出典:EPGの番組情報
あさイチ「阿川佐和子さんと考える“仕事”と“介護”」[字]
仕事をしているあなたが親の介護をすることになったら?仕事と介護をどう両立する?追いつめられない秘けつは?母親を介護した経験をもつ阿川佐和子さんと一緒に考えていく
詳細情報
番組内容
仕事をしているあなたが親の介護をすることになったら?仕事と介護をどう両立する?追いつめられない秘訣(けつ)は?認知症の母親を介護した経験をもつ阿川佐和子さんと一緒に考えていく【ゲスト】阿川佐和子【キャスター】博多華丸・大吉、鈴木奈穂子
出演者
【ゲスト】阿川佐和子,【出演】介護・暮らしジャーナリスト…太田差惠子,【キャスター】博多華丸,博多大吉,鈴木奈穂子,【リポーター】駒村多恵,石井隆広ジャンル :
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
情報/ワイドショー – 健康・医療
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
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- 大事
- 認知症
- 会社
- 頑張
- 気持
解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)
生字幕放送です。一部、字幕で
表現しきれない場合があります。
大吉≫おはようございます。
7月4日月曜日の
「あさイチ」です。
まるで
オーナーかのような感じで
ちゅう房をお願いしますと
言いたくなりました。
きょうのゲストは
阿川佐和子さんです。
阿川さんといえば
朝の番組のイメージもあります。
阿川≫そうですか。
とうに終わりました。
大吉≫きょうの特集は
認知症の母親を
介護した経験を持つ
阿川さんとこちらのテーマで
お送りします。
(VTR)
石井≫今、仕事をしている
あなたに、こんなことが起きたら。
離れて暮らす母親が倒れ
介護が必要になったというのです。
その後
母親と一緒に暮らすことに。
自分で身の回りのことができない
親の介護に
追われるようになります。
≫せーの!
日中は仕事、朝と夜は介護。
その両立に苦しむ毎日。
次第に、心も体も
疲れ果てていきます。
こうした経験をした女性です。
介護によって
20年以上勤めた会社を
辞めざるをえなかったといいます。
こうした介護を理由に
仕事を辞める「介護離職」。
介護などで仕事を辞めた人の数は
年間7万人に上っています。
企業も危機感を感じています。
仕事と介護を両立するには
どうすればいいのか?
番組ではそのヒントを探ります。
さらに、働きながら
介護をしてきたという人たちは…。
介護もしなきゃ。
でも、今の仕事も続けたい…。
きょうは、阿川さんと一緒に
そんな悩みについて
考えていきます。
鈴木≫阿川さんは
認知症のお母様の介護や
お父様の看病などについて
本にも書かれていまして
きょうはその経緯についても
いろいろ伺っていこうと思います
ので、よろしくお願いします。
石井≫まず阿川さんのご両親です。
お父様は作家の阿川弘之さん
お母様は、みよさんですね。
10年ほど前にお父様が自宅で
転んだことをきっかけに
入院生活になられて
そのころお母様も認知症の症状が
少し進んで介護が必要になって
きた時期だったということで
そのころは「サワコの朝」が
始まったりですとか
「聞く力」が
ベストセラーになったときで
大変お忙しい時期だったと。
阿川≫今思えば
結構忙しかったですね。
原稿の連載も結構抱えていたし
それをこういうふうにやってと
やっていたら
さっきのVTRじゃないけれど
え?母が?ということになって
それからどう対処していいか。
1つずつやるとね
1つずつ事件が
起こってくるんです。
父親が転ぶ
母親はお金をなくすとか
そのたびに
あっと言ったりするということが
ありましたけど。
大吉≫そのたびに
仕事が増えていくペースは
変わらないわけですよね。
阿川≫そうですけれども
自分でも何をやったと
覚えていないけれど
その場の対象をやるということと
できるかぎり、私の場合は
男きょうだいばかりでしたけど
みんな結構
協力的でいてくれたのと
あとはすごく協力してくれる
昔、お世話になった
ちょっと年配の女性がいらして
その人にずいぶん助けてもらった
ということもあったから
私は今も1人で抱えちゃだめって
まず思いますね。無理です。
鈴木≫助けを求められる場所を
探すみたいなことも
ヒントになるのかなと思いますが
仕事と介護の両立をどうするのか
ということで皆さんからも
きょう、そういったメッセージを
お寄せいただけたらと思います。
働きながら介護する
悩みやエピソード
仕事と介護を両立するための工夫
また追い込まれないための
秘けつなど
皆さんからもお寄せください。
お待ちしています。
石井≫今回、番組で事前に
アンケートを取ったところ
介護と仕事の両立で悩む方から
多くお悩みをいただきました。
石井≫実際に
仕事と介護のはざまで悩んで
離職することになった方に話を
聞いています。
(VTR)
現在、自宅で認知症の母親を
介護しているめぐみさんです。
介護を理由に20年以上
続けてきた仕事を辞めました。
当時、アパレルショップで
店長をしていためぐみさん。
若いころから
ファッションに興味があり
大好きな仕事だったといいます。
めぐみ≫いらっしゃいませ。
めぐみさんは店長として
客の多い夜の時間帯に
率先して出勤していました。
忙しかったものの、仕事に
やりがいを感じていたといいます。
しかし、そんなある日のこと。
(着信音)
めぐみさんのもとに1本の電話が。
めぐみ≫もしもし…え?
1人暮らしをしていた母親が
自宅で転倒し
骨折したという知らせでした。
これをきっかけに
認知症の母親が
自分で身の回りのことが
できなくなっていたことを
知ったのです。
一人っ子だっためぐみさんは
自分が母の面倒を見なければと
自宅で
介護をするようになりました。
めぐみ≫いくよ、せーの!
母は自分で起き上がったり
歩いたりできなかったため
トイレなどへの介助が必要でした。
さらに、食事のときも
介助しなければなりませんでした。
食べるのを嫌がることも多く
2時間以上かかることも
あったといいます。
仕事にも影響が。
母がデイサービスから
戻ってくる時間までに自宅に
帰らなければなりませんでした。
店長として、スタッフの勤務を
管理していためぐみさん。
自分は、日中勤務の早番に。
客が多い夜の時間帯も働く遅番は
ほかのスタッフに
任せざるをえなく
なってしまったのです。
それでも
母の介護をしていることを
会社の同僚たちに言うことは
できなかったといいます。
そんな思いを抱えながら
自宅に帰ると
母親の介護が待っていました。
終わりが見えない状況の中で
これ以上、会社に
迷惑をかけるわけにはいかない
と思うようになったのです。
自宅で介護を始めて10か月。
めぐみさんは
仕事を辞めることにしました。
鈴木≫辞めるしかなかった。
どうご覧になりましたか?
阿川≫私も両親がちょっと
介護が必要で
両親2人で
生活していたんですけど
私は別にいて。
それまでは月に1回くらいしか
帰っていなかったけど
これはまずいぞと思って
週に1回くらいとか
だんだん頻度が高くなって
夜も放っておくわけにはいかない
ということになってくると
仕事を辞めて、娘、私1人だし
それから当時、私は
結婚していなかったから
やっぱり周りも
実の娘に見てもらうのがいちばん
親っていうのは幸せなのよ
佐和子ちゃん頑張ってね
みたいなことを言われると
やっぱり私が辞めるべきかと
思って
仕事を辞めて
一緒に両親と住もうかって
ちらっと思うことはあったんです。
でもやっぱりね
それをやったらきっと自分も
犠牲的精神でやっている
というのはストレスになり
体力的にも疲れるし
社会との接触はなくなる
気晴らしもできなくなる。
社会との接触がなくなると
気晴らしもできなくなる
気分転換もできなくなる
自分がつぶれると思ったので
周りをなんとか
協力体制を作ろうと思って
仕事を辞めるということは
しなかったけれど
ただ私の場合には
自分が行かなかったら
「サワコの朝」は
「ナオコの朝」になるでしょう。
鈴木≫佐和子さんしかできない。
阿川≫それはないけれど
自分の名前でやっているかぎり
辞められる仕事はどれかな
これなら今辞められるかなとか
これは休めるかな
というのを一つ一つ整理して
親のほうは
これはこの人に任せられるかな
この時間は自分が
いたほうがいいかなというような
どかんとくると
全とっかえみたいな
全部変えなきゃいけないけれども
分析すると
できることとできないことは
整理してくると思うんです。
そのうえで離職しちゃいけないと
私がお世話になった
高齢者病院の先生も
おっしゃっていたけど
一度辞めちゃうと
介護が終わったあとに
復職できるのかということと
収入がなくなって、その後の
あなたの人生どうするの?という
ことを言われたときに
確かにそうだなと思って
なんとかあんばいを
つけるというんですかね。
大吉≫阿川さんのように
上手に分けられている方もいれば
VTRのようにできない
という方もいらっしゃって
いちばん思ったのは
周りに言ってくれればいいのにと
どこかで思っていたんだけど
言いたくない
言うほうが申し訳ない
どう向き合えばいいのかなと。
石井≫両立に悩んできた方を
多く取材されてきた
太田差惠子さんとお伝えします。
めぐみさんのように介護を理由に
仕事を辞めてしまうような
ケース、多いんですか。
太田≫そうですね。
今もそうでしたけれど
自分のことをちょっと
後回し後回しにして周りから
あなたがやるのが
いちばんでしょうと言われると
やっぱりそうなのかなという
気持ちになってそして
仕事を
優先するということに対して
罪悪感を持ってしまうという方
結構、多くて。
さらに仕事場にも迷惑を
かける自分がいると思えてきて
そうしたら辞めようかという
ことで辞めてしまわれる方は
結構多いんですよね。
石井≫辞めると辞めるで影響が
大きいですよね
仕事ですからね。
太田≫なんといっても経済的に
困窮するということになります。
だから最後の手段ということも
辞めないということ
ずっと心の中に留めて
できるだけ辞めないで
仕事は続けていく自分の生活を
しっかりやっていくということを
大事にしていくことが
大事だと思います。
石井≫どうして言えないのか
というところなんですけれど
やっぱり辞めてしまうと厳しい
状況になるにもかかわらず
会社に介護のことを
相談していないという方は
多いらしいんです。
企業を対象にした介護の実態調査
介護について職場の上司に
相談したかどうか
34.3%の方が
相談できない、相談しないと
答えています。
なぜ会社に介護のことを
言えないのか
こんな理由があるそうです。
大吉≫なるほど。
言われてみれば
おっしゃるとおりで
あまり知識がないから
極端なことを
言っちゃうかもしれないですね。
きょう帰ったら?とか
大丈夫?とか。
阿川≫私なんか、わりに
更年期障害の状況とか
今、介護が大変だとかいうのを
どちらかというと
おしゃべりだから
ばんばん言うほうで
そうすると若い人たちは
実感がないから
そういうものなんですか?
といって
どうすればいいでしょうね
というふうになると思うけど
だんだん話していれば
巻き込んでいけるし
中には、経験したことがある
という人がいると
共通認識を、やり取りできるから
私はやっぱり我慢して
しゃべらないよりも
大変なのよというふうに
したほうがいいと思いますけどね。
鈴木≫企業の上司とか
会社がどうやって
それを受け止めてくれるかという
ことも大事になってくるんですね。
石井≫言いやすい雰囲気作りも
ありますね。
企業側がどうすればいいのか
先ほどの佐々木さんに
聞いています。
阿川さん、このご意見どうですか。
阿川≫もちろん
今、最近わりに介護休暇は
育児休暇と同じように作る
企業が増えてきて
これはすごくいいことだと
思うんですけれど
あまりマニュアル化すると
育児もそうだけれど
毎日何が起こるか分からないし
いつ電話がかかってきて
どこで転んで
どれくらいの時間
ケアの必要があるのか
ということが分からないから
できるかぎりマニュアルを作る
というよりも
毎回、臨機応変に対応できる
われわれはという上司のほうが
ありがたいんじゃないかな
そういう企業とか上司のほうが
ありがたいんじゃないかな。
石井≫太田さんは今のご意見
どうですか?
太田≫皆さん介護を
やってらっしゃる方は
ジェットコースターに乗っている
ようだとよくおっしゃるんですね。
安定してきたと思ったら
どんといってしまうということで
そのためには
介護休業のほかにも
介護休暇とかいろんな制度が
あるので
企業のほうから提案がね
何かのときには
朝、電話するだけで休める休暇
というものも
ちゃんと定められておりますので
介護休暇というんです。
石井≫国のほうで定めている
介護休暇ですね。
太田≫そうですね
そういうものがあります。
まず企業の方が
どういう仕組みで制度があって
ということを
自社のものを社員さんに
しっかり言っていただいて
社員さんが
使えるようにしていくことが
大切なんだと思います。
阿川≫私、友達に言われて
なるほどと思ったんですけれど
よし娘が頑張らなくちゃと思って
今、仕事を少し減らして
今、集中して
全精力を使ってというふうに
思っていたら友達が
あなたさ、2、3年で
終わると思っているでしょう
10年、20年
続くかもしれないわよ。
覚悟はあるの?って
言われたとき
に、ええ?っと思って
だから今はあまり
力を入れすぎないで
長期レンジで
力を抜きながらやっていきなさい
というふうに言われたときに
なるほど、そうだなと思って
だから企業のほうも
この人は介護が大変なのね
1年2年のレンジで
体制を変えようというのは
違うかもしれないですよ。
本当に個人差があるから。
その辺りは
むしろ、その場その場で
きょう、どうする?
来週どうする?と
対応する上司がいると
いいんじゃないかなと
思うんですけど。
石井≫そういうふうに実際に
介護しているということを
会社に伝えたことで仕事との
両立がしやすくなったという人が
いらっしゃいました。
(VTR)
集まったのは6人です。
いずれも仕事をしながら
認知症の親を
介護してきた人たちです。
事務の仕事をする、まさこさん。
当初は、ためらいがありましたが
介護していることを思い切って
上司に相談したといいます。
上司に相談したことで、その後
勤務時間を変更することが
できたといいます。
さらに、こんなメリットがあった
という人も。
銀行の融資課で働くエイコさん。
介護について会社に言ったところ
自分の仕事を
ほかの人に引き継げる態勢を
作ることができたといいます。
大吉≫やっぱり周りの
協力というか、理解というか
そういうのがないかぎりは。
阿川≫いろいろ、あれこれ
大変なんですけれど
肉体的疲れよりも
精神的に疲れることのほうが
打撃が大きいと思うんです。
そういうときに周りで
分かってくれている人が
そばにいるとか
いざというときに
この人に話をすれば
ちゃんと私がやっていることを
理解してくれているというだけで
よし、あしたも頑張ろう!という
ふうな気持ちになれるから
ほかの家族でも大変だね、とか
よくやったねとかありがとうとか
職場でも
ここのところは大丈夫よ
というふうに
ちょっと言ってくれると感謝の
気持ちがエネルギーに変わるから
それはすごく大きいと思いますね。
理解する人を増やすということ。
石井≫積極的に声かけというか
周りがいるということは
大事だと思います。
さらに太田さんがぜひ仕事と
介護を両立するために
活用してほしいと
考えているものがあります。
それが、こちらです。
法律で決められた制度です。
これは雇用形態、雇用期間などで
取得できない場合も
ありますけれど、こういうことが
あるということなんです。
活用のコツがあります。
それが、こちらです。
太田≫93日というと
93日しかないの?という方が
大半です。
93日で
介護って終わらないけれどと
皆さんおっしゃるんですけれど
だから、これは
法律で定められているから
93日で
企業によっては1年、2年と
延ばしてるところもあります。
ただ、いくら延ばしても
介護は冒頭にもありましたけれど
短期間では終わりません。
10年、長ければ20年とか
続いていく可能性もあります。
ですので93日というのは
介護の体制を整える
自分が仕事を辞めないで
辞めないで介護をしていく
いろんなサービスを使うとかと
いうことになってきますけれど
自分が仕事をしていても
介護が回るように
親の生活がスムーズに
整っていくように
そういう全体のプランニングを
する時間に充てるということが
コツになってきます。
石井≫何をすればいいのか
といいますと、こちらです。
太田≫ケアマネージャーさん
というのは介護の専門家の方で
一緒に介護のプランニングを
立ててくださるんですね。
どんなサービスを
どのくらい使ったらいいか
というようなことを
立ててくれるんですけれど
この方は本当に二人三脚で
介護をしていくことが
大事だと思います。
そして、まず
ケアマネージャーさん
ケアマネさんと言いますけれど
この方に
私は仕事は辞めませんと
辞めないで自分の生活を
大切にしていきたいと
そのことをまず最初に
がんと言ってしまうのが
いいと思うんです。
そういうことを言えば向こうは
ケアマネさんは、この人には
大事な仕事があるんだ
この人には大切にしている生活が
あるんだということを
理解してくれますし
このとき、そんなことを
ケアマネさんに言ったら
ケアマネージャーに
怒られるんじゃないかという
方もいらっしゃいますけれど
そんなことは怒られません。
それだったら、そういうふうに
やっていこうということで
きっと味方になってくれます。
ケアマネージャーさんと
そういうふうに
しっかり話を持って
自分がいなくても介護ができる
体制ですね。
そのときに
難関になってくるのが
多くの親世代がヘルパーさんが
来るのが嫌だとか
デイサービス、そんなところは
行かないとか
施設なんてとんでもない
という話になってくるんです。
本当に多くの方が
拒否から入っていきます。
ですから拒否から入られたときに
親がそう言うんだったら
私がやろうかというと
結局、仕事を辞めざるをえなく
なってしまいます。
ですから、ここで嫌がられたら
ヘルパーが来るときに
私が一緒にくっついて
横で見ていると
ほら、こんなにいい
ヘルパーさんじゃないのとか
デイサービス
通っていて向こうで
施設でサービスを受けて
日帰りで帰ってくるんですけれど
一緒にくっついていって
いいところだよねと言って
何回かお試しで
くっついていくとか、施設ですね
介護が重度になってきて
施設を選ぶときに
なってくるんだったら
施設見学にあてるとかですね
そういう介護サービス全体を
構築する時間に
充てることによって
仕事を辞めずに済む
ということになります。
大吉≫93日間をこのように
使っていただきたい
ということですね。
阿川さん改めて
仕事と介護の両立
何が必要ですか?
阿川≫どうでしょうね…
今おっしゃったことで
思い出したんだけれど、本当に
親を、だましだまし。
うちの父親も老人ホームなんかに
俺を入れたら自殺してやると
豪語していたんですけれど
母親のケア
父にも無理だから
父親に高齢者病院に
入ってもらったんですけれど
その病院がものすごく食事が
おいしかったんです。
すごくおいしいでしょと言って
うちにも帰れるしといって
うちに帰ってきたら
暫定措置ですからといって
だましだまし、やっていて
その時間の猶予の間に
母親のことをやるとか
あんばいをして
やっていくということを
自分もだますというか
自分の気を抜くところを
作っておいて
自分ばかりが犠牲的精神になって
やっていると
疲れきってしまいますので
時々、母親から昼間
帰ってきてくれる?
と言われたときに
仕事があって帰れないと言って
ゴルフに行ったりして
ゴルフでクタクタで帰ってきて
仕事ばかりやって疲れた顔をして
いるわねと言われると
大丈夫、大丈夫と言って
うそをついている分だけ
エネルギーが出てきますからね。
時々自分のためにずるをすると
後ろめたさで
人に優しくなれますから
親に自分がこうしろと
いうのではなくて
自分自身も楽しいことを
ちゃんと確保して、それで
この時間はちゃんとやりますよと
いうと体力が出ますよね。
鈴木≫デイサービスとか
ショートステイなど
ぜひ活用してください
という方から
千葉県40代の方です。
介護歴20年です。
デイサービス、ショートステイ
どんどん活用してほしいです。
預けることを恥ずかしいと
思っている方が多い気がします。
そんなことはありません。
お年寄りがいるから
私たちの仕事が成り立っています。
遠慮せずに
どんどん活用してください。
阿川≫ショートステイというのが
ありますから
ずっと入れてしまうと思うと
なかなか決心がいるけれど
きょうどうしても私は
この仕事があるとか
用事があるというときに
一日だけ預けるとかいうことも
大いに活用できるんですよね。
太田≫いろんなサービスが
ありますので情報収集をしっかり
ケアマネージャーさんも
味方になってくれるので
使えるサービスをどんどん
使うことが絶対重要だと思います。
石井≫体制づくりをしたうえで
仕事と介護を両立していくために
大切なのがこちらです。
頑張らない時間なんです。
(VTR)
介護者メンタルケア協会の代表
橋中今日子さんです。
これまで、延べ1800件以上
介護者の相談に乗ってきました。
橋中さんは、仕事と介護で
追い込まれている人たちに
必ず伝えることがあります。
働きながら家族を20年以上
介護してきた橋中さん。
自分自身も、手を抜けず
頑張りすぎてしまった経験が
あったといいます。
そこで、大切なのは
仕事と介護から離れ
頑張らない時間を作ることだと
いいます。
橋中≫ヘルパーさん帰るまで
自分の部屋で
時にそれは昼寝かもしれない
ちょっと休息するし
本読むときもあるし
ただ携帯
触ってるだけかもしれないけど…
鈴木≫さぼることじゃないんだ
というのは共感できますか?
阿川≫さぼることだと思っている
んですけれど。
<笑い声>
後ろめたさを持っていることが
自分に余裕を作ることだな
と思っていて
人には優しく
今おっしゃったみたいに
いっぱいいっぱいになると
視野が狭くなるし
やってあげているんだという
与えるだけだというふうな
気持ちになってしまって
相手は本当に困った人で
こちらがサービス
全面的サービスをしている
という気持ちになるけれど
実は、そうではなくて
母親なら母親になりに
認知症になっていたとしても
母の意思とか感情とか
探っていくと
私はもらっているものが
介護しながらもいっぱいあるので
そこに
余裕がなくなってしまうよりは
自分ができていない人間だ
というふうな立場になったほうが
互いのコミュニケーションが
取りやすくなるということも
あるんじゃないかなと思います。
鈴木≫申し訳ないとか
罪悪感みたいなものが。
阿川≫私は完璧で
私がケアをしてあげてると思うと
こんなにしてあげているのに
という気持ちに
なってしまうでしょう。
大吉≫いつかは絶対なりますよね。
石井≫さらに仕事をしながら
認知症の介護を
している人たちにも
自分の時間を持つことの大切さを
聞いています。
ほかにも
自分の時間を確保するために
こんなことを言った
という人もいます。
大吉≫皆さん阿川式で。
阿川≫同じようにやって
いらっしゃる方が
多かったんですね。
よかったよかった。
石井≫太田さんは追い込まれない
ために何が大切だと思いますか。
太田≫やりたいことはやる
ということは
かなり大事なことで
そうではないと、どんどん
自分は犠牲なっている
というふうに思っていきます。
今、介護って1、2年では
通常、終わらないというふうに
思っておいていただいたほうが
いいと思うんです。
今、例えば80歳の親御さんが
100歳まで生きられるとすれば
20年ですよね。
そうしますと、今
テレビを見てくださっている
50歳の方は
自分も、いくつになるかというと
高齢者ですよね
当然のことながら。
そういうふうに
年齢がどんどん
重なっていくんだということを
ちゃんと考えて、そうすると
そんなに頑張れないですよ。
そんなに頑張れないし
自分のできることは何なのか
ということを、しっかり考えて
ちゃんと考える。
ここまでというライン引きをして
自分ができないところは
サービスに入れるということで
私は介護は自分でやる部分も
あるんですけれど
仕事感覚でマネジメントなんだ
というふうに考えていただくと
親の生活を
少しでもよりよいものに
するのに
マネージメントすると考えると
いろんなサービスに入れることに
罪悪感を考えることもないし
できるところは
自分でやるんだから
何よりも
マネージメントをするためには
親の生活をしっかり見て
自分はどういうふうにしたら
よりよくなるのかということを
考えなくてはいけないし
マネージメントも
直接介護、食事介助とか
トイレ介助とかそれと同じように
介護なんだというふうに
考えていただくと
罪悪感を感じる必要もないので
発想の転換でマネージメントと
考えていただく
といいんじゃないかな
と私は思っています。
大吉≫自分は娘だから
息子だから
やらなくてはいけないという
この気持ちを
抑えるじゃないけれど
もちろんそうなんだけれど
限界は必ずあるから
任せるということですね。
阿川≫今まで育てて
お世話になったから
介護を完璧にやらないと
自分自身としても
後悔が残るだろうと
真面目な考え方をするけれど
そういう人が
多いと思うんですけど
最初に申し上げたように
介護という
大きな魔物みたいなもの
目の前に突きつけられると
全取っ替えしなくてはいけないと
いうふうに
介護離職とか生活を
全部変えないといけないと
ここをなんとか調整すれば
なんとかなるんじゃないかな
ということをやっていくとか
私は介護をやっていて
母親と接しているときに
笑えることだらけだったんですよ
私がパニックになって
父親の世話もあるから
やってられないとソファーで
怒ったら母親がどうしたの?と
言って
認知症の母ですよ?
あなたはどうでもいいけれど
お父ちゃんそっくりねと言われて
母親に救われたという感じです。
世話している側で
あちらに救われていることは
山のようにあるんです。
鈴木≫メッセージがきています。
広島県60代の方です。
阿川さんがおっしゃったこと
まさしくやっています。
仕事休みですと言って
自分の時間を作ってるの見て
帰ったら介護はできます。
後ろめたさが優しさに変わります
ということです。
太田さんに質問です。
東京都40代の方です。
介護予備群の46歳です。
これから親が動けなくなっていき
ますが準備など
やっておいたことがいいことは
ありますか。
太田≫少しずつ
私は大事な仕事があるとか
大事にしている生活があるんだ
ということを
じわじわ親に言っておくことが
いいんだと思います。
あとは介護には
地域包括支援センターという
ちゃんと相談窓口があるんです。
中学校区に
1か所ぐらいありますので
そこに
どうしようもなくなってから
大変になってから行くところだと
思っている人がいるんですけれど
そんなことはありません。
65歳以上の親御さんだから
何でも相談できますし
子どものほうも、もちろん
家族も相談できるし
中学校区に1個ありますので
自治体にどんなサービスがあるか
とか
介護保険の申請するには
どのような手順を踏むかとか
いろんな印刷物が
置かれていますので
そういったものを
もらっておくだけで
安心感があると思います。
鈴木≫阿川さんのことばが
響きました。
親の介護度がひどくなり
娘の私たち夫婦が介護することに
なりました。
仕事の両立を悩んでいましたが
ずるをしてもいいということばに
驚くほど気持ちが楽になりました
ということです。
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