NHKスペシャル「景気回復vsインフレ~どうなる私たちの暮らし~」[字]…の番組内容解析まとめ

出典:EPGの番組情報

NHKスペシャル「景気回復vsインフレ~どうなる私たちの暮らし~」[字]

食品もガソリンも株価も値上がり・暮らしにどう影響?一体なぜ?▽景気に影を落とす「世界インフレ」最前線での「争奪戦」▽コロナ禍に巨額の利益を稼ぐヘッジファンド

番組内容
全国丼グランプリ金賞受賞の看板メニュー「豚丼」をめぐる店主の悩み「原材料費の高騰分を価格に転嫁したい。でもお客さんが逃げてしまうのでは…」▽賃金が上がらない…「良いインフレ」にならない日本・なぜ?▽需要は急回復しているのに部品が入ってこない…作りたくても作れないメーカーの悲鳴「何もかもない…」▽コロナ禍で業績回復を期すJAL・違う業界に出向していた客室乗務員が元の業務に「精いっぱいやっていきたい」
出演者
【語り】上戸彩,斉藤慎二

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
ニュース/報道 – 報道特番

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  19. 物価
  20. インフレ

解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

NHK
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今 さまざまなものが値上がりし

私たちの暮らしが脅かされています。

ガソリン代や電気代なども
値上がり。

年間4万6, 000円の負担増になるとも
試算されています。

じわじわと広がる物価上昇が

景気回復の妨げになろうと
しているのです。

緊急事態宣言が明け
客が戻り始めた飲食業では

原材料高が直撃し
再び苦境に陥っています。

え~。

今 世界各国で インフレーションの圧力が
強まっています。

原材料調達の現場では
各国との奪い合いが激しくなり

高値で取り引きするしかありません。

物作りの現場でも 業績回復を阻む
想定外の事態が起きています。

海外から仕入れるはずの部品が
ことごとく入ってこないのです。

さまざまな要因が複雑に絡み合って
起きている経済の異変。

景気の行方 そして 私たちの暮らしは
どうなっていくのか。

解き明かしていきます。

いらっしゃいませ~。

「手ごろな価格で おなかいっぱい」を
売りにしてきた飲食店。

一時は 一日の売り上げが
3割に減りましたが

緊急事態宣言も明け
およそ7割まで回復しています。

飲食店を2店舗経営する
西嶋芳生さんです。

業績回復が見えてきたやさきに
思いも寄らぬ原材料の高騰が起きました。

1, 000円を切る手ごろさと
ボリュームを売りにした

一番人気の豚バラ丼のセット。

豚肉の価格が この1年で
1.2倍に上昇しています。

よろしくお願いします。 どうぞ。
ありがとうございます。

少しでも安く調達できないか。

新しい卸業者を探してきました。

しかし 色よい返事は もらえません。

そうですね。

最近 売り上げが伸びてきたこともあり

今のところ 700万円の黒字。

しかし 豚肉などの値上がりで

年間200万円
コストが増える見込みです。

黒字が維持できるのか

不安を募らせています。

私たちの家計にも響く 豚肉価格の高騰。

その原因をたどっていくと…。

行き着いたのが
一足早く景気を回復させた中国です。

GDPの伸び率は
日本が 度々 マイナスとなる中

中国はプラスを維持し
経済を成長させています。

消費が盛り上がる中
需要が拡大しているのが豚肉です。

中国は 世界で取り引きされる豚肉の
およそ半分 528万トンを輸入。

世界の豚肉価格を押し上げています。

豚肉の消費が増えていることで

別のものも
値上がりしています。

餌となるトウモロコシです。

世界最大のトウモロコシの産地
アメリカへ向かってみると…。

中国が買い付けを増やし
熾烈な奪い合いとなっていました。

トウモロコシの調達を手がける
日本の商社。

トウモロコシは 家庭で使う油や
ビールの原料にも使われています。

世界中で需要が急拡大する中
コロナ前の1.6倍に値上がりしています。

トウモロコシの値上がりの原因は
ほかにもあります。

輸送費です。

海外から運んでくるための船も
熾烈な奪い合いとなっていました。

ここでも 日本の相手は中国。

圧倒的な量の船を押さえようと
動いています。

この1年で 輸送費は
2.5倍にまで上昇しました。

そうですね。

この日 商社の担当者は
取引先の飼料メーカーに

卸値は更に上がりそうだと伝えました。

そうですね はい。

えっと…

世界で次々と起こる値上げの連鎖。

そのあおりを受け 苦しんでいる
飲食店経営の西嶋さんです。

う~ん…。

また値上げの連絡が入りました。

この日は 食用油の価格の通知。

9月に
3度目の値上げがあったばかりです。

今で…

食用油やマヨネーズも
値上がりしています。

大豆など 原料となる穀物の価格が
上がっているからです。

そこには
食の需要とは別の思惑がありました。

大量の投資マネーが
価格を押し上げているのです。

アメリカ・ニューヨークの
ヘッジファンドのマネージャー。

このファンドでは
総額13兆円の資金を運用。

株などに加えて 穀物価格に連動する
金融商品にも投資しています。

アメリカでは
穀物や原油の先物価格を反映した

さまざまな金融商品が売買されています。

例えば この商品。

コロナを受けて
価格が急落しました。

ところが その直後
急激に買いが入ります。

投資マネーが流入し続け

その量は3倍以上になりました。

それに伴って 価格も2倍以上と

大きく値上がりしたのです。

こうしたことが
さまざまな金融商品で起きました。

穀物価格を押し上げる大量のマネー。

多くの投資家が殺到した背景には

コロナ対策で行われた
空前の規模の金融緩和がありました。

アメリカの中央銀行にあたるFRBは

リーマンショックの時の2.5倍にも上るマネーを供給。

あふれるマネーが 株や債権以外の
市場にも流れ込むことになったのです。

世界中の需要拡大。

そして 投資マネーの思惑。

その影響がのしかかっている
飲食店経営の西嶋さん。

赤字を防ぐためには
メニューの価格を上げたいところですが

踏み切れずにいました。

デフレが続いた日本で

ランチが1, 000円を超えないように

我慢してきました。

現在は 951円。 値上げしたら

客が離れていくと心配しています。

お待たせしました バラ丼 並ですね。

価格を上げられない分

西嶋さんは 自分の給料を減らして
やりくりしてきました。

ただいま。

かつては10店舗まで拡大し
給料は 130万円ありましたが…。

31万5, 362円ですね。

値上げに踏み切るべきか否か。

西嶋さんは 重い決断を迫られていました。

う~ん。

飲食業にとどまらず

日本全体が 原材料価格の高騰に
苦しんでいます。

企業同士が取り引きする
物の価格は

40年ぶりの
記録的な上昇率となりました。

一方で 消費者が買う
物やサービスの価格は
上昇はしていますが

大きな開きがあります。

企業が 値上がり分を
消費者に転嫁できず

自らが負担していることを
表しています。

景気をよくするには
原材料が上がった分

値上げをして利益を出し

賃金も上げる好循環を
作ることが必要です。

しかし 日本人の賃金は

欧米諸国が上がっているにもかかわらず

この30年 ほとんど上がっていません。

賃金が上がらなければ

私たちは なかなか
景気がいいと感じることはできません。

今 景気の行方を左右する
もう一つの異変が起きています。

世界的なモノ不足です。

好調な海外経済を追い風に

利益がコロナ前の水準に戻っていた
工作機械メーカー。

今月上旬 工場に並んでいたのは

部品が足りず 未完成のままとなっていた
20点の製品でした。

工作機械とは 自動車や電機メーカーの
生産ラインを作り上げるのに必要な

業務用の機械です。

景気がいいと
この機械が多く発注されるため

景気のバロメーターともいわれています。

端子台というものですね。

電源 圧着端子 樹脂を使った
リレーソケットというものが。

ブレーカー ラインフィルター。

なぜ いくつもの部品が
手に入りづらくなっているのか?

どうも どうも。

部品をおさめている会社が
深刻な実態を明かしてくれました。

全く めどが立たないのが
いくつもあるんだよ。

何もかも ないんだよ。 全然駄目だよ。

どこへ聞いてもない。
やりようがないんだよ。

商売になんないっちゅうわけだ。

見せてくれたのは
取引先が示した納期のリストです。

部品の中には 1年先まで
手に入らないものもありました。

その理由は 今も収束の見えない
パンデミックの影響など

さまざまな要因が
組み合わさっているといいます。

中でも困っているのが
世界的な半導体不足です。

部品が届かず 出荷できなければ

せっかくの業績を伸ばせるチャンスを
逃してしまいます。

今 工作機械メーカーでは

世界中のサイトを検索して
足りない部品を補おうとしています。

アメリカのサイトで
なんとか探し出した部品が届きました。

果たして信頼できる部品か
納得できるまで何度も試します。

♬~

これまでどおりの品質を保てなければ
出荷できません。

うん 大丈夫かな。

綱渡りの状況が続いています。

大丈夫だね。 OK。

人や モノの流れを止めたコロナショック。

そこから ようやく動き出した今。

企業の業績に加え 景気の鍵を握るのが

GDPのおよそ半分を占める
個人消費です。

消費者の買い物への意欲は

最初の緊急事態宣言が出た時 急落。

最近になって ようやく
コロナ前の水準まで戻ってきました。

しかし 専門家は

急激に値上がりしてきた
原油価格の影響が気がかりだと言います。

個人消費が回復し 景気が上向くことに
期待をかけているのが 航空業界です。

一時は 乗客数が1割以下に減った
この航空会社では

ようやく
赤字脱却の兆しが見えてきました。

国内線では 徐々に乗客が戻り始め

来年3月には
およそ9割まで回復を見込んでいます。

今 力を入れているのが
行動制限の解除で

回復が期待できる
観光客の掘り起こしです。

旅行会社の人を招待し

飛行機を利用する新たなツアーを
売り込んでほしいと PRしています。

はい。

少しずつ光の見えてきた航空業界。

ところが ここに来て

環境問題が
経営に重くのしかかっています。

ヨーロッパでは
二酸化炭素を大幅に削減する

代替燃料を義務づけようという
動きがあり

達成しないと
運航できないリスクがあります。

そのため 2030年までに

燃料の10%を代替燃料に切り替える目標を
打ち出しました。

しかし そのコストは
従来のジェット燃料の数倍かかります。

更に
燃費のいい新型機への投資も必要です。

その額 1機 数百億円。

再来年までに13機を導入する予定で
大きな負担になります。

環境問題への対応に伴うコスト。

今 脱炭素に関連する動きで
物価が上がる

グリーンフレーションが起きています。

燃料だけでなく 太陽光発電に使う銅や

アルミニウムなどの素材も
値上がりしています。

企業は 環境対策に伴う
さまざまなコストアップに

対応しなければならないのです。

日本の景気を左右する物価の上昇。

しかし 世界では 日本とは
比べ物にならないほど上昇しています。

中でも激しいのが
アメリカです。

消費者物価の上昇率が
先月 6.2%を記録。

31年ぶりの
高い水準になっています。

これほど上がると何が起きるのか。

アメリカでは 今 社会のひずみが
生まれてきています。

いびつな状況を招いている背景の一つが
住宅価格の急激な値上がりです。

今年 42年ぶりという
異常な上昇率を記録しました。

住宅バブルとも呼ばれる中

個人の間では 投資で稼ごうという動きが
広まっています。

この男性は
2つ目の投資物件を探しています。

穀物などの金融商品に投資していた
ニューヨークのヘッジファンド。

住宅ローンを組んで投資する人が
増えていることに注目し

それに関連する金融商品への投資を加速。

FRBによる大量の緩和マネーが
市場を押し上げ

大きな利益を上げてきました。

投資で利益を上げる人がいる一方で

住まいを失いかねない人が
出始めています。

賃貸で暮らす 子供4人の6人家族。

月の収入は 4, 000ドル。

アメリカの平均的な収入から
少し低い程度です。

物価が急激に上がる中

家賃もコロナ前から
1万円以上 上がったため

この家を出ていくことも
考え始めています。

アメリカの元財務長官
ローレンス・サマーズ氏。

注目しているのは
アメリカの物価と賃金の動向です。

これまでとは違って
物価の急激な上昇に

賃金が追いつかないおそれが
出てきています。

このままでは 暮らしが厳しくなり

日本のように 経済が停滞する
可能性があると指摘します。

コロナ禍の景気を支え

世界にインフレを起こす一因となってきた
大量の緩和マネー。

その風向きが
今 変わろうとしています。

FRBは 危機対応からの転換を決め

マネーの供給を徐々に減らすと
発表したのです。

金融政策が大きく舵を切ることは

私たちの暮らしに
どのような影響を与えるのか。

年金や退職金の運用を手がける
資産運用会社。

緩和マネーによる株高の恩恵によって

半年で資産を1兆3, 000億円増やしました。

コロナショックからの回復を後押ししてきた
マネーの流れが変わることで

予測が難しい新たなステージを
迎えているといいます。

担当者の間でも 景気の行方に対する
見方が分かれています。

景気は回復できるのか。

インフレが 今後どうなるのか。

先行きが見通しにくい状況が
続いています。

それでも それぞれの現場では

苦境を乗り越える動きが
始まっていました。

部品が調達できず
苦しんでいた工作機械メーカー。

先週 主力製品を展示会に出品しました。

パンデミック後 初めて行われた展示会。

お値段は高くなりますけど
ディスカウントしますから。

新たな設備投資を検討している企業が
次々と訪ねてきます。

そうです。

ここに来て 部品不足が解消し
生産を持ち直す動きも出てきています。

コロナショックで
フライトが ほとんどなくなり

航空会社から
ほかの企業へ出向していた人たちも

再出発の時を迎えています。

去年から11か月間
通信会社へ出向していた

客室乗務員の渡辺瑶子さんです。

渡辺さんは出向を終え
現場に復帰することができました。

およそ1年ぶりの本来業務です。

皆様の安全のため 座席では
常にシートベルトをお締めください。

食材の高騰に苦しんできた
飲食店経営の西嶋芳生さんです。

(かしわ手)

毎日 神社に足を運び
業績の回復を祈ってきました。

お疲れさまです。
お疲れさまです。

ついに 大きな決断を下しました。

創業以来
20年以上にわたって死守してきた

1, 000円の壁を超える値上げです。

いらっしゃいませ~。

そして迎えた値上げの当日。

すいません お待たせいたしました。

12時を過ぎると
店内は徐々に混み合い始めました。

ありがとうございます。

はい ありがとうございます。

値上げをしても
売り上げは落ちませんでした。

長年 賃金が上がらず
停滞が続いてきた日本。

世界的なインフレが激しさを増す今

このままでは
暮らしが厳しくなるばかりです。

サマーズ元財務長官は
日本が 長年 抱えてきた課題を

今こそ解決すべきだと指摘します。

長く経済の停滞が続いてきた日本に

突如 押し寄せてきた
世界的なインフレの波。

日本は逆境を乗り越え
景気を回復させることができるのか。

それは 賃金という
長年の課題を解決しなければ

実現できないことが見えてきました。

停滞が続くのか それとも

豊かさを感じられる社会を
再び作れるのか。

将来を決める大事な瞬間を迎えています。

Source: https://dnptxt.com/feed/

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