五輪・海外客受け入れ断念へ・・・政府側の“思惑”とは(2021年3月10日)

東京オリンピック・パラリンピックの海外からの一般客の受け入れをめぐり、政府と組織委員会、東京都は、断念する方針を固めたことがわかりました。
小池都知事:「色んな報道があるのは承知しているが、海外からの観客をどうするのか、これについては先日の5者会議で 3月中にまとめるということで、組織委員会をはじめとする関係の事務方でまとめていると聞いている」
政府高官:「海外からの観客をフルスペックで入れるということはない」
組織委幹部:「一番の理由は、日本の国民の安心感。あうんの呼吸だな」

来週中にもIOC=国際オリンピック委員会、IPC=国際パラリンピック委員会と日本側による5者協議が行われ、正式に発表される見通しです。開催に向け、東京オリンピックは大きなターニングポイントを迎えようとしています。
ジャーナリスト・後藤謙次氏:「総理は、五輪を成功させるということが、一つの自分の政治的な目的になっていると思う。そのためには、ある面で重荷を早めにおろしておくと。その一つが、海外旅行客が入国して観戦をすると。ここに制限を加えることによって、“開催挙行”という大きな目的は達成しようと。10月までに必ず衆院総選挙が行われるわけだから、オリンピックをやれば、国民の気分も変わる。勢いがつく可能性もある。結局、五輪を見送るということになれば、“コロナ対応も失敗した”という烙印も押されかねないわけ」

海外からの観客を受け入れないとなると、2000億円ともいわれる経済効果を失うことになりかねません。海外からの観客の受け入れが困難という見方が出たことで、東京都内のホテルでは、どう対応をするか決断が迫られています。『プルマン東京田町』では、大会期間中の予約は143部屋すべてが埋まっていますが、その8割以上は海外からのものです。まだキャンセルは出ていませんが、不安は隠せません。
『プルマン東京田町』柴田厚志副総支配人:「非常に厳しい局面を迎えるなと感じたのが最初の正直な印象。もし最悪のケースに至った場合は、新たにどういうお客さまを取っていけばいいのかなというものを率直に考えた。オリンピック・パラリンピックは一つの大きなポイントとして、ホテルの開業には関わっている。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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