「低コスト保育は子どもたちの心にどう映るのか」 (2016.01.27 ミニ講義 第37回)

講義に使用したスライド資料は、https://www.kyodai-union.gr.jp/johqu6848-1979/#_1979 にてダウンロードできます。
【講義概要】
 昨今、保育園を増やす必要性が盛んに言われますが、その一方、保育の質をいかに維持するのかといった議論はほとんど行われません。規制緩和・低コスト化により保育の量的拡大を進めようとする社会の動向の中で、一部の現場では保育の質の低下が深刻化しています。各種の施策によって大きく動かされている保育現場で、子どもたちはどのような体験をしているのでしょうか。京都市の事例を紹介しながら考えていきたいと思います。

00:45 1.「保育崩壊」を引き起こす構造
07:25 2.「保育の質」とは何か
10:07  主体としての心
18:58 3.企業立保育園以外の問題 ~京都市における公営保育所の民営化~
30:04 4.民間移管で子どもが受けている影響
39:06  ③青いとり保育園のCちゃんの事例
【講師略歴】
1974年生。京都大学総合人間学部を経て、
2003年京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了。
京都大学博士(人間・環境学)。臨床心理士。九州国際大学講師、准教授を経て、2009年京都大学大学院人間・環境学研究科講師、2010年同准教授、現在に至る。
研究領域・テーマは発達心理学、保育論、供述心理学、アイデンティティ論。
主な著作に、
『育てる者への発達心理学―関係発達論入門』(ナカニシヤ出版, 2011年)、
『「語り合い」のアイデンティティ心理学』(京都大学学術出版会, 2011年)、
『学生相談と発達障害』(学苑社, 2012年, 共著)、
『保育の心理学I』(共著 , 大学図書出版, 2013年)、
『尼崎事件 支配・服従の心理分析』(共編著, 現代人文社, 2016年)など

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