徹子の部屋 船越英一郎[字]…の番組内容解析まとめ

出典:EPGの番組情報

徹子の部屋 船越英一郎[字]

~61歳…一人暮らしで初めてできた“趣味”を公開!~船越英一郎さんが今日のゲストです。

◇ゲスト
昨年、還暦を迎えた船越英一郎さんがゲスト。一人で暮らす今の私生活をテレビ初告白!
◇番組内容
最近は切り花、盆栽、サボテンなど植物全般に興味を持つようになり、部屋の中は植物でいっぱいだという船越さん。さらに数カ月前から飼っている愛犬・レオの映像も初公開!植物と犬という初めてできた趣味は、よく考えると2つとも、父親で名優と言われた故・船越英二さんの趣味と同じだったと気づいたという。息子のデビューに大反対だったという父・英二さんの厳しい素顔や、女優だった母・長谷川裕見子さんの教えなども明かす。
◇おしらせ
☆9/29(水)よる8時からは『ドラマスペシャル 家栽の人』
不朽の名作が帰ってくる!感動のスペシャルドラマ第2弾!!
【出演】船越英一郎、足立梨花、佐藤仁美、堀井新太、山中崇、森下能幸、国広富之、少路勇介、早霧せいな、水沢林太郎、丘みつ子、観月ありさ(特別出演)、角野卓造
◇番組HP
【ドラマスペシャル 家栽の人】
https://www.tv-asahi.co.jp/kasai/
【徹子の部屋】
 http://www.tv-asahi.co.jp/tetsuko/

ジャンル :
バラエティ – トークバラエティ
ドキュメンタリー/教養 – インタビュー・討論
福祉 – 文字(字幕)

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  1. 本当
  2. 自分
  3. お父様
  4. 可愛
  5. 還暦
  6. 植物
  7. 感謝
  8. ハハハハ
  9. フフフフ
  10. 大変
  11. 湯河原
  12. 父様
  13. 仕事
  14. 時間
  15. 趣味
  16. 父親
  17. レオ
  18. 共演
  19. 写真
  20. 俳優

解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

(黒柳)こちらは 本日のゲストが

デビューなさる直前の

写真でございます。

どなたでしょう?
あれから39年… そうです。

去年 還暦をお迎えになった
俳優の船越英一郎さんに

おいで頂きました。
どうぞ こちらに。

どうも お邪魔致します。
どうぞ。

トーク番組は
久しぶりの出演という事で

私も楽しみにしております。
こちらこそでございます。

去年7月に還暦をお迎えになって
現在 61歳という事ですけど。

還暦をお迎えになって
何か変化ありました?

意識の中では特に…。

しかも
コロナ禍の還暦でしたもんで

友人たちとお祝いをする事もなく
スルッと還暦を迎えまして

スルッと61になったような感じで
ございますね。

そうですか。

でも 私生活を話すという
取材とか番組は

ずっと避けて
いらしたんですって? 実は。

避けてたわけでも
ないんですけれども

自分の事を こう
お話しさせて頂くのは

本当に 久しぶりでございますね。
そうですってね。

今日が再スタートの
お気持ちだそうですけど。

ええ。 節目節目に
呼んで頂いておりますので

また いい節目の時なのかなと
思っております。

還暦でございます。
よかったです。

さて 今 お一人暮らしですけども
家事は嫌いじゃないんですってね。

嫌いじゃないというよりも
好きかもしれませんね。

洗濯も掃除も… 整理整頓は
もう 趣味かもしれませんね。

あっ 本当。
できれば 毎日 したいくらい?

毎日 してます。
してらっしゃる? すごい。

なんか 家の中が整然としてないと
落ち着かないもんですから。

ハサミが欲しいと思って
ハサミを探すとかっていう行為が

ものすごく嫌いなんですよ。
すごい。

私 ハサミなんか
毎回 探しますよ。

いくつあるんだろうというぐらい
いっぱいあるのに

使おうと思って そこにないのね。
ええ ええ ええ ええ。

だから ちゃんと同じ所に
置いておけばね いいのにねえ。

はい。 だから 朝は

出しっぱなしにしてあったものや
何かを片付けるだけでも

結構な時間を取られますね。
ええ。 なるほど。

でも 今まで無趣味だったんだけど
突然 目覚めたんですって?

不思議ですね。
還暦で何が変わったかっていうと

それが
一番変わったのかもしれません。

趣味って言えるような趣味じゃ
ないんですけれどもね。

どんな?

最近は こういう
切り花っていうんですかね。

花を切って 生けてみたいな事に
はまっておりましてですね。

ええー。 あら すごい!

これ 全部 ご自分の?
そうです。

習った事もございませんし

なんとなく こう 赴くままに
生けてるだけなんですけどね。

でも お写真
ご自分でお撮りになったの?

そうです。
でも すごい奇麗ね。

こうやってあると
なんかね 作品みたいで

すごいすてき。
そんな大したものでございません。

あら これは どうしました?
ハートは。

うちに
お誕生日の友人を招いた時に

ハートにしてみようかなと
思ったら

こんなふうに出来上がりまして。
あら 可愛い。

あら 可愛い…!

こんな事をやるなんて
思いもよりませんでした。

随分 色んな事を…
お奇麗なのね こういうのね。

どうしても
僕たち ドラマが終わると

お花を頂く事が多いものですから。
ああ そう。

それを無造作に 花瓶に
入れてるところから始まりまして

いつの間にか 気が付いたら

週に1~2回は
花屋さんに行って

自分で花を買ってきて
絶やしたくないような…。

あっ すごい。
はい。

これ サボテンみたいなもの?
サボテンもそうです。

サボテンも結構 育ててますね
気が付いたら。

可愛い。
ハハハハ…。

ええー。 そうですか。
そうですね。

この子たちの世話も
結構 時間が取られまして。

そうですよね。
ええ。

毎朝 どのくらい植物の世話を?
そうですね。

植物のお世話だけだと

1時間ぐらいだと
思うんですけれども

まあ 目が覚めてから
お休みの日は お昼過ぎまで

家事をバタバタ バタバタと
しておりますね 1人で。

すごい。 へえー。

お父様の船越英二さんも
植物 お好きだったんですって?

庭が… 庭いじりが
趣味でございまして。

これ お父様ですよ 右はね。
はい そうです。

そっくりなの お顔が でも。

ハハハハ…。 湯河原に

ずっと住まってましたから

湯河原に庭を造って…。

休みの日は
日がな一日 庭に出てましたね。

すごいですね。 なんか お父様は
湯河原の自宅の植物を守るために

働いていたと言っても
いいぐらい?

そう言っても過言じゃないぐらい
植物を愛した人でしたね。

すごいですね。

少年時代
お手伝いさせられたんですって?

はい。

小学校低学年ぐらいからですかね。
庭の芝刈りを手伝ったり…。

木があった? 大きい木が。
大きい木もありました。

旅館を営んでましたから。
あっ そう。

ちっちゃいちっちゃい
旅館なんですけれどもね。

何本ぐらい
木なんてあったんですか?

大きな木だけでも もう

50~60本は
あったんじゃないですか。

相当大きいお庭ね
そしたらね。

まあまあ 営業してた
お庭でもありましたのでね。

その水やりも全部
僕の仕事でしたから。

あら 大変。
夕方 友達と遊んでも

夏は必ず 5時前には戻って

水やりでも
1時間ぐらいかかるんですね。

ジャーッて
まけばいいんじゃなくて

根元にホースを持っていって
で しぶきが立たないように

根に こう 水を回してなんていう
やり方をすると

1時間から
1時間半ぐらいかかるんで

それが もう苦痛で苦痛で。

以来 植物のお世話をする人生は

僕は送ったり 絶対しないだろう
と思ってたんですけれどもね。

フフフフ…。
還暦になって一周したら

そこに また 辿り着いたのかしら
という感じですね。

そうですか。
でも お父様は手抜きすると

すぐにわかる
っていう方だったんですって?

はい。 あの まあ 庭…

芝刈りもそうなんですけれども
雑草って すぐ目立ちますからね。

だから それは まあ
随分厳しかったですね。

コケを愛してましたので。
コケ? ああー。

岩に こう 自分で
少しずつ 少しずつ

コケを
こう 育てるんですけれども。

夏は コケを枯らしたら
大変でございますので。

そうですよね。
ええ。

まあ 強迫観念のためにある
お庭でしたからね。

かわいそう。
僕らにとっては。

それから 小学4年生ぐらいから
犬の世話もする事になったの?

はい。 物心付いた時から
シェパードがおりまして。

大きな犬だったものですから

散歩に連れていかなきゃ
いけないんですね。

で まだ小学校低学年の頃だと
引っ張られてしまいますので。

すごい。
大体 力が

もう大丈夫だろうっていう頃から
それが僕の仕事になりまして。

坂が多いんですって?
なんか 湯河原って。

山の中腹にありましたので
坂しかないんですね。

坂しかない。
坂しかないんです。

それを大きな犬を連れて歩くのも
かなりの重労働で。

それで 足腰 鍛えられたのかも
しれませんけれども。

でも 東京にいらしたら
犬からは解放されたんですって?

ええ。 もう 犬も
自分で世話をする事は

まあ もうないだろうと
思ってたんですね。

シェパードから 家の中では
ホワイト・テリアを飼って

最後は柴犬を また
庭で飼ってたんですけれども

実家の方は。
僕が東京で犬を飼うなんて

まあ 忙しかったっていうのも
ございますから

もう 絶対ないだろうと
思ってたんですね。

ところが ついこの間
出会ってしまいましてですね。

何に出会ったんですか?
ご覧頂ければと思うのですが…。

じゃあ 見せて頂きます。
ハハハハ…。

ええー なんだろう?

あら 可愛い。
これ なんていう種類?

ロングコートチワワという…。

「レオちゃんでーす」

何? ペロちゃん?
レオです。

レオ?
はい。

「レオです」

あら 可愛い。

まだね 4カ月なんですよ。
可愛いわね。

「よーい… はい レオ! ほい」

ハハハハ…。
可愛い。

これ あなたのお家のお庭ですか?
これは屋上ですね。

あっ 牧場。
屋上です。

あっ 屋上。
はい。

随分広い屋上ですね。
マンションですからね 今。

でも 随分うまく あそこ
犬 走れるように… 芝が。

今 芝生が… このコロナ禍で
芝生を敷いて頂けて…。

随分いいですよね。
格好の遊び場になってますね。

そうですか。 フフフフ…。

でも 犬を飼い始めたという
お話をなさるのは

今日が初めてなんですって?
初めてです。

もう 自分でも信じられません
なんか…。

この子なんですけどね。

本当に可愛いわね。
可愛いんです もう。

これ お人形みたいね。
はい。

人形が動いてるとしか思えません。

可愛い。 へえー。

大人になって 犬を飼うのは
初めてですから

まだ慣れない事ばかりでね

新米パパでございますよ。

でも 今 トイレのしつけを
してるんですって?

思ったより大変なもんですね
トイレのしつけというのは。

なかなか わかんない?
でも もう… 随分賢い子で

まだ うちに来て
2カ月なんですけれども

もう ほとんど
粗相はしなくなりました

おかげさまで。
お利口。

ハハハハ…。 何枚
写真 撮ってるんだっていうね。

可愛い。
撮り始めると

止まらないんですよね。
本当よね。

自分が こんなんなっちゃうと
思いませんでした。

よく… ねえ 色んな愛犬家の方に
お会いすると…。

そう。 皆さんね。
ええ。 写真を ずっと見せられて

なんかねと
思ってたんですけれども

今 気が付くと 会う方会う方に

写真を見せている自分がいる
というですね。

でも 植物と犬と…
趣味を持ったら

お父様と同じになったって
気が付いたんですって?

そうなんですよ。

父から押し付けられた
2つですから…。

本当に それが還暦になって
一番変わった事といいますか…。

まあ 船越英二さんは
名優といわれた方で。

ありがとうございます。
本当に。 でも お父様は

あなたのデビューには
反対だったんですって?

はい。

僕が この道に進むのは
本当に嫌がってましたね。

まあ 要するに
我々の仕事っていうのは

どこまでいきましても
人様から頂くお仕事で

能動的に自分からっていう
お仕事ではございませんからね。

そんな事で 不安定だというものも
身に染みてたと思うんですね。

まあ そうですよね。

ちょっと 初出演 『徹子の部屋』に
あなたが来てくださった時に

お父様のお話してらっしゃるんで
ちょっと…。

あなた ちょうど28歳の時。

ええー!
どうぞ ご覧ください。

33年前ですね。
そうですか。

「どっちに顔が似てるって
皆さん よく

そういう事 おっしゃるでしょ?」
「そうですね」

「僕は大体 親父に似てるって
言われますね」

「お父様とお母様からすれば
ご自分のお子さんが

俳優になるっていう事については
どうなんでしょう?」

「親父は あんまり
いい顔はしなかったですね」

「二世ブームって
言われちゃうんだと思うけど

その現象は 本人にとっては

あんまり言われちゃうのって
どうなんでしょう?」

「いや 別に… ねえ
抵抗はないですけれども」

「お父様との共演っていうのは
どうなんですか?」

「まだ ないですね」
「おやりになりたい?」

「僕は できれば やらせて
もらいたいんですけどもね

なかなか 一緒には

やってくれないんじゃ
ないですかね」

「お父様の方で? じゃあ まあ
夢っていうと おかしいけど

お父様と共演する事ですかしら?
今の… 当面の…」

「そうでもない?」
「そうですね。 親父と 本当に

やらせてもらえたらいいなと
思いますね」

「そう」
「はい」

失礼致しました。
嫌な汗をかきました。 ハハハハ…。

態度が よくないですね。
えっ?

あの座り方は なんでしょう?

そうですか?
背筋も伸ばしてなくて。

もう タイムマシンがあったら
飛んでいって

お前 これ 一生 残るから
ちゃんとしなさいって

言ってやりたいですね。
そうですか?

失礼致しました 本当に。
そう思いませんでしたけど。

若々しくていいかなと
思ってたけど。

お恥ずかしい。
でも お父様の船越英二さんは

2007年に
お亡くなりになったんですけど

結局 共演のお話は…。
そうですね。

一度も一緒に仕事を
させてもらう事はなかったですね。

あっ そうですか。
何度か お話は頂いて

僕の方からも 父親に頼んだ事も
あるんですけれども

「お前と一緒だと

私は自分の本来の力が出せない
お前が気になって」。

「そんな責任の持てない
仕事の仕方を

私はしたくない」と言って
断固と断られ続けましたので

とうとう… せっかく同じ道に
進ませてもらったんですけどね

一緒にやれる事はなかったですね。

なんか 撮影所で
偶然 お会いになって

お食事した事も
あったんですって?

はいはい。
そこでも 小言 言われた…。

ハハハ…。
まあ 厳しい人でしたからね。

褒めるという事が ほとんど…
褒められるという事が

ほとんどなかったような
気がしますね。 ええ。

ただ 母親に聞くと

「必ず見てるわよ」って
言ってくれるんですけれども。

京都の撮影所なんかで
同じレギュラーをやってる頃に…。

違う番組ですけどね もちろん。
京都で誘ってもらって

食事をした事は
何度かあるんですけれども。

「おい お前 この間見た あれな

情けない芝居して
お前は 本当に」なんて

ずっと小言を…。 ハハハハ…。
フフフフ…。

随分 色々…
怒られたというよりも

教えて頂いたんでしょうね。
そうですか。 注意?

はい。 …が多かったですね。

で あの…
まあ 若い頃 ちょっと こう

コメディータッチの
お芝居なんかやると

「本当に お前は
わしの足元にも及ばんな。

恥ずかしい!」とかっていって
怒られたりする…。

フフフフ…。
本当? フフフフ…。 困っちゃう。

いやー もう 懐かしいですね
今となっては。 はい。

でも お父様の当たり役に
挑戦なさった…

同じ役 おやりになった時が
あったんだって?

そうなんです。

共演が かなわなかったので
なんとか こう…。

父親と… 共演は
もう かなわないんなら

同じ役を
やらせてもらうっていうのは

この道を志した者の特権だと
思いまして。

父が映画で『黒い十人の女』という

市川崑さん監督の作品が
あったんですけども。

それをテレビの連続ドラマで

同じ役をやらせてもらった事が
あるんですね。

ええー。
作品自体を

スラップスティックな
コメディーにさせて頂いて

ふわふわふわっと
やらせて頂いたんですけれども。

やはり こう 父の背中は その時に
ああ 遠くなるばかりで

近づく事はないんだな
っていうのを

思い知らされたような
気がしました。

そうですか。

まあ お父様は不思議な…
本当に不思議な俳優さんで

私も あの頃はテレビがないから
映画ばっかり見てたんですけど。

あなたのお父様という方は

すごい二枚目
っていうんじゃないのに

絶対 主役級と
同じぐらいの重さの役を

いつも
やってらっしゃいましたよね。

ありがとうございます。 はい。
本当にね… なんていうのかしら?

私も素人で見てたんですけど
いいなと思いましたね

あの俳優さん 大好きと思って。

なんか
独特のお芝居をする人ですね。

ね! 私も そう思いました。

でも お家の中で
お父様とのすれ違いはあったの?

ほとんど… 僕が子供の頃は
忙しかったですからね 父も。

湯河原で育てられましたから。
あっ そうね。

父は東京におりましたので

2週間に一回
帰ってきて…。

短い時間を
過ごすみたいな

すれ違いの生活
だったんですけれども。

でも その…
父親が帰ってくるっていうのは

憂鬱でね。
あっ そう。

厳しい人でしたから。
フフフフ…。

だから テレビの
ホームドラマで見る父親…

船越英二さんを見て

こんな人が父親だったら
どんなにいいだろうと

思ったぐらいですね。
かわいそう。 うん。

そうですか。 なるほどね。

そこに映ってらっしゃるお父様と
本当のお父様とは違ってた?

大きなギャップがありましたね。
なるほどね。

でも 厳しく
しつけてもらえたおかげでね

なんとか…。
どういうところが…

お父様から
なんか おっしゃられた事で

大切にしてらっしゃる事って
あります?

わかりやすい座右の銘を
もらった事がありまして。

「初心忘れず 己を知り
易きを努む」。

ん? もう一回 言って。

「初心忘れず 己を知り
易きを努む」という。

なるほど。
父親の座右の銘で。

「初心忘れず」っていうのは 皆さん
イメージどおりの事ですけれども

「己を知り」というのは
自分をよく こう…

自分自身を知る事が
大事だという事ですね。

ただ 自分の事って 自分では
どうしてもね 計りかねますから

要は 人様の意見を聞く耳を

いつまでも持ち続けなさい
という事だったんでしょうね。

「易きを努む」というのは

どうしても 人間は
易しい事をおろそかにして

難しい事にばっかり
目がいくようになる。

わかりやすく言えば
スポーツで言えば

基本をおろそかにして

テクニックに走ったりとか
っていう事になってしまう。

これは… 人生は
この3つが基本だよっていう事を

ずっと教わりましたね。

でも お若い時
わかんなかったんじゃない?

全然わかりませんでした。
ねえ。

ただ この仕事をして
やっぱり しばらくして

この言葉の持つ
奥行きといいますか

奥深さといいますかね
…は味わう事になりますね。

また あなたが大変なのは
お母様が また

長谷川一夫さんの姪で
いらっしゃった

長谷川裕見子さん。

お姫様女優といわれた
長谷川裕見子さん。

だから
それも また大変で。

お母様からのお教えは
なんか ありました?

母親は 僕が…
そうですね。

本当に 物心付いた頃から

「悪くても感謝」っていう言葉を

軟膏をすり込むように
僕にすり込んでくれましたね。

「悪くても感謝」って なかなか
わかりにくいんですけれども。

例えば 人様に 罵詈雑言を
浴びるような事があっても

それは その罵詈雑言を
投げかけた人に感謝しなさい。

大変。

必ず それを乗り越えた時には
今よりも強い

そして 優しいあなたに
なってるはずだから

悪口を言った人には
感謝しなさいね。

うわー 大変。
お財布を落としました。

お金を落としました。
落とした事に感謝しなさい。

一度 落としたら
二度と落としませんとか。

すごい。
病気やケガになっても

それを乗り越えた先には

必ず 今よりも
強い自分が手に入るから

病気やケガにも感謝しなさい。

だから いい事に感謝するのは
人間は当たり前だけれども

悪い事にこそ感謝をしなさい
みたいな事を

本当に 教え込まれましたね。

でも それは役に立ったでしょ?
やっぱり。

大いに役に立ったと思います。
ねえ。 そうですよね。

明日の夜8時から
ドラマスペシャル?

『家栽の人』の「家栽」の「栽」が

ちょっと…
「盆栽」の「栽」の字なの?

そうなんです。
家庭裁判所の判事さんが

主人公のドラマ
なんですけれども…。

(宇田川杏奈)「どちらが
親権を取るかという事だけです」

(桑田義雄)「再犯した少年の方が
傷が深いんです」

「あなたたちが取り戻したいのは
親権ですか?」

「それとも 娘さんの心ですか?」

漫画が原作なんですって?
そうです。

なんか 20代から
読んでらしたんですって?

ええ。 主人公は
植物が とっても大好きなんです。

ええ。
植物を愛してやまない

ちょっと風変わりな
判事さんなんですけれども。

その植物から得る
色々な思い 知識を基に

色んな問題を…
家庭の中で抱えた問題に

寄り添っていくような
そんなドラマなんです。

だから 裁くのではなくて…
なんていうんでしょう?

人の善意の種みたいなものを
植えて

育てていこうというような
ポリシーを持った主人公ですね。

なんか 当時から この人の役は

やってみたいなと
思ってらしたんですって?

最初 読んだ時は
僕 まだ28ぐらいですから

家庭裁判所の中に

若い家庭調査員が
出てくるんですね。

こっちの役がやりたかったんです。
フフフフ…。

これがドラマ化されたら
僕ではない方がおやりになって

一度 夢 破れてたんですけれども。

昨年 ちょうど
還暦を迎える前ですね

このお話を頂いて。

今度は その…。
主役の…。

はい。 判事さんの…。

自分に その役が30年の時を経て
巡ってきたというのも

…は感慨深いものがありましたね。
そうですよね。

ちょうど僕自身も
冒頭のお話じゃありませんけど

植物に心を引かれるように
なった時でしたので

なんか
運命的なものを感じました。

いずれは なんか 湯河原に…

育った湯河原に戻りたいという
お気持ちもある?

なんか こう 本当 還暦を迎えて
父の趣味を追うようになって

で その終着点が もしかしたら

ふるさとに戻る
っていう事なのかもしれないな…。

二代にわたって 俳優の家族がね
うまくいって 何よりと思います。

ありがとうございます。
本当に。

どうも ありがとうございました。
今日は ありがとうございました。

『徹子の部屋』は

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