一体何が?ドコモ口座の不正引き出し 全額補償へ(2020年9月10日)

ドコモ口座の不正引き出し問題ですが、10日夕方にドコモが会見を開き、セキュリティーの甘さを認めて謝罪しました。キャッシュレス時代の安全性をどう守るのか考えます。

 知らない間に口座から預金が引き出されている・・・。ドコモ口座が利用され、不正に銀行口座から預金が引き出された事件。ドコモ口座とは銀行口座を登録して入金すると、ネットやアプリ上で買い物や送金ができるキャッシュレス決済用のサービス。特徴はNTTドコモの利用者以外でも開設して利用できること。今回の不正は第三者、つまり犯人が利用者以外でもドコモ口座を開設できるシステムを利用したとみられています。その構図ですが、犯人が何らかの方法で被害者の名前、銀行口座番号、暗証番号などを入手。その情報を使って被害者に成りすまし、ドコモ口座を開設。犯人は不正に作ったドコモ口座と被害者の銀行口座をひも付けます。その後、被害者の口座からドコモ口座へ入金させ、預金を奪ったのです。被害は地方銀行やゆうちょ銀行など11の銀行から報告され、NTTドコモは被害の拡大を防ぐため、提携している35すべての銀行との間で新規の登録を停止しました。なぜ、簡単に不正なドコモ口座を作ることができたのか・・・。
 前田義晃常務:「銀行口座の情報をしっかりお持ちになっていらっしゃるということでの本人性確認という事で、サービスは提供させて頂いておりましたが、そちらの本人性確認が甘かったという事であるというふうに認識してございます」
 開設の際の本人確認の甘さが大きな原因だったとしています。
 30万円引き出されたという女性。被害者の女性はドコモ口座を持たず、ドコモの携帯電話を利用していない状態で被害に遭ったといいます。NTTドコモはセキュリティーの強化を行うとしていますが、去年5月にもドコモ口座が利用されて大手銀行から預金が引き出される被害が発生していて、不安の声が上がっています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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