出典:EPGの番組情報
徹子の部屋 田村亮[解][字]
~亡き兄 田村正和さんとの思い出は…~田村亮さんが今日のゲストです。
◇ゲスト
昨年4月、兄の田村正和さんを亡くした田村亮さんがゲスト。
◇番組内容
18歳年上の長兄・田村高廣さん、3歳上の三兄・田村正和さんと“田村三兄弟”と呼ばれていた亮さん。正和さんの妻と亮さんの妻は定期的に連絡を取り合っていて「体調がいい」と聞いたばかりだったので、しばらくは亡くなった実感がなかったと語る。正和さんは無口なタイプだったが、家族の前ではお茶目な一面もあったという。スタジオでは『徹子の部屋』に正和さんが出演した時のVTRを見ながら、亡き兄に想いをはせる…
◇おしらせ
☆『徹子の部屋』番組HP
http://www.tv-asahi.co.jp/tetsuko/ジャンル :
バラエティ – トークバラエティ
ドキュメンタリー/教養 – インタビュー・討論
福祉 – 文字(字幕)
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- フフフフ
- 兄弟
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- お前
- お父様
- 随分
- 全部
- ジャージー
- ライバル
- 田村正和
- 田村亮
- 俳優
- お兄様
- ケンカ
- ハハ
解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)
(黒柳)この可愛いご兄弟の
弟さんが
今日のお客様 田村亮さんです。
お兄様はクールな二枚目から
コミカルな役まで大活躍の
田村正和さん。
残念ながら 去年4月に
お亡くなりになりました。
まあ 急な亡くなり方だったので
最近 やっと実感がという時に
おいで頂きました。 どうも。
ああ こんにちは。
お父様は日本映画
特にチャンバラの大スター
阪妻こと 阪東妻三郎さんで
いらっしゃいます。
で 一番上のお兄様が
田村高廣さん。
はい。
そして 18歳年上。
はい そうです。
それで 3番目のお兄様が
3歳年上の
田村正和さん。
はい。
田村3兄弟と呼ばれて。
あっ ここに
お写真ありますね。
はい。
本当だ。
高廣さん 随分 大きい…
だったんですね やっぱり。
そうですね。
うん。 年がね。
このぐらいになると
もう ちょっとね…。
あなたが一番
背が お高かったのかしら。
そうかもしれません。
うん。
なるほど。 これは
同じものに出てらしたの?
そうです。
これは『乾いて候』かな。
あっ そうですか。
あっ はい。
そうですか。
去年の正和さんの訃報は
突然だったんで
びっくりなすったでしょ?
はい。 僕も びっくりしました。
突然 兄貴の奥さんから
電話があって
それで
亡くなったっていう事で…。
一番 最寄りの連絡ではね
元気で 散歩に行ってるって
言ったからね。
ああ 元気なんだなと
思ってた矢先の事なんでね
一瞬 なんの事かなって
戸惑いました。
本当にね。
奥様同士が よく電話…。
時々 電話し合ってました。
そうですってね。
だから 仕事休んで
休養していらして
調子がいいっていう
お話だったので
そのつもりだったんですってね。
電話で少し前に お話しになって。
ええ。
なんか 正和さんのご葬儀も
親族だけだったんですって?
はい。 もう内輪で。
僕 行った時は
7人ぐらいだったかな。
そのぐらいで
こぢんまりとしました。
そうですか。
はい。
まあ それが
ご本人もご希望だった…。
そう。 兄貴も
そういう希望だったみたいですね。
あまり派手にしないでくれって。
まあね。 そうですよね。
またマスコミなんかが
来たりなんかするとね。
はい。
でも 偶然 一番上のお兄様の
高廣さんと同じ
77歳だったんですって?
そうなんですよ。
昔からね 77歳っていうのは
ちょっと… なんなんだろうな?
節目なのかな? わかんないけど。
注意した方がいいよっていうのは
僕はね 若い時から
これ 聞いてました。
あっ そう。
それが現実になってるから
僕も もうじき77になるから…。
ハハ…。 本当? 嫌だな。
やばいなと思ったりして。
田村正和さんは…
一番右側の方ですけど。
数々の伝説をお持ちで
セリフは完璧で
NGは出さないって。
お父様の阪妻さんも
実は そうだったんですって?
ええ。 そうだったようですね。
僕は ちっちゃい時は覚えてるけど
事務所にですね…
巻紙ですか?
あれに ずーっと自分で書いて
それで 壁に ずーっと貼って。
お父様が?
ええ。 歩きながら…。
もう ずっと
それをやってるのを
隅っこで
チラッと見た事があるんですよ。
なるほどね。 そうやって…
偉い。 覚えていらしたのね。
なんか 正和さんの伝説は
お食事を人の前ではしない
とかっていう
うわさがあったんだけど。
人の前でも食事してましたよ。
その伝説がね だんだんね…。
そうね。
それで
打ち上げだってあるでしょ。
番組…
みんなで食事しますでしょ。
それで 兄貴は また別に
プロデューサーとか 演出家とか
ちょっと メインの人たちと
また食事するし。
お食事に
お誘いになった事あります?
ないですね。
あっ ない?
でも 兄貴自体 外で食事するの
あんまり好きじゃない事は
知ってますからね。
なるほど。
だから 家が隣同士だったから
しょっちゅう 家に来て
なんか… つまみ食いして
こうやって
「よう」って言ってパッと帰って…。
ハハ…。 本当に?
それで おふくろに会って
4~5分 話して パッと帰る…
しょっちゅうでしたよ。
あっ そうなの。
面白い方なのね 本当はね。
そうです。 普通ですよ。
ねえ。
でも お茶目なところがあって
お正月に お母様に
お小言 言われたんですって?
なんかね ジャージー…
上下 ジャージーで来て。
そのジャージー でもね
結構 イタリアの
シャレたやつなんですよ。
でも おふくろは
明治の人間だから
ジャージーはジャージー
スポーツの時に着るもんだって。
それで
「おめでとう」って来たらさ
「なんや。 正月早々
そんな格好して」って言われて。
「悪かったね」って言って帰って
また10分か15分ぐらいしたら
タキシード着て…。
フフフフ…。
「これでいい? おめでとう」
って言って。
お母様 なんておっしゃいました?
もう 笑うしかないですね。
笑うしかない… そうですか。
なんか 正和さんとご一緒に
大阪万博
見にいらしたんですって?
ええ。 あのね 兄貴が
ずっと京都で仕事しまして
僕は別の番組で 京都 行った時に
撮影所で会いまして。
「お前 明日 何してんだ?」って
言うから
「いや 明日 僕は撮休…
休みですよ」って言ったら
「ああ そうか。 ちょっと
俺 万博 行くんだけど
お前 行くか?」って言うから
「ああー 行きたい 行きたい」って
言ってたら…。
そしたら 連れていってくれて。
それで 彼が ずっと運転して。
それで 行ったら
奥さんがいたんですね。
結婚したばかりなんですよ。
あっ 新婚?
そうなんですよ。
あっ そら そうだろうなと
思ってたんですけどね。
なんか 弟を思いやって
誘ってくれたのか
2人で行くのは照れくさいから
僕を誘ったのか
その辺は定かではないですけどね。
でも ちっちゃい時は
よく遊んでくれましたよ。
あっ そうなの。
すごく遊んでくれました。
だってね とってもユーモアの…
『徹子の部屋』でも
ユーモアのある事を
おっしゃってた。
ちょっと VTRあるので
正和さんの。
はい。
ちょっと ご覧ください。
「六本木で…」
「ハハハハ…」
「あれ 本当に おかしい。
本当に あれは
田村さんだったんですね」
「そうです」
「もう… 自動車
運転しておりまして
ちょっと曲がりきれなかったんで
ちょっと後ろへ下がった時に
ゴンっていったんで
ちょっと 後ろ見たら
そこに車が来てたんですよね」
「だけど それがね
車がぶつかったのか
お店のね なんか 塀みたいなのが
何かあったか 何にぶつかった…」
「で 出ていって こうやって
こういうふうにして見てたらね
自動車の中から
あなたのような方が
出てらしたんですよ」
「で こうやって見てらしたの」
「で そっち見たんだけど…
私 わからないんだけど
大胆に“私 ぶつかりました?”
とかって言ったら
“いえ”っておっしゃったんで
それで
“じゃあ 失礼致します”って…」
「そんな 失礼しましたなんて
言わなかったかもしれない」
「“じゃあ まあ”…
夕暮れ時だったんで
“じゃあ”だとか言って
動かしてから さっきのって
田村正和さんじゃないの?
でも 違うななんて思って」
「僕でした」
「やっぱり そうでした?」
(観客の笑い)
「嫌だな 私」
「もう すごい 私…
なんか 新造な女だと
お思いになったでしょ」
「ええ」
「お思いになったでしょ?
絶対そうだと思う」
「だって “ぶつかりましたか?”
ってね…」
「結構 さりげなかったですからね」
「そう。 “わあー! どうしよう”
とかじゃなくて
“ぶつかりました?”って
こういうふうに言ったら…」
「早く もう 離れてしまった方が
いいかと思って」
「絶対そう。 なんかね
この女と拘り合いたくない
っていう感じが
すごくあったんだけど
それは田村さんだと
初め 思わなかったからね」
「わかりにくかったんです
なんせ 夕暮れ時だったし」
「でも 私の事は すぐ
おわかりになったんですか?」
「わかりましたよ。
だから 退散したんですよ」
「えっ? ハハハハ…。
だから 退散した?」
「ここで拘り合わない方がいい?
あっ そう」
そんな事があったんです。
人が集まってくるのが嫌だから
もう…。
そうでしょうね きっとね。
どうぞ。 もう 帰ってください…。
そう。 ああ 嫌だ。
でも 正和さんは
車が好きなんですか? 本当は。
好きですね。 よく替えてましたね。
それで 結構ね うちの息子をね
可愛がって遊んでくれてね。
それで ある時
新しい車が来たのかな?
試乗しようとした時に…
だから 息子が
ランドセル背負って
帰ってきて。
「おい 幸士 ちょっと
お前 乗れ」って言って
乗って それで ずっと…
10分か15分か わかんないけど
ずーっと あちこち回って
それで 帰ってきたり。
そしたら 家 帰ってきて
「なんか 伯父ちゃんが
いい車 買ったね」なんて
そういう事 言ってた…。
僕は いなかったからね
女房に言ってたらしい…。
結構 遊んでくれましたね。
そう。
でも お父様は映画スターの
阪妻と呼ばれる方だったので
家族の記録フィルムが…
随分 たくさん お残しに
なったんですってね。
ありますね。
田村家の ちょっと
記録フィルムを
見せて頂きます。 ご覧ください。
えっ?
天橋立。
ああ そう。 すごい。
ああー 股のぞき。
全部いるんだ。
あそこからのぞくといいんですか。
景色がいいらしいですね。
あらー。
これ 16ミリカメラでね…。
お父様?
これ 親父だな。 あれ?
そうです。
今 水かけてる方ね お父様。
あっ そうそう。
面白いのね お父様。
あんな事なすったの。
なんかね 高廣兄貴が言ってたけど
海 行くと
我々よりもね 子供以上に
はしゃいでたみたいですね。
そうみたい。 フフフフ…。
あんな なんか… フフフフ…。
なんか…。
いいですね でも こういう…
残っててね。
えっ… あっ みんな いる。
うん。
ハハ…。
「バンザイしろ」って
これ 言うんですよ。
そうなの? バンザイしろって?
うん。
お父様 お亡くなりになった時
亮さん おいくつだったんですか?
7歳です。
ああ そうか。
だから 親父は
あんまり家にいなかったから…。
起きた頃には
もう撮影に行ってて
僕が帰った頃には…
帰っても まだ
撮影から帰ってこないから
結構 遊んでもらって
なかったんですよね。
だから ああいう夏休みは
もう この時ばかりと
家族サービスしてたんじゃ
ないですかね。
あっ そうです…。 でも 随分
ハンサムな方でしたね
こうやって拝見すると。
だから こいのぼりとか
豆まきなんか
全部やってくれました
こういう季節のものは。
はい。
じゃあ そういうのは
ちゃんとやろうと
きっと お思いに
なったんでしょうね。
兄弟ゲンカなんか…。
ああ。 ちっちゃい時 やりました。
もう 6つ 7つぐらいの時は
やりましたよ。
なんか レスリングみたいな…
ケンカっていったってね。
取っ組み合いとか?
そうです そうです。
でもね 母が言った事…
誰かに
言ったらしいんですけど。
ケンカは
ちょこちょこ してたけど
障子とか
ふすまを破くようなケンカは
一度もなかったって言ってたから
その程度のケンカなんでしょうね。
あっ そうですか。
でも まあ そんなに すごくは
しなかったんでしょうね きっと。
そうですね。
へえー。
でも 正和さんは 野球に
誘ってくださったんですって?
僕が10歳ぐらい…
小学校の時かな?
兄貴たちが…
兄貴は もう 中学生で
それで 広場で…
空き地で野球やってたんですよ。
それで 僕は
ただ ぼーっと見てたら 「お前
打ちたいか?」って言うから
「打ちたい 打ちたい」って
言ったら
「よし。 じゃあ これ…
バット持って
お前 バッターボックス立て」って
言って。
それで みんなに
「ちょっと緩めに投げてやってな」
って言ってね それで…。
あら。
だから 結構かばってくれた。
ねえ。 可愛いですよね。
ちょっと緩めに…
それは どなたがおっしゃったの?
俳優志望は正和さんだけ
だったんですって? 初め。
そうですね。 高廣兄貴も
サラリーマンやってましたからね。
あっ そうですよね。
高廣さんは そうですね。
それで 木下惠介監督に
声かけられて。
そうです… ちょっと そのお話
してらっしゃるんで 正和さん。
そうですか。
ちょっと見て頂いて…。
「阪妻という大変な…
とにかく映画スターと言っても
あれほどの大きなスターの方は
いらっしゃらないというぐらい
大スターでいらっしゃって」
「その方の坊ちゃん
っていう事になると…」
「あなただけなんですって?
俳優になろうって」
「そうですね。 なんで
なりたいって言ったのか
ちょっと 自分でも
わからないんですけどもね」
「誰か継いでほしかった
みたいなんですね
親父は」
「お父様が」
「で 長男は その頃 同志社 出て
貿易をしてたんですけどもね」
「長男っていうのは…」
「高廣です」
「で 兄貴に
“今の仕事 面白いか?”って
聞いたらしいんです」
「という事は 面白くなかったら
あとやらないかっていう事ですね」
「で 兄貴は今の仕事
とても面白い
っていう事で断って」
「その時に僕… 次男は
全然 そういう気なくて
弟は まだ小さかったですからね」
「僕に
なんか言ったらしいんですね」
「それで 僕の親父っていうのは
打ち合わせ 扮装テスト
全部 自宅にスタッフを呼んで
やってましたから」
「自宅… えっ ちょっと待って」
「自宅に衣装合わせも何も
全部 お呼びになって
お家で衣装合わせ?」
「そうです そうです」
「まあ すごいですね」
「で そこに呼ばれまして」
「“正和 見ておけ”みたいな事を…」
「絶対 うちの者に
見せないんですけどね」
「普段は おうちの方に
見せない方なのに
あなたの事は…
見ておけと」
「そうです。 きっと
だから おふくろに…」
「僕がおふくろに
言ったんだと思うんですね」
「それで おふくろが
親父に言って
きっと
うれしかったんでしょうね」
「1人でも そういうのがいた
っていう事で それで…」
「僕自身は
なんで そんな事 言ったのか
あんまり覚えてないんですけども」
「でも お父様のお仕事は
面白そうだとは
お思いになってらしたのかしら?」
「どう思ったんでしょうね」
「面白いともなんとも…
わかってないんでしょうね」
「なんとなく 親父がやってるのを
したかったんだと
思いますけどもね」
結構 いい加減な気持ちで
芸能界に入ったね。
そうですよね。
なんか そんなみたい。
そんなもんでしょ 人生って。
まあ 不思議なものですね。
ご兄弟で田村亮さんだけが
芸名なんですって。
どうしてなの? それ。
いや それは僕…。
僕は全然 俳優なんていう仕事
やるつもりもなかったし
できるとも思ってなかったし。
それで 商社マンかなんか…
入ろうかななんて思ってて
英語を勉強したりして。
それで 経済学部に
入ったんですけども。
大学1年の時に お声がかかって
東宝に入ったんですけど。
いずれ
4年間だけで大学卒業したら
また自分に戻ろうと思って。
ええ。
だから その期間だけ芸名で…。
ああー そうか。
それで… 本名は
幸照っていうんですけどね。
あっ そう。
幸福に照らすで。
それが ちょっと
名前が出ちゃったら
会社に入りにくいじゃないですか。
そうですよね。
うわさになっちゃったりして。
だから その期間だけ
ちょっと 芸名つけまして。
結局 就職どころか
もう卒業するのに
出席日数も足りないし
単位も足りないし
必死になって やっと卒業できて。
いや もう 乗りかかった船だから
っていう事で
養成所 行ったりして それで…。
あっ 俳優に…。
はい。
亮さんは俳優になる時は
相談なさったんですか?
僕は…。
お母様にとか。
母から「こういう話があるんだよ」
って来て。
だから 兄貴たちとは
全然 話 しませんでした。
それで 「ええー?」って言って。
じゃあ…。
本当は 今まで いっぱい来てて
話が。 そしたら おふくろは
「これ以上
息子を世間にさらけ出すのは
やめてくれ」って
断ってたんですよ。
今度 稲垣浩監督…
親父の『無法松』撮った。
「稲垣先生からだから
むげに断れないよ」って言われて
「じゃあ とりあえず
やらせてもらって
一応 大学までっていう あれで
ちょっと 様子を見てみようよ」
って言って
それで 田村亮と名前…。
それは もう 稲垣先生が
つけてくださったんです。
あっ そうなんですか。
そうなんです。
あららら 大変。 ええー。
それで やりまして…。
それ
なんていう映画だったんですか?
『暴れ豪右衛門』っていうんですよ。
時代劇です。
三船敏郎さんの… 主役で。
ええー。
三船さんの一番下の弟役で
出させて頂きました。
あっ そうだったんですか。
田村正和さんの
代役をおやりになった事も
あるんですって?
あっ そうです。
兄貴が… あれ 年末の作品かな?
テレビなんですけどね。
正月だか 年末だか
忘れましたけど。
3~4時間ぐらいの
時代劇ドラマ 『勝海舟』。
あら すごい。
それ やってまして。
それで
僕も高廣兄貴も別の役でね
なんか 応援みたいな形で
出てたんですよ。
僕は山岡鉄太郎の役で
撮影終わってたんですけど
正和兄貴が体調を壊しまして
それで 入院したって。
それで スタッフさんたちが
「おいおい
これ 間に合わないぞ これじゃ」
って言ってね 放送にね。
という事で…。
それで 監督とプロデューサーが
私のとこに来て
「あっ どうも お疲れさまでした。
全部 撮り終わりました」
って言ったら
「それが実は こうこうで
正和さんが
こうなっちゃったんで」。
「前半の部分と後半の部分を
正和さんが随分 撮ってるから
真ん中の部分を…
正和さんのを全部カットして
田村亮さんに
やってもらいたいんですけど」
って言うから 「はあ?」って…。
フフフフ…。
僕も もらった役を
結構 気に入ってて
やってたんですよ。
もう お撮りになったやつね。
まあ これはしょうがないな
っていうね。
放送にも
色々 影響あるんだったら…。
「わかりました。 じゃあ ちょっと
1日 2日 本 読むんで…
勝海舟の役を読むんで
日にちください」って言って
それで 受けました。
普通 ちょっと
ありえないですよね。
そうです。 それで…。
同じ時間で… 1日の中で。
だから これも 兄弟だから
世間が
許してくれたのかもしれない。
それ でも あれなんですって?
おやりになって
その事を正和さんに
おっしゃったら
ありがとうとかって
おっしゃるかと思ったら…。
言わないですよ。
僕も病院にお見舞いに行って
「どう?」って言ったら…。
「もう 俺がやる事になったよ
あれ」とかって言ったら
「ああ そう」。
「僕は普通… 大時代劇っぽく
やってないからね」
「現代っぽくやってるから
お前も そうやれよ」
とかって言って。
フフフフ…。
そういうふうにおっしゃったの?
役作り… 言ってくれました。
フフフフ…。
ありがとうじゃないの?
ないです。
フフフフ…。
もう… そんなもんですよ
うちの兄弟 みんな。
そうですか。
でも 面白いですね でもね。
じゃあ ご兄弟は…
例えば お兄様たちを
ライバルと思った事は
全然ないの?
ライバル…。
思った事もないし 兄弟どころか
一緒に共演した仲間たちでもね
ライバルっていう気持ちに
なった事ないんですよ。
駄目ですね。
いや 私もないですから そんなの。
いや 本当にないんです。
だから ライバル意識 燃やして
もっと
頑張らなきゃいけないのかなと
思ったりもするんですけど
ライバルなんて気持ちは…。
でも あれですよね。
ご兄弟 それだけ
俳優になったりしてらしてるのに
ライバルに…
思ったりなんかしないよなんて
やっぱり お母様のしつけが
よかったんじゃないですかね?
ああー そうですかね。
そうかもしれませんね。
そんなとこ あるんじゃない?
今日は あの人が
こうやったらしいわよとか
なんとかって
おっしゃるところを
上手に お母様が
やってくだすったんじゃない?
そうかもしれない。 それで 母も
人と… 「あの人はどうだって
比べちゃいけないよ」
っていう事を
いつも言ってたからね。
そうでしょ きっとね。
田村亮さんはコロナ禍で
本当に 超多忙に
なっておしまいになって
去年の7月から連続で
4つの舞台にお出になった。
だから 今日
声 ちょっと枯れてるのは…。
すいません。 お聞き苦しい声で。
いえいえ 大丈夫ですけど。
やっぱり 舞台が続くとね
大変ですね。
今でも 舞台
やっぱり 大きい声ですものね。
はい。
それから あと
芝居が中止になったのもあり
延期もあり 随分たくさんあって
今 5つ目の舞台に
出演中でいらして。
明治座で前川清さんと
藤山直美さんの公演に
お出になって。
ええ。
僕 藤山直美さんとは
ちょくちょく ご一緒させて
頂いてるんですけどね。
そうですか。
それで また
前川さんと藤山さんの
やり取りがですね…
前川さんの
ボケーッとしたところと
直美さんのツッコミが
結構 面白くて。
面白いの。 フフフフ…。
稽古場でも随分 笑いました。
あっ そうですか。
稽古場で笑うのって
いいですよね。
そうですか。
多忙な日々で
お家の息抜きっていうのは
どんな事がありますか?
なんか お庭で
お月見をしてらっしゃるとかって。
ハハ…。
これ ご自分で
全部 おやりになったの?
これは僕 買ってきましたね。
へえー。
うちの女房が結構ね
お月見とか 節分とか
そういうのをね…。
男の節句 女の節句…。
うち 娘いないんだけど
女の節句もやるしね。
結構 そういうものがね…。
それで 菖蒲湯 季節のね。
あやめみたいなのを
お風呂に入れたり。
で お風呂に入れて。
そういう季節のものは
結構やるんで…。
あっ これ メダカ…。
フフフフ…。 可愛い。
メダカだったら 結構…。
あっ 本当だ。
ほっといてもね
結構 頑張ってくれる。
そんなには手かからない?
メダカは手がかからない。
あまり手かからない。
そうですか。
でも ご一緒に出てくださった
息子さんも独立なさって
奥様と仲良くしていらっしゃる
って伺っておりますが…。
そうですか。
ただ 正和さんが
本当にね 残念でしたね。
お会いになって頂いてと…。
ありがとうございます。
本当に どうも 今日は
ありがとうございました。
こちらこそ
ありがとうございました。
♬~
『徹子の部屋』は
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