出典:EPGの番組情報
逆転人生「ニッチ市場で急成長!小柄服ブランド」[解][字]
劣等感はビジネスチャンス?身長148センチの小柄女性が、小柄女性のためのアパレルブランドを立ち上げた。ニッチ市場で大躍進の秘密に篠原ともえ、バービーもビックリ!
番組内容
田中絢子さん(27)は身長148センチ。小柄女性ならではのコンプレックスの中でも、ファッションが特に悩みの種。好みの洋服はサイズがなく、お直しするとデザインが変わってしまう。そこで田中さんは3年前、小柄女性専用ブランドを創設。ニッチすぎて成功しないと周りに猛反対されたが、地道なPRを続けるうち、同じ悩みを持つ女性たちが次々と声を上げ、いつしか熱狂的なムーブメントに。新時代の逆転ビジネスモデルとは。
出演者
【司会】山里亮太,杉浦友紀,【ゲスト】田中絢子,【出演】篠原ともえ,バービー,【解説】信州大学社会基盤研究所特任教授…原田曜平,代表取締役…津田匡保ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
バラエティ – トークバラエティ
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- 津田
- 売上
- ファンベース
- 衣袋
- 結構
解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)
私は ずっと
小さな絶望を抱えながら生きてきました。
その理由は 148cmの身長。
身長150cm以下なのは
大人の女性の8%だけ。
最大の問題が 洋服です。
一番小さいサイズを選んでも…。
ブカブカになることが ほとんどでした。
このコンプレックスを 何とかしたい。
小柄女性に特化したブランドの
立ち上げを決意したんです。
でも…。
小柄女性だけに ターゲットを絞ったら
「ビジネスにはならない」と周りは大反対。
それでも 思い切って始めてみると…。
なんと 僅か3年で
月の売上は1億円を突破したんです。
去年は 東京ガールズコレクションに参加。
その舞台裏には これまでの常識を覆す
新しいビジネスのやり方がありました。
こちら お二人とも
身長1m48cm。
右が 主人公の田中さんたちが作った服。
画面左は 既存のブランドの
小さいサイズを選んで
試着した状態をイメージしています。
でもね すごいですね 見た瞬間に
僕みたいな素人でも分かりますもん。
これは やっぱ違うなっていうのは。
(篠原)スカート 引きずっちゃってますよね。
もう 明らかに違いますよね。
もう 丈が全然違うし。
私も 153cmなので すごく
田中さんの気持ちが分かるんですね。
なので 私も
自分のサイズに合わせるように
自分で ちょっと お直ししたりですとか
やっぱり ぴったりのサイズって
なかなか ないんですよね。
何か ただただ裾が長いだけじゃなくて
ウエストラインまで こんなに フィット
しなくなっちゃうんだっていうのは
結構驚きでした。
そっか。
やっぱり既製品だと どうしても
ウエストの位置が低く見えてしまうので
実際以上に スタイルが悪く見えてしまう
っていう悩みがありますね。
あとは 例えば胸元ですね。
かがんだりした時に
パカパカしちゃって
どうしても 不安な気持ちになったりって
いうことも 実はあるんですが
そういうことがないように
鎖骨は きれいに見えるけど
しっかり ホールド感があるというか
安心感のある
Vの開き方にしていたりだとか
肩幅も どうしても 必然的に
ドロップショルダーになっちゃったりだとか…
なので 肩幅のサイジングの設計も
かなり こだわって作っています。
全然 袖の見え方 違いますもんね。
この二の腕が スッときれいに見える
カットに 向こうは ちゃんとなってる。
そっか。 ちょっと既製品のやつだと
ブカブカ感があるというか 袖のところに。
細かい悩みに
ちゃんと応えてくれるんですね。
田中さんは 起業したあと SNSの一つ
インスタグラムのライブ配信を利用して
顧客に PRしてきました。
リアルタイムで見ている人は
そのコメントを送ることができるので
相互に
コミュニケーションが取れるんですよね。
創業から3年半で
なんと 月の売上が1億円。
インスタグラムのファンの数を示す
フォロワー数は 19万人。
19! いや そこら辺の
お笑い芸人さんより いますね。
いや いるよ。
(篠原)すごいですね。
すごい数よ! そこには…
10年前 高校生だった私は
劣等感を 笑顔で ごまかしながら
暮らしていました。
例えば 電車に乗ると…
つり革に届かず
もちろん 荷物棚も使えません。
そうね。
結構 高めに設定されてるもんね。
周りからは よく 小さくて「従順そう」
「か弱そう」「女の子らしい」
などと言われました。
そうだよな。
特に 思春期の私を追い詰めたのが
ファッションです。
フワッとしたやつね。
大人っぽくしたいのに
すすめられるのは ガーリーな服ばかり。
好きなデザインを見つけて
一番小さいサイズを選んでも…。
子どもが
親の服を借りたようになりました。
じゃあ お直しすればいいかというと…。
お金もかかるし 何より肝心のデザインが
変わってしまうんです。
確かに。
カットしちゃうと変わっちゃう。
そんな私が たどりつくのは…
子ども服売り場。
とても 屈辱的な気持ちでした。
本人たちからすると 大問題。
私は みんなと違って
理想の自分にはなれない人間。
また SNS見ちゃうから
比べちゃうよね。
次第に 自分に期待することを
やめてしまったんです。
転機が訪れたのは
大学2年生の時でした。
友人に誘われて参加した
フィリピンでのボランティア活動。
貧困地域の女子高生に
おしゃれを楽しんでもらう企画でした。
参加者の一人 アンジェリカさんとの
出会いが 私を変えたのです。
8人きょうだいのアンジェリカさんは
身なりに構う余裕もなかったといいます。
私は 彼女と一緒にドレスを選んで
メイクをしました。
更に ステージで
得意のダンスも披露してもらったんです。
その後 アンジェリカさんは
奨学金をもらって 大学へ進学。
貧困地域の子どもたちをサポートする
という夢ができたそうです。
私は いつの間にか
彼女に自分の姿を重ねていました。
3年後。
私は 同じく小柄な友人と話しながら
ある決心をしました。
彼女と一緒に
小柄女性専用のアパレルブランドを
立ち上げることにしたんです。
でも 社会人の先輩に話してみると…。
急にビジネス。 急に。
皆 口をそろえて
「ビジネスにならない」と断言。
頑張って。
そう言われて
大きな不安を感じましたが…
やめようとは思わなかったんです。
私は インターンとして働いていた
IT企業の社長に相談しました。
今だねぇ。
若手経営者・投資家として 海外からも
注目を集める人だったからです。
にもかかわらず…。
すごいなぁ。
小さなビジネスを見越して 出資は少額。
それでも すぐに スタートを切り
服作りを学びました。
こっから 服作り学ぶんですもんね。
友人と一緒に
何とかデザインを考えると…。
知り合いのお母さんに
型紙をおこしてもらい
中国の工場に 縫製を頼んだんです。
知り合いのお母さん!?
商品開発だけでなく
ブランドのPRも 同時に進めました。
こんばんは~。
ちょっと 皆さん
見れてたら コメント下さ~い。
資金が少なく 広告を出す余裕もないので
インスタグラムのライブ配信を活用。
小柄な2人が始めるブランドだと
アピールしたんです。
でも…。
ターゲットが少ないからなのか
見てくれる人は なかなか増えません。
まあ でも そうだよな最初は。
更に 中国の工場から届いた商品は…。
なんとも情けない船出でした。
はあ~ 思った以上の手前からの
スタートだったんですね。
もう とりあえず行っちゃおうか~!
みたいな感じだったんですか?
服 作り方 知らないなってことに
気付くのが遅すぎて。
進んじゃってたので
もう 引き返せなくなっちゃって。
がむしゃらっていう…。
(田中)はい。
むしろ 知ってたら絶対に
大変って分かってたので
やってなかったと思います。
私自身も 自分に合う服がない
もっと自分らしさを
求めたいっていうところから
オリジナルで お洋服を
作ったりしているんですけれど
それを また…
結構 そこ
ビジネスに なんないんじゃないって
アドバイスって しがちというかね。
もしかして…
…っていう
気持ちは 最初 すごく強くって
ただ それでも 周りの小柄女性に
インタビューをしていると
みんながみんな 全員
そんな服 ほんとに欲しいって
ターゲットの人は
全員 言ってくれたので
頭のいい人たちは たくさん
アドバイスをくれたんですが
一回 ちょっと置いといて
やってみようかなというふうに
決めちゃいました。
これ 原田さんは どうですか?
田中さんの起業を
どういうふうに ご覧になりました?
人間っていうのは
今あるものしか想像できないから
大手のファストファッションとか
イメージして
8%じゃ とても駄目だなって
判断しちゃうんですけど
個人でやられる場合の市場の8%って
めちゃくちゃ でかいじゃないですか。
だから 先輩たちのアドバイスに
すごく めげなかったっていうのもね
あとから考えれば
実は 理屈が立ってるんだけど
まだ ないものって
人間 想像できないんですよ。
そこを思いで突破できたっていうところが
まず すごく すばらしいなと思いますね。
僕なんか ほんとに がさつな人間で
申し訳ないんですけど
服がないことが 絶望につながるって
あんま思えないんですよ。
サイズが ないこととかが
そんなに傷つくもんなんですか?
何か 私が下着を作り始めたきっかけも
最初 おっしゃられたように
疎外感みたいなのってあったんですよ。
下着も 結構 FとかEとかの
アンダー80が すごい鉄壁で
それ以上のサイズって
ほとんどなくて で 選択肢がないし
そこで 何かこう…
…感みたいなのが出てくると
あ~ あ~…
…みたいな感じになる人も
いるのかな なんて。
それが なんとな~く
鬱屈した気持ちになるというか
窮屈な気持ちに つながってました。
(篠原)分かります。
そういった思い
そういう壁とか絶望っていうのを
感じた人が たくさんいたわけだ。
一方で そういう声をいっぱい
吸い上げられるツールも SNSであったと。
今までだったら でも 何となく みんな
既製品 何とかして着てるよなで
済んでたのが
あら こんな不満が いっぱいあるの?
っていうのにも たどりついた。
今 ハッシュタグで
いくらでも細かいとこ飛べれますもんね。
確かに。
やっぱり 私も下着を作った時に
SNSで投稿した時
すごい困っていた人の声が
ぶわ~って
今まで以上に ぶわ~って来たんですよ。
特に下着なので 個人的にメッセージを
下さる方とかも たくさんいて
何とかしてもらえますかというふうな声が
たくさん あったんですけど
やっぱり みんな…
…に なってってんだなっていうのは
すごい感じたので
すごい なんかこう
共感したところがありました。
(田中)ありがとうございます。
バービー 共感しすぎて
途中から田中さんのこと拝んでたよ。
(笑い)
確かに。
何かの神のように こうやって。
光が こう。
光がさしたんですね バービーにも。
でもさ 悩みが全部
アイデアに転化してくんですね。
他の会社でも この 悩みに応えるビジネス
というのは始まっているんですね。
こちら まずご覧下さい。
薄毛を隠すのではなく
かっこよく見せるための
ウェブマガジンなんです。 はい。
こうして 服や化粧品の販売に
つなげています。
モデルさんが 皆さん
薄毛でいらっしゃる。
でも これも いわゆる ニッチじゃんと
言われるものを 堂々とすることで
共感を呼ぶということですよね。
なるほど なるほど。
で 更に こちらなんですが このスプーン。
ちょっと この一般的なスプーンと
比べてみると 小さいの分かりますか?
はい。
平たく 幅が狭いため
唇に力が入らなくても楽に食事ができる。
がんを患った当事者が作った
スプーンなんですけれど
子ども用としても 人気だそうなんです。
そうか あんま開けなくても食べれるから。
そうなんです。
相手のことを考えると
自然に出てくるアイデアに
どれだけ 情熱をささげるかっていう。
はい。
ちょっとした悩みって片づけて
終わってると
このビジネスチャンスには
たどりつかなかったわけだ。
そうなんです。
う~ん。
さあ 田中さんのブランドは このあと
一気に急成長することになります。
私は ブランドの認知度を上げようと
毎日 インスタのライブ配信を続けました。
毎日っていうのが すごい!
シワシワの服に
アイロンがけする姿など
不格好な裏側も公開。
あれは だから
サンプルが駄目だったやつ?
大変だった
サンプルです。
更に 話題に困った時の常とう手段が…。
鉄板ネタなんですね。
ああ~。
小柄ならではの苦労話をネタにした
「小柄あるある」。
単なる雑談のはずなのに…。
不思議と リアクションがよかったんです。
あるあるって偉大だな やっぱ。
身長149cmの衣袋さんも
あるある話を聞いて
何度も うなずいたといいます。
へ~。
少しでも 大人っぽく見られようと
落ち着いた色の服ばかり選んでいた
衣袋さん。
私たちが生み出す商品を
楽しみにしてくれました。
その後 インスタのフォロワーは
じわじわ増え
開始3か月で 1500人を突破。
あっ すご~い!
1500人。
じゃ~ん!
納得のいく仕上がりの商品も そろい
本格的に ネット販売を始めました。
事前のPRもあって 売れ行きはボチボチ。
でも インスタのフォロワー数からすると
物足りない数でした。
その大きな理由が…。
小柄な女性は ネットで服を買っても
合わずに返品するケースが多いんです。
あ~ そうなんだ。
根強い不安を払しょくするには
どうすればいいのか?
通販に対して 結構ネガティブな。
私は 思い切って費用をかけ
会場を借りて 試着会を行いました。
こんにちは。 いらっしゃいませ。
こんにちは~。
あ かしこまりました。
1人 なかなか
試着室から出てこない人がいました。
へえ~!
試着会の評判は 口コミで広がり
販売開始の半年後には
売上が 月1000万円に到達。
(篠原)おお~!
(バービー)ええ~!
インスタのフォロワー数は
2万人を超えたんです。 うわ~ すごい。
そして 私は
後に このビジネスを大きく発展させる
あるアイデアを思いつきました。
いいんですか? やった!
いいですね~。
ああ コミュニティーが。
きっかけは お客さん同士が
連絡先を交換し つながり始めたこと。
このつながりを大事にしたい。
私は 試しに
お茶会を開いてみることにしました。
え~ お茶会?
服の販売は一切なしで ひたすら
おしゃべりするという企画です。
ブランド立ち上げの頃から
インスタを見ていた衣袋さんも
お茶会に参加した一人です。
身長のせいで ずっと自信が持てなかった
という衣袋さん。
同じ境遇の人に 気持ちを吐き出すことで
何かが変わったといいます。
衣袋さんをはじめ
お茶会に来てくれた人たちは
ますます
ブランドのファンになってくれました。
そして 周りの知り合いに
評判を どんどん広げてくれたのです。
彼女たちの中には
スタッフとして手伝いたいと
申し出てくれた人もいました。
(取材者)こんにちは。
こんにちは。
(取材者)お願いします。
よろしくお願いいたします。
山沢さんは 身長143cm。
もともと
アパレルの仕事を希望していましたが
格好がつかないのではないかと
諦めていました。
今は ライブ配信を担当する
ライバーとして
自ら モデルもこなしています。
ちょっと あえてね このフルレングスで
ダボッと着たい方にもいいかなと思って
今回は着てきました。 はい。
同じ思いの仲間が増え
私たちのブランドは
どんどん成長していきました。
販売開始から1年半で
月の売上が 5000万円を突破。
インスタのフォロワーは
8万人に達したのです。
…とも言えると
思っていて。
そして 販売開始から3年。
私たちのブランドは
東京ガールズコレクションに
参加しました。
小柄な女性モデルたちが かっ歩する姿は
大きな話題を呼んだんです。
なるほど。
何か 自分のやってる仕事にも
大きなヒントがあった感じがするな
ここに。
「みんなのものは 誰のものでもない」と。
は~ なるほどな。
(バービー)何か感じ取ってたんですか?
そのフレーズに。 響いてたんですか?
俺?
(バービー)はい。 何か 刺さったのよ。
(笑い)
俺みたいなもんが
今 刺さっちゃってんのよ。
何か その 何て言うんだろう
向き合う相手 ちゃんと見て
で その人たちの こう 欲しいものとかを
こう 感じたりとかする。
そして 自分の仕事に
持って帰ってくるってことって
結構 俺たち 何かこう
舞台とか 番組作る人間にも
めちゃくちゃ
大事なことじゃないかなって。
ああ~。
あの 試着室から出てこなかった方が
泣いて
その場で こう 自分の ぴったりな服を
かみしめていたっていうのは
本当に すばらしいアイデアをプレゼント
できたんだなって思いましたね。
何か 一緒に感動してしまいました。
やっぱり お客様の声を聞いていても
ずっと 自分の身長が嫌だったけど
このブランドに出会えてから
初めて 自分の身長が好きだって
思えましたっていうふうに
言ってくれる方も
すごく たくさんいらっしゃって
あ 何か 人の 一つのコンプレックスを
解消する助けになれたのかなって
思えると すごいうれしいですね。
そうだよな。
あの やっぱり 自分の声が取り入れられて
それが商品になったりとか
もちろん 着て それで少し
自己肯定感を持つも そうですけど
今の時代に すごく大切なのは
スモールサクセスと言われてて。
そんな大きな成功というのは
今の人たち そんなに求めてなくて
それよりか 自信は なくなってるんで
ちっちゃな成功を コツコツしてく。
自分の意見が通ったとか
受け入れてくれるブランドがあるんだ。
そういう 小さなところだけで
結構 ファンはつきやすい構造になってる。
なるほど なるほど なるほど。
実は 田中さんは無意識のうちに
昨今 ビジネス界で大注目の考え方を
実践していたんです。
それが 「ファンベース」という考え方です。
これまで 多くの企業は
この 興味のない人を
新たな顧客にしようと動いていました。
しかし
この ファンベースという考え方では
既に顧客になっている人たちに向き合う
ということが大事なんです。
で その 顧客になっている人たちに
特別な情報を発信したり
意見交換したりして
より 熱烈なファンになってもらいます。
うん。
はい。
そうすると 何が起きるかというと
そのファンたちが
評判を周りに広めてくれて
新たなファンが増えていく。
へ~。
ここからは そのファンベースに詳しい
津田さんにも加わって頂きます。
津田さん よろしくお願いいたします。
(津田)よろしくお願いします。
何で ファンが大切か
というところなんですけども
あの ファンがですね コアなファンが
売上の大半を支えてくれてるっていう
データがあります。
大体の企業は こういう法則が
当てはまってることが多いんですが
顧客のですね 2割ぐらいの顧客が
全体の8割ぐらいの売上を
支えてくれているというのは
これ ニッパチの法則とも
一般的に言われるんですけども
やっぱり 日本 これから
人口が減っていってしまいますので
新しいお客さんを増やすのは
すごい大変なんですよね。
なので 今 目の前にいらっしゃる
このファンに
もっともっと好きになってもらって
もう1品でも 多く買ってもらうとか
で 周りの人に評判を広げてもらって
新しいお客さんを連れてきてもらうことが
できるというのが メリットになります。
これ 広告やCMなどと比べても
ファンの口コミ効果っていうのは
大きいんですかね。
これだけ 情報爆発して
情報が多い世の中なので
なかなか 企業から顧客には
情報が届けにくいんですよ。
でも ファンは
自分たちから 情報を取りに来てくれて
その受け取った情報を
それが好かれるような人に 友達とかに
また伝えてくれるので
それが どんどんどんどん伝播していく。
これが 数珠つなぎ的に
つながっていくので
濃く深く 情報が広がっていくと。
でも 私も 10代の時に
シノラーファッションというのを
自分で ほんと
ただただ楽しんでいたら
ファンの方が まねしてくれて。
そのファンの方が どんどん
派生的に どんどん広がって
おやじシノラーが出たり
子どもシノラーが出たり
どんどん育っていくんですよ。
で 私から どんどん離れて
オリジナルを作っていくって現象を
私も体感した時に こう 意図的に
やってなかったのが よかったのかなって。
確かに。 やっぱり 自然体で
そのままの姿を見せるのが
一番 共感されると思いますね。
なるほど。
ファンの気持ちを上げていくうえで
必要な その施策として
例えば 今治にある
タオルメーカーさんなんかはですね
今治まで 自費で
ファンに来てもらって
飛行機代とかも
自費で来てもらって
自分たちの工場見学とか あと
地元のツアーを一緒に回っていって
例えば 社長さんが好きな洋食屋の
ナポリタンをみんなで食べるとかですね。
(笑い)
(津田)やったりしてるんですよね。
これって やっぱりもう 一日中
ファンと一緒に過ごすというのは
昔から考えると なかなか なかったことで
昔は やっぱり「お客様」ですよね。
お客さんの方が上にあって
ちょっと怖い存在なわけですよ
お客さん 企業にとっては。
でも そうではなくて 対等に
一緒に いろいろ話し合いながら
新しいものを作っていくとか
一緒に時間を過ごしていって
絆を深めていくっていうことが
最近 増え始めている。
これ バービー どう?
こういう企業のスタンス。
ちょっと やれそうですね。
(笑い)
やれそう。
そのスタンス。
いや 何か たまにインスタとかでも
ライブで
よく そういう 企業のトップの方とかの
やつを見るんですけど
みんな やっぱ感情をむき出しにされて
ファンを獲得しているなっていう感じが
すごいあるんですよね。
それで 毎日 しかも
やられるじゃないですか。 (田中)はい。
毎日 やってると
ほんとに家族みたいな感覚に
何か ルーティーンの一個に入ってくると
なってくるから
そこで グッと距離が縮まった人は
離れないんだろうなって思いながら。
私たちも インスタライブ 毎日配信を
800日ぐらい続けていて。
(バービー)うわ~!
一回 どれぐらいの時間やるんですか?
配信は。
一回 60分です。
う~わっ! 60分 毎日か。 大変。
お客さんと ライブ配信 つないでみて
お客さんに しゃべってもらったり
もう 何でもありで。
例えば ふだんは主婦の方だったり
ふだんはOLの方が
代わり代わり 順番で
インスタライブに出演してくれるので
お客さんからすると あ 今日は○○さんが
出てるから 今日は絶対に見ようとか。
お互い 顔見知りになっていく
感覚なんですかね。
やっぱり 昔って
例えば テレビのスターとかって
石原裕次郎さんでも
松田聖子さんでもいいけど
テレビに出てる 最高の姿しか
見れなかったじゃないですか。
今は SNSが出てきて
その 痩せる ダイエットまでの過程を
芸能人の方が見せたりとか
そのプロセスというのに すごく
多分 人々が見慣れてると思うんですよ。
だから当然 好きなものの そのプロセス
それは アイドルでも服でも一緒ですよね。
そこが 一つのコンテンツに今なってきて
それを見たいって欲求が
強くなってるってことだと
思うんですよね。
ああ~。
さあ そのファッションショーにも出場し
大きな注目を集めた田中さんたちですが
その後 更に…
今年 私たちは
ファンの声を もっと取り入れたいと
新たな試みを始めました。
(2人)イェーイ!
お客さんと 細かく やり取りしながら
商品を作ってみることにしたのです。
なるほどな~。
企画から完成まで
全てに参加してもらうのは初めて。
まずは
服のコンセプト決めです。
そうだよね。
分かる 分かる。
…という質問に
対しては もう…
目指すのは
「カジュアルだけど
きれいに見える
ワンピース」に決まりました。
デザインの大枠が
決まったところで
更に ご意見を募集。
楽しいだろうなぁ。
…っていうところをね
聞いていこうと思います。
あ~ ブルーが ちょっと多いのかな
今年は。
そうですね。
でも 何か
分かる気がする。
爽やかな色
着たいよね~。
このシーズンね。
そして 企画開始から3か月。
サンプルが完成すると
細かなリクエストを受け付けました。
これは楽しいな
やってたら。
みんな
丈の微妙な違いに
すごい こだわりが
あることが判明。
その結果 完成した商品が…。
こちら!
かわいい~! できたよ~。
できた~。
ああ~!
(笑い声)
え~ すご~い!
うわ~。
結局 意見が多かった2種類の丈を用意。
え~。
これまで以上に 「みんなの理想が
詰まった服」が出来たような気がします。
すごいシステムだな。
この春 東京・表参道に
試着ができる店舗を
期間限定で オープンしました。
小柄な女性たちが
気軽に集える場所になっています。
すごい ぴったり。
自分らしい服に出会えた お客さんの姿が
何よりのパワーの源です。
ありがとうございます。
え~ ありがとうございます。
そして この日は うれしい再会が。
やばい めっちゃ着てきてくれてる。
ありがとうございます。 そうなんですよ。
ブランド立ち上げから
ずっと支えてくれた衣袋さん。
直接会えたのは 2年ぶりです。
すごい。
(拍手)
いや すばらしい ほんと。
めちゃくちゃ幸せにしてるし
あの 一緒に作ってるのも
楽しかったろうなと思って
見てましたけれども。
本当に こう…
田中さんの人生も進んでいるけれど
お客様の人生も
一緒に こう 歩んでいるというのが
すごくいい距離感だなって思いましたね。
数年ぶりに会ったクラスメートみたいな
距離感かなって感じるんですが。
やっぱり 数年間 会わないうちに
お互い 人生が進んでたりするけど
久々に会ったら
「久しぶり。 どうしてたの?」って
何か すごい昔の瞬間に
ふっと戻る感じというか
そういう瞬間を いっぱい
作っていきたいなって思ってますね。
いや~ 何か 作ってるところとか
学祭 思い出しましたもん 何か。 あ~。
みんなで こう キラキラした青春を
味わってる みたいな感じで。
でも 結果的に あのツーレングス
用意したじゃないですか。 (田中)はい。
あの決断をするのって
結構 経営者としては
難しい判断なんじゃないかなって
勝手に思っちゃうんですけど。
やっぱり 丈を増やすって
運営的には ちょっと正直大変で
やっぱり 型ごとに
売れ行きの差が出ちゃったりして
在庫管理が結構大変なので なるべく
増やしたくはない手段なんですが
ただ やっぱり
その お客さんの満足度だったり
声を とにかく形にしきりたい
っていうところを思うと
あんなに 「丈 2つ作って下さい」って
言われたら
もう やっちゃうっていう感じでした。
へ~。
これ 実は
withC型のマーケティングっていう。
withCのCは カスタマー。
消費者と一緒に ものを作ってったり
広告してったりという。
ところが 日本の企業って 意外と
その 消費者の気持ちをくみ取って
もの作るのが
すごく苦手なんですよ 歴史的に。
はいはい。
何でかというと すごい職人の国だから
技術とか機能を先に作っちゃう。
それで どこに市場があるんだろう
どんな人がいるんだろう。
後付けで 消費者分析をするケースが
すごく 日本の企業って
今でも多いんですよ。
今の田中さんの例というのは
実は すごく大きなビジネスヒントになる
可能性があってね
いろんな会社が
多分ね 参考にできると思う。
へ~。
常に お客さんの声は聞き続けるし
必ずしも 全員が 100%
満足いくものじゃなかったとしても
聞き続けて 一番いいって思う
答えを出し続けて
で 進んでいくっていうところを
大切にしたいなと思ってるので
やっぱり…
何か 芸能界にも このファンベース
生かせそうな感じ しますよね。
生かせそうだし もう生かして
うまいこと やってる人
いると思うんだよな。 (笑い)
(原田)え だって オンラインサロンと
同じじゃないですか。
そうですよね。 ホリエモン 西野さん。
そう。
似てますよ。
ずっと頭ん中に 今 いたんですよ。
(笑い)
これ オンラインサロンに
結び付けた方がいいんですかね。 (笑い)
別に それは オンラインサロンで
儲けたろうとかじゃないのよ。
その 同じ気持ちを持ったりとか
何か この方たちが求めてるもんを
作り上げたいっていう
気持ちのもとにやるのはいいけど。
オンラインサロンって儲かるらしいな
デヘヘは 駄目よ。
多分 それは駄目なの。
すぐ そっち行っちゃう。
それじゃないんですよね。
(津田)はい。
やっぱり 企業側が儲けたいとか
売上を上げたいっていうのが
見え隠れしちゃうと
生活者は引いてしまいますので。
あのファンベースで
一番の敵ですよね 多分ね。 (津田)はい。
(バービー)くそ~。
(津田)一番 出してはいけないところです。
ファンベースじゃないもん だってそれ。
金ベースになってる。
確かに。
さあ 田中さん
今後は 何を目標にやっていきますか。
やっぱり
市場として 大きそうに見えなくっても
明確に 「欲しい」って思うプロダクトが
これから きっと
増えてくるんだろうなと思いますし
そういうプロダクトが
増えてほしいなって思うので
そのためにも まずは自分たちで
企業として ちゃんと結果残して
成長していかなきゃなというふうに
思います。
かわいい。
つえ 確かに。
地上からの… とのさ 地上って言うの?
…との距離がさ 小柄さん やっぱさ。
新しいな。
(男子生徒)
お疲れ。 通るよ。 ごめん ごめん。
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