NHKスペシャル新・幕末史グローバル・ヒストリー幕府vs列強 全面戦争の危機[字]…の番組内容解析まとめ

出典:EPGの番組情報

NHKスペシャル新・幕末史グローバル・ヒストリー幕府vs列強 全面戦争の危機[字]

新視点で描く激動の幕末史。機密文書が明かす「対日全面戦争計画」の衝撃!列強の野望を察知した幕臣は、未曾有の危機と闘う。世界の覇権争いに巻き込まれた日本の運命は?

番組内容
世界の覇権争いに巻き込まれた幕末のヒーローは、未曾有の危機とどう闘ったのか?グローバルな視点と本格ドラマで「新しい幕末史」を描く。歴史の空白を埋める機密文書を発掘。覇権争いをリードした大英帝国が、江戸や京都に侵攻する「全面戦争計画」を進めていたことが明らかに。戦場を一変させた兵器の威力を実験で解明する。列強と激しい駆け引きを繰り広げたのは、“最後の幕臣”小栗忠順。日本の未来を賭けた闘いの結末は?
出演者
【司会】西島秀俊,【出演】武田真治,モーリー・ロバートソン,【語り】礒野佑子

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般

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解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

NHK
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幕末日本の歴史を塗り替える発見です。

対馬で見つかった謎の海底遺跡。

今から160年前に造られた
巨大な軍事要塞の跡でした。

建造したのは
ヨーロッパの大国 ロシア。

極東進出の野望を抱き
日本の領土を奪おうとしていました。

これまで 日本史の転換点として
語られてきた幕末。

今 海外で 幕末に関する発見が
相次いでいます。

日本が 世界の覇権争いと
深く関わっていたことが

明らかになってきたのです。

地球規模で
歴史の大変動が起きていた この時代。

重要な航路が集まる日本には

アメリカ ロシア イギリスなど

欧米列強が押し寄せました。

強大な軍事力で勢力を広げる大英帝国。

戦場を一変させた新兵器の脅威が
実験から浮かび上がってきました。

イギリスの
秘められた野望を明かす機密資料。

実は 日本に対する全面戦争を

計画していました。

江戸や京都を 大兵力で
制圧しようとしていたのです。

未曽有の危機に立ち向かったのは
幕臣 小栗忠順。

日本の未来を賭けた闘いを
ドラマで再現します。

イエス サー。
許さん。

入り乱れる大国の思惑。

グローバルな視点から見えてきた
新たな幕末の歴史。

日本と世界が織り成す
激動の時代を描きます。

今から150年以上前の幕末。

「大河ドラマ」や歴史小説で
親しまれてきたのは

坂本龍馬や 西郷隆盛 新選組など

日本史に名を残す英雄たちでした。

しかし この幕末を

世界史の視点で捉え直すと

新たな姿が見えてきます。

当時 ヨーロッパは産業革命の時代。

蒸気船が 世界中の海を行き交い

グローバル化が急激に進みます。

日本にも 1853年
ペリー提督率いる黒船が来航。

幕府は 横浜 長崎などの港を開き

イギリス フランス
ロシア オランダなどと

通商条約を結びました。

そのことが
国内の争いを激化させていくのです。

日本は世界の渦に
巻き込まれることになりました。

当時 こうした列強の中でも
壮大な世界戦略を描いていたのが

イギリスでした。

その果てしない野望が 幕末日本の歴史を
大きく動かしていくことになるのです。

19世紀 産業革命をリードした
大英帝国 イギリス。

高性能な蒸気船を武器に 海外に進出。

植民地を広げ 世界の4分の1の地域を

影響下に置いていました。

今回 発掘した外務省の機密文書。

イギリスの知られざる世界戦略を
解き明かす貴重な資料です。

見えてきたのは
イギリスが覇権を確立するために

植民地と同じように

日本を重視していたことでした。

きっかけは 1840年のアヘン戦争。

勝利したイギリスは

巨大市場だった
中国の権益を獲得しました。

中国市場をほかの列強から守るため
必要だったのが

制海権。

その確保のため
横浜に艦隊を駐留させ

にらみを利かせようとしたのです。

しかし 1861年
イギリスの戦略は

ある国によって狂わされました。

外務省の機密文書を基に
緊迫の舞台裏を再現します。

ロシアの脅威が極東に迫っています。

大英帝国の権益が
脅かされるおそれがあります。

ロシアが極東に?
やつらの ねらいは何だ。

日本に拠点を築くつもりかもしれん。

中国進出のための布石だろう。

なんということだ。

ヨーロッパの大国 ロシア。

その動きを
イギリスは注視していました。

世界有数の陸軍を持つロシアは

ユーラシア大陸の覇権を巡って
イギリスと対立。

現在のウクライナ南部 クリミア半島で
両国は激突しました。

戦いに敗れたロシアは
新たな戦略を打ち出します。

極東への進出です。

日本を足がかりに
中国市場に食い込もうと
していました。

ロシアの皇帝は
アレクサンドル2世。

極秘の軍事作戦が
進んでいました。

我が国に勝利をもたらす作戦は?

ある島を押さえれば

イギリスとの争いで優位に立てます。

それは 日本の対馬です。

日本海に浮かぶ対馬。

ロシアが中国に向かう
ルート上にあり

地政学上の重要拠点でした。

ロシア海軍の大型軍艦が
対馬に現れました。

船を修理するための一時避難だと主張。

しかし 停泊は半年に及びました。

ロシアのねらいは何か。

今年
専門家による現地調査が行われました。

うわ すげえ。

海中に沈む…

月に2度 潮が大きく引くと
隠れた姿が見えてきます。

調査の結果 ロシア海軍が建設した
軍事施設であることが判明しました。

今回 見つかった
幅20メートルにわたる石積みの跡。

ここには
ロシア海軍の司令部がありました。

入り江を取り囲むように
砲台や見張り台を建設。

一時避難のためというのは偽りで
対馬を支配しようとしていたのです。

あらわになったロシアの野望。

機密文書には この危機に立ち向かった
日本人の名が記されていました。

小栗忠順。

幕府の使節団としてアメリカへ渡るなど
経験豊富な外交官でした。

あれがロシアの軍艦か。

小栗様 江戸から はるばる。

うん こたびは大変だったな。
はい。 島中 大騒ぎでして。

招かれざる客には
引き取りを願うしかあるまいな。

当時 対馬は 外国船の滞在が
認められていませんでした。

小栗は 即時退去を求めます。

日本とロシアは条約を結んだ。
だが 対馬は開港しておらぬ。

ロシアの軍艦が対馬に居座ることは
条約に反する。

直ちに退去願いたい。

それはできない。

対馬は危険にさらされている。

あのイギリスが狙っているのだ。

この島を
ロシアの保護下に置くことが必要だ。

真のねらいは それか…。

対馬に
強硬に基地を建設しようとするロシア。

小栗は イギリスが反発することを
警戒していました。

ロシアの思いどおりにはさせぬ。

その懸念どおり イギリス政府内では
強硬論に火がつきます。

このまま
ロシアの好きにさせるわけにはいかない。

ロシアとの武力衝突は
避けたいところだが

我が国への敵対的行動は見過ごせぬ。

突如 持ち上がった外交問題。

小栗には 秘策がありました。

して 小栗殿には
事態を打開する妙案があるのか。

対馬を 幕府の直轄領とする。

その上で 対馬を開港する。

なんと!

対馬は 海上交通の要。

開港などすれば
各国の船が押し寄せるぞ。

さすれば ロシア一国が占拠することは
不可能になります。

んん…。

実は イギリスの公使から提案が来ておる。

イギリスの軍艦を差し向け その圧力で
ロシア勢を退去させるというのだ。

それは 目の前の虎を追い払うために
狼を迎え入れるようなもの。

今度は対馬が
イギリスの手に落ちてしまいますぞ。

寝言を申すな。

お主の策は 却下する。

幕府の同意を得て
イギリスは軍艦を対馬に急行させました。

イギリスとロシアの争いに
巻き込まれた日本は

戦場となる危機に直面します。

一触即発の事態。

ロシアにとっても
イギリスの介入は想定外でした。

イギリスから
抗議があったそうだな?

日本の領土を侵すなと申しております。

この一件 どうするつもりだ。

クリミア戦争で敗北したロシアに
イギリスと戦う余力はありませんでした。

軍艦の退去を命じました。

ロシア軍は撤退し 幕府は危機を脱します。

しかし 小栗が危惧したとおり

この先 イギリスは
日本への干渉を強めてゆくのです。

7つの海を支配したという大英帝国。

そこに君臨したのが
ヴィクトリア女王です。

これは 女王の王冠。

1, 200個のダイヤモンドが
ちりばめられています。

植民地から もたらされる
富の象徴でした。

世界の覇権を
手に入れようとしていたイギリス。

その切り札となったのが
高性能の兵器です。

幕末日本は 大英帝国の野望と
対峙していくことになるのです。

ヴィクトリア女王のもとで
世界の海を制した大英帝国。

(砲撃音)

軍艦に搭載された主力兵器が
アームストロング砲です。

当時の大砲を専門家が分析。

軍事史を塗り替える画期的な技術が
取り入れられていました。

砲身に刻まれた
らせん状の溝です。

その威力を確かめるため
大砲に実弾を込め 発射実験を行いました。

(砲声)

1秒間を175万コマで記録する
特殊なカメラで撮影。

弾丸が 激しく回転していることが
分かります。

回転が加わると
重心や軌道が格段に安定します。

回るこまが倒れないのと 同じ原理です。

ライフリングがない大砲と比べて

弾丸の速度は
最大で2倍に達していました。

(砲声)

回転がブレないことで 空気抵抗が減少。

アームストロング砲の飛距離は
3キロを超えました。

国を挙げて
強力な兵器を量産していたイギリス。

秘密の軍事計画を進めていたことが
明らかになりました。

1864年に立案された…

実は イギリスは

日本との全面戦争を想定していたのです。

例の対日シミュレーションの
報告が上がってきたぞ。

日本は 地形が険しく
陸上戦では 侍の抵抗が予想される。

戦争計画を練り上げたのは
戦闘経験が豊富な 陸海軍の指揮官でした。

想定された第1の目標は 海上封鎖。

下関から大坂まで 海上交通の
大動脈だった瀬戸内海を封鎖します。

第2の目標が
天皇の御所がある 京都の制圧。

侵攻ルート上の大坂城を
砲撃で無力化。

陸軍の部隊を送り込み
京都を掌握します。

第3の目標が 江戸城への攻撃。

江戸湾に
幕府が築いた砲台を 撃破したのち

1万2, 000人の兵士が
江戸城を目指し 進撃します。

注目したのは 建物が木造であること。

城郭を焼き 侍を一掃します。

将軍がいる江戸城は
大砲の長距離射撃によって

落城させるシナリオでした。

この計画の背景には
ほかの列強の先手を取り

日本を 自らの陣営に組み込みたいという
思惑がありました。

対日戦のシミュレーションを重ねる
イギリス。

戦争の口実を与えたのが

開国に反対する
攘夷派が起こした事件でした。

1863年 長州藩の攘夷派が
外国商船を砲撃。

国際問題に発展します。

この機会を
イギリスは見逃しませんでした。

1864年 17隻から成る
大艦隊を率いたイギリスは

長州に攻め込みます。

イギリスの軍艦は
長州軍の砲撃が届かない

沖合2.3キロに布陣。

主力兵器 アームストロング砲で
一斉攻撃を仕掛けます。

ファイア!

イギリス軍は
僅か2時間で 長州軍の砲台を占拠。

戦火の拡大を恐れた幕府は
長州藩に代わって

巨額の賠償金を支払う約束をします。

しかし イギリスの対日強硬論は消えず

戦争の火種は
依然として くすぶっていました。

更なる戦線の拡大を求めていました。

国の存亡の危機。

実は 小栗たち幕臣は
この事態を早くから予期していました。

幕府の情勢判断を支えたのは
友好国 オランダ。

諜報活動によって
列強の動向を調べていました。

イギリス軍の戦力を
分析する中で

幕府は 日本に対する野心を
知るようになったのです。

国を守るため
軍事力の強化を急がねばならぬ。
はっ。

大砲の性能も もっと上げなくては。

幕府は オランダの協力を得て
海軍力の増強に乗り出します。

切り札となったのは 軍艦 開陽丸。

最新鋭の大砲 クルップ砲を
搭載していました。

射程距離は 4キロ。

イギリスの大砲をしのぐ性能でした。

オランダから指導者を招き
軍事訓練も強化します。

富国強兵を推し進め
近代的な海軍を作り上げたのです。

幕府の軍備増強。

その情報を イギリスがつかみます。

報告します。

幕府が オランダから

最新鋭の軍艦を買い取る契約を
結びました。

日本は 海軍力を急速に強化している。

日本との戦争は 我が国の財政にとって
負担が大きすぎる。

結局 イギリスは 戦争計画を放棄します。

富国強兵に努めた幕府は
危機を免れたのです。

(砲声)

武力衝突を 回避した日本。

しかし イギリスが日本を
自らの陣営に組み込むことを

諦めたわけではありません。

次なる一手は マネー・ウォーズ
経済や金融を巡る しれつな攻防です。

19世紀 イギリスの植民地の鉱山で
続々と金が見つかり

ゴールドラッシュが発生します。

こちらは
オーストラリアで採掘された
史上最大の金塊です。

当時 世界の金の産出量の
3分の1を占めていたというイギリス。

ばく大なマネーの力で
日本を屈服させようとするのです。

世界経済の支配をねらっていたイギリス。

その野望をうかがわせる貴重な証拠が
王立造幣局に保管されていました。

イギリスの植民地などで流通していた
1ポンド金貨。

同じデザインで統一されています。

自国の通貨を 国際的な取り引きで
使わせることを目指していました。

大英帝国の繁栄に貢献した偉人をたたえる
大聖堂。

幕末日本を巡る経済戦争で
主役となった外交官の姿がありました。

ヴィクトリア女王から 対日外交の
かじ取りを委ねられていました。

イギリス公使 ハリー・パークス。

清国で名を上げた
辣腕の外交官だそうです。

イギリスが中国で起こしたアヘン戦争。

風刺画で パークスは 他国の富を吸い取る
蚊として 描かれていました。

日本は 大量の金を保有し

自立した経済圏を築いていました。

これを切り崩し イギリスが掲げる
自由貿易圏に組み込むことが

パークスの使命でもあったのです。

まず取りかかったのは
関税の引き下げでした。

条約を結んだ際
関税は 2割で合意したはず。

パークスの強引な要求に押され
幕府は 関税引き下げに同意します。

しかし
そこには 重大なリスクがありました。

関税が引き下げられ
低価格の外国製品が押し寄せると

国内の産業や市場が
破壊される可能性が高まるのです。

この時 勘定奉行として
列強に対峙していた小栗。

独自の経済政策を推し進めていました。

鍵を握るのは 幕府が発行する通貨。

その供給量を操作し
国内の市場を守ろうとします。

この金貨を電子顕微鏡で分析すると
意外なことが分かりました。

幕府は 意図的に金の含有量を
減らしていました。

限られた金で
より多くの通貨を発行するためです。

通貨が大量に出回ると その価値は下落。

今でいう 円安状態になり
輸入品の価格が上がります。

関税を引き下げても
外国製品の輸入は進まず

国内産業の保護が期待されるのです。

幕末とイギリスのしれつな駆け引き。

歴史の歯車は 激しく回り始めます。

幕末 日本国内のパワーバランスを
変えることになったのが 薩長同盟です。

薩摩と長州の軍事的な結び付きは
反幕府のうねりを 生み出していきます。

このころ 世界でも
大きな情勢の変化が起きていました。

アメリカ史上 最大の内戦だった
南北戦争が終結。

戦場で使われなくなった大量の武器が
行き場を失います。

この時 イギリスの武器商人たちが

新たな市場として目をつけたのが
日本でした。

そのことが 幕府と反幕府勢力の争いを
更に激化させていくのです。

1866年に始まった幕長戦争。

幕府軍と 反幕府勢力を率いる長州軍が
現在の山口県で激突しました。

これまで 国内の勢力争いと思われてきた
この戦い。

水面下でイギリスが
深く関与していたことが

分かってきました。

刻印された文字は「タワー社」。
イギリスの武器メーカーです。

長州藩は かつて下関戦争で戦った
イギリスと手を結び 武器を輸入。

そこには
革新的な鉄砲が含まれていました。

何が革新的なのか。

旧式の銃と比較して
その威力を検証します。

旧式の銃は 丸い弾丸を

銃身の前から込める仕組みです。

一方 新式の銃は

円すい形の弾丸を
後ろから装填します。

銃身には
ライフリングが刻まれていました。

この違いによって
発射までの時間が4分の1に短縮。

更に ライフリングの効果で
弾丸の威力も格段に向上していました。

(銃声)

新式の武器を日本に輸出していたのは

イギリス系の巨大商社…

イギリス外務省とも
深い関わりを持っていました。

外務大臣の対日戦略案です。

幕長戦争で長州軍は
坂本龍馬などの協力を得て

イギリス製の武器を
かき集めます。

一方の幕府軍。

10万を超える大兵力を
投入します。

よいか。 これは 幕府の力を
天下に知らしめるための戦いだ。

圧倒的な兵力の差を見せつけるのだ。

(一同)はっ!

数に勝る幕府軍は
長州を4方向から包囲。

長州軍の重要拠点がある下関には
主力艦隊を送り込み

攻め落とす計画でした。

近代的な海軍を擁し
圧倒的優位のはずの幕府軍。

ところが 想定外の事態が起こります。

イギリスが戦局に介入してきたのです。

下関は作戦の要。

何故 そのようなことを申すか?

それは…。

下関は 外国の貿易船が頻繁に行き交う…

パークスの要求を受けた
幕府の軍艦は

攻撃位置につけません。

この隙をついたのが長州軍でした。

防御が手薄になった幕府本陣に
忍び寄ります。

長州軍の主力
奇兵隊が上陸に成功。

イギリスの商社からもたらされた武器が
猛威を振るいます。

(銃声)

幕府軍の指揮官や兵士を 次々に狙撃。

指揮命令系統は 混乱します。

幕府の威信をかけた戦いは
敗北に終わったのです。

窮地に立たされた幕府。

このあと 起死回生の策として

ヨーロッパの大国
フランスに接近します。

幕府は
パリで開かれた 万国博覧会に参加。

フランスの優れた
造船技術や軍事技術を学び

イギリスに対抗しようとします。

幕末日本に待ち受ける運命とは。

物語は
いよいよ クライマックスを迎えます。

富国強兵を急ぐ幕府。

フランスとの外交交渉が進んでいました。

我が国は 兵を強くしなければいけない。

そうでなければ
この国を守ることはできない。

あなた方 フランスの助けを請いたい。

我々にとっても
イギリスと肩を並べる よい機会です。

やってみましょう。

1867年

フランスの軍事顧問団の指導の下で

幕府の精鋭部隊が結成。

同時に
武器の輸入計画も進んでいました。

(銃声)

フランスの存在を苦々しく思うパークス。

そんな中 イギリスの覇権を脅かす
もう一つの事件が起きていました。

舞台は 幕府とロシアが
国境線を巡り争っていた樺太。

おい 何だ あれは…。

ロシア軍だ! 奉行所に知らせてこい!
おお…。

ロシアは 大量の兵士を送り込み
樺太を実効支配しようとします。

列強の覇権争いが
再び巻き起ころうとしていました。

サハリン全島を我がものとするのだ。

今度こそ
イギリスが干渉する口実を与えません。

一方のイギリス。

イエス サー。

ロシアの攻勢は
対日政策に思わぬ影響を与えます。

天下の諸侯を従え 国のかじ取りをする。

その重責が果たせるのは

慶喜公だけだ。

将軍が政権を担うことは
みかども お認めになっている。

我ら幕臣が 将軍を支える。

最後まで 国を守り通してみせる!

意のままにならない幕府や
列強のライバルに どう対処するのか。

近年 見つかった パークスの書簡。

ある極秘工作を行っていたことが
明らかになりました。

パークスが目をつけたのは

幕府が
フランスから武器を買い付けるための

資金でした。

イエス サー。

幕府がフランスとまとめた計画は

実は ロンドンの銀行から
融資を受けることが条件でした。

パークスは そこに狙いを定めます。

フランスとの武器購入計画が
頓挫した幕府。

やがて 反幕府勢力を抑え切れなくなり
将軍 徳川慶喜は 大政奉還を決断します。

しかし その後も 慶喜は
政治の実権を手放そうとせず

新たな戦乱が
巻き起ころうとしていました。

慶喜とパークスは会談します。

その様子を
イギリス側が記録していました。

とにかく 私の望みは
この混乱を平和的に解決することにある。

そのためなら
この身は どうなっても構わぬ。

この会談の後

慶喜は 新政府軍との戦いに敗れ
政治の舞台から身を引きます。

幕臣 小栗忠順の戦いは
幕を下ろしました。

これが世界の流れだというのか…。

軍事・経済・外交。 あらゆる手段を駆使して
覇権を握ろうとしたイギリス。

その世界戦略は 植民地をはじめ

数多くの国や地域へ
大きな影響を与えました。

日本では 260年以上続いた幕府が滅亡。

天皇を中心とした
政治体制が始動します。

しかし 物語は これで終わりません。

列強の覇権争いは 激化の一途をたどり

それが
日本に 新たな危機をもたらすのです。

「新・幕末史」。

第2集は 戊辰戦争。

明治新政府と 旧幕府勢力が激突します。

江戸を離れ
農村で塾を開いていた小栗は捕縛され

非業の死を遂げました。

史上最大規模の内戦。

その水面下で
欧米列強のパワーゲームが始まります。

これでも食らえ~!

列強の思惑が入り乱れ
激化していく戊辰戦争。

その知られざる真実に迫ります。

一気に徳川を攻め滅ぼすっとじゃ!

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