出典:EPGの番組情報
ガイアの夜明け【魚は“作る”時代へ!~今、食卓の常識が変わる~】[字]
生で食べられるサバ、肝たっぷりカワハギ…絶品魚をJR西日本が育てるワケ▽濃厚ウニを「陸」で作る!崖っぷちの漁師町が大勝負▽一流シェフが“天然魚信仰”に挑む!
詳細情報
番組内容
海から、魚がどんどん消えていく。乱獲や気候変動の影響で漁獲量は減少の一途をたどり、枯渇状態にある魚は世界全体の3割、これ以上獲ると危機的な状況に陥る魚が実に6割に上るという。そんな中、ますます注目を浴びているのが「養殖」だ。特にいま、続々と企業が参入するのが、陸地で魚を育てる「陸上養殖」の分野。天候や海の状態に左右されず、年間を通して安定供給できるからだ。
続き
依然として“天然魚信仰”が根強い日本。「養殖魚」が「天然魚」と堂々肩を並べる時代をつくることはできるのか?企業の知られざる挑戦にスポットを当てる。
出演者
【案内人】松下奈緒【ナレーター】眞島秀和
音楽
【音楽】
新井誠志
【テーマ曲】
◆オープニング曲
「鼓動~ガイアの夜明け」(作曲/岸利至)
◆エンディング曲
「夜明けのうた」(宮本浩次)
「ガイア」とは
ギリシャ神話に登場する「大地の女神」を意味し、後にノーベル賞作家のウィリアム・ゴールディングが「地球」を指して“ガイア”と呼んだことから「ガイア=地球」という解釈が定着している。「ガイアの夜明け」という番組タイトルには、地球規模で経済事象を捉えることで21世紀の新たな日本像を模索すること、そして低迷する経済状況からの再生=「夜明け」を目指す現在の日本を描くという意味合いが込められている。
関連情報
◆ホームページ
www.tv-tokyo.co.jp/gaia/
◆公式Twitter
@gaia_no_yoakeジャンル :
ニュース/報道 – 特集・ドキュメント
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
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- ウニ
- 養殖
- カワハギ
- 石川
- キモ
- エサ
- 塚本
- 神恵内村
- ファーム
- 寄生虫
- 漁師
- 天然
- 北海道
- ヵ月
- サーモン
- 名前
- 陸上養殖
- 料理人
- JR西日本
- ブリ
解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)
私たちが口にする食べ物。
肉も野菜も 人の手で
育てられたものを食べますよね?
でも これはどうでしょう?
なぜか 魚だけは天然。
その常識を覆そうと
挑む人たちがいます。
目指すは 天然を超えたおいしさ。
しかし…。
そこには 大きな壁が。
一方 魚が獲れなくなった
崖っぷちの漁村。
ウニを育てることで復活を誓います。
これから
大手回転寿司チェーン くら寿司。
今 人気のネタがあるといいます。
それが…。
ん? ぶりひら?
見た目は白身。
ブリはわかるけど ヒラって何だ?
おいしいでしょ。
実はこれ 関東を中心に
およそ140店を展開するスーパーにも
ずらりと並んでいます。
この魚の正体は…。
そう ブリヒラは
2種類の魚をかけ合わせたハイブリッド。
ブリとヒラマサから生まれた
養殖界の新星なんです。
ブリの濃厚なうまみと
ヒラマサの食感のよさを併せ持つ
おいしいとこ取りの魚。
ちょっと…。
このブリヒラを手がけているのは
養殖の世界では有名な
近畿大学です。
大ヒット商品
近大マグロの生けすの横で
ブリヒラは育てられていました。
人工ふ化させた卵から育てる
養殖の技術が生かされています。
ここにきて 養殖のイメージ
ちょっと変わりましたよね?
皆さんにも聞いてみました。
養殖と天然とかいうの。
(スタッフ)
天然のほうがいいものだと?
こちらは日本の海産物の
漁獲量を表したグラフです。
ご覧のように
年々減っていってるのが
よくわかります。
戦後 日本は食糧不足を補うため
世界中の海に遠征し
漁を行っていました。
しかし その後 それぞれの国の
魚を獲ることができる海域が
ルールで決められ
日本の漁業は 大きく
制限されることになります。
そのうえ 温暖化による
海水温度の上昇などの影響で
漁場で獲れる魚が減少。
日本の漁獲量は
ますます減ることになり
それは 今も続いています。
「ガイアの夜明け」 今回は
そんななか 魚が獲れないなら
天然ものに負けない
おいしい魚介類を養殖しようと
新たに挑む人たちを追いました。
しかし そこに想定外のアクシデントが。
果たして…。
大阪駅から電車で15分。
マンションが立ち並ぶ住宅街にある
茨木駅。
改札口のすぐ目の前に
去年オープンした話題の店があります。
名前は PROFISH。
平日の昼間にもかかわらず
大盛況。
何を買っているのかと思ったら
お寿司。
なかでも一番人気は…。
サバなのに 生!?
実はこれ
養殖ものだからこそできること。
天然だと
寄生虫の心配がありますが
徹底管理された中で
育てられたので
こちらは生で食べられるそうです。
そういうようなことで…。
更に ウケているのは その名前。
ハハハハハ! さすが。
虫がつかない お嬢サバ。
手がけているのは意外な企業です。
それは…。
そう 鉄道の会社 JR西日本。
電車と魚 何の接点も
ないように思えますが
衰退する沿線地域に
新たな産業をつくろうと
7年前に始めたんだそうです。
日本海に面した
こちらの港のすぐそばに
JR西日本の養殖場があります。
作っているのは…。
あの 生で食べられる お嬢サバ。
なぜ寄生虫がつかないのか?
秘密は 育てる水にあります。
寄生虫や細菌が生息できない
地層の中の水をくみ上げ
使っているのです。
作業をする一人の男性。
おぉ~!
だ… 大丈夫ですか?
お嬢サバに手こずる この人こそ
養殖事業を立ち上げた張本人。
本当に小さい赤ちゃんというか
自ら企画した養殖事業を
ほぼ一人で育て上げてきたという
石川さん。
なぜ魚をやろうと思ったかは
後ほど。
石川さんがこだわっているのが
海ではなく 陸地での養殖。
廃校なども活用しています。
海で養殖すれば
エサやりなどで海を汚します。
陸での養殖ならば
その心配もありません。
沿線の企業や自治体と組んで
現在6か所で
魚作りを行っています。
というわけで 今回は
JR西日本が手塩にかけて育てた
自慢の魚たちを
石川さんに
持ってきてもらいました。
お嬢サバには
オススメの食べ方があるそうですよ。
ぜひ ショウガを少し上にのせて
お塩をまぶして
お召し上がりください。
お醤油じゃないんですね。
お塩がいちばん おいしいです。
へぇ~
じゃあちょっと いただきます。
程よく脂が ジュワーッてきますね。
あとからきますね。
サバの ちゃんと切ったところの
角が立ってて
おいしいです。
続いては 車エビですが…。
特別な名前がついてるんですか?
はい これは
とれ海老やんといいまして。
とれ海老やん!
フランス語で 「素晴らしい」
という意味からですね
もじって名づけました。
そして ヒラメにも
すてきな名前が。
こちらは
白雪ひらめといいまして
すごく
ちょっと
お嬢様系がお好きなんですね。
はい そうです。
で こちらは?
こちらは陸上で育てたサーモンで
クラウンサーモンといいます。
キングはありますよね?
キングはあります。
レモンを ギュッと搾っていただいて
こちらも塩をまぶして
お召し上がりください。
え~ サーモンも お塩とレモンで。
お刺身では食べたことないですね。
お~。
すごい歯応えですね。
ビックリするくらい。
今まで食べてたサーモンに比べると
ホントに何十倍も歯応えがあって
ちゃんと お魚の繊維というのを
感じますね ちゃんと。
まず こういうことを
JRの方が やってらっしゃる
っていうことに
驚きだったんですけれども。
たまたま
なるほど。
鉄道と お魚って
まったく なんか私からすると
すごく別世界のような。
あっ じゃあ 最初は ちょっと
皆さん まあ 正直
無理なんじゃないかっていう
反応のほうが
多かったんですかね?
もうほとんどが そうでした。
そうですか。
でも いろんな壁を乗り越えて
こういう お嬢サバが生まれたり
なんだか楽しみですね。
今度 どんなネーミングを
考えられるのかなっていうのも
楽しみですね。
はい。
もう これからいろいろ
考えていきたいと思います。
去年5月 岡山県。
7センチくらいね。
石川さん 地元の企業と組み
新たな魚の開発に
乗り出していました。
(スタッフ)これ何ですか?
これ…。
目をつけたのは カワハギ。
体長20~30センチほどの海水魚です。
皮が気持ちよく剥げることから
カワハギと名付けられたといいます。
なんといっても たまらないのが
海のフォアグラとも呼ばれる
濃厚なキモ。
醤油で溶き
身に絡めるのが ツウの食べ方。
病みつきになる おいしさです。
しかし キモが大きくなるのは
寒い時期だけで
漁獲量も少ないといいます。
値段も気軽に手が出せるような
ものではありません。
全然 使ってください。
ありがとうございます。
そこで石川さん
きちんと管理ができる
陸上養殖ならキモが大きなカワハギを
1年を通して
供給できると考えたのです。
そして そこには
もう1つ狙いが…。
通常だと カワハギって…。
これをなんとか…。
っていうのが ここでやる実験。
魚には
エサをよく食べる水温があります。
養殖なら
常に その温度を保てるため
短期間で
成長させられるというのです。
エサは タンパク質が豊富な
オキアミや イカが主体。
旨みが増し
キモも大きくなりやすいそうです。
また 成長に合わせて
エサの大きさを変え
食べやすくする工夫も。
そもそも ちゃんと
石川さんが 最近 気になっている
場所があるというので
ついていってみると そこは…。
そう 無印良品。
いったい 魚と何の関係が?
実は ここ 生鮮食品を多く扱う
新しいタイプの店舗。
スーパーなどと組み 今後 更に
増やしていく予定だといいます。
ブリにサワラも…。
人気は 鮮魚コーナー。
プロが厳選した
とびきりが並びます。
常にアンテナを張り
売り先を開拓するのも
石川さんの大事な仕事。
すると…。
目に留まったのは カワハギの仲間で
同じようにキモがウリの魚。
切り身があると聞き
行ってみると…。
石川さん
あることに気がつきました。
キモが おいしい季節を迎えたのに
ないのです。
すみません。
あくまでも加熱用として。
ああ そうなんだ。 へぇ~。
キモは 魚の中でも
寄生虫がつきやすい場所。
だから
キモを売らない店が多いのです。
ふ~ん。
続いて訪れた寿司店でも
カワハギを頼んでみましたが
こちらも切り身だけ。
キモは添えられていませんでした。
そうですね。
この店では
泣く泣くキモを捨てていました。
もしね その
陸上養殖なら
寄生虫がつく可能性は ほぼゼロ。
石川さん 確信しました。
すごく可能性のある魚だ
というふうにも思いますし…。
っていう気が
ますます起こりますね。
ところが
稚魚を入れてから3ヵ月。
深刻な面持ちでカワハギの
養殖場へと向かう石川さん。
想定外のことが
起きたというのです。
こちらでですね…。
あっ 3500。
はい。
あっ そうなんですか。
ええ。
ほ~ なるほど。
言葉も 出ません…。
このカワハギ ここへ来る前は
海から汲んできた水で
育てられていました。
そこに寄生虫がいたため 病気が
広がってしまったというのです。
海の魚を陸上で養殖する難しさ。
しかし 落ち込んでばかりは
いられません。
すぐに ある人物を訪ねました。
あっ どうも お世話になります。
よろしくお願いいたします。
今日は よろしくお願いします。
養殖の世界では名の知れた
魚の人工ふ化の専門家です。
だいたい
そこには カワハギの稚魚も。
石川さん
もちろん諦めていません。
学び直し 再び挑む決意です。
ちなみに
23℃か。
適温なんですか。
はい。
ワムシ アルテミア 配合飼料。
もう失敗は許されません。
成田さんの言葉
一言一言を胸に刻みます。
後日 石川さん 成田さんのカワハギを
譲ってもらいました。
しかも
冬の商談に間に合わせるため
少し大きめのものを。
今入れる6匹で200…。
ちょっと多めに入ってる。
多めに入ってる。
JRが なぜ魚の養殖をやるのか?
石川さんを後押ししたのは
当時の直属の上司で
現在は JR西日本の社長
長谷川一明さんでした。
カワハギの養殖を再開して3ヵ月。
魚は 無事に
成長しているのでしょうか?
あっ すみません
おはようございます。
すみません
今日も よろしくお願いします。
こちらが。
あっ はい。
あっ ありがとうございます。
カワハギは 元気に育っていました。
となると気になるのは キモです。
じゃあ ちょっと
石川さん カワハギを持って
どこかへ行くようです。
ご乗車の際は…。
新幹線に乗り込み
向かったのは…。
天下の台所 大阪。
やってきたのは 以前も訪れた
生鮮食品がウリの無印良品です。
石川さん 陸上養殖のカワハギを
扱ってもらえるか
探りにやってきたのです。
普通に はい…。
ギリギリまで育てていたため
キモを見るのは
石川さんもこの日が初めて。
そうですね やっぱり
キモもしっかりしてるので…。
しっかりしてますか?
はい。
そうですね。
あぁ 結構入ってますね。
キモの大きさは 問題なし。
肝心なのは 味です。
ありがとうございます。
カワハギ。
まず カワハギですかね。
これが ちょっとね
ホントに今…。
キモ 試作品ではないですけども…。
果たして 合格点をもらえるか…。
カワハギって…。
うわっ すごい サーモン。
サーモンですね。
石川さん
すでに商品化している魚も
売り込みます。
こちらは…。
たぶん 歯ごたえが…。
あぁ すごいね すごい鮮度や。
春からの取り扱いを
検討してもらえることに
なりました。
ところで 石川さん。
カワハギの名前 決まりましたか?
考えます 一生懸命。
魚の養殖は
地域再生の起爆剤にも。
自然豊かな温泉の町
静岡県 西伊豆町。
ここで…。
今 塀が見えますよね
右側に。
塀で囲まれてる あの中ですね。
あぁ なるほど。
はい。
使われていない施設を活用して
魚を養殖し
町おこしに
つなげようというのです。
頼ったのは あるベンチャー企業でした。
その名も さかなファーム。
社長の原和也さんです。
企業や自治体が手がける
魚の養殖のサポートを行っています。
最近 こうした依頼が
増えているとか。
うわっ ハハハハ。
ってところまでを
設計しないといけなくて…。
さかなファームが
特に力を入れているのが
養殖で作る魚の ブランド化。
一流の料理人とタッグを組み
その魅力をアピールします。
料理人監修のもと
養殖で作られた魚介類を
さまざまな製品に加工。
付加価値を高めています。
ブランド名は
手作りの魚という意味を込め…。
ミシュランで
星を獲得した料理人をはじめ
そうそうたる顔ぶれが
参加しています。
自分たちが…。
ここは 積丹半島にある
人口800人ほどの神恵内村。
北海道で
2番目に人口が少ない自治体です。
かつては
漁業の町として名をはせ
ニシンの水揚げでは
北海道で1位になったことも。
その神恵内の海に
大きな異変が起きていました。
漁獲量の減少に
高齢化が追い打ちをかけ
地域の漁師は
この20年で半分になりました。
ウニ 選んでもらっていいですか?
わかんないよ…。
そんな神恵内村が復活をかけ
さかなファームとともに
今 あるプロジェクトを進めています。
これだ。
そう ウニの養殖です。
おっ いいね~。
育てているのは
高値で取り引きされるエゾバフンウニ。
うん おいしそう。
ここのウニ おいしくするために
ちょっと変わったエサを
食べているんです。
これ なんだかわかりますか?
♬~<先進国の中でも
人口に対する医師の数が少ないこの国>
<増え続ける高度な医療へのニーズに
どうすれば応えられるか>
<キヤノンの医療AI技術は
検査画像のノイズを低減し
短時間で高精度の診断をサポートする>
<患者はもちろん
働く医師の負担をへらしていく>
<ひろげよう まだない視界を>
おいしくて
売り上げも見込める ウニ。
その養殖に 北海道の小さな漁村が
挑んでいます。
ちょっと変わったエサを
与えているのですが…。
そう これはカボチャの種。
中心となって
取り組んでいるのが
さかなファームの塚本春香さんです。
いろんな野菜やって…。
実は ウニは雑食。
おいしくするために
いろいろなものを試してきました。
ブロッコリーから サクランボまで。
その結果 ウニの味がよくなると
わかったのが これ。
優しい味わいが
自然な甘みを生むそうです。
そして もう1つ大切なエサがカボチャ。
色がきれいになるそうです。
味や色が エサでどう変わるか
塚本さんは
すべて数値化しています。
へぇ ウニがものを食べるところ
初めて見ました。
今は まだ実験中。
将来的には
大きな陸上養殖の施設で
ウニを量産したいと考えています。
水産大学校や九州大学で
魚介類の研究を行ってきた
塚本さん。
養殖のノウハウを教えるため
6年前
神恵内村にやってきました。
塚本さんには
もう1つ大事な仕事が…。
やってきた1台のトラック。
積まれていたのは
大量のハクサイです。
実は 神恵内村では
陸上だけでなく
海でもウニを養殖しています。
柴崎さんさ
大阪さんからもらって…。
あぁ 俺が?
1回…。
参加しているのは 11人の漁師。
規格外のハクサイを安く譲り受け
自らカットします。
早すぎだっつうの。
(スタッフ)塚本さんは…。
先生ですか。
うん。
塚本さんは
今や村には欠かせない存在に。
ホントですか?
ぜひともお願いします。
密漁のリスクがあるため
養殖場所は明かせません。
育てているのは キタムラサキウニ。
エゾバフンウニと並ぶ
国産のウニの代表格です。
本格的な
陸上養殖の施設ができるまで
漁師たちに ウニ養殖の経験を
積んでもらうのが狙い。
これが成功すれば
所得アップにつながります。
ウニを養殖するのには
もう一つ理由が。
神恵内村がある積丹半島は
シャコタンブルーと呼ばれるほど
きれいな海が広がります。
しかし その一部で異変が。
海草がなくなる
磯焼けと呼ばれる現象が
起きているのです。
増えすぎたウニが 海藻を
食べつくしてしまったことなどが
原因だといいます。
そのウニを開いてみると…。
エサとなる海藻が
なくなってしまったため
中身は ご覧のとおり。
そこで身が小さいウニを採り
エサを与えて
養殖することにしたのです。
その数 およそ1万5, 000個。
この事業を立ち上げた
村長の高橋さん。
そこには
将来への危機感がありました。
やっぱり…。
エサをあげ始めて 1ヵ月。
中身が どうなっているか
確かめてみることに。
ところが…。
いったい 何が?
さかなファームの塚本さんが
北海道 神恵内村で
漁師と挑むウニの養殖。
エサをあげて 1ヵ月。
中身が ほとんどなかったウニは
どうなったのか?
漁師の金田一さんと確かめます。
お~っ ちゃんと
身が入ってますね。
色も いい感じ。
かと思ったら…。
一部のウニの身が
黒っぽくなっていました。
開けるまで色がわからないのが
難しいところ。
元の色が悪いと なかなか
きれいな色に
ならないのだそうです。
そこで塚本さん
急きょ 予定を変更。
出荷までの2ヵ月間
カボチャを多めに与え
きれいな黄色を目指すことに。
果たして…。
去年の秋 北海道に
深刻な事態が起きました。
乳白色に染まった海。
プランクトンが異常発生する赤潮です。
北海道東部の広い範囲を襲い
ウニをはじめとした海産物に
甚大な被害をもたらしました。
水中には 白く変色し
無残な姿になった大量のウニが。
道東は壊滅状態で
ウニが元に戻るには
早くても 4~5年かかる
という見方も。
神恵内村は被害を免れましたが…。
エサをあげ始めて およそ3ヵ月。
出荷まで 2週間。
最終チェックです。
色が黒かったウニは
どうなったでしょうか?
カボチャ作戦は成功。
色も大きさも及第点です。
他のウニも…。
大きな黄色い身に育ちました。
これなら 自信を持って
出荷できます。
しかし 肝心なのは味です。
果たして
おいしく仕上がったのか?
この日 塚本さんたちのウニが
さかなファームに送られてきました。
名店の料理人に
ウニを試食してもらい
率直な意見を聞くことに。
村から リモートで見守る
塚本さんと金田一さんも
緊張の面持ち。
味を評価するのは シンガポールで
すし店を営む橋田さんと
六本木などで
イタリアンを手がける奥野さん。
もう いいんすか? いっちゃって。
はい 早速。
じゃ いってみますか。
いや 僕は…。
おいしいですね。
うん そうですね。
味 おいしいですね。
評価は上々。
続いて 橋田さん
酢飯に ウニをのせて
食べてみたいと言い…。
いただきます。
すると…。
(息子)
父さん 引っ越しくらい プロに頼めよな。
(母親)また出掛けちゃったのよ。
これが父さんのお宝…。
あんたのカメラ好きは父さん譲りね。
しかし 風景写真ばっか。
家族でいるより
一人で風景撮りたい人だもんな。
そうでもないのよ。
<かけがえのない「時」を描き出したとき
「EOS」はただひとつの存在として完成する>
<その「EOS」は 世界にひとつだ>
父さん 写真うまいじゃん。
北海道 神恵内村で
試行錯誤して養殖したウニ。
名店の料理人を招いて
試食会が開かれました。
村から見守る
さかなファームの塚本さんと
漁師の金田一さん。
酢飯の上に
ウニをのせて食べる料理人の2人。
すると 意外な反応が。
あっさりしてるっていったら
あっさりですよね。
これからも
試行錯誤が続きそうです。
いろいろ…。
はい。
(笑い声)
そうですね ホントに…。 でも…。
そうですね。
もっと もっと そうですね。
そして 去年12月。
赤潮の影響で
ウニ不足に悩んでいた
地元のすし店に
塚本さんたちのウニが。
いや ホッとしますね。
やっぱり このウニがあると
ちょっと安心して年末のおすしを
お出しできるなっていう。
環境のためにも
魚に携わる人のためにも
養殖を進める。
その挑戦の先には
どんな未来が開けていくのか?
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