出典:EPGの番組情報
NHK地域局発 ナビゲーション「新たな学びを切り開け!ポストコロナの大学生」[字]
コロナ禍で激変した大学生たちのキャンパスライフ。これまでのやり方にとらわれない、新たな学びに挑戦する学生が出現している。ポストコロナの学生生活に迫る。
番組内容
コロナ禍でキャンパスへ行けず、オンラインでの授業や交流を強いられた大学生たち。苦しい時間ではあったが、一方で、キャンパスから遠く離れた地域やオンライン上の仮想キャンパスなど、これまで考えられなかった場所で新たな学びに挑戦する人たちも現れ始めた。時間と空間の制約を振り払い社会との繋がりを志向する学生たちと、それに寄り添うため変化する大学。動き出したポストコロナ時代の新たな学生生活に迫る。
出演者
【出演】今永典秀,【キャスター】山田大樹ジャンル :
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解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)
ぜひご覧ください。
コロナ禍で大きく変わった
大学生たちの
キャンパスライフ。
これまでのやり方に とらわれない
新たな学びを切り開く学生が
出現しています。
人や社会との
つながりを求めて
キャンパスの外に
飛び出しているんです。
(宮原)期待が
あったわけじゃないですか
大学生活 こうやってやりたい みたいな。
今回は
ポストコロナの学生生活に迫ります。
ここは 愛知県名古屋市にあります
名城大学ナゴヤドーム前キャンパスです。
いいですね こういった大きな教室。
私も 大学で授業を受けたのを
思い出しました。
こういった教室 大体 後ろから
埋まってくんですよね。
ですから 前の方に座るのが
非常に勇気が必要だった
そんな記憶も よみがえりました。
しかし 去年の春
新型コロナウイルスの影響で
全国の大学のキャンパスが 一時閉鎖。
こういった教室で 授業を受けることが
できなくなってしまいました。
そこで普及したのが オンライン授業です。
実は今 急速なオンライン化に伴って
従来のキャンパスライフに
とらわれない
新たな学生生活を送る学生も
出てきているんです。
三重県南部 尾鷲市。
≪パクッ。
おいしい。
採れたよ。
♬~
今年 オープンした観光農園です。
色とりどり 25種類のブルーベリーが
栽培されています。
観光客を案内するのは
日向風花さん 19歳。
横浜出身で 神奈川県にある
慶應大学の2年生です。
(日向)お待たせしました~。
ありがとうございます。
もう1年以上
キャンパスに通っていませんが
休学しているわけではありません。
「皆さん こんにちは。
『まちづくり論』の
第1回イントロダクションを行います」。
実は 日向さん
授業を全て オンラインで受講。
尾鷲にいながら
単位を取得しているんです。
大学では まちづくりや
地域の政策といった
地方創生について学んでいます。
日向さんは…
部屋に引きこもって
オンライン授業を受けるだけの日々。
一度も キャンパスに足を運ぶことなく
前期が終わってしまいました。
(日向)自分の 本当に…
大学での学びって なんだろう?
日向さんは もっと実践的な学びを求め
長期のインターンを受け入れてくれる
先を探しました。
そして見つけたのが
尾鷲にある この会社です。
(日向)おはようございます。
おはようございます。
入浴施設や飲食店を経営する
まちづくり会社。
日向さんは ここで
インターンとして働きながら…
お風呂の掃除や…。
飲食店の手伝い。
♬~
(日向)全部 何でもいいんですか?
うん 何でも。
近くの観光農園で
案内や収穫を手伝うことも。
その全てが 初めての経験です。
(日向)だめなんですよ…
(笑い声)
日向さんを受け入れた
まちづくり会社の
伊東将志さんです。
これまで 多くの学生インターンを
受け入れてきましたが
日向さんは 初めてのケースだと言います。
(日向)おお すごい!
これまで 長期のインターンは…
しかし日向さんは
オンライン化を逆手にとり
単位を取りながら 現場で実践する
新しい学びを切り開いたのです。
今 学生にとって
大学とは どんな場所なんでしょうか?
学生のキャリア教育について研究する
今永典秀さんです。
コロナ禍で 学生たちは
大学に魅力を
感じられなくなったと言います。
オンライン上で
つながりを探す学生たち。
そんな彼らをサポートしようという
動きが始まっています。
岐阜県のNPOが去年立ち上げた
「つながるキャンパス」。
通称「つなキャン」です。
せめて 例えば…
こんにちは~。
こんにちは~。
学生たちは これまで
大学のキャンパスで行っていたことを
オンライン上で展開しています。
各自で食事をしながら
気楽におしゃべりする…
就活中の学生は
キャリアセミナーで
企業の担当者から
アドバイスをもらえます。
ゼミも開かれています。
失敗を決めるのも 成功と思うのも
自分次第だということですよね。
大学の教員や社会人が
開講しているゼミに
無料で参加できるんです。
「つなキャン」に参加する
学生は 全国で…
地域や大学を超えて
つながっています。
「つながるキャンパス」に参加する学生に
コロナ禍の学生生活について
聞いてみました。
皆さん オンラインの強みを生かし
学びを充実させていました。
オンライン化したことで
できたことって 何かあります?
オンライン留学?
(小西)はい そうですね。
海外に なかなか行けない中
広まったのが…
小西さんの場合は
台湾の大学とオンラインで結び
3か月間 中国語を学びました。
へえ~。 じゃ なんか
ちょっと新たな世界ですよね?
大学で 地域の歴史を
研究してきた 岡田さん。
その成果を 絵地図にまとめました。
愛知県の自宅で描いたイラストを
三重県の仲間に送り
オンラインで打ち合わせながら
デザインを修正。
完成した絵地図を 布に刷って
オリジナルの手拭いに。
商品化まで実現させました。
大学2年生の野上さん。
入学時からほとんど
キャンパスに通えない中
新しい学び方を模索しました。
現在 多くの大学が
対面授業を再開。
コロナ以前のキャンパスライフが
戻りつつあります。
しかし 今後も 学生が
キャンパスの外で学ぼうとする動きは
加速していくと
専門家は言います。
外の世界と
つながりたいという学生たち。
積極的にサポートする
大学があります。
おお~ ここは すてきな空間ですね!
(宮原)ありがとうございます。
なんか カラフルな椅子が並んでいて
あっ 皆さん食事をしたり
パソコンで作業したり。
(宮原)そうですね。
ここは どういう空間なんですか?
名城大学では 地元の企業や行政が
学生と さまざまなワークショップを開催。
学生と社会人の 共同プロジェクトも
実現させてきました。
名城大学社会連携センターの
宮原知沙さんです。
学生一人一人の 興味や関心に合わせ
学外の人や団体を 紹介してきました。
今 社会とつながることの
重要性というのは
どういうふうに考えていますか?
そういうことを
考える時に やっぱり…
授業でも
社会とつながる機会を作っています。
「空き家スペースからお届けします。
では早速
中に入っていきたいと思います」。
こちらは 空き家の活用に悩む
名古屋市内の商店街。
学生が現地に出向き
町の人たちの話を聞きながら
一緒に解決策を考えていきます。
地域の人々と 共に考えることで
自分たちの学びが
どう社会の役に立つのか
気付いていくのだといいます。
尾鷲で 長期インターンをしている
日向風花さん。
今年の夏 新しい取り組みを始めました。
(日向)モリゾーさん こんにちは。
お久しぶりです。
この日 訪れたのは
尾鷲市九鬼町にある
あおのりの陸上養殖場です。
(森田)おっ そうかもね。
(日向)ぐらいですよね?
生産者から 商品の特徴や魅力を
丁寧に聞き出す 日向さん。
あおのりの ネット販売を任されたんです。
商品が映える場所を探し 写真撮影。
魅力を伝える文章を添え
通販サイトにアップします。
積極的に 商品のアピールを続けた結果
思わぬことが起こりました。
(日向)こんにちは。
こんにちは。
市役所から あおのりを
ふるさと納税の返礼品にしたいと
申し出があったのです。
商談を進めるのも 日向さんです。
(日向)ありがとうございます。
学ぶって なんだろう。
尾鷲の人たちと暮らして 1年。
今 こんなふうに考えています。
キャンパスの外に
学びの場を切り開いてきた
コロナ禍の大学生たち。
最後に…
コロナは 学ぶということの
本質的な意味を突きつけました。
オンラインを駆使して 新たな学びを
自分の手で切り開いた
学生がいれば
キャンパスライフの
自由を制限され
もがき苦しんだ
学生もいました。
そんな学生一人一人が
どんな状況にあっても
一つ言えることは
この若い皆さんが
これからの社会を
作っていく 支えていく
大切な存在である
ということです。
今こそ 学生の声を
しっかりと受け止めて
共に歩む姿勢を示すことが
社会には必要です。
「ナビゲーション」
今日は これで失礼します。
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