出典:EPGの番組情報
ハートネットTV「地方は暮らしにくい? 北陸発・LGBTQ“本音”座談会」[解][字]
大都市圏とは違い、地方ではまだまだ性的マイノリティへの理解が進んでいないのが現状。地方での生きづらさとそれを乗り越えてどう暮らしていくか、当事者たちが語り合う。
番組内容
今年も「東京レインボープライド」が開かれるなど、大都市圏では認知度が高まっている性的マイノリティ。しかし地方では、まだ「いないことにされる」など、社会の理解が遅れている現状がある。そこで、同性愛者に対する不寛容の度合いが全国で最も高いという調査結果もある北陸地方出身の当事者が集まり、座談会を開催!地方で暮らす生きづらさの現実と、それを乗り越えてどう暮らしていくか、語り合う。
出演者
【キャスター】中野淳,【出演】松中権,たにし,かずえちゃん,Uジャンル :
福祉 – その他
福祉 – 高齢者
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
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解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)
今年行われた東京レインボープライド。
およそ2, 000人が渋谷の街を歩き
多様な性の在り方をアピールしました。
一方 地方では…。
実は北陸地方では
LGBTQ 性的マイノリティに対して
不寛容だという調査も。
そこで今回は
北陸出身のゲストを招いて
地方のLGBTQの本音を語り合う
座談会を開催。
地方の現実に向き合い
生き生きと暮らすためのヒントを
探ります!
皆さん よろしくお願いします。
(一同)お願いします。
今回のゲストは…
そして…
かずえちゃん 今日は
同じ北陸の仲間たちと語り合いますが
どんなことを楽しみに来ましたか?
権さん 金沢なんかはどうですか?
(松中)最近はね 少しずつ
情報も届き始めてるのかなって
感じはしますけど…
「どこだ? これ」みたいな。
近い距離で出ると
大体 知り合いじゃないですか。
そうですね。 気まずいんですよね。
友達か どっか遠くにいる誰かみたいな。
みんな顔見知りになっちゃう。
今日なぜ このように
北陸出身の当事者の皆さんに
ご参加頂いているかといいますと
こちら。 北陸が特に当事者たちにとって
生きづらいのではないか
という調査結果があるんですね。
2015年に全国で行われた
意識調査なんですけれども
「近所の人が同性愛者だったら
どう思うか?」という問いに対して
「嫌だ」「どちらかといえば嫌だ」と
答えた人が
新潟県を含む北陸地方の人は
6割に上って 全国でトップだったんです。
じゃあ 実際に どんなことに
この北陸地方の当事者の人たちが
悩んでいるのか
今回ですね たにしさんの
新潟にあるバーにお邪魔して
声を聞いてきましたので
皆さん ご覧下さい。
去年 たにしさんが
新潟市内にオープンした…
さまざまなセクシュアリティーの人たちが
集まります。
常連客の皆さんに 地元 北陸ならではの
生きづらさを聞いてみました。
2年前 同居する80代の母親に
初めてカミングアウトしたという
ゲイの常連さん。
何か 人と人の距離が
めっちゃ近いって感じがしますよね。
例えば
同級生が市役所で働いてたりとか
もしくは
同級生のお父さんが上司だったりとか。
そうすると自分の情報が結構いろんな人に
伝わってるような感覚というか。
悪く言うと
みんなが ちょっと監視してるような。
あの人 まだ独身だよねっていう情報が
みんな共有されてるっていう。
こういう東京とかだと
やっぱり人も多いので
自分が ちょっと
隠れることもできるんですけど
それが北陸だと
自分自身が浮き出ちゃうというか。
そういう感覚は
すごい強いかなと思います。
Uさんは どうですか?
やはり 周りから すごく…。
職場でもですし 友達からもですし
「結婚しないの?」とか「いい人いないの?」
っていう言葉をよく頂いて
「じゃあ 紹介しようか?」っていうふうに
言われたりしてる子 結構いますね。
なので やっぱり そういう風習は
あるんじゃないかなって思います。
そうですね。
田んぼを継がなきゃいけないって。
ねっ。 何か すごく感じました。
まだまだ そういうね
跡継ぎとかっていうのが
あるんでしょうね。
…と思いましたね。
僕は今 自分自身がカミングアウトして
で 地元なので
それを言われることは
ないんですけれども…
こうしたですね
結婚を促す働きかけというのは
コミュニティの慣習だけではなくて
行政の政策に反映されているケースが
あるそうなんです。
実際 全国のさまざまな地方自治体で
社員1人あたりの出産人数が多い企業を
表彰する制度や
地域のボランティアが
結婚相手の紹介をするといった
施策が行われています。
富山大学の林 夏生准教授は
性的マイノリティにとっては
少子化に対する施策が
「結婚」や「出産」への
プレッシャーになりうると指摘します。
「結婚」「出産」への
やっぱり プレッシャーっていうのは
あると思うんですが
どうですか? たにしさん。
(松中)希望者だけだったらいいかなって
半分思ったんですけど…
行政としてはね 少子化対策
やっぱり深刻な問題なので
一生懸命 取り組んでいるとは
思うんですけれども
そこに やっぱり ちょっと もう一歩
欲しいという感じですかね メッセージが。
配慮があれば もうちょっと いいのかな
という気はします。
チャットの声でですね
こんな声が来ています。
今回の座談会には
オンラインで100人余りが参加。
トークが進む間も
さまざまな声を寄せてくれました。
次のテーマは…
実は今回 番組が北陸4県の200人を対象に
アンケートを行いました。
その中で 「家族にLGBTQ当事者がいたら
否定的な感情を抱く」と答えた人に
どうして否定的な感情を抱くのかを
尋ねました。 すると…。
今回のゲスト かずえちゃんも
家族との関係に悩んできた一人です。
かずえちゃんが
初めて母親にカミングアウトしたのは
24歳の時。
「男性が好きなんです ごめんなさい」と
泣きながら打ち明けました。
つらさを受け止めてくれた母。
しかし
ゲイというセクシュアリティーについて
完全に理解してくれたとは
思えませんでした。
一方で かずえちゃんも
家族との対話を避けていたといいます。
互いに ぎこちなさを残したまま
かずえちゃんは 30代でカナダに留学。
そこで 堂々と生きる同性愛者たちを
目の当たりにしたことが転機になります。
カナダにいた3年間
家族との橋渡しをしたのは
妹の里奈さんでした。
福井からやって来た里奈さんは
かずえちゃんとパートナーの写真を
日本の家族に送って報告しました。
そして かずえちゃんは 帰国の直前
SNSに こう書き込みました。
ゲイとして生きるという
かずえちゃんの言葉を
智美さんは 日本で受け止めました。
でも やっぱり カミングアウト
一回では終わらなかったんですね。
Uさんはどうでしたか?
かずえちゃんのお母さんとの…。
とても共感する場面が すごくあって。
私自身 22歳の時に 女性とおつきあい
初めて させて頂いたんですけど
そのあと 25歳ぐらいで
母にカミングアウトしてるんですね。
その時に やっぱり
女性とつきあい始めてから
22歳から25歳までの間って
すごく親と距離を取ってたっていうか
何か 線引きしてるというか。
何か あんまり ちょっと関わることを
あんまりやっていなかったなっていうのを
すごく思い出しました。
何か うそをつかないといけないというか
いろんなところで。
なので その うそをつくことっていうのも
ちょっと嫌でしたし。
だからこそ 距離を置いていたみたいな
感じなのかなって思いますね。
ここで オンライン参加者の一人が
悩みを打ち明けてくれました。
福井県出身で 今は名古屋に住んでいる
トランスジェンダーの たっとさんです。
親にカミングアウトして
10年たちますが
親もまだ受け止めきれず
今も地元の福井県に戻れずにいます。
僕がトランスジェンダー
っていうこと自体を
周りの近所の人に
言ってたりはしないので…
自分の周りの人には
いないだろうっていう。
たっとさんが ひと言 おっしゃった
親に悪気はないんだけどねっていうのが
ものすごく共感しました。
子どものことを不幸にさせたいとか
いじめるわけでは 全くなくて
どの親も恐らく 自分の子に
幸せになってほしいって思っていて。
ただ その幸せの姿が
自分が経験してきた幸せが
参考になってしまうから
多くの親は やっぱり異性愛で
まだ日本は育ってきてるので。
そうすると その形が幸せだと思ってる…。
でも何か 当事者が 北陸 居場所が少ない
っていうのと同じように
例えば カミングアウトを受けた親が
孤立してる可能性もあるのかなと。
何か 自分で悩み抱えてるけど
誰も相談する相手がいないとか
それも少し考えなきゃいけないかなって
思いました。
一回お店に 最近 息子さんから
ゲイだっていうカミングアウトを
受けたっていうストレートのお父さんが
飲みに来てくれて。
お父さんは すごい
本当は息子と一緒に来たかったんだけど
今日は一人で来ちゃいました
っていうことがあったので。
そういうふうにアクティブな方であれば
情報収集のために自ら動くっていうことも
できると思うんですけど。
なかなか みんながみんな
できるわけじゃないので。
理解してもらえなかったとしても
だからといって
自分のことを自分で責めるようなことは
しないでほしいなと思います。
ありがとうございます。
今 チャットでもですね…
ということで
たっとさんの声への感想も届いています。
たっとさん
今日は ありがとうございました。
じゃあ ここまでですね
当事者が感じる生きづらさについて
話し合ってきたんですけれども
ここからは 周りの人を巻き込んで
地域をどう変えていこうかということを
考えていきます。
かずえちゃんは 地元の福井で
LGBTQの支援者 アライを増やす活動を
しているんですけれども
そのキーパーソンが 地元の
高校時代の友人だということなんです。
VTRをご覧下さい。
かずえちゃんと一緒に
LGBTQの理解促進に取り組んでいるのが
高校時代の友人 小林智映さん。
かずえちゃんにとって ゲイに対する
差別用語が飛び交った高校時代が
実は一番苦しかったこと。
小林さんは 動画を通して
初めて知りました。
かずえちゃんの体験を 自分の故郷
池田町の人々に聞いてほしいと
初めての勉強会を開催。
更に LGBTQの理解者
アライを増やそうと活動するグループ
「なろっさ!ALLY」を立ち上げました。
小林さんが この活動に取り組んだのは
故郷で感じる息苦しさを変えたいと
思ったからでした。
結婚後 子どもができずに悩み
周囲の言葉に追い詰められた経験が
かずえちゃんの境遇と重なったのです。
本当に 自分自身が やっぱり
福井がすごく好きだったけれども
自分のことを 地元で ゲイってことを
言える日が来るなんてことが
想像できなかったんですよね。
でも こうやって
2年前に福井に戻って
いろんなところで
お話しさせて頂いたりとか。
やっぱり
高校の時の友達っていうか同級生と
一緒に また この地元で
伝えていくっていうか
一緒にできるのは 本当に僕も心強いし
そこに仲間が増えていくというか。
Uさん アライって
最近 よく聞かれるように
なってきましたけれども
どんな形が理想ですか? Uさんの中では。
う~ん。 私は 何でしょう…。
特別 何かしてほしいっていうのは
そんなにないんですけど。
普通に接してもらえれば
すごい いいなって思ってます。
全然そんな… 例えば
私が友達に「彼女いるんだよね」っていう
話をした時 「へえ~ そうなんだ。
いつからつきあったの?」
っていうぐらいな感じで
普通に恋愛話になったとしたら
そこまで気を遣われすぎるのも
ちょっと 私自身も
えっ そんなにいいのにっていうふうに
なっちゃうので。
全員が ただの人なんですよね。
何か カテゴライズしようとするから
面倒だし
どういう配慮がって
なると思うんですけど
人が人と接する時に
相手のことを傷つけないように
尊重してっていうことだけを考えれば
それだけで みんなのアライに
なれるんじゃないかなというふうに
感じました。
もうね 北陸こそ アライが必要だとも
思うこともあります。
何か 去年 金沢レインボープライドって
パレードをやった時に
当事者の方々も
もちろんいるんですけど
一緒にパレードを
動かして下さった方々が
当事者じゃない可能性のある方々が
多かったんですよね。
パレードが終わってゴールした時に
もちろん当事者も号泣なんですけど
そのアライたちも泣いてて。
あっ 金沢で 北陸で
これできるんだって言って
もちろん LGBTQがテーマなんですけど
何か その根底にある 北陸が持ってる
岩盤のようなものが
少し割れたような感覚を
皆さんが感じたみたいで。
アライって 別に
当事者であろうがなかろうが
なれるものだと思うので。
それがすごく北陸を変えていくきっかけに
なっていくんじゃないかなって。
きっと 権さんはじめ 今日いらっしゃる
皆さんの活動一つ一つが
その変化に 今 つながっているのかな
というふうに感じます。
今日 出てきたお話というのは
いろんな地方 いろんな地域でも
きっと同じような悩みを
抱えていらっしゃる方も
いると思いますので
一緒に考えていければなというふうに
思っております。
今日は本当に
ご参加ありがとうございました。
皆さんも ありがとうございました。
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