ハートネットTV みんなの生活保護!「第2夜・今こそ、制度を利用しよう」[字]…の番組内容解析まとめ

出典:EPGの番組情報

ハートネットTV みんなの生活保護!「第2夜・今こそ、制度を利用しよう」[字]

私たちの命と暮らしを守るセーフティーネット「生活保護制度」。申請に役立つ知識や、利用者の声を紹介。ゲストと共に、制度に関する疑問や悩みに答え、生放送で話し合う。

番組内容
コロナ禍で多くの人が困窮する中、私たちの命と暮らしを守るセーフティーネットが「生活保護制度」。しかし今、福祉事務所の申請窓口で「施設への入所に同意しなければ申請することができない」「家族への扶養照会が保護の要件」といった不適切な対応があるという。そんな時、どうすればいいのか。生放送で申請に役立つ知識や利用者の体験談を紹介。誰もが必要な時、ためらうことなく利用できる生活保護行政のあり方を伝える。
出演者
【出演】つくろい東京ファンド…小林美穂子,生活保護問題対策全国会議・事務局次長…田川英信,内田かずひろ,荻上チキ,【キャスター】中野淳

ジャンル :
福祉 – 障害者
福祉 – 高齢者
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事

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キーワード出現数ベスト20

  1. 生活保護
  2. 中野
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  4. 申請
  5. 扶養照会
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  14. 制度
  15. 窓口
  16. 対応
  17. 内田
  18. 必要
  19. 福祉事務所
  20. チキ

解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

NHK
created by Rinker
エンスカイ(ENSKY)

生字幕放送です。一部、字幕で
表現しきれない場合があります。

中野≫番組に寄せられた
皆さんの声。

どうしたら
使いやすい制度になるのか

「みんなの生活保護!」。

第2回の今夜は
制度に関する正しい知識と

その使い方を
徹底的に、ご紹介します。

困ったときの最後の
セーフティーネットである

生活保護。

ただ、冒頭ご紹介したとおり
一部の自治体の窓口では

不適切な対応をされる
ケースがあり

厚生省も改善を呼びかけています。

小林さんは相談者と一緒に

生活保護の窓口に
行くという活動も

されていますけれども

今の冒頭の声というのは
どう聞きましたか?

小林≫今は
このコロナ禍ですから

日本中に、こういう方が
いらっしゃるんだと思います。

一生懸命、自分の力で

なんとかしなくちゃいけないと
頑張るあまり、健康を損ない

家も失ってしまったりして
よけいに事態が

悪化してしまう
回復にも遅くなることが

すごく多くあると思うんですね。
なので福祉事務所も

相手の尊厳を
守るような対応をすることが

必要ですし
政府も、情報の周知を

必死にするべきだと思っています。

中野≫そして、制度について
本人も知っていくというのが

一つ大事なことにつながっていく

ということで
後ほど詳しくお伝えします。

そして、田川さんは
長年、都内の福祉事務所で

ケースワーカーをされてきた
ということですけど

窓口での不適切な対応については

今、どう見ていますか?

田川≫福祉事務所の機能が
構造的に弱いという

問題があるんですけども
生活保護の仕事っていうのは

知識とか経験が必要なんですが

十分な研修を受けられていない。
その状態で

仕事をさせられている

そこが
一番大きい問題だと思います。

中野≫人手不足などもあって
そこで働く人の環境も

厳しいということですね。

チキさん、今
生活に困窮する人

コロナもあって増えていますけど
なかなか利用しづらいという状況

どう見ていますか?
荻上≫いろいろな経緯があって

政治がバッシングを行ったり

メディアが偏見に満ちた報道を
繰り返したりして

生活保護を避ける方が
たくさん出たり

たたく方がたくさん出ているのが
現状です。

生活保護は
権利なので権利については

私たち本来、学校などで
学びますよね。

ところが、生活保護
権利などについて学ぶ

機会がないということで
学ぶ機会というのを

国がしっかりと準備するのが
必要だと思いますね。

中野≫今夜も皆さんから

ツイッターと
番組ホームページの

投稿フォームから
ご意見を募集しています。

まずは、生活保護の

正しい知識についてです。

知らないがゆえに不適切な対応に
遭ってしまうという

ケースも多数あるんです。

(VTR)

≫生活保護の正しい知識がなく
制度とつながれなかった

人がいます。

ことし2月
生活保護の申請窓口で

誤った説明を受け
申請を諦めてしまいました。

住まいを失った内田さんは

つくろい東京ファンドの
支援を受け

3か月間、シェルターで生活。

現在は、新しいアパートを借り

なんとか自力で
生活を立て直そうとしています。

≫近所に住む、浅井日向さん。

内田さんが
かつて講師として勤めた

美術の専門学校の教え子です。

卒業後も
友人として関わり続けてきました。

≫内田さんが住まいを失い
路頭に迷っていたとき

自宅に迎え入れてくれたのが
浅井さんでした。

内田≫いやいや
そんなことないけどね。

≫浅井さんの助けを借り
現在はアルバイトをしながら

マンガ家を続ける内田さん。

生活保護制度に関する

正しい知識を持つことの重要性を

改めて感じています。

≫今回、内田さんに
マンガの制作を依頼しました。

生活保護の窓口で

自分と同じような
思いをしてほしくない。

(ギターの音)

≫いざというとき、役に立つ!

≫厚生労働省の担当者が
教えてくれました。

≫生活保護法で認められている
「現在地保護の原則」。

住居がない、住民票がない
という人も、今いる場所で

申請が可能なんです。

≫求められるのは
金銭管理や家事など

基本的な生活力。

すべてが完璧でなくても

アパートを借りて暮らすことが
認められています。

≫処分する際の
資産価値によっては

住み続けることができます。

東京23区内は2600万円。

生活保護の基準額が低い地域では

2000万円が
一つの目安とされています。

自動車は原則
保有が認められていませんが

通勤や通院に必要な場合
許可されるケースも。

コロナ禍の今は、一時的に
収入が下がる人も多いため

より柔軟な対応が

認められています。

≫家族に連絡がいくことは

多くの人が申請をためらう
理由になっていますが…。

≫ことし3月
扶養照会の在り方が見直され

より柔軟な運用が可能に。

親が70歳以上の場合などに加え

相手に借金を重ねていたり

10年以上、音信不通の
親族に対しては

無理に扶養照会をしなくてもよい

とされています。

正しい知識を持って
ためらわずに窓口へ。

まずは申請の意思を
はっきり伝えましょう。

中野≫チキさん
いかがでしたか?

荻上≫こういった知識を
知らない方も

多くいらっしゃると思うので

知識を持って
申請の権利というものを

しっかりと
訴えてほしいですよね。

中野≫そもそも生活保護

どうやって
申請するのかというところを

抑えていきたいんですけれども

小林さん、驚いたのが
申請用紙というのが

置いてあるんじゃなくて
面談をしてから初めて渡される。

これが通常なんですね?

小林≫普通は、私たちが市役所や

区役所に行って
戸籍謄本だとか住民票だとか

印鑑証明が必要になった場合って
申請書が外に

手に届くところにありますよね。

それが生活保護に限っては

申請書が
どこにも置いてないんです。

相談をして話を
あらかたしたあとで

相談係の方が

その申請書を出してくるかどうか

決めるという
非常に不思議な形を

とっているんですね。

また、生活保護の申請を
したいと思って

窓口に勇気を持ってきても

生活の相談に
来られたんですねって

言われてしまって
相談だけすごい長い時間

聞いてもらって
じゃあ頑張ってね

さようならと追い返されてしまう。

すごくマイルドな形の
追い返し作戦みたいなものも

あちこちで目にします。

ですから、とにかく生活保護の
申請に来たっていう

意思をはっきりと示すことが
大事です。

中野≫その申請書、前もって
簡単に準備できるようにと

小林さんたちの団体が
作ったのが

こちらのシステムなんですね。
これは、ウェブ上で申請用紙を

自分で作ることができる
というものなんです。

名前など基本情報を
自分で入力していけば

申請書が出来上がる
ということなんですよね。

さらに
これを東京23区内であれば

ボタン一つで福祉事務所に

FAX
送信することもできると。

小林≫とにかく書面で
意思を証拠として

残してしまうということをすれば

決して追い返されるとか
水際作戦といった

追い返しにあうことはありません。

中野≫ぜひ
ご活用いただきたいんですが

画面の右側にある
QRコードで

ここからアクセスして
今のウェブサイトも

ご紹介しています。
ぜひ、ご活用ください。

さて、番組には生活保護に関する
さまざまな疑問や悩みが

寄せられています。チキさん

ご紹介をお願いします。

中野≫死にたいと
追い詰められるまである中で

送ってくださって
本当にありがとうございます。

田川さん、実家に住んでいる場合

生活保護は
利用できるのかという投稿

ほかにも寄せられたんですけど

これは、どうなんでしょうか?

田川≫生活保護制度は
世帯単位の法則

というのがあるんですね。
同居している家族であれば

基本的に
同じ生計だから

全体で生活保護を
利用するかどうかが決まる。

だから
この方だけ生活保護というのは

なかなか
難しいんです。

ただし、家を出ることにしたとか

家を出たという形で
生計を分ける形になると

福祉事務所としても
支援がしやすいんです。

そういう可能性はあると思います。
中野≫世帯を分離すると。

田川≫住民票上の世帯ではなくて

生計を分ける。

家を出る覚悟で

相談に行っていただくというのが

一番だと思います。

中野≫出る意思が
あるんだというのを

伝えれば。
そして、寄せられた投稿の中には

不仲な家族に
無理に連絡されてしまった

という声もありました。

扶養照会、先ほども
厚労省の改善というのも

ふれましたけれども

これは、小林さん
どう対応すればよろしいですか?

小林≫厚労省が

3月に通知を出すまでは

生活保護の申請の際に扶養照会は

決まりなんだからというふうに
押し切られてしまう。

なかなか拒否できないような
雰囲気があったんですけども

4月から大きく変わりました。

これからは本人の意思を
尊重することだとか

本人が強硬に嫌だというふうに
言う場合は

その理由を詳しく丁寧に
聞き取りをすることとか

勝手にやっちゃいけないとか
あとは

援助の見込みがなければ
扶養照会しなくてもいいとか

とにかく扶養照会をしなくていい

項目というのを

たくさん増やしたんですね。

それでも
扶養照会をしたがってしまう

自治体というのは
いるかもしれないので

そういった扶養照会を
しなくていい項目を

全部、並べて
そこに記入さえすれば

福祉事務所にとっても
助かるようなものを

私ども作りましたので

そういったものを
最大活用してもらえればと

思います。

今のところ、私たちも
同行するケースでは

申出書っていうのを出すと

扶養照会は100%
止められていますので

皆さんにもぜひ続いてほしいです。

中野≫扶養照会の情報も

QRコードから

ぜひアクセスしてみてください。

なかなか、まだ利用しづらい
という声もある中で

取材をしていますと
生活保護に対する

抵抗感というのも
見えてきました。

チキさん、また声を
ご紹介してもらえますか。

中野≫生活保護という
イメージというのが

まだまだネガティブなものが
多いと思うんですが

小林さん、こうした声
いかがですか?

小林≫炊き出しに
並んでいる方でも

あと路上で生活する方でも
リスクの高い

女性の方であっても

生活保護だけは死んでも

受けたくないっていうふうに

固辞される方が
すごく多いんですね。

また勇気を出して

生活保護を受けるようになっても

早くやめたい
早く切りたいっていうふうに

焦ってしまって

まずは病気を治すことが
先よって話しても、とても早く

抜けたいんだというふうに
焦ってしまう方が多くて

非常に残念ですし心配になります。
中野≫本人の中にも

ネガティブのイメージ

周りの世間の見方というのが
影響してるんですかね。

田川さん、こうした
大きな壁になっている

偏見や誤解、どうやったら
簡単ではないと思いますが

解消していけると思いますか?

田川≫政治家の方が
バッシングしたことがあって

生活保護利用するのは
恥ずかしいだとか

さもしいだとか
そういうことを発言されたり

つい最近も

メンタリストという方が
ホームレスや生活保護利用者は

いらないと発言されました。

こういう意識が国民全体の中に
あるんだと思うんですね。

私たちの中にあるんだと
思うんです。

これをなんとか変えていく
そのためにも

行政がもっと頑張って

生活保護が権利なんだな
ということを

積極的に広報する必要が
思います。

中野≫そうした
誰もが困ったときに使える

生活保護なんですけども
私たちの命と

暮らしを守るということは
憲法でも保障されています。

アリ1≫もしもし。
何かお困りですか?

アリ2≫ある日
道に迷ってしまって…。

アリ?ここはどこ?

≫おめえ、何さぼってたんだよ。

≫皆、何往復したと思ってんだ。

≫役立たず。

アリ2≫違うんです…。

それで、巣に居づらくなって…。

アリ2≫どうして、そこまで?

アリ1≫困ったときはお互いさま。

いつ困るかなんて
誰にも分かりませんよ。

「すべて国民は健康で文化的な
最低限度の生活を営む

権利を有する」
というわけなのでアリます。

≫困ったとき、誰もが使える
セーフティーネット。

それが、生活保護です。

制度を利用し、新たな一歩を
踏み出した人がいます。

つくろい東京ファンドが
運営するカフェで

スタッフとして働く優さん。

優さんは2年半の間

住まいがなく、ネットカフェで
寝泊まりしていました。

生活保護を申請したのは、5年前。

年齢も若く仕事をしている自分に

権利があるのか
分からなかったといいます。

≫優さんには生活保護を利用して
初めて得たものがあります。

中野≫番組には、こんな体験談も

寄せられました。
チキさん、お願いします。

中野≫田川さん、このように

暮らしを取り戻した
利用者の方の声

どうお聞きになりますか?

田川≫よかったですね。

こうやって
生活保護を利用していただいて

自分の人生を
歩んでいけるんですよ。

命を失うことは
絶対ないと思います。

中野≫小林さん、今も生活保護
申請しようか

迷っている方
大勢いると思うんですが

どんなことばをかけたいですか?

小林≫自己責任ではない
ということを

重ねて申し上げたいと思います。
自己責任ではないんです。

私たちの命や生活より

大切なものなんて
あるわけないじゃないですか。

ですから制度を利用して
生活を健康を

取り戻す、再建するということを
してほしい。

私たちの生活保護制度なんだ
ということを

重ねて、お伝えしたいです。

中野≫生活保護、少しでも
利用しやすくなるためには

何が大事だというふうに
思いますか?

荻上≫こういったふうに

生活保護は権利なんだと
繰り返していくということが

大事ですね。

自己責任論って

呪いのようなもので繰り返し
自己責任と

言われているうちに
そんな気がしてきてしまう。

そうすると身動き取れなくなって
自分が悪いと

思い込まされて
しまっているんですね。

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