乗り物でトイレに入った時、「排泄物」の処理どうしてるんだろうって思ったことはありませんか?
飛行機・船・電車・宇宙船の処理方法についてお伝えします。
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動画概要
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俺は、三枝優太。
大学を卒業後、航空会社に就職し、パイロットを目指している候補生だ。
2年の地上勤務を終えて、この春から副操縦士を目指すための本格的な訓練に入って、飛行機について改めていろいろ学んでいる。
特に、トイレの設備はほんとにすごい。
これを考えた人たちは天才なんじゃないかと、毎回思う。
航空機のトイレは、一般的にバキューム式(真空式)というやつ。
流す際に「シュゴッ」っと大きな音を出して「排泄物」を吸い込んでいくアレだ。
旅客が洗浄ボタンを押すと、流されたものは機体後部などにあるタンクに貯められ、目的地到着後や経由地などでラバトリーサービスカーという専用車で回収される。
「排泄物」は機内の配管を通ってタンクまで至るのだが、そのスピードは、非常に高速で、
なんと時速(約210km/h)!
時速210km/hってことは、F1カーやら新幹線の平均速度やらと同等のスピードだ。
東京大阪間を2~3時間で走る新幹線と同じくらいの速度で配管を通るなんて、すごい以外になんて言えばいいかわからない。
だが、これくらいの吸引力がなければ、タンクに「排泄物」を収容できないのだ。
たとえば、エアバスA380型機なんて大型機は、全長約73mもあるから、最前部のトイレから最後部のタンクまでの距離も当然長いわけで、対応できなくなってしまう。
この吸引力の鍵を握っているのが、飛行機内と機外の気圧の差。
空気って、気圧の高い方から低い方へ流れるだろ。
ほら、映画とかで、飛行中の事故でドアが開いたり、隔壁が吹き飛んだりして、機内の空気が一気に外に出て行くっていう描写があるじゃないか。
まさにあれだ。
トイレと排泄物貯蔵タンクを結ぶパイプは機外と通じていて、使用後に「流すボタン」を押すと機外へのバルブが開き、パイプの入口と出口との間に気圧差が生まれ、気圧の低い機外へと一気に「排泄物」が引き込まれていくわけだ。
そして、このバキューム方式は、「排泄物」回収とともに、匂いまで吸い込んでくれる優れものだ。
貯蔵タンクはトイレと機外との間に位置していて、「排泄物」をキャッチはするものの、空気の方は気圧の差で流れていく。
つまり、臭気は外に出いくってことだ!
現在はそんな感じだけど、昔はどうやってたか知ってるかな?
「飛行機で出た排泄物は空に放出されている」なんていう都市伝説が出てたこともあるけど、その昔は実際に、そんな方法で処理を行っていたらしい。
飛行機が飛んでいる高高度から空中散布すれば、気圧の関係で霧状に粉砕されるのだとか。
飛行機以外の乗り物ではどうか。
まずは新幹線や列車。
これも昔は線路に垂れ流してたそうだ。
昔のトイレは便器の底が開いていて、線路や敷石が見えていたなんて話もある。
この垂れ流し方式には問題があった。
列車が動いている時なら、排泄をしても一箇所に積もることはないけれど、駅停車中だと一箇所に溜まってしまう。
そのせいで、昔の駅は列車の「置き土産」があって、悪臭がしていたこともあるらしい。
走行中に排泄された物は、外の風圧で分解され、飛び散るため、沿線の住宅地に飛散して飛び散ったり、トンネルでは飛び散ることなく窓から車内へ入ってきたり。
な~んて悲惨なこともたびたび起きていたんだとか。
自分のものだって嫌なのに、どこの誰のものかわからない排泄物を被るような状況を考えたら、ぞっとするよな。
現在では、飛行機と同じように「真空吸引式」を採用しているみたいだけど、飛行機と違って内外の気圧の差を利用できないから、人工的にパイプ内の気圧を下げて対応してるようだよ。
しかも、JR東海とかJR西日本とかでは「トイレをなくせばいい」なんて、逆転なのか斜め上なのかわからない発想がでてきて、問題になっているんだって。
新幹線でトイレないのとか困るよなぁ。
それから、船。
小型船舶は今でも垂れ流しているものがある。
海という広大な貯水タンクがあるので、腐食しない専用の水洗式トイレを採用した上で、だ。
大型客船などは固形化した後で粉砕して放出する方式や、バイオトイレなどが採用されており、そのまま垂れ流しにはしていない。
だが、このような垂れ流しを一切禁止している国もあるので、その周辺では一旦止めて、法律で制限されない公海上で一気に放出する形にしているのだとか。
番外編として、宇宙船のことも説明しておく。
いわゆる宇宙開発の黎明期には、有人飛行は分単位の飛行だったため、トイレは「必要ないもの」とされていた。
だから、アメリカ人として初めて宇宙へ出たアラン・シェパード宇宙飛行士は、宇宙服の中でそのまま排泄したらしい。
技術の進歩もあり、宇宙船内で暮らす時間も増えてきた現在は、強力な吸引力で排泄物の軌道を制御するタイプを採用している。
小の場合は掃除機のホースのような管、大の場合は洋式トイレ風便器中央の吸込口から、飛散してしまう前に強力に吸引し、貯蔵タンクの中に押し込んでしまう方式だ。
タンクの中は真空で、入ってきた排泄物をすぐに乾燥させる。
貯蔵した「排泄物」は、地上から来た運搬船に乗せて大気圏に再突入させ、宇宙船ごと完全に燃やし尽くすらしい。
「排泄物」の処理で宇宙船をまるまる燃やし尽くすとか、スケールがでかすぎて、ちょっと唖然とするよな。
意外と知られていない乗り物のトイレ事情を紹介してみたけど、
少しでも使いやすくするために、いろいろな知恵や試行錯誤の結果がそこにあると思うと、トイレひとつにも感慨深い気持ちにならないか?
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#トイレ #飛行機 #ワンダーストーリー #ドキュメンタリー #新幹線 #電車 #アニメ
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