出典:EPGの番組情報
ポツンと一軒家 1000人が山奥に集う祭!?能登半島の果樹園に願いを託す夫婦のドラマ[字]
衛星写真で発見!“何でこんな所に?”という場所に、ポツンと建つ一軒家を日本全国大捜索!
◇番組内容
【石川県】
能登半島で不思議な形に切り開かれた土地を発見!集落で出会った女性に尋ねると、案内を買って出てくれた。到着した場所で住人に衛星写真を確認してもらうと「おかしいな…」と雲行きが怪しい。なんと目の前にある建物は、衛星写真とは屋根の色も形も違っており、目的地とは違ったのだ!
◇出演者
【司会】所ジョージ
【パネラー】林修
【ゲスト】船越英一郎、貴島明日香
◇ナレーション
緒方賢一、小山茉美
◇おしらせ
☆お知り合いの『ポツンと一軒家』を教えてください!☆番組HP
https://www.asahi.co.jp/potsunto/
☆Twitter
https://twitter.com/potsun_abctvジャンル :
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- 主人
解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)
大変申し訳ございません。
やった!
<衛星写真を拡大すると
見えてくる>
<人里離れた
<いったい
<こんな所に
暮らしているのだろうか?>
ほな 私 先に行きますので
(捜索隊)あっ そうですか
<今回も また
頼もしい地元の人に
助けられ
ポツンと一軒家を
目指すのだが…>
おかしいな
(捜索隊)ちょっと
家の形が違うかな?
ごめん 私 間違えた
<紆余曲折の末
たどり着いたのは…>
<不思議な乗り物が走る…>
<それとも 山奥の…>
<今夜も
(スタジオ内 拍手)
船越さん 貴島さん こんばんは
こんばんは
いらっしゃいませ
やっと お邪魔できました
ファンで
ずーっと拝見してるんですけどね
さっき 前室で
色んなお話ししてましたもんね
なんか 色んな人生観があって
いいでしょ?
いいですね
人情ドラマを見てるようです
ああー
今日も そういう感じになると
いいですね
いいですね
私 神戸市出身で
山奥とか あんまり
想像つかないんですけど
お酒が めちゃくちゃ大好きなので
ウイスキーを
山の新鮮な湧き水とかで割って
飲みたいなっていうのは あります
それは おいしいと思いますけど
1人で飲むとなったら
どうする? 山ん中で
1人飲みも大好きなんで
大好きなの?
大好きなんで 超インドアなので…
あっ お酒 好きなんだ
それでは 今回のポツンと一軒家
こちらです
北陸… ああー 石川ですね
しかも 能登半島の先に行きました
なんか 妙な形に切り拓かれた
かなり広大な敷地の中に…
おうちは ここにありますね
なんか こう 能登っていうと
海のものって感じするけど
山ん中ですからね
いや 能登って
能登野菜を代表にね
結構 色んな山の幸も多いんですよ
あっ そうなんですか
僕 割と
職場みたいなもんなんでね
能登半島って
能登半島が
ヤセの断崖なんて
どれだけ行ったか
わかりませんから
お詳しいわけですもんね それ…
ルビーロマンっていう なんか
すごいおいしいブドウがあるんです
こんな大きなブドウが…
たっかいやつですね
(貴島)ちょっと 畑みたいですよね
ぶどうを作ってるんじゃないかな
…かもしれないし
果実の ちょっと
バリエーション…
この辺りで有名な金糸瓜
なんですか? それ
金糸瓜って いとかぼちゃって
いわれるような…
これも 能登野菜の一つですよね
そうですね
向こうでは 結構 作ってますよね
博識が2人いる
能登馬鈴薯っていうジャガイモも
おいしいんですよ
馬鈴薯まで
能登は 作ってるんですか?
作ってますよ
詳しいですね 能登に
能登は 本当に
よくお邪魔しましたから
最終的には 能登に
追い込んでますからね 犯人をね
(船越)大体 能登に追い込みます
追い込みますからね
例えば ヤセの断崖
<衛星写真で見つけた
石川県の
ポツンと一軒家を目指し
最寄りの集落から
捜索開始>
(捜索隊)そうですね
ところどころ家はありますね
(捜索隊)はい
(捜索隊)そうですね
(捜索隊)いらっしゃいました
(捜索隊)はい
(捜索隊)サワノさん?
あっ 農園だ
農園
サワノ農園さんって
(捜索隊)
りんごを作ってらっしゃる
りんごかい
りんごか
りんご 出ませんでしたね
あんなに言ったのに
外した りんご
(捜索隊)サワノ…
(捜索隊)サワノ テツロウさん
テツロウさん はい
<なんと 目指す
ポツンと一軒家には
りんご園を営む
サワノ テツロウさんが
1人で暮らしている
というではないか>
そうか この木 りんごか
りんごかー
(捜索隊)急な坂
(捜索隊)下がります
説明があるってことは
りんごもぎみたいのも
やってんのかな
ですね
えっ?
途中まで案内しようか?
<走って家に帰ったお母さん>
<すぐに
ほな
なんか この番組 来たら
案内しないといけないっていう
プレッシャーを
かけてるんですかね?
やっぱ 番組
見てらっしゃるんですよね
そうですね
(捜索隊)はい
(捜索隊)そうですね
(捜索隊)って言ってましたね
(捜索隊)あっ
ここ 曲がるんですね
(捜索隊)そうですかね これね
(捜索隊)へえー
こういう道に慣れてるんですよね
(捜索隊)あっ 本当ですね
(捜索隊)りんごですよね これね
果樹園ですから またね
りんごに特化したわけじゃない
りんご以外もやってんね
果樹だから
(捜索隊)ええー
(捜索隊)そうですね これは…
(捜索隊)無いですよね
一瞬 間違えちゃったんですかね
(捜索隊)へえー
(捜索隊)畑が広がっております
(捜索隊)ああー 本当だ すごい
すごい広いね ここ
ああー そうですか
間違えたんだ やっぱ
あっ 間違えた ははははっ
やっぱり
さっきので よかったんだ
<なんと さわの果樹園に行くのは
初めてだというお母さん>
(捜索隊)そうですね
(捜索隊)ああー そうですね
(捜索隊)砂利になってますね
(捜索隊)ああー
さっき お母さん 途中まで行こか
って おっしゃってましたけど
これ 最後まで行きそうですね
ですね
<先が見通せない
大きくカーブする山道を
お母さんの車を追って
走っていると
(捜索隊)ああー 看板がある
(捜索隊)なんだろう?
オーナーって
(捜索隊)ちょっと
わからないですね
直売は わかりますけど
オーナーって なんだろう?
権利を…
りんごの木を買うんですかね?
…みたいな感じじゃないですかね
ああー そっか
(捜索隊)ああー
<親切なお母さんのおかげで
ついに 衛星写真で見つけた
石川県の
ははははっ
<突然 訪ねた捜索隊を
笑顔で迎えてくれた
この人が
ポツンと一軒家のあるじ
(捜索隊)すいません
帰りも 道 間違えてほしいね
いやいや…
お母さん 運転うまいですね
本当ですね ははははっ
すごいな この道を
あら 速いな
すごいな
はい
こちらなんですけど
(捜索隊)はい
こちらなんですけど…
うん?
おかしい?
<なんと せっかく 麓のお母さんに
案内してもらって
辿り着いた
ポツンと一軒家だったのだが…>
<衛星写真と比べてみると
屋根の色も形も
そもそも 建物の数も
違っているではないか>
だいぶ違うよ これ
えっ?
<さわの果樹園の看板を掲げた
この建物は
ははははっ
んっ?
そうなんですか
<衛星写真では
木の陰になっていて
見えにくかったが
果樹園の入り口にも建物があり
今 いるのは
そこではないかという澤野さん>
あっ ここか
やっぱ ここなのかな?
<果樹園の中を抜けていく
この道の先にあるのが
目指すポツンと一軒家なのか
確かめにいかせてもらう>
<捜索隊が たどり着いたのは
果樹園の入り口の建物で
衛星写真に写っているのは
ここより奥の建物ではないか
という澤野さん>
(捜索隊)そうですね
(捜索隊)ああー
(捜索隊)これが りんごかな?
<りんごだろうか?>
<たくさんの木が植えられた畑を
右手に見ながら
200メートルほど走ると…>
(捜索隊)あっ あった
(捜索隊)多分
(捜索隊)ああー
(捜索隊)これ…
これも りんごですかね?
(捜索隊)りんごじゃないですか?
畑ですよね
(捜索隊)へえー
<遠く日本海まで続く
広大な森の一画を開墾した
果樹園>
<入り口の
青いトタン屋根の建物の先
たくさんのりんごの木が並ぶ
畑の脇に
大小3つの建物が建っていた>
こっちが正解だ
<衛星写真と比べてみても
屋根の色や形
建物の数も配置も全て同じ>
<今度こそ間違いない>
手前の茶色い屋根は
なんなんだろうな?
鶏でも飼ってんのかな? あれ
<再び 衛星写真を見て
建物の確認を
してもらっていると…>
(捜索隊)果物 りんごだけじゃない
ってことですか?
3つもあったのに
全部 出なかったですね
うん 1つも出ませんでした
りんご 桃 梅
<およそ10ha>
<東京ドーム2個分の山を
所有しているという澤野家>
<そのうちの3ha分を開墾して
果樹園にしている>
<桃や梅の木も
少し植えているが
8割以上は
りんごの木だそうだ>
(捜索隊)えっ そうなんですか?
(捜索隊)あっ そうすると
(捜索隊)奥さんと娘さん…
(捜索隊)あっ 自宅から
(澤野)はい ほんで
(捜索隊)そうですか
<果樹園から6km離れた麓の町に
自宅がある澤野さん夫婦>
<奥さんは 毎日 その家から
通ってきているのだが
哲郎さんは 週末以外
果樹園の入り口にあった建物で
寝泊まりしているという>
(捜索隊)こっちでは
りんごの品種だと 何を…
ふじ
(捜索隊)ふじ
(捜索隊)ああー
じゃあ ふじと つがる?
(澤野)はい
(捜索隊)あっ
直売されてるんですか?
(捜索隊)オーナーっていうのが
書かれてたんですけど
あれは なんですか?
(澤野)オーナーっていうのは
りんごのオーナー制度ですね
ここで 木 1本
1万円で売ってるんですわ
その木 1本 収穫のときに…
りんごを収穫して持っていくと
大体 150ぐらいは
保証しますよと
へえー
あっ そうなんだ
いいじゃん
もぎたて 食べるっていうね
(捜索隊)なるほど
(澤野)そういうシステムを
(捜索隊)はあー
<もう40年以上前から
りんごの木のオーナー制度を
実施しているという沢野果樹園>
<りんごの木 1本につき1万円で
オーナーを募り
収穫できるまでの世話を
澤野さん夫婦が行う>
<1本の木に
150個ほどのりんごが実るのを
保証するというのだが
このオーナー制度
澤野さん夫婦にとっても
安定した収入を確保できるうえ
最大のメリットは…>
(捜索隊)へえー なるほど
(澤野)それで 私ら ひとつも
収穫も せんでもいいと
(捜索隊)ああー そうですね
そういうことか
うん
また
左うちわみたいな写真でしたね
ははははっ
来れば来たで 面倒 見てますよ
そうですね 失礼しました
あれは 休んでるときの写真ですよ
ずっと あれじゃないよ
ははははっ
ほら
えっ 1000人も?
(捜索隊)そんなに来たんですか?
(澤野)ほんで
(捜索隊)りんご祭りっていうのを
やってるんですか?
<毎年 11月に開催している
りんご祭りは
りんごの木のオーナーたちが
大挙して訪れる
沢野果樹園の一大イベント>
ガヤガヤしてて楽しいじゃん
<りんご狩りに集まった
大勢のオーナー家族に
うどんやカレーなどを
無料で振る舞うほか…>
ほとんど石原軍団ですね
ははははっ
<餅つきや
産直野菜の販売会なども行い
とことん楽しんで帰ってもらう
実りの秋 恒例の催しだ>
でも これはいいな
うん
<オーナーの皆さんに
おいしいりんごを
たくさん収穫してもらえるように
暑い夏も 寒い冬も
澤野さん夫婦は
りんご畑の手入れに余念がない>
愛情だね
今は
(捜索隊)テッカ?
はい
「摘む」 果物の「果」と書いて摘果
うわ これ 書き取りで出されたら
書けなかったな
難しいですね これね
そうか この摘果か
(悦子)実が
(捜索隊)はいはい
(捜索隊)
中心果っていうのを残す?
(悦子)それを… 真ん中の
(悦子)真ん中 残して…
(捜索隊)あれ
切っちゃうんですか?
(悦子)切るんです
(捜索隊)へえー
(悦子)そしたら
(捜索隊)そうなんですか
(悦子)はい
(捜索隊)あっ そうなんですか
<りんごは 1つの株から
5つから6つの花が咲き
それが実になるのだが
そのままにしておくと
それぞれが養分を取り合って
大きく育つことができない>
<そこで この時期
真ん中の中心果だけを残して
周りの実を摘み取る
摘果の作業を行うのだ>
(捜索隊)あっ なるほど
そういうことですか
そんな手間暇が かかってたんだ
(捜索隊)そうですか
はい
<夫婦で力を合わせ
丹精込めて手入れしている
りんご畑の脇に
衛星写真で見つけた
3つの建物が建っている>
<左側の茶色い屋根の
小さな建物は…>
(澤野)これが
バーベキューする小屋
(捜索隊)
バーベキューするんですか?
ええー かわいい
あら
(捜索隊)はい
(捜索隊)囲炉裏を囲んで 皆さん
バーベキューとかされてる?
(澤野)はい
(捜索隊)ああー そうですよね
(捜索隊)ははっ いいですね
やっぱ みんな 集まって
楽しくやろうよ感を
なんか 出すんだね これ
そうですね
(捜索隊)えっ ご主人が
自作で造ったんですか?
(澤野)はい
(捜索隊)へえー
<哲郎さんが自分で建てたという
バーベキュー小屋>
<その向かいには
生い茂る緑に
身を隠すようにして建つ
横に長い大きな平屋の建物が>
<実は これも…>
(捜索隊)ええー? そうですか
(捜索隊)電柱?
(捜索隊)ああー
(捜索隊)100円で?
ちゃんと
でも お金払ったんですね
あんなの 付いたまんまがいいね
うん いいですね
(捜索隊)そうなんですか?
(澤野)ははははっ
(捜索隊)4部屋もあるんですか?
(澤野)はい
(捜索隊)
でも ご主人は建築の経験とか
大工さんとかで習ったり…
(澤野)はいはい
(捜索隊)小屋を
現場 現場で造ってったんですか
(澤野)はい そして
へえー
経験されてたんだ
じゃあ もう
経験値でできるってことね
随分 昔に取ったきねづかですよね
うん
(捜索隊)うわー なるほど
<長さ15mほどの横長の建物は
40年前 払い下げの木の電柱を
1本100円で仕入れ
哲郎さんが
1人で建てたという物置>
すごいな
何本 使ってるんですかね
(捜索隊)はあー なるほど
(捜索隊)はいはい はいはい
(捜索隊)なるほど
(捜索隊)へえー すごいな
(澤野)これはね 切端
柱にするときに余った木なんです
(捜索隊)ああー
(澤野)それがね
(澤野)私 ここも
(捜索隊)ああー なるほど
奥は
(捜索隊)椅子? あっ…
(捜索隊)貰いもので
(澤野)はい
(捜索隊)なるほど
イベント用に外に出して
(捜索隊)ああー そうなんですか
なるほど
そういう倉庫なんだ
倉庫ですね
みんなが喜ぶために
なんか 用意してんだね 全部
そりゃ このぐらいの倉庫が
いりますね
うん
<バーベキュー小屋と物置を
自分で建てた哲郎さんだが
こちらの建物だけは
14年前 大工さんに
建ててもらったそうだ>
(捜索隊)ちなみに こちらは
事務所って
書いてあるんですけど
どういう使い方してるんですか?
(澤野)ちょっと
(澤野)雨 降るときも
ありますんでね
(捜索隊)ああー なるほど
ちょっと
(捜索隊)あっ 屋台?
(澤野)はい
屋台?
あっ そうか お祭りのときの
子どもが喜ぶからね
(澤野)はい
ははははっ
(捜索隊)すごいな
これは
(捜索隊)観光バスの椅子?
はい
(捜索隊)えっ そうなんですか?
あっ これも もらいものなんだ
すごいな お父さん
すごーい
なんでも無駄にしないな この人
これって だって
あっ まだ開く まだ開く
(捜索隊)あっ お父さんが これ…
(悦子)そうです
(捜索隊)すごい器用ですね
<手先が器用な哲郎さんが
ほかで使わなくなった廃材などの
もらいものを利用し
いろいろと手作りしながら
果樹園を続けてきた澤野家>
<もともと
<石川県の人里離れた山奥で
<農地造成とは 国民に
安定的に食料を供給するため
山を開墾するなどして
新たな農地を造りだす
国などの取り組み>
<もともとは 麓に
2ヘクタールの
田んぼを持ち
代々 米農家を
営んでいた
という澤野家>
<だが 哲郎さんの父
喜久郎さんの代で
農家を廃業>
<喜久郎さんは
農業普及指導員の資格を取って
県の職員として働き始めた>
<その仕事の関係で 51歳のときに
農地造成の誘いがあり
澤野家で所有していた
山の一部を開墾して
果樹園を始めたのだという>
(捜索隊)それは
資金援助みたいな形で…
あったんですか?
ふーん
<そうして
果樹園を始めた澤野家だったが
実は 最初に始めたのは
父の喜久郎さんでも
長男の哲郎さんでも
なかったという>
うん?
誰?
(捜索隊)弟さんが始めた?
そうです
<当時 農業改良普及員として
父親と同じように
役所勤めをしていた哲郎さん>
<そんな兄と父に代わり
果樹園を始めたのは
それまで 金沢で
自転車販売の仕事をしていた
弟の龍夫さんだった>
<3年後には りんごの木の
オーナー制度を導入>
<果樹園経営は 徐々に軌道に乗り
オーナーの数も
最大500人にまで増えた>
あったなー
りんご台風?
(捜索隊)あっ りんご台風
ありましたね
(捜索隊)あっ そうですか
こちらのほうでも?
<1991年 9月>
あらー
<全国各地に
甚大な暴風災害をもたらした
台風19号>
<特に 青森県で
収穫間近だった りんごが
ほぼ全滅となる被害を
受けたこともあって
りんご台風とも呼ばれた>
そうか もう あれから30年か
<そのとき
石川県の沢野果樹園でも
2000本あった りんごの木のうち
1400本が倒れ
およそ13万玉のりんごが落下>
<被害額は
1000万円以上にも及んだ>
ええー
はあー
(捜索隊)見たとき
どう思われました?
(捜索隊)ああー
(捜索隊)あっ そうですか
そんときは
<台風災害のあと 弟の龍夫さんは
必死に再建を図ったが
被害が あまりにも大きく
再起は かなわず
果樹園の経営を断念>
<龍夫さんは…>
<そして そのあと
果樹園を託されたのが
哲郎さんの妻 悦子さんだった>
ええー
(捜索隊)ええー!
強いな
肝っ玉母さんですね
<義理の弟 龍夫さんが 15年ほど
懸命に続けてきた果樹園を
引き継いだ悦子さん>
<台風の被害を免れ
残ったりんごの木は
600本>
<その世話を
<週末は 哲郎さんも手伝い
夫婦 二人三脚で
果樹園の再建に力を注いだ>
そうです
農家は
(捜索隊)そうなんですか
はい
<隣町の米農家に
6人姉妹の末っ子として
生まれ育った悦子さん>
<高校を卒業すると
金沢市内のデパートに
就職>
<28歳のときに
<結婚後は家庭に入り
家事と子育てに
追われていたが…>
いやー やっぱりね…
(捜索隊)あっ 5時まで
(悦子)はい
(捜索隊)そうですか
<今は 果樹園の仕事も板についた
悦子さん>
<春から夏にかけて 月に2回
朝早くに山に来て
1人で行う作業がある>
(悦子)通称SSって
言っとるんですけど
(捜索隊)通称SS?
<悦子さんが運転席に乗り込んだ
真っ赤な乗り物>
なんか 遊園地に
ありそうですけどね
<これは
スピードスプレーヤー
通称SSと呼ばれる
<運転席の後ろにある
タンクには
消毒液が600・ 入り
後部の大型ファンが
1分間に2000回転して
風を送ると
ファンの前に円形に並んだ
たくさんのノズルから出る
消毒液を
霧状にして
広範囲に散布できるのだ>
(捜索隊)500万もするんですか?
これ
(悦子)それこそ 3日ほど
掛かったと思いますけど
(捜索隊)やっぱ
(捜索隊)ああー そうなんですか
<とは言うものの…>
そりゃそうだ
混ぜんだもんな これ
<一斗缶に入った
18・の消毒液を持ち上げ
600・ 入る噴霧機のタンクに
入れる作業は
73歳の女性には重労働だ>
うーん
(悦子)斑点落葉病といいまして…
(捜索隊)葉っぱが
落ちちゃうんですか?
(悦子)はい
(捜索隊)はい はい
(捜索隊)なるほど
すごいね 普通の主婦じゃないね
ええ
本当ですね
普通の主婦の日常
これ ないもんな
はははっ ないですね 絶対
<朝7時 ようやく準備を終え
農薬散布に出発>
<りんごの木に
霧状の薬剤を吹きつけていく>
<スピードスプレーヤーを
さっそうと乗りこなし
スムーズに作業を進める悦子さん>
<早起きして
早朝から農薬散布を行うのには
訳があった>
ああー なるほど
そういうことか
意味ないもんね 風が吹いちゃね
そっか
(捜索隊)へえー
(悦子)はい 終わりました
(捜索隊)お疲れさまです
<農薬散布は 1時間ほどで終了>
<すると すぐに…>
(捜索隊)そうなんですね
<16年間 使い続けている
スピードスプレーヤー>
16年 働いてくれたらね…
<農薬散布のあとは 毎回 欠かさず
感謝を込めて 汚れを綺麗に
拭き取っているのだという>
(捜索隊)そうなんですね
まあ りんご園という意味では
お母さんが ここを守ってきた
っていうことですよね
(捜索隊)ああー
(澤野)それは
がむしゃらにね
<このとき 初めて 悦子さんに
感謝の気持ちを伝えた哲郎さん>
<その哲郎さんが
果樹園の仕事に合流したのは
15年前>
<役所を早期退職した58歳のとき>
<以来 月の半分以上は
麓の自宅に帰らず
1人で寝泊まりしているのが
捜索隊が最初にたどり着いた
果樹園の入り口に建つ
青いトタン屋根の平屋の建物>
<石川県の山奥で
<夫の哲郎さんは
月の半分以上 麓の自宅に帰らず
果樹園の入り口に建つ
この青いトタン屋根の建物で
1人で寝泊まりしている>
(捜索隊)お父さん ちなみに
あれは なんですか?
(澤野)これが
(捜索隊)えっ これ 露天風呂?
(捜索隊)そうなんですか
(捜索隊)どうしたんですか?
(澤野)桶はね これ…
(捜索隊)あっ 自宅に…
昔 使ってた
(澤野)
昔の家の風呂だったんですわ
(捜索隊)そうなんですか
(澤野)はい
水は これ
(捜索隊)雨水?
はい
(捜索隊)ああー はいはいはい
(捜索隊)薪ですか?
(澤野)はい 薪です
(捜索隊)はあー
(澤野)で
(捜索隊)ええー なるほど
ははははっ
こんな山の中で
気持ちいいだろうな
<哲郎さんが
露天風呂まで手造りして
気ままに過ごしているという
この建物>
<入り口に
看板が かかっているが…>
(捜索隊)あっ なるほど
(捜索隊)プータロー
(澤野)プータローって…
あっ 「プ」なんだ
ははははっ
(捜索隊)へえー こちらが…
(捜索隊)失礼しまーす
(捜索隊)
うわっ えっ? なんか すごい…
(捜索隊)これは ストーブ?
(澤野)ええ
これが すごいですね
(捜索隊)これ…
(捜索隊)そうなんですか
(捜索隊)でも
(澤野)
ベンチャーズの時代でしたね
(捜索隊)ああー そうですか
(澤野)そういうときに
ちょっと やってくれって
言われて ほんで
(捜索隊)そうですか
(捜索隊)ははははっ
<恥ずかしがりながらも
捜索隊のリクエストに応え
ドラム演奏を
披露してくれることに>
(捜索隊)ちなみに そこに
タンバリンが置いてあるんですか?
これはね
(澤野)ははははっ
(澤野)勝手に作って…
♬(ドラム)
♬~
(澤野)もう
ははははっ
ははははっ
(捜索隊)奥さん ちなみに
ご主人がドラムを叩く所って
見たことあるんですか?
(捜索隊)ええー!
ええー
そうなんだ
(捜索隊)えっ でも
(捜索隊)ははははっ
<実は 哲郎さんには
ドラムの他に もう1つ
長年 続けている
趣味があるという>
<その趣味で作ったものが
ドラムが置かれた土間の
隣の部屋に
いくつも飾られていた>
<大小 大きさは さまざま>
<緻密な細工が施され
どれも同じものをかたどった
模型のようだが…>
山車 作ってんの? なんだろう?
そうですよね
山車みたいなもんですね
<キリコと呼ばれる巨大な灯籠が
いくつも町を練り歩く
石川県の伝統的な祭り
能登のキリコ祭り>
こんなお祭りあるんだ
<彫り物や金ぱくで
華やかに装飾されたキリコは
大きいものだと
高さ16mにも及ぶ>
<江戸時代から連綿と続く
キリコ祭りは
すごいなー
<哲郎さんが趣味で作っているのは
祭りの象徴 キリコの模型だった>
(澤野)いや それは 私…
(捜索隊)ふーん
(澤野)はい 手作りですよ
(捜索隊)ええー
細かいな 細工が
へえー
(捜索隊)あっ 取れちゃうんだ
(澤野)ほら
(澤野)そうです これ
(澤野)これ
(捜索隊)ちなみに この
えっとね 私
(捜索隊)
実際に使われるキリコを…
(澤野)キリコを造りました
(捜索隊)そうなんですか
(澤野)それは
えっ?
(捜索隊)でも
(捜索隊)そうですか
でも これ 欲しい人いるだろうな
(捜索隊)奥さんは でも ご主人が
色々 こういう趣味を
やられてることに対しては
どう思うんですか?
いや
(捜索隊)どうされるんですか?
私は なんとか これ
続けていきたいと
思うんですけど
それまでは
<30年前のりんご台風の被害で
一度は再建が危ぶまれた果樹園を
懸命に立て直した悦子さん>
<役所を早期退職した
哲郎さんが加わって15年
夫婦 二人三脚で
ここまでやってきた>
<これからも お客さんの
おいしいという声を支えに
山の上の果樹園を守り続けていく>
いやー もう 最後…
相当 山深いですね あれね
(船越)はい いや でも
期待どおりの 今日は…
人情の厚いお話をね
夫婦愛のお話 家族愛のお話
ちょっと
目頭を熱くするところもあって
お母さんが… それこそ
農業 やったことないのに
がむしゃらでっていうのが
いいですよね
がむしゃらでやったら
ここまできたっていう
すごくないですか?
でね ご主人に褒められたら
もう これで 本望ですって
言えちゃう あの奥さま
すてきですよね
どなたかね 本当に これ
引き継ぐ方が出てくると
いいですよね
ちょっと
意欲のある人たちが来れば
いくらでも広げられますよね
ひと家族とか 何人かで
おやりになるのではなくて
グループで これ 経営される
っていうことも可能ですもんね
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