そして この「修道士ファルコ」も

実在したスペイン王を描いた歴史大作

「アルカサル」から生まれた
スピンオフ作品なんです。

次から次へと同じ時代の作品を
描いたのには わけがあるそうです。

青池さんが仕事場に到着。

あ! 背景の下描きが…。

ご自宅で描いてきたんだ…。

まずは面相筆で。

薄めたグレーのカラーインクを
少しずつ塗っていきます。

これは… 木?

枝が繊細に描き加えられ 立派な木に。

続いて 白のポスターカラー。

雪景色なんだ…。

そして レンガ造りの建造物。

古びた感じを出すため
ところどころ色を変えていきます。

どんよりとした冬の空。

粒子の粗いグレーのポスターカラーで
一気に塗っていきます。

最後の仕上げは ホワイトで。

粉雪を降らせていきます。

下描きを含めると制作に3日間。

延べ20時間以上かけて
カラーの扉絵が完成しました。

粉雪が舞う中
一瞬立ち止まり 振り返るオド。

青い瞳がまっすぐ見つめる その先に
どんな事件が待っているのでしょうか?

♬~

あぁ~。

ところで 多くのファンが待ち望む
あの2人の新作は?

♬~

<ろう学校の
生徒たちが
毎日使うような手話を

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