歴史探偵「源平合戦 壇の浦の戦い」[解][字]…の番組内容解析まとめ

出典:EPGの番組情報

歴史探偵「源平合戦 壇の浦の戦い」[解][字]

大河ドラマで注目の源平合戦。最終決戦が壇の浦だ。源義経を追い詰めたのが勇将・平知盛。平家軍の恐るべき力を徹底検証。これまでとは違う壇の浦の戦いがよみがえる!

番組内容
源平の最終決戦、壇の浦の戦い。ヒーロー・源義経に挑んだライバルの武将がいた。平知盛、平清盛の四男だ。知盛率いる平家軍の戦術を徹底調査。見えてきたのは、強大な軍事力と義経に匹敵するほどの知略だった。ではなぜ平家は滅んだのか?決戦の舞台、壇の浦の潮の流れと両軍の動きをAIでシミュレーション。これまでとは違う新説が浮かび上がってきた。義経と知盛、源平最強の武将同士がぶつかった決戦の謎が解き明かされる!
出演者
【司会】佐藤二朗,渡邊佐和子,【リポーター】近田雄一

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行

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  1. 平家
  2. 義経
  3. 知盛
  4. 源氏
  5. 一同
  6. 還流
  7. 田野浦
  8. 源平
  9. 今日
  10. 所長
  11. 知盛軍
  12. 武士
  13. 平家軍
  14. 見事
  15. ライバル
  16. 橋本
  17. 最後
  18. 作戦
  19. 水軍
  20. 大鎧

解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

(源 義経)ハハハ。
経験もないのに 自信もなかったら

何もできない。 違うか?

「鎌倉殿の13人」で大活躍のヒーロー…

源平合戦のさなか 義経の前に

強力なライバルが立ちはだかります。

それが…

源氏を何度も打ち破った

平家随一の武将です。

2人が相まみえた

源平の最終決戦 壇の浦。

多くの謎に包まれた この戦いを

最新科学で調査すると…。

勝敗を決めた 衝撃の真相が

浮かび上がってきました。

源氏の者どもを
血祭りにあげい!

(一同)おう!

平家も今日かぎり。

わしに続け~!

(一同)おう!

義経と知盛。

最強の武将同士がぶつかった 源平の戦い。

幻の激戦が よみがえります。

「歴史探偵」 調査開始です。

♬~

さあ ということで所長。
うん。

今日は 前回に引き続いて
「源平の戦い」ですね。 いや~ いいね。

前回は 源義経 取り上げましたけども

今回は その義経のライバルとも言える
人物です。

ん? 何ですか 義経のライバル?
はい。

そんな人がいたんですか?
いたんですよ。

それがですね 平 知盛というですね
平家の武将でございます。

平知盛 ごめんなさい あの…。
あれ?

副所長 申し訳ありません あの 私 今
「鎌倉殿の13人」やっておりますけど

え? ごめんなさい たいらのと…
あの ちょっと存じ上げない。

あの 知盛?
そうなんです。 知盛は

まあ 実質的には
その 平家の武士団を率いていた

真の総大将とも言える人物でして

義経の最大のライバルとして
源平の戦いで 戦ってるんですね。

待って下さい それは私

今 出てる人間としては
知っとかなきゃいかんですね。

で それが分かるのが こちらなんですね。

関門海峡にあります
源平最終決戦の舞台となる…

あ~ きれいなねえ 海ですね。

ここで そのね 熾烈な戦い
壇の浦の戦いが起きたんですね。

今は 穏やかな海なんですが。
ほんとね。

その 目の前にある公園に
戦いの場面を表した像があります。

何だ? お~っと?
2人 向かい合ってます。

まず 左側 誰か分かりますか?

これは もう 義経ですかね。
そうですね。

その義経に 相対するのが

平家の総大将である 平知盛です。

これは もう ライバルっぽいですねえ。
まさに。

これ でも 知盛さんは
何か背負ってるっぽいけど

これ なんすか いかりですかね?
所長。

その辺りも しっかりと調べてきました。
近田探偵 出てきましたね。

で 調べてみると
どうやら平家は 強かったみたいなんです。

でも まあ 大河ドラマの中で
まあ あっさり 平家は負けてしまうし

その 一般的に平家は
すごい強いっていうイメージは

どうでしょう ないのかもしれないですね。

「おごる平家は久しからず」なんて言葉も
ありますけれども。

出た! そうですね。
はい。 まず 見ていくのは…

京の都に君臨した 平家一門。

そう豪語するほどの
栄華を極めます。

しかし 都での優雅な暮らしになじんだ
平家は

貴族化して弱くなったと
考えられてきました。

ところが
実態は その逆。

史料から
浮かび上がるのは…

…など 勇猛果敢な
武士の姿です。

実は平家 その卓越した武芸で…

逃げたぞ! 追え! 追え!

あ… くそったれ!

なかでも 武勇と知略に
優れていたのが…

うわっ! ああ…!

平家の武士団を束ねた大将です。

知盛率いる平家の力は

源平の戦いの初戦で
遺憾なく発揮されます。

平家に不満を持つ 源氏の武将が挙兵。

京の宇治川で
ぶつかりました。

いいか!
決して退くではないぞ!

源氏の者どもを
血祭りにあげい!

(一同)おう!

平家は 強大な武力で源氏を圧倒。

瞬く間に鎮圧します。

都から日本を支配した 平家。

最強の戦闘集団だったのです。

知盛率いる平家軍は

なぜ これほどの力を
持っていたのでしょうか?

こんにちは。

はい。
あっ。

近田と申します。
こんにちは。 こんにちは。

今日は よろしくお願いいたします。
あっ ようこそ おいで下さいました。

それを教えてくれるのが
京都にある 鎧の工房です。

平家の武士が身につけたという

華やかな 大鎧を作っています。

特別に着せてもらうことに。

まずは 脇を守る…

これだけでも ずっしりきますね。

更に 大鎧の本体が

太ももから上半身までを保護。

高い防御力があります。

わあ きた!
ああ… あっ うわ~ きたきたきた。

今 こう
肩に ひもが結ばれましたけれども

その時点から
もう ずっしりと きますね。

更に 肩や胸にも防具がつき

総重量は なんと30kgに及びます。

この大鎧が もう とんでもなく重いから!

いや ほんとに。 私 気を失いかけたから。

(明珍)でも お似合いですね フフフッ。

何をおっしゃいますか。

例えば 立ったり 座ったり 歩いたり。

ねっ これ 厠行くにも一苦労ですよね。

こうした大鎧は

一流の職人が集まる京でしか作れない
特別なもの。

都にいた平家は 武具の調達という点で

地方の武士より
圧倒的に有利だったのです。

…っていうことだと思いますね。

しかし 平家最大の強みは
優れた その武芸にありました。

馬の上から矢を射る…

神社で行われる「流鏑馬」も その一つです。

日本の在来馬で 騎射を披露している
皆さんに協力してもらい

その威力を調べることに。

こちら 紙芝居のような箱の中に
板が 10枚 入っています。

これを 何枚 射ぬけるかという実験です。

では お願いします。

馬が走りだしました。
速度は 時速50kmに及びます。

構えた! 放った!

さあ 見ていきましょう。

え~ 左から…

4枚 射ぬいてます。

流鏑馬は
横に向かって矢を放ちます。

しかし平家は
これより はるかに強力な技を

身につけていました。

矢を前方に射る
「追物射」です。

威力は
どう変わるのか。

見事に 刺さってますね。

おお いってます! 見て下さい。

6枚 射ぬきました。

馬の勢いが矢に加わり

威力が 大幅に増します。

うわ~ 恐ろしや…。

この追物射こそ
平家が実戦で用いた武芸でした。

板2枚って 相当の差だよね きっとね。

皆の者 続け~!

(一同)おう!

都を拠点に 強大な力を手にした平家軍。

その後も 反乱は各地で起こりますが

知盛たちによって 鎮圧されます。

平家は 揺るぎない力で
源氏を圧倒していたのです。

う~ん! いや 平家強いですね。
ねえ すごいですね。

でも あの 都にいるから
武器の調達も有利っていうのは

なるほどなあというふうに
思いましたけどもね。

ということで 今日は
その 平家の強さを知ってもらうために

平家の武士を
この事務所に お招きいたしました!

副所長 何を言ってるんですか?
アハハハッ!

馬に乗ってのご登場になります。 なに!?
どうぞ~!

あ~。
どうですか? 所長。

いやいや あの… まあ 馬じゃないじゃん。

(笑い)
まあ でも 馬で来られても

我々の事務所も困りますけども。

これ あの 大河ドラマなどで

馬に乗る人物の 上半身を
撮影する時に使う台なんですよ。

なるほど!
そうなんですよ。

私 ごめんなさい。 馬に乗った役が
一度も 今までありませんで

初めて見ました。
あ~ そうですか。

あっ これに乗ってね。
ちょっと… あ~ なるほど!

これで ちょっと こうなるわけだ。
はい。

どういうふうに映るか
ちょっと見てみましょう。

お願いいたします。

はい。
あ~ 走っとる!

完全に走っとる!

なるほど あっ これは
見える 見える 見える。

やっぱり こう
弾んだ感じが馬ですね。

あっ 武士の方 もう大丈夫です。
ありがとうございます。 すいません。

弾んだ感じがね そうだね。

この やっぱり このクッションみたいなのがね
ありますからね。
馬です。

あと あれですね 今 涼しい顔

多分 かなり無理して
涼しい顔してらっしゃるけれども

むちゃくちゃ重いからね!

ほんとに あのね 具合が悪くなる 私。

私は… 私はね 大鎧着て
こう 立ってるだけなんだけど

ちょっと気持ち悪くなって。

それで 中村獅童さんとか 気 遣って

「二朗さん 座って下さい」とかって
パイプ椅子 出してくれたんだけど

すごい大変で 唯一

「いやいや でも 慣れてきたっすよ
二朗さん」って言ったのが

義経をやっている 菅田将暉ですね。
あら~!

義経は やはり 何か強いんでしょうか。
やっぱ 義経なのかなと思って そうそう。

(河合)所長。
お~っと びっくりした 河合先生!

何ですか 急に。
(河合)所長…

やっぱり…

ああ まあ
走るのは 馬が走ってくれますからね。

だから この大鎧の中にも

結構 そのための工夫が
いろいろ仕掛けがあってですね

例えばですね
ちょっと この左胸のところのですね

白っぽい板 注目して頂きたいんですが

これですね
ちょっと 弓を構えて頂けますかね。

これですね 弓を 今 こうね。

で この時に 左の脇や 左の胸が

うたれたら
もう急所なので…。

ああ 心臓。
はい 守るために盾になってるんですね。

ですから 非常にかたい
鉄板のようなものが

こう 入ってるということなんですね。

今度はですね
右にもね 同じようなものがありますよね。

ちょっと 太いのがありますね
はい これは?

(河合)今度は
ちょっと 弓をつがえてみた時に

これが どうなるか。
分かりますかね。

曲がるんですね。
あ~ 邪魔にならないように。

はい そうなんですね。
ちゃんと曲がるように

「札」という ほんと鉄片を
こう 糸で結んで 結わいてという…。

こう なんつ~の 折り畳めるというか。

(河合)そうなんですね 腕が自由に動いて
しかも盾になるというですね…。

なるほど なるほど なるほど なるほど。

で 所長 この大鎧自体は
とにかく 手間が かかる。

技術が必要。

だから やっぱり
京の都でしか作れなかったんですよ。

やっぱり 地元で武具を調達できる
っていうのは

平家の強みだったんです。
相当 有利だよね それね。

その集団を率いたのが
平知盛だったわけなんですよね。

調べていくと 義経にも負けない
戦略家だったことが分かってきました。

平知盛が 優れた戦略家としての実力を
存分に発揮した戦いがあります。

それが 岡山県倉敷市の海で
行われた…

源氏の水軍と
激突しました。

今は 川が流れる土地にしか
見えませんが…

もともとは 2つの島でした。

右の乙島に 源氏。

左の柏島に 平家が布陣。

戦いは 中央の海峡で起こります。

実は この時 知盛は
ある問題に直面していました。

父上 今日は
波が荒うございます。

これでは 我らが得意とする

遠矢が使えませぬ。

ならば 船を動かさねばよい。
(知章)しかし そう申されましても…。

侍大将どもを ここへ集めよ。

はっ。
はっ。

知盛は…

出てきました。
わっ これは?

(橋本)
「平家物語絵巻」
第8巻ですね。

合戦の様子を描いた絵巻に
その答えがありました。

(橋本)こちらが
水島合戦を描いたものですけど。

ほんと 緻密に
描かれてますね。

(橋本)見て頂きたいのが こちらですね。

船が描かれてます。

(橋本)船が 2艘 描かれてるのが
お分かり頂けるかと思うんですが。

隣り合わせで。
(橋本)はい。

で 先の方を見て頂きますと
こちらですね。

2艘に板を渡してあるのが 描かれてます。

板を橋のように渡し

船の揺れを防ぐ作戦です。

知盛の策には
どれほどの効果があったのか

実験を行います。

皆さん おはようございます。

(一同)おはようございます!

さすが 現代の水軍 圧がすごいです。

戦国時代に活躍した
村上水軍の本拠地 因島で

水軍が使ったと言われる船で
レースをしている皆さんです。

海に船を浮かべて その上から
矢を射てもらいます。

射手は 福山市弓道連盟のお三方。

3人とも五段
弓矢を得意とした平家の武士と同様

道場では 的中率100%の
実力の持ち主です。

さあ 海上に 船が1艘 波に揺れてます。

あそこに 射手に立ってもらいます。

狙うのは 浜にある 30m先の的です。

距離は 大体
弓道の近的と同じ距離です。

ただ 弓を引く場所が 揺れる船の上。

足元もおぼつかない状況。

あそこで 弓を引いてもらって
どうなるか。

三好五段 今 平川五段の肩を借りて

立ち位置に立ちました。

まずは…

おっと 今 体勢を崩した。

五段の腕前を持つ
射手でも

体勢を崩してしまう
船の上。

矢を8本射てもらい

何本 的に当てられるのかを調べます。

三好五段 注目の1射目。

放った。

う~ん 上に大きくそれた。

1射目は 的をそれ
後ろの畳に刺さりました。

やっぱり ちょっとの揺れでも
すごい誤差になっていくよね。

三好五段の2射目です。

放った。

それた。 それました。

的中は…

続く 岩田さんは…。

3人目の平川さんも…。

全体の…

やはり 揺れる船から的を射ぬくのは
至難の業です。

続いて 船を2艘並べて 板を渡し

知盛の作戦を
再現しました。

まずは 先ほど 1本しか
的に当てられなかった三好さん。

今度は 足元が
安定しているように見えます。

放った。

的中!
(拍手)

見事!

放った。

(拍手)

三好さん 2射連続で当ててきました。

見事!
(拍手)

見事! 的中です!
(拍手)

結果は 8射中4射
的を捉えます。

まあ 格段に上がったね。
上がりましたねえ。

全体の…

船に板を渡さない時と比べ

2倍に増えました。

(矢を放つ音)

うわああ!

我が方の遠矢が効いている!

味方が 優勢にございます!
このまま一息に!

そう焦るでない。

どうだ?

はっ 間もなくかと。

更に 知盛には…

(知盛)知章 見ておれ。

もうすぐ 天が平家に加勢いたすぞ。

すると… 戦場に異変が現れます。

一体 何が起きたのか。

謎を解くため
ある場所に向かいました。

おお! 広い 天井高い。

プラネタリウムです。

ああ 何年ぶりだろう。

こんにちは。
今日 よろしくお願いいたします。

よろしくお願いいたします。

合戦当日 戦場に起こった異変を

再現してもらいます。

(三島)今 東の空から昇ってきた太陽が
見えています。

これ 時間がたつと

まあ 太陽は どんどん南の空の
高い方へと移動していくんですけど…。

(三島)どうです?
変化に気付きました?

ええ 欠けてる。
(三島)太陽が欠けていってますよね。

おお~。

お昼だ。

うわ~!

え~ 合戦のさなか 日食が起きてたんだ。

日食は
太陽に月が重なり

光が遮られる現象です。

実は 知盛たち 日食が起きることを
戦う前から知っていたと考えられます。

カギを握っていたのは
都から連れてきた 陰陽師。

暦に精通し…

突然 見たこともない天文現象に遭遇した
源氏の武士は

恐れおののきます。

いや これは怖かったでしょうね。
怖いと思うよ。

うん その当時の人は
本気で信じてるから。

一方 あらかじめ

日食のことを伝えられていた平家軍は

慌てず 源氏の兵を倒していきました。

…と思います。

(一同)おう!

状況に応じて 自在に戦い方を変える知盛。

見事な作戦で
敵を 完膚なきまでに打ち破ったのです。

はい ということで 知盛の活躍もあって

平家の軍団というのは
勝利を収めました。

では その他の戦いは どうだったのか

6年に及んだ源平の戦いの 主な勝敗を

こちらに まとめてみました。

そうか 前半は
でも 平家 強いですね。

そうなんですよね。
平家が連勝してるんですよね。

あの まあ 平知盛の平家軍
それ自体 強いんですけれども

ただ それだけじゃなくて…

うわ~ そうか。

…っていう立場だったんですね。
大義名分がある。

で それは同時にですね
その天皇の命令を受けてるということで

まあ いろんな豪族…

いろんな調達もしやすい。
そうなんです。

だから 官軍であるというのは
非常に大きなことだったんですね。

その後 まあ 平家は 都落ちして

まあ 西側に 西国に
落ちてくじゃないですか。

で その時に 安徳天皇と
それから 三種の神器

天皇の象徴する重要な品
これを 一緒に伴っていくんですね。

やっぱり それは
平家が官軍であるということを

やっぱり 手放したくなかった。
維持したい。

官軍だというふうに
主張し続けたわけですね。

ただ その これほどね

前半 その官軍っていう立場もあり
有利だった平家が

なぜ 源氏に滅ぼされたんでしょうか。

それ 表を見ていくとですね
気付く点があるんですけれども

前半は 一進一退

で 後半… 終盤ですね
3連敗してます。

一の谷 屋島 壇の浦。

さあ ここで 源氏で活躍したのは
所長 誰でしょう?

それは だって 私…
義経に決まってるじゃないですか!

おっしゃるとおりです。
菅田将暉です!

菅田将暉さんですか?
まあ そうですね はい。

菅田さん演じる 源義経ですね。

前回作った 顔グラですけれども。

この義経の活躍によって
平家は 追い込まれていくわけですよね。

さあ そこで知盛は

義経を倒すために
ある作戦に打って出ます。

壇の浦の戦い直前
平家軍は 彦島に集結。

知盛は この地で
起死回生の手を打ちました。

山鹿秀遠にございます。

(知盛)山鹿殿 よう来て下さった。

山鹿の水軍が加われば
まさに百人力じゃ。

それは 有力豪族の山鹿秀遠を
味方につけること。

山鹿の力の大きさを
うかがわせるものが

大量に見つかっています。

こちらはですね

芦屋の海岸でですね
採集された

かなり珍しい
中国からやって来た
お金なんです。

平家が
特に力を入れていたのが

日本と大陸の
宋の間で行われた

日宋貿易です。

山鹿は その中継基地である
芦屋港を支配。

ばく大な利益を手にしていました。

知盛は 更に阿波の水軍や

長崎の松浦党も
味方につけます。

集結した船は 500艘。

海峡を埋め尽くします。

知盛は 得意の海の戦いで
義経との対決に挑もうとしました。

…と まあ 平家は そのように
考えてたんだと思います。

そして 寿永4年3月24日。

関門海峡で 壇の浦の戦いが始まります。

関門海峡の 東の海上に
やって来ました。

右手を見て下さい。

三角屋根の建物と
船が見えます。

あの辺り
田野浦といいまして

あの辺りの海に
平家が集結しました。
九州側です。

そして カメラをぐ~っと
左に向けていって下さい。

今度は本州側
2つの小島が見えます。

干珠・満珠といいます。

あの辺りの海に
源氏が集結しました。

田野浦沖を北東に進む
知盛軍。

対する義経軍が
壇の浦で激突しました。

おのおの方 退くなどとは

夢にも思うてはならぬ。

たとえ この命が尽きようとも
今こそ 我らが力を見せる時。

勝機は我にあり!
(一同)おう!

戦いは まず 知盛軍が勢いに乗って突進。

義経軍を圧倒します。

ところが…。

皆の者! 平家も今日かぎり。
戦も これで しまいぞ。

手柄が欲しい者は…

わしに続け~!

(一同)おう!

ここから 義経が反撃に転じます。

一体…

まず 義経が行ったのは

強力な援軍を利用することでした。

こちらが
田野浦ふ頭になります。

で この背後にですね
源範頼軍がやって来て

こちらの海域に漂っていた
平家に対してですね

矢を射かけたというふうに
考えられます。

九州で戦っていた 源範頼軍が

義経から知らせを受け 田野浦に布陣。

海の義経と
平家軍を

挟み撃ちにしたと
考えられます。

実際 史料にも

範頼の軍勢が
陸から矢を射かけたという

記述が残されていました。

皆の者! 九郎に後れを取るな!

あらんかぎりの矢を射かけい!

(一同)おう!

しかし この作戦には大きな問題が…。

弓矢の射程距離は 100mほど。

戦場が
はるか沖合だったことを考えると

知盛たちに打撃を与えることは
難しい状況だったのです。

全部 届いてないような気がする。

全部 海に行ってますね やっぱり。

では 範頼は
どうやって 知盛軍を攻撃したのか。

カギは 潮の流れです。

第七管区海上保安本部の協力を得て

測量船「はやしお」で
詳しく調査することにしました。

すると…。

田野浦付近で 時計回りの
不思議な流れを観測しました。

「還流」といいます。

還流とは
どのような現象なのか。

潮の動きを コンピューター上で
再現してみました。

まず 合戦当日

潮は 西から東へ流れていたと
見られます。

この時 田野浦に
時計回りの渦が発生。

大きく広がっていきました。

これが還流です。

つまり 戦いの時

壇の浦の
下半分の海水は

常に 田野浦へ
流れるように

渦を
巻いていたのです。

平家の船が 範頼の陣取る田野浦に

引き寄せられた可能性が
浮かび上がります。

また戻る感じになる。
引き寄せられる。

ねっ 範頼のいる側に。

それだけではありません。

義経が この還流を利用したと見られる
記録も残されていました。

「平家は…」。

義経が命じたのは こぎ手への攻撃。

これによって平家の船は
一部 操縦不能になっていたようです。

これらを組み合わせ

戦闘シミュレーションを
行うことにしました。

AIを使った
シミュレーションを研究しています。

更に 海上自衛官で
歴史上の 海の戦いに詳しい

川上 智さんに加わってもらいました。

じゃ開始。
はい ではシミュレーション開始します。

序盤 白の義経軍と赤の知盛軍が

壇の浦でぶつかります。

(粟飯原)そうですね。
(川上)はい。

ところが…

すると…。

序盤 中央で戦っていた知盛軍の船が…

途中から田野浦に
引き寄せられていきました。

こぎ手が殺されて操縦不能となり
還流に流されたのです。

その結果…。

田野浦に流された 知盛軍の船が

待ち構える範頼軍の矢の射程内に入り

次々と討たれていきます。

戦いの開始から1時間半。

知盛軍は 田野浦沖で壊滅しました。

陸の範頼軍や こぎ手への攻撃は
どちらも単独では意味を成しません。

そこに 還流という要素が加わり

初めて 平家敗北の全貌が
明らかになったのです。

これこそ 今回の調査で見えてきた

義経の秘策でした。

うおっ!
ああ…!

義経に追い詰められる 平家軍。

うっ…。

知盛は 最後の抵抗を試みます。

我らの最期まで
九郎義経の思いどおりにはさせぬ!

よいか! 平家の意地じゃ!
しばし… しばしでよい!

敵を食い止めよ!

(一同)おう!

♬~

あれは?

決して源氏に
神器は渡さぬ。

♬~

安徳天皇と 三種の神器の一つ 剣は

海に沈みました。

見るべきものは全て見た。

知盛は 船のいかりと共に

海に飛び込んだと伝わります。

(水音)

戦いは終わりました。

三種の神器の一つ 剣が見つかることは
ありませんでした。

これが 平家が義経に報いた

最後の一矢となったのです。

この日 平家は滅亡します。

う~ん… まあ あの
見事な散り際といいますかね。

まあ もう いかりを持って
もう だから 絶対に死ぬつもりで

まあ 海に身を投げたんだろうけどね
知盛はね。

知盛がね
いかりを持っていた訳が

あそこで分かりました。
そうですね ほんとですね。

で それで もう
最後に意地を

ほんとに 最後に意地を見せた
という感じでしたね。

まあ ほんとに だから やっぱり こうね…

本当に… ごめんなさい
前半に戻りますけど

鎧は重いですから。
重いですからね。

もう びっくりするぐらい。
それを2つ着たら

絶対 海… それも いかりと同様に

絶対に もう それは
海の底に沈むしかないですからね。

今回は こぎ手の殺害に 還流

更には 範頼軍という
複数要因説でご紹介しました。

なるほど。
驚きました 還流というのがあったと。

時計回りで戻ってきて。

わざと その…

範頼 お兄ちゃん。

ちょっと この説は非常にですね…。
興味深いという。

興味深いし ちょっと説得力あるなと。

だから 今回 描かれました
壇の浦も

大河で どうなるのかっていうのは…。

いや 是非…。
楽しみになってまいりました。

その辺もですね 皆さん わたくし
「鎌倉殿の13人」 出ておりますんでね

ほんとに その 壇の浦の義経とか
そのね 源平の最後の壮絶な戦いと

そして それを船の上で見ているだけの
比企能員が

どれだけ 鎧が重たそうにしているのか
っていうところに注目してですね

見て頂きたいなあと思いますね。

番宣が あざとい。

あざといどころか
完全に番宣でしたけど。

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