知恵泉「赤塚不二夫 愛で時代を切りひらけ破天荒ギャグ漫画家は人材育成の達人」[解][字]…の番組内容解析まとめ

出典:EPGの番組情報

知恵泉「赤塚不二夫 愛で時代を切りひらけ破天荒ギャグ漫画家は人材育成の達人」[解][字]

漫画家赤塚不二夫。破天荒だがチームプレーの達人。大酒飲みだがズボラでなく気配りの人。名セリフ「許すのだ」に秘めた個々の才能を伸ばす愛の言葉とふるまいの知恵とは

番組内容
「リモートで上司や同僚の真意が不明」「公正な評価をしてくれているか不安」等の声が高まる昨今。コロナ禍で「人のつながり」をどう結ぶのか…ヒントになるのが漫画家・赤塚不二夫。「破天荒な漫画家」は実は「チームプレー」の達人。大酒飲みだが「ズボラ」でなく「気配り」の人。赤塚流部下や仲間との絆の育み方&大ヒットを生み出すチーム作り・人材育成法とは…名セリフ「許すのだ」に秘められた個々の才能を伸ばす愛の言葉
出演者
【出演】漫画編集者…金城小百合,足立梨花,コミュニティデザイナー…山崎亮,【司会】新井秀和

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般

テキストマイニング結果

ワードクラウド

キーワード出現数ベスト20

  1. 自分
  2. 漫画家
  3. 漫画
  4. 本当
  5. 仕事
  6. 赤不二夫
  7. アイデア
  8. 金城
  9. 結構
  10. チーム
  11. 場合
  12. 編集者
  13. アシスタント
  14. アンド
  15. チーム赤
  16. ヒット作
  17. レレレ
  18. 意見
  19. 今日
  20. スタッフ

解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

愛って 何でしょう?

こよい
伝説の あの漫画家が教えてくれます。

レレレのレ~!

あれ こんなんだったかな? 難しいな。
レレレのレ~!

あっ いたいた いたいた…。
あっ。 どうも~。

レレレのレ。
お出かけですか? 足立梨花さん。

お出かけではないですし どうしました?

(笑い声)

あっ すいません すいません。
どうぞ どうぞ。

や… やってますか? 大丈夫ですか?
やってます やってます。 やってますか。

ちょっと あまりにも
お客さんがいなかったもんですから

ちょっと掃除しようかなあと思って。
遊んでたんじゃないんですね。

遊んではないですよ。 なるほど なるほど。
これはこれは いらっしゃいませ!

山崎さん どうぞ どうぞ。
すいません。

ありがとうございます。 いや~
掃除したら みんな お客さんが増えた。

うれしいなあ。 いいことですね。
ねえ。 うん。

いやいや 足立梨花さん そして
コミュニティデザイナーの山崎 亮さん

いらっしゃいませ。
よろしくお願いいたします。

(新井 足立)お願いします。
山崎さんはね…

恐縮です。

実は今日 私
これ 何で掃除してるかというと

満を持してオススメしたい人が
いるんですけれども

こんな方は いかがでしょうか? レレレ。

漫画「天才バカボン」。

1967年に連載を開始し
50年以上たった今でも愛され続ける

国民的漫画です。

生みの親は…

ほかにも
「おそ松くん」「もーれつア太郎」など

ドタバタでナンセンスな作品で
大ヒットを連発した

ギャグ漫画の革命児です。

赤不二夫は 私生活でも自分こそが
誰よりも「おバカ」でありたいと願う

変わり者でした。

赤作品の成功を支えたのは
スタッフの存在でした。

ここでデカパンが殴られるんだけど
何か面白いギャグない?

共に作品を作り上げるスタッフや編集者を
独自の方法で巻き込んで

なんとか
締め切りに間に合わせたといいます。

ユニークな作風の裏には
こうした仲間たちの存在があったのです。

今回 赤不二夫の知恵を読み解くのは…

金城さんは 2006年に出版業界に進み

漫画編集者としての
キャリアを重ねています。

2009年に立ち上げた漫画が大ヒット。

テレビドラマ化もされました。

その後も 次々と話題作を連発。

仕事をしていく上で
金城さんが大切にしているのは

本気でぶつかること。

漫画家との信頼が生まれ ヒット作に
つながっていくと考えています。

そんな金城さんは 独特のやり方で
人気漫画を作り上げた

赤不二夫の知恵を
どう読み解くのでしょうか。

う~ん… ということだったんですね。

なるほど。 だから店長
レレレのおじさんだったんですね。

そうなんですよ。 バカボンのパパと
レレレのおじさんって

キャラクターを詰め込みすぎましたかね?

詰め込みすぎたし
似合いすぎてるっていう。

あっ 自然?
自然。 だいぶ自然。

ありがとうございます。 でも 褒められて。
あっ いらっしゃいませ。

これはこれは 金城小百合さん!
お待ちしておりましたよ。

どうぞ どうぞ どうぞ お掛け下さい。

いやいや…。 改めて
漫画編集者の金城小百合さんです。

いらっしゃいませ。
よろしくお願いしま~す。 お願いします。

漫画編集者 どうなんですか
ひと言で言うと どういうお仕事と?

まあ ひとしきりの流れで言うと
漫画家さんと打ち合わせをして

ネームっていう下書きを作ってもらって
それのチェックをさせてもらって

原稿を描いてもらうっていうのが
漫画編集の仕事で。

意外と距離を近めに?

うん… 漫画の編集者って
いろんなタイプがいるので

近いタイプの人もいるし

もう絶対プライベートの話 しないって
いう編集者もいて。

私は近い方かなって思います。
へえ~。

何か 編集者の方って
僕 何冊か本を出させて頂いて

いずれも結構 怖い方多かったんですけど
そういう方ではないんですか?

でも 怖い時もいっぱいあります。 電話で
ガンギレみたいな時とかもあります。

全然印象が… ねえ?
想像できないですね。

でもね そんな金城さんから見て
この赤不二夫っていうのは

どういう人だと?
もう すごい酔っ払ってて破天荒で

でも何か 今までの何でしょう…

世代じゃない私でも
レジェンド漫画家って分かるぐらいの

やっぱ すごい方じゃないですか。
今 新しく

「おそ松くん」から「おそ松さん」に
なってたりだとかもあって

また 時代に合った変わり方も
してたりとかするんで。

さあ ということで
今日も当店 自慢のメニューを

ご用意いたしました。
こちらでございます。

…ということで こんな感じです。
おっ!

どうですか? 重いんですけれどもね。
おいしそう!

確かに多め。
今日は 多めに
みたらしを用意させて頂きました。

全然 置いて下さい 置いて下さい。
あっ すごい量だなあ。

これはすごい。 こんだけあれば
確かに チームの活力になるぐらい

食べれますけどね。
確かにそうですよね。

ただ それが 赤不二夫先生と
どう関係があるのかっていうのが

ちょっと よく分かんないんですけど。
あっ まだ分かんないですかね?

「おおめにみたらし」ね…。
まあ まだ分かんないですよね!

手塚治虫や石森章太郎
藤子不二雄など

昭和を代表する漫画家が若き日を過ごした
トキワ荘を再現した記念館です。

赤不二夫は
2階の四畳半の部屋の住人でした。

20代のうち5年間を

同世代の漫画家たちにもまれて
過ごしました。

1956年 漫画家デビューしましたが
ヒット作に なかなか恵まれず

先に人気漫画家になった
石森章太郎の手伝いをしながら

アイデアを書きためる日々を
トキワ荘で過ごしました。

下積み生活の中 赤は
トキワ荘の仲間と

合作漫画を作る体験をしています。

赤森との漫画作りの様子を
教えてくれました。

これがトキワ荘でやった
初めての作品なんです。

え~っと構成… 話の構成と構図
コマ割りなんかは

みんな石森さんが先にやって
それから主人公の男女は

私が描くことになってました。
赤さんは その他大勢とか

全体のまとめ 背景とか

まあ 要は言ったら
アシスタントがやるようなことをね

総まとめを やってくれてたんですよ。

それまたね すごく楽しげにやるわけ。
全然 負担とか何とかじゃなく。

才能ある仲間とチームを組んで

協力しながら漫画を作る喜びを
この時 見いだします。

同じ年 1958年
赤は ギャグ漫画「ナマちゃん」で

初めて連載のチャンスをつかみます。

その4年後に 代表作「おそ松くん」を発表。

六つ子の兄弟。

親でも見分けがつかないほど
同じ顔の面々によるドタバタ劇が

大人気に!

「おそ松くん」で成功した赤は

1965年 漫画制作プロダクション
フジオ・プロを設立。

チームでの漫画作りに社長として本格的に
取り組んでいくことになるのです。

一体 どんな会社だったのか。

赤のアシスタントが描いた漫画に
その様子が描かれています。

チーム赤が大切にしたもの それは…

ある時は 全員で…

また ある時は…

赤が 率先して悪ガキのように
遊びにのめり込み

スタッフも はめを外す。

赤はメンバーたちと
遊び仲間のような関係を作り上げます。

そんな中で 赤の代表作
「天才バカボン」の連載が始まりました。

パパとママと子どもたちが繰り広げる
ホームコメディー。

大胆なギャグで大ヒットします。

赤は ギャグ漫画の王様と呼ばれ

4つもの週刊連載を抱える
超売れっ子作家に。

チーム赤は 寝る間もないほど
忙しい日々を過ごします。

18年にわたり
赤のアシスタントだった…

「釣りバカ日誌」で知られる
人気漫画家です。

当時の赤の愛情あふれるエピソードを
教えてくれました。

俺は怒られたこと ないからね。

「下手だから やめろよ」とは
言われたことあるけど。

もう徹夜続くんですよ。
週刊誌いっぱい持ってるから。

で 仕上げた原稿を
ガスコンロで乾かしてたら

焦げちゃって
イヤミが真っ黒になっちゃって

「すいません」つったら
ぽっと押すと なくなっちゃって。

「いいよ 新しい紙貼んなよ」って
また描き直してくれてね

全然怒られなくって。

忙しい中でも 決して険悪にならなかった
チーム赤。

その様子は 当時のアシスタント

しいやみつのりさんの漫画にも
描かれています。

締め切りに追われ
徹夜の連続のしいやさん。

息抜きは お酒。

でも ついつい飲み過ぎてしまって…。

しまった! 見事に二日酔い。

寝坊して
仕事をすっぽかしてしまいました。

クビを覚悟し 赤に謝罪します。

普通なら
激怒されて当たり前の状況ですが

赤から飛び出したのは
意外な言葉でした。

あっさりと許したのです。

許されてしまった しいやさんは
チーム赤で更に仕事に励むようになり

チーフ・アシスタントになるまでに
成長していきます。

赤は 時に
取り返しのつかない大失態も許しました。

なんと 「天才バカボン」の担当編集者が
赤から受け取った完成原稿を

なくしてしまった時のことです。

先生 申し訳ありません!

真っ青になって赤のもとに戻り
平謝りする編集者に対して 赤は…。

五十嵐 ネームあるか?

…はい。

そう。 それだったら また描けるよ。

ネームとは セリフや
キャラクターの配置などが書かれた

漫画の設計図のようなもの。
それを基に描き直せばいいと

一切 責めなかったのです。

更に 恐縮する編集者に…。

そんなに落ち込むことないよ。
それに まだ時間はあるから

飲みにでも行こうよ。
え?

なんと 夜の街に繰り出したのです。

先生 昨日は すみませんでした。

翌日 描き直した原稿を受け取りに行くと。

2回目だから もっとうまく描けたよ。

大切な原稿の紛失をとがめず
あえて前向きな言い方で許したのです。

バカボンのパパの名ゼリフさながら。

どんな失態も
誰かがしでかした おバカなことも

許し 肯定し続けました。

赤担当の編集者だった武居俊樹さんは

当時の赤について振り返ります。

それはね…

たらされますよ みんな。

人は集まってくるっていうのが
割合 あの人のそばには

集まってきてたんだろうけど
集まってくる。

ということだった
わけなんですけれどもね。

自らが率先して チームの楽しい雰囲気を
作ってたわけなんですけど

ちょっと もう一回その写真
見て頂きましょうか。

いろんなバラエティーがあるなあ。
(笑い声)

すごい。
ねえ! 普通だったら

ここまで遊びすぎると この人に
ついていって大丈夫なのかなって

多少の不安も出てくると思うんですけど
いや それを感じさせない

むしろ この人についていって
一緒に遊んで一緒に仕事したいって人が

いっぱいいるっていうのが
本当に人柄がすごいんだろうな

っていう感じがしましたし 気ぃ張らずに
気楽に仕事もできる感じがあって

いいのかもしれないですね。

自分も 何でしょう…
すごいポンコツな部分が多いっていうか。

編集の仕事って打ち合わせとか作家さんと
何かしゃべるだけの仕事じゃなくて

領収書を切ったりとか
日々の事務作業があるんですけど

それが全然 自分はできなくて。
でも 自分が…

え~。
むしろ代わりに 一番単純な作業とかを

「金城は作家に会ってこい」って言って
代わってくれていて。

伸び伸びやれるってことも大事だし
やっぱ編集長が その時

私のことを信じてくれてたというか
そういう人の下だと みんな

自分を発揮して お返ししたく
なるんだろうなって思いました。

それこそドラマとか映画とかに行くと
個々が際立った つわものたちを

まとめてる監督の方って
すごいなと思って。

で こうしたいんだ…
私はこうしたいんだ! みたいな。

私たちは こうしたいんだ!
みたいな人たちが結構いる中で

それを受け入れつつ でも 自分は
こういうものを作りたいから

じゃあ そこに
どうやって導いていくのかとか

それをうまくまとめる人は
すごいなって思うけど…

いや そこですよね。
そこなんですよ。

どうやったら
そういう気持ちになれるのか。

寛容になれるのかっていうところは
すごく気になるかもしれない。

アンガーマネジメントという
怒りを どういうふうに

自分の中で調整していくのかということ
これが本当に この10年ぐらいは

すごく注目されるようになってます。
ついカッとなって言ってしまうとか

そういうことがパワハラであるとか
いろんなことに展開する場合もあると。

だから組織論の中では どういうふうに
怒りをマネジメントするのか。

これ よく言われるのは…

6秒ルール?
6秒間 自分が…

人間の怒りは 何割だったかな…
8割 9割方

6秒の間に収まっていくらしいんですよ。
え~ そうなんだ。

あと もう一つは
大きくは よく2つ言われるんですけど

やはり 何かこの…

赤さんは
多分 こうあるべきだというのは

あまり強く持ちすぎなかった方なのかな
っていう気はしますね。

何か でも基本的に
自分が怒られてる時のことを思い出すと

ただ理不尽に感じてるんですよね。
自分が間違ってても

何か理不尽な目に遭ってる気持ちになって
その気持ちを思い出すと

怒る気がなくなってくるというか。
相手も今 多分 私が何で怒ってるかも

ほぼ理解してなくて ただ何か
めちゃめちゃ当たられてるとか

何か理不尽な気持ちに
なってるんだろうなって思って。

でも それでも怒っておきたい時とか
あるんですよ。 何か それでも

こっちは めちゃめちゃ それダメだと
思ってるからねっていうのは伝えて

10年後とか 20年後とかに
私が 今になって

あの時の先輩 めっちゃ怒ってて
あれ 本当そうだったなって

思うような感じで思い出してくれたら
いいなって思って怒ってます。

でも たまにやっぱ 突発的な
さっき言ってたような怒りもあるんで

それは6秒ルールをやりたいですね。
それは なくしたいです。

怒るっていうのは
感情をそのままぶつけていく。

怒りや怒りが
そのまま出ているものであり…

すると 金城さん おっしゃるとおり
ちょっと理不尽だと感じていても

とにかく この怒ってる 怒ってる人を
やり過ごさなきゃいけないと

そっちになるわけですよね。
でも どうしても

これは言っておかなければならない
という時は

怒りは一旦アンガーマネジメントで
静めるんだけれども

どう冷静に叱るか… こう言うほど
できてないんですけど 僕も。

本当に すぐ込み上げてきちゃうので
言ってて恥ずかしいんですが

なるべく…

…というふうに思ってますね。
なるほどね。

ちょっとズレちゃって
本当に関係ない話なんですけど…

そういう時は
怒りを表明していいんですかね?

それとも一回6秒をして
怒ってるって感じじゃない体裁で

あなたの その遅刻は
どうかと思ってるよとか

言わなきゃいけないんですかね?
仕事じゃないのに それするのって

何か ちょっと嫌ですね。
何か嫌だし

いや 怒ってるけどって感じで。
(笑い声) 確かに。

多分 怒らない方が やはり

その場合もいいんだと思うんですよ。
やっぱ その場合もそうなんですか。

それが来ると やっぱり
こっちは腹立ちますので 怒ると。

ずっと これを繰り返すことは
あまり生産的ではない気がするんですよ。

なので やはり
自分を落ち着けるということで

関係を切り結んでいくという方が
その彼氏と彼女の場合でも

やっぱり いいんではないかと。
じゃあ 彼氏でも6秒は待った方が

とりあえずはいい…?
いいんじゃないかと思いますね。

ありがとうございます。 分かりました。
何か悩んでらっしゃるのかな。

(笑い声)
分かりました。

なるほどね。 いや でもね
やっぱり 怒るのではなく叱るって

許して育てる。 まさに ここの知恵が

その「許して育てろ」ということだった
わけですけれども それを見ると

この今日のメニュー…

ほら こんな感じじゃないですか?
あっ!

「し」隠すの ずるくないですか?
(笑い声)

あっ そういうことだったんですね。
なるほど。

そうなんですよ。
あ~ なるほど。

赤漫画の代表的なギャグ…

1964年に「おそ松くん」で初登場すると
たちまち 子どもたちの間で大流行。

現役時代の長嶋茂雄も「シェー!」。

ビートルズのジョン・レノンも「シェー!」。

ゴジラも「シェー!」。

日本に 赤ギャグ旋風が
巻き起こりました。

この「シェー!」を生み出した漫画…

複数のキャラクターが大暴れする

赤の最初のヒット作 誕生のきっかけは
妻 登茂子さんのひと言から。

当時 まだヒット作のなかった赤。

妻の言葉が
その後の人生の転機になります。

「おそ松くん」の構想を進める中で

更に登茂子さんに
こんなことを言われてしまいます。

耳の痛い指摘。

ですが 耳を傾けます。

「それなら 絵がうまい人を入れればいい」。

漫画家 高井研一郎に

共同執筆者になってほしいと
頼んだのです。

赤が考えたイメージを高井に伝え

それを高井がキャラクターとして
デザインしていきます。

細かく説明してくれたけどね。

そして 誕生したのが…

ほかにも チビ太 デカパンなどの
大人気キャラクターが

次々と生まれます。

赤と高井のコラボレーションは大成功。

チームを組んで
赤漫画を作るようになります。

アイデア出しや作画など
スタッフは得意分野で作品に関わり

赤も その意見を受け入れ
次々とヒット作が生まれました。

吸い取られるっていうか。

貸してやろうって気は
ないかもしんないんだけど

うまいこと 先生の人柄があるでしょ
引き出されちゃうんだよね きっとね。

そこでアイデアやってた人も
高井さんみたいに絵を描いてた人も

全部 自分がね
自分が赤不二夫だと思ってたっていう。

フジオ・プロの人たちは みんな 自分が
赤不二夫だと思ってんじゃないの。

いっぱいの人が あの集合体に
赤不二夫って名前が

旗があるっていうような感じの
そのくらいの感じで

赤不二夫っていうのを思ってたんじゃ
ないですかね あの人は。

そう思わせるっていうのは
すごいでしょ? プロデューサーとして。

みんなが一心同体になる

チーム赤に欠かせない
儀式がありました。

スタッフと担当編集者で
漫画のネタを出し合うアイデア会議です。

で どうなるの?

当時のアイデア会議の様子を捉えた
映像が残っていました。

よし これでいこう。

アイデア会議で力を発揮した
アシスタントの…

実は もともと
自分はギャグ漫画に向かないと

思い込んでいました。

初対面の赤に
「僕 ギャグ嫌いです」と言い放つほど。

ところが赤は
そんな古谷にも積極的に意見を求め

才能を引き出そうとします。

ここでデカパンが殴られるんだけど
何か面白いギャグない?

ハンマーで殴られた頭に ハンマーの形の
こぶができるっていうのは?

(笑い声)
それ 面白いね!

初めて出したアイデアも 即採用。

古谷は その一風変わったセンスを
褒められる度に

赤のアイデア会議に
のめり込んでいきました。

この会議からは 漫画の常識を壊す
アイデアが続々と生まれました。

俺も「北見 何かアイデアないのかよ」って
言われて。 ないんだよ。

でも ものすごいピンチの時で
一つだけ覚えてるのがあって…

それが いまだに残ってる自分の傑作で。

北見さんが発案した
停電させるというアイデア。

新婚のカップルの家に 突然現れるイヤミ。

すると 急に停電。

イヤミは帰ったと思い込み 真っ暗闇で
気分が高まるカップルですが…。

作画を省きつつ
黒塗りだからこそできる話の展開です。

こうしたユニークなアイデアを取り入れ
次々とヒット作を生んだ チーム赤。

そのリーダーは
自分の意見を主張するばかりでなく

周りの意見を柔軟に受け入れる
不思議な包容力がありました。

なかなか できるようで できないんだよね
人間って我があるからね。

それを赤先生はね
すんなりできる人だから。

金城さん 停電の漫画のところで ちょっと
クスッと笑ってらっしゃいました。

いやもう すごいアイデア満載で。
(笑い声)

締め切りがあると
ああいうことが起こるんですね。

(笑い声)

まあ 週刊誌だったら1週間に1本
作品を上げないといけないわけですよね。

時間がない中で 相手 漫画家さんが
本当にやりたいことだったりとか

本当に描きたいことに 打ち合わせで
到達しないといけないですよね。

そう思うと 結構…

何だろうな… 例えば
そんな つきあってすぐに

キスとかしますかとか
主人公たちがやろうとしてた場合に

そこの合意が
私と漫画家さんでとれてなければ

何か いちいち それの是非を問うことに
なるじゃないですか。

そうすると展開が全然進まないっていうか
打ち合わせ自体の。

それをやるためには
やっぱり日常的に仲よくしたりとか

好きな映画を お互い見合ったりとか
漫画を読み合ったりとかして…

共通の言語ね。

何か それはもちろん仲よくしたら
うまくいくんじゃないのかなって

何となく思うんですけど
どうやってやったらいいんだろうな

っていうところが すごく気になって。
何だろう 私が結構すぐやるのは…

何か そうすると多分…

なってたらいいなと思って
やってるんですけど。

じゃあ 結構 赤裸々に自分のことを
漫画家さんには お話しされるんですか?

何か しないと漫画家さんも
しゃべってくれない気がするんですよね。

これって 漫画家さんが
男性の場合と女性の場合って

変わってきたりするんですか? そこは。
変えないですね。

変えないんですね。
変えないけど

本当に ないしょにしたいことは
誰にも しゃべらないです。

(笑い声)

まあ そういう部分もありますよね。
秘密は 基本的に全然あるんですけど。

先ほども 打ち合わせの少しレベルが
あえて下がってって

おっしゃいましたけど
何を言っても許されるというか

これだったら こういう雰囲気だったら
言ってもいいねって思えるようなことを

10個出したうち 9つは
大したことないかもしれないんだけど

1個すごいものが出てくるっていう
可能性をどう準備するのか

それ すごく大事なことかなと思いますね。
そうですよね。

何か 漫画家さんもよく言うし
編集もよく言う気がするんですけど…

だからもう 適当な感じでもいいから
何か言うみたいなのとかを

やったりはしますね。
いい言葉ですね。

これ絶対使えないんですけどってつければ
何言ってもいいわけだから。 確かに。

何か 意外と相手も「それ意外と
いけない?」みたいな感じになってきて

何か そういう敷居を低くするのは
有効だなって思います。

一つは だから「イエス・アンド」って
我々は呼んでるんですけど

誰かが何か意見を出した時に「いいね!」と
まずは いいねから入ると。

それがダメだと思っていても
とりあえず いいねと。 で アンドなので

「さらに こうしたらどう?」っていう
言い方ですね。

これを ず~っと繰り返していくと
若手だろうが

ちょっと自信がない人だろうが みんな
何を言っても いいねって拾ってくれて

更に こうしたらどうって
言ってくれることになる。

その安心な環境ができていれば
結構いろんな意見を

皆さん 出してくれるようになりますので
その意味ではよく

「イエス・アンド」っていうことを
テーマにしていることが多いですね。

いいですね。
(笑い声)

(山崎 足立)早速!
上手。

ということですね。

アンドがなかった。
アンドまで
ちゃんと考えられるリーダーじゃないと

ダメってことですね でもね。
実は結構 頭使うんですよね。

アンドのところが 結構大切で。
そうですよね。

というのは むしろ あんまりよくない
アイデアだなと思った時も

「うん いいね」から入らなきゃ
いけないじゃないですか。

この間 考えてるわけですよ。 これを
どう ひっくり返すかなみたいなのは

すごく頭使いますね。
勉強になるな でも。

…って言いながら ちょっと次の質問
考えてるんですよね。

(笑い声)
一方で 今 コロナ禍で

なかなか距離を縮めながら
物理的な距離を縮めながらっていう

コミュニケーションが難しいところも
ある中で 何か努力してることとか

考えてることとかってあったりしますか?

最初 リモートで画面を出して
やってたりとかしたけど

だんだん 電話でよくない?
とかになってきて

どんどん コミュニケーションを
減らしていってたんですよね。

で その時に作家さんに言われたのが
「金城さんは 私への愛情が

薄くなっているのを日々感じてた」って
言われて。 え~。

あっ そうかもしれないって思って
気を付けようって思いました。

何か ここで こんなこと言うのも
申し訳ないんですけど

あんまり人に興味がなくて。
(笑い声)

だから結構 意外とコロナ禍 そんなに…
接する人が減って

めちゃくちゃ楽だなって感じたんですね。
でも ふと

私 今日一回もしゃべってないみたいな
思った時に

あれ このままでいいのかなって
思ったりとか。

人と話すって難しくないですか?
(笑い声)

何か 自分の話を
もっとしてみたら どうですか?

逆に 自分の話から。

もう自分が楽しければいいっていうか
自分の好きなものの話とかをして…。

人に興味が持てるかは分かんないですね。
(笑い声)

やっぱりオンラインで 画面越しで
話をしなきゃいけないので…

これは 割と工夫をしていましたね。

一つ よくやっていたのは

会議の時間としては
ちょっと長くなっちゃうんだけど…

自分の家の中にある 例えば
赤いものを持ってきてって言って

一回 画面から みんな消えるんですけど
2分後に 何か赤いもの着てきたり

持ってきたりする。
これは応用がいくつもあって

じゃあ 今日は家の中にある
一番古いものを持ってこようとか

そういうの みんなで見せ合ってから
話をしていくとか。

すごい いいですね。 監視じゃなくて…。
画面を出すってことが

何か 監視になりがちでも
あるじゃないですか

別の仕事してないだろうなみたいな。
でも そうじゃなくて

ゲーム性を持ちながら
みんなで楽しめるって すごくいいですね。

取り入れたいです。

いや あの~ 赤不二夫を
見てきたわけですけれども

どうでしょう 金城さんなりの
みんなで こう力を合わせて

何かを作り上げる 協力して
成功するための極意といいますか。

そもそもチームで何かをやるとかが
苦手なんですよね 学生時代の時から。

文化祭とか そういうのが。
本当に赤先生がやってることは 愛で。

で それって何なんだろうって思うと
すごく合理的というか

足りない部分を誰かが補う そのために
相手のパフォーマンスを最大に出すには

どうしたらいいかみたいなのを…

何だろう 極意… いや 本当まねしたいの
ひと言に尽きるというか。

やっぱ そういうふうに愛とか信頼とかで
人間関係を築いていくっていうのを

私も これからやりたいなと思いました。

漫画家さんのことが
我々のビジネスの世界に

どうヒントになるのかなと思いながら
来たんですけど

すごいヒント満載ですね やっぱりね。

…っていうふうに思えるような場を
作っていくということについての

天才だったんだろうなって
そういう気がしますね。

自分がすごく上じゃないって
思ってらっしゃる この感じが

皆さんから受け入れられてて
いろんなアイデアも生まれて

そういうふうになれたらいいなって
すごく思ったんですけど

怒りがパッてきた時は
6秒待つっていうことを目標に

そこから徐々に徐々に
何か この赤先生みたいな考え方に

なっていけたらいいなって思いました。
ねえ!

いやいやいや
今日は どうもありがとうございました。

(3人)ありがとうございました。

☎

はい 歴史居酒屋「知恵泉」ですが。

☎初代店主の
井上二郎なのだ。

え? えっ 初代 じろ…
えっ 井上二郎さん? え?

☎いや 折り入って
頼みたいことがあってね。

えっ 何ですか?
☎僕が計画していた

「知恵泉」の世界進出の件
あの そのリサーチをね

新井君に ぜひ
お願いしたいんだよね。

えっ 先輩
リサーチしてなかったんですか?

☎うるさいな もう。
ということで…

私が? そうですか…
いや ええ 喜んで喜んで。

福岡 大好きなとこなんで
喜んで行かせて頂きますよ。

ええ 分かりました。 失礼しま~す。

よし! 心機一転 頑張ろう。
これでいいのだ!

チーム「知恵泉」で4年間
店主として お世話になりました。

皆さん 本当にありがとうございました!

これからも「知恵泉」と新店主を
どうぞ よろしくお願いします!

Source: https://dnptxt.com/feed/

powered by Auto Youtube Summarize

おすすめの記事