安倍総理 辞任表明「このタイミングしかなかった」(2020年8月28日)

「このタイミングしかなかった」。安倍総理大臣が辞任を決断するに至った自らの体調や経緯、そして心境を語りました。

 安倍総理大臣:「コロナ禍において政治的空白を生み出さないようにするうえにおいては、このタイミングで辞任するしかないという判断を致しました」
 安倍総理は記者会見で、持病の潰瘍(かいよう)性大腸炎が今月上旬に再発したことを明らかにしました。そのうえで、辞任を決断した理由として「病気と治療を抱え、体力が万全でない苦痛のなか、大切な政治判断を誤る、結果を出せないことがあってはならない」と述べました。辞任の判断は24日に誰とも相談することなく一人で決めたということです。また、コロナ禍のなかで辞任となったとして「国民の皆様に心よりおわび申し上げる」と陳謝しました。拉致問題をはじめ、ロシアとの平和条約、憲法改正と残された課題があるなかで、志半ばでの辞任となったことについては「断腸の思い」と無念を口にしました。一方で、次の総理が任命されるまでの間、最後までしっかりと責任を果たすと訴えました。後継の自民党総裁については、「私が言うことではない」と述べるにとどめました。
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