チョイス@病気になったとき「まとめスペシャル 肝臓を守る~脂肪肝&肝がん~」[解][字]…の番組内容解析まとめ

出典:EPGの番組情報

チョイス@病気になったとき「まとめスペシャル 肝臓を守る~脂肪肝&肝がん~」[解][字]

過去の放送をコンパクトにまとめて紹介する「まとめスペシャル」。今回は脂肪肝と肝がん。肝がん治療の最新情報や、肝臓を守る食事、脂肪肝を改善する運動などを伝える。

番組内容
過去の放送をコンパクトにまとめて紹介する「まとめスペシャル」。今回は、脂肪肝と肝がんについて。脂肪肝からがんになるメカニズムや脂肪肝の早期発見法と対策、そして、がんを焼き切るラジオ波焼灼術、「兵糧攻め」にする肝動脈塞栓療法や、免疫チェックポイント阻害薬まで、広がる肝がん治療のチョイスを伝える。
出演者
【キャスター】八嶋智人,大和田美帆,【講師】武蔵野赤十字病院消化器科部長…土谷薫,【リポーター】上條倫子,【語り】江越彬紀,佐藤真由美

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 宇宙・科学・医学
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
福祉 – 高齢者

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  18. 血管
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  20. 鳥居

解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

NHK
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<今回は まとめスペシャル…>

<「お酒を たくさん飲む人が
なるんでしょう?」と思った

そこのあなた>

<最近では お酒を飲まないのに

肝臓の病気になる人が
増えているんです。

こちらの男性は
3年前 肝臓がんになりましたが…>

<そして

成人の3人に1人といわれている

「脂肪肝」>

<肝臓に 中性脂肪がたまる病気です>

<でも 自覚症状がないので
指摘されても つい放置してしまいがち>

<ところが この「脂肪肝」 知らない間に

「肝硬変」 さらには 「肝がん」へと

進行している場合もあるんです>

<こちらの男性も 気付いたときには
すでに肝硬変でした>

<でも チョイスはあります!>

(2人)チョイス!

<脂肪肝の悪化を
いち早く捉える検査や

肝臓を守る食事。

今日からできる
肝機能を改善する運動>

<さらに
肝臓がんの手術以外の治療法や

最新治療薬!>

<今日は まとめスペシャル
「肝臓の病気」。

あなたの肝臓を守るチョイスを

た~っぷりと お伝えしま~す!>

<まずは…>

<10年ほど前に糖尿病が見つかり

治療を続けてきた神田さんです。

3年前のことでした>

<神田さんは専門医を受診して
精密検査を受けました。

すると 血液検査では

肝機能の状態を表す

AST ALT γ-GTPが

すべて 基準値を

大幅に超えていました>

<そこで 「MRエラストグラフィ」という
特殊な装置で肝臓を調べたところ

赤で示した部分が硬くなっていました。

神田さんは 肝硬変に
なっていたのです>

<腹腔鏡で見た神田さんの肝臓です。

滑らかな正常の肝臓に比べて

硬くなり 表面が凸凹しています>

<実は 神田さん
10年前 「糖尿病」と診断されたときに

同時に 「脂肪肝だ」と
医師から告げられていたのです。

脂肪肝って どんな病気?>

<肝臓には 食事でとった糖や脂質を
中性脂肪に変えて蓄える働きと

それを体で使うためのエネルギーに変える
働きがあります。

しかし 食べ過ぎや運動不足で

入ってくる糖や脂質が
使うエネルギーを上回ると

消費しきれなかった中性脂肪が
肝臓に蓄積されます。

この状態が 脂肪肝です。

しかし 当時 神田さんは
全く気にしていませんでした>

<実は これが
バッドチョイスだったのです>

<バッドチョイス!>

<脂肪肝を
放置していると

肝細胞の中にたまった
中性脂肪が膨らんで

周囲の細胞を傷つけ

炎症が起きることが
あります。

炎症によって
肝細胞が死ぬと

コラーゲンのような
硬い成分に変わって

蓄積していきます。

これが「肝硬変」です。

さらに 肝硬変から

「肝がん」を発症することも
あるのです>

脂肪肝って 放っておくと あんなふうに

肝硬変になってしまうっていうことが
あるんですね。

もちろん
全員の患者さんではないんですけども

脂肪肝から
炎症が起きる

患者さんが
いらっしゃいまして。

炎症が続くと
VTRにもありましたように

肝臓が硬くなって
肝硬変になって

一部の患者さんからは

肝臓がんが出てくる
っていうこともあります。

あとは 最近 スウェーデンからの

1万人以上のデータなんですけども
脂肪肝があるだけで

やはり 死亡のリスク… 危険っていうのが
1.7倍ぐらい上がりまして

それは 肝臓病だけではなくて
脂肪肝があると

男性ですと 大腸がん
女性ですと 乳がんですとか

あとは やっぱり 心筋梗塞ですとか

そういう病気を起こしやすい
っていうこともありますので

ぜひ 脂肪肝の段階で
良くすることによって

肝臓以外の病気も予防できたらな
っていうのは思いますね。 なるほど。

僕も お酒を飲むほうなので
気になるんですが

やっぱり お酒の飲み過ぎっていうのは
関係がありますか?

お酒自体が すごくカロリーが高いとか
そういうことではないんですけども

アルコールを分解するときに
中性脂肪っていうのが作られますので。

ですから お酒を飲むことによって…
たくさん飲むと

やはり 中性脂肪が
過剰になるということになりますね。

なるほど。

さらに 今
世界中で問題になっているのが

お酒を飲まなくても

脂肪肝になるタイプっていうことが
あります。

ああ そうですか。
そうなんです。

脂肪肝になる主な原因ですが
こちらにまとめてあります。

お酒が原因となるアルコール性のもの。

そして 非アルコール性のもの。

これが 今 注目だということなんです。

細かく見ていくと

肥満 極端なダイエット そして 食べ方。

やっぱり 肥満っていうのは
良くないですか?

そうですね。
エネルギーをとり過ぎることによって

肥満になった方っていうのは やはり

脂肪肝になっていらっしゃる方も
多いですね。

また 肥満になってしまうと

エネルギーを使うという効率も
下がってくるので

より中性脂肪がつきやすいっていう

悪循環に陥るっていうことも
いわれております。

でも 肥満が駄目なのは
分かるんですけど

なぜ 極端なダイエットが
駄目なんですか?

極端に 何も食べないですとか
そういうことをすると

体が飢餓状態に陥っているっていうふうに
信号を送りまして

肝臓が じゃあ エネルギーを
ため込まなきゃっていうふうに

逆に なってしまって

飢餓状態で脂肪肝に
なってしまうってこともあるんですね。

それを集めなきゃ… 作っとかなきゃって
思うわけですね。 すごい!

はあ~…! よくできてるっちゃ
よくできてるんですけど。

その
「非アルコール性脂肪肝」からなるのが

この「非アルコール性脂肪肝炎」

「NASH」。
これが 今 注目なんですよね。

これ どうして
注目されてるんですか?

非アルコール性の脂肪肝…

まだ
脂肪肝の段階の患者さんの5人に1人が

この炎症を起こす
NASHっていうのに移行してるので

単なる 脂肪がついてる状態から

炎症を起こしてしまう方が
いらっしゃるっていうことが問題です。

じゃあ このNASHっていうのになると
みんな 肝硬変になっちゃうんですか?

みんなではないんですけれども

NASHになってしまった患者さんの

1割から2割ぐらいなんですけども

10年後ぐらいに
肝硬変になっているというような

報告もあります。
なるほど。

脂肪肝を見つけて そして それを

対処しなきゃいけないと思うんですけど
どんな検査があるんですか?

まず 第一には 血液検査を
受けていただくことだと思います。

血液検査の項目の中に
「中性脂肪」っていうのが よく入ってて

ありますけど
それでは分からないものなんですか?

もちろん 中性脂肪が高いと

脂肪肝である可能性が
高いんですけれども

中性脂肪が低いからといって

脂肪肝ではないということには
ならないんですね。

そうなんですか。
はい。 あと 脂肪肝の場合ですと

γ-GTPといったような
そういった項目が

基準値を超えてきてる方も
多いんですけれども

脂肪肝っていうふうに判断するためには

超音波検査…
エコーの検査といわれてますけれども

そういった画像検査というのが
必要になってきます。 なるほど。

こちらが超音波のエコー写真なんですが。

黄色でくくってある肝臓と

腎臓っていうふうにくくってある所を
見ていただくと

右側の脂肪肝の患者さんを
見ていただくと

腎臓の色に比べて

肝臓が白くなってきてると
思うんですけども。

脂肪が沈着してると
真っ白く見えてきますので

肝臓と腎臓の
色調が違う…。

「肝腎コントラスト」
っていうんですけども

それが
陽性であれば

脂肪が30%以上蓄積している可能性が

高いということに
なります。

肝硬変とか
肝炎になってないかっていう…。

それは これで分かるんですか?

この肝腎コントラストを見るだけでは
分からなくて。

やはり 確定診断には 「肝生検」といって

肝臓の組織を
一部 採ってくる検査があります。

入院は必要なんですか?
そうですね。

前日入院をしていただいて
検査の日も泊まっていただくので

まあ 2泊3日になりますけれども
実質 2日ぐらいでありまして

この検査をすることによって

本当にNASHなのか あるいは

違う肝臓の
病気じゃないかどうかっていうのを

診断することができます。

もっと負担が少ない検査方法も
あるんです。 そうですか。

これが
MRエラストグラフィというもので

肝硬変に進んでしまっているかどうかを

調べるための検査なんです。

お胸の上に 振動するような
パッドを当てていただいて

その波が 肝臓の中を
伝わっていく速さを計測することで

肝臓の硬さっていうのを
表しています。 なるほど!

で 右側の画像で赤くなってる所が
肝臓 硬くなっている所で

正常であれば肝臓は青く見えます。

つまり 青ければ青いほど
軟らかいってことですね。

そうですね。
その波が こう わ~っと伝わってるから。

<超音波を使えば 肝臓の硬さを

もっと簡単に調べることができます。

機器の先端を肝臓に押し当て

振動と超音波を与えて
反響を捉えることで

肝臓の硬さ つまり 線維化が
どのくらい進んでいるかを

数値化することができます>

やっぱり
どういう治療をするのかなっていうのは

気になるところではあるんですが。

脂肪肝が見つかったら
どういう治療をしていくのか。

こちらを ご覧ください。

<甘いものに目がなく

おやつが毎日欠かせませんでした。

そんな武井さんが肝臓について
指摘を受けたのは8年前>

<武井さんは専門医を受診。

血液検査を受けると

γ-GTPが 基準値を

かなり超えていました。

さらに 超音波エコー検査を受け

「脂肪肝」と診断されたのです。

「脂肪肝」と言われたら
どんな治療をするの?>

<ところが 武井さんは…>

<「脂肪肝」と診断されても

食生活を変えず

運動も始めようとしませんでした。

その間に 武井さんの体重は
徐々に増えていったのです>

<ところが 「脂肪肝」と診断されてから…>

<γ-GTPが 基準値を

はるかに超えていたのです。

ようやく 自分の置かれている状況に
気付いた武井さん。

これまで避け続けていた体重計に
乗ってみました>

<すると…>

えっ!?

もう びっくりですよ。

<ここで ようやく 武井さんは
チョイスしました>

チョイス!

<間食は
どうしても我慢できなかったため

積極的に歩くことにしたのです>

荷物 持って その時間
また戻ってこなくちゃいけないので

そこは 結構 大変なんですけど。

<5年間で6kgの減量に成功しました!

すると
肝機能にも変化が。

ASTやALTは基準値に戻り

γ-GTPも
2桁まで下げることができたのです>

脂肪肝っていうのは
効く薬がないっていうことなんですね。

現在のところ お薬はなくて。

ただ 食事療法ですとか運動療法で
減量していただくと

肝臓は 必ず良くなってきます。

ご自身の努力っていうのが
重要な鍵になってるわけですね。

たくさんの体重ではなくて
本当に2~3kg落とすと

数字が著明に良くなってくる方が
多いですね。

有酸素運動といって
歩いたりですとか

まあ 走らなくてもいいんですけども
そういった運動というのは

かなり 減量にも効果ありますし
脂肪肝を改善っていう点でも効果的です。

<さらに 最近の研究で

有酸素運動と併せて

スクワットなどの
筋力トレーニングをすると

より効率的に脂肪肝を改善できることが
分かってきました>

<筋力トレーニングによって
大きな筋肉を鍛えると

「マイオカイン」と呼ばれる物質が

筋肉から分泌されます>

<このマイオカインが肝臓に届くと

肝細胞が 中性脂肪を
エネルギーに変える働きが

促進されます。

その結果 中性脂肪が減って

脂肪肝が改善することが
分かったのです>

筋肉は「第二の肝臓」
っていうふうにもいわれてまして

すごく大事な臓器になっています。

欧米ですとか あと
久留米大学の川口先生方の研究によって

それが明らかになってきておりまして

私たちの病院でも積極的に…

単に「運動してくださいね」
っていうんじゃなくて

「筋肉トレーニングをやってほしい」
というふうに患者さんにお話ししてます。

結構 散歩をされるという方
多いんですけれども

お散歩のような有酸素運動に加えて

筋肉トレーニングを
行っていくというのが

一番 効果的だというのが
最近 分かってきました。

じゃあ もう 最初から言われてましたけど
運動と食事だと。

じゃあ 食生活 どういうふうに変えたら
いいのかなというのはありますが。

<武蔵野赤十字病院
管理栄養士の原さんによる

食事の注意点です>

今までの話の流れでは

上3つはね…
分かるような気がするんですが

最後の「たんぱく質を積極的にとる」
というのは

これは どうして
重要ということになりますでしょうか?

たんぱく質は中性脂肪を分解するのに
大事な栄養素になっておりますので。

たんぱく質の中でも
特におすすめなのが

この大豆なんです。
大豆は たんぱく質以外にも

脂肪肝を抑える働きのある
不飽和脂肪酸

そして 脂肪を分解する
コリンが豊富に含まれています。

また
納豆はビタミンB群が豊富なんですが

ビタミンB2も 脂肪肝の改善に
とても役立つということなんですよね。

<続いて…>

<中学 高校時代は野球
大学時代はテニスと

体を動かすのが好きで
体力には自信がありました。

とはいえ 年齢には逆らえないと思い
健康維持に気を遣って

かかりつけ医で
毎月 検査を受けていました>

血圧が高いということで

定期的にやったほうが
いいんではないかと。

<すると
今から3年前の定期検査で

医師から
血液検査の数値の異常を指摘されました>

<肝機能を示す数値「γ-GTP」が

なんと 基準値の3倍を超えていたのです>

<鳥居さんは 医師から すぐに総合病院を
受診するように勧められました>

<精密検査を受けると
結果は…>

<肝臓に
大きさ3.5cmのがんが

出来ていたのです>

<鳥居さん なぜ 肝がんになったのか
思い当たる理由がありませんでした>

<鳥居さん お酒を飲まないのに

なぜ 肝臓に
がんが出来てしまったのでしょうか>

<鳥居さんの場合も 濃い味付けが好きで

血圧が高めでした>

<10年前には
心筋梗塞を患ったこともあったのです>

<そんな鳥居さんの…>

<がんの周りの正常な部分も含め…>

<3時間半に及んだ手術は
無事 成功>

<手術から6日後には
退院することができました>

<ところが
手術から僅か1年後。

再び 肝臓に
1.2cmの小さいがんが見つかったのです>

そういう方というのは…

まあ 全員と言ったら
言い過ぎなんですけれども…

<…と思いきや 今度のチョイスは

「手術」ではありませんでした>

<そこで 鳥居さんがチョイスしたのは…>

チョイス!

<それって 一体…>

<針に 周波数600kHzの
電流を流し

がんを焼いて固める
治療です>

<超音波診断装置で
どこに がんがあるのかを確認しながら

体の表面から
がんに電流を流す針を刺します>

<電流を流す時間は
僅か6分から7分>

<局所麻酔で行うことができ

手術より体への負担が少ない治療です>

<今年に入って
また再発があった鳥居さん。

再び ラジオ波焼灼療法を
受けましたが

現在 健康状態は至って良好>

何で がんが出来ているのに
症状が出てこないのかなっていうのは

いつも不思議に思うんですが。

肝臓の働きというのは 500以上もあると
されておりますけれども

主な働きというのが

「栄養の代謝」それから「解毒」「胆汁の分泌」
っていう3つなんですけども

これらの仕事をするのが

肝臓にある2, 500億個の肝細胞
というふうにいわれています。

ただ そのすべてが
いつも稼働してるわけではなくて

大きな臓器ですので

一部分が障害されても

ほかの部分で補える予備能力というのを
備えています。

だから 自分の生活的には
滞りなくいってるから

気付きにくいっていうことが
あるってことですね。

そうですね。
肝臓っていうのは再生する臓器で

その能力っていうのは驚異的で

肝臓の7割ぐらいを切り取っても

再生して 元の機能を回復できる
というふうにいわれてます。

7割切っても 残り3割で

再生してくれるんですか?
そうです。

あとは 肝臓の中というのは
基本的に神経がないので

痛みが出にくいということで。

何らかの病気があって
多少 機能が低下しても

腫瘍があったりしても 自覚症状として
出ないということがあります。

<しかし 肝機能の低下が進んでくると

症状が見られることもあります>

特に この黄疸ですとか
尿が褐色というのは

肝機能が大きく低下したときの
サインですので

その前に 健康診断なんかで 異変に
気付いてほしいというふうに考えます。

健康診断 受けてれば
がんっていうのは見つかるものですか?

自覚症状が出にくい臓器ですので

やっぱり 血液検査 それから超音波の検査
というのはすごく大事ですね。

ただし 健康診断の結果だけで
肝がんが診断ができるわけではないので

どのような項目を
調べているかというのも大事ですね。

あくまで 血液検査というのは

肝機能に異常があるかどうかというのの
最初のスクリーニング

拾い上げるような検査ですので

異常値が出たら
必ず精密検査の指示が出ますので

それで 必ず検査を受けていただきたいと
思います。

では その精密検査なんですけれども
どんな検査をするんでしょうか?

こちらです。
肝がんを見つけるための精密検査。

血液検査ですと 肝機能。

ご存じの方も多い γ-GTP以外の数値も
詳しく診ていきます。

そして 肝炎ウイルス
腫瘍マーカーを調べます。

そして 画像検査も行います。

具体的には
超音波やCT MRI検査です。

VTRにもありましたけど
肝がんが見つかった場合は

基本的には… 治療っていうのは
手術っていうのが基本になりますか?

肝臓がんの場合は
手術以外の選択がされることが多くて。

やはり 再発を繰り返す
がんだというのもありますし

早く見つかれば いろんな治療の選択肢が
あるということです。

手術は 最も確実に
がんを取り除ける方法ですが

体への負担が大きいのが
デメリットになります。

どういった場合のときは
手術を選択するんですか?

基本的に
肝臓がんの治療のチョイスっていうのは

日本肝臓学会の

「肝癌診療ガイドライン」ということで
決められているんですけども。

手術が行われるのは
肝臓の機能が良いことっていう…。

「肝予備能」って
私たち 呼ぶんですけども

それが 治療方針の
大きなポイントになっています。

<肝臓の予備能が悪いのに手術をすると

大出血などのリスクがあります>

<肝がんの人のほとんどは

肝炎や肝硬変を患っています。

その結果 肝機能が低下し

出血しやすい状態です。

そのため
予備能を確認することが重要なのです。

予備能を判断するには

おなかに水がたまる
腹水がないか。

脳症がないか。

血液検査で調べる

アルブミン ビリルビン

プロトロンビンの値を
もとにします>

鳥居さん やっておられた
ラジオ波焼灼療法っていうんですか。

これは どういう治療になるんでしょう?

超音波で
がんを見ながら

針を刺して
いくんですけども

局所麻酔で
行いますし

現在 肝がんの
治療として最も広く

行われている治療に
なります。

<ラジオ波焼灼療法をチョイスする
ポイントは

がんの数が3個以内

大きさは3cm以内です>

焼き固めるというような感じで。

イメージとしては
ゆで卵を作っていただくみたいな感じで。

たんぱく質っていうのは
温度が上がると凝固しますので

がん細胞を
固めてしまうというような感じですね。

80度ぐらいの電流を 2cm以内であれば
6~7分 流して

固めていくっていうことですね。

ただ 体内に残ってしまう
ということもあるので

手術に比べると 局所の再発率
っていうのは高くなりますし

1回だけじゃなくて 大きい場合は

2回に分けて治療すること
っていうこともあります。

さあ… でも 何回も
治療をしなきゃいけないというと

やっぱり 気になるのは
費用のほうなんですけれども

お値段は どれぐらいでしょうか?

病院にもよるとは思うんですけれども

7日間 入院した場合で

3割負担の患者さんで
およそ15万円ぐらいです。

肝がんは 再発を繰り返すのが特徴です。

そのたびごとに
治療のチョイスを変えながら

10年以上 肝がんに向き合ってきた方の
ケースを ご覧ください。

<建設関係の会社を営んでいます>

<楽器に ゴルフ 読書と
多趣味な川村さん>

<中でも 一番の趣味は…>

<気になる銘柄は

全国各地の蔵元から取り寄せてまで
飲んでいました>

<そんな川村さんに

11年前 肝がんが
見つかります>

<がんの数は1つ。 大きさは1cm。

早期のがんでした>

皆さん 同じだと思いますけどね。

<実は 川村さん このとき すでに

「B型肝炎ウイルスによる慢性肝炎」と
診断され

治療を受けていました>

<そのため 定期的に受けていた検査で
がんが発見されたのです>

<川村さんは 早速
ラジオ波焼灼療法を受けました>

<それから2年後。

がんが再発します>

<しかも
いっぺんに4か所に出来ていました>

<がんの数が多かったため

手術やラジオ波焼灼療法はできないと

医師から告げられました>

<そこで 川村さんのチョイスは…>

チョイス!

<それって 一体 どんな治療?>

<肝臓に出来たがんは

「肝動脈」という血管から

酸素や栄養を
吸収し 成長します>

そこで 足の付け根などの動脈から

「カテーテル」という細い管を入れ

肝動脈まで進めます>

<がんの手前まで届いたら

まずは 抗がん剤を送り込みます>

<続いて 血液を固める物質を注入。

肝動脈を塞いで

がんに 酸素や栄養が
行かないようにするのです>

<川村さんの治療は
およそ1時間で無事終了。

6日後には退院できました>

<しかし 川村さんは

そのあとの…>

<そのたびに 繰り返し 治療しています>

<これまでに…>

<行いました>

…ってことだと思うんですけど。

肝動脈塞栓療法っていうのを

改めて 先生
お教えいただいていいですか?

肝臓に酸素を運んでくる血管が

肝動脈でありまして。

この肝動脈というのが
肝臓がんの栄養の…

栄養する血管になります。

それなので
がんに栄養を運ぶ

肝動脈という血管に
抗がん剤を直接入れて

その血管を
詰めてしまうことによって

血流を減らして それから
酸素も行かないように

兵糧攻めみたいにして
がんを壊死させる

というような
治療であります。

そこを詰めちゃうと
そのがんだけじゃなくて

肝臓自体に 栄養が行かなくなるんじゃ
ないかって思っちゃうんですけども

それは どうなんですか?

かなり… 末梢っていうんですけども

がんに近い所まで
カテーテルを進めるっていうことと…。

肝臓というのは… 非常に
珍しいんですけども 栄養の血管が2本

肝動脈と門脈っていうのが
入ってますので

肝動脈を詰めても 門脈から
栄養が供給されるということになります。

この治療を選択される方っていうのは
どういう方なのかっていうことですが。

がんの数が多い方ですね。

基本的には ラジオ波が 3個までなので

4個以上ある方が 選択になります。

VTRの川村さんね 再発を
すごく繰り返してらっしゃって

モグラたたきみたいにって
おっしゃってましたけど

次々に出てきたものを潰していけば

一応 大丈夫は大丈夫
ということになりますか?

それほどは単純ではなくて
やはり その…

ラジオ波でも塞栓療法でも
やっぱり 何回も行っていくと

特に 塞栓療法の場合は

血管が ちょっと傷んできたりですとか
そういうことがあるので

やっぱり 治療を繰り返すと

多少 肝機能が 徐々に悪化してくる
っていうことがあります。

ちなみに 気になる費用のほうは
おいくらなんでしょう?

費用は 7日間入院した場合に

3割負担の患者さんで

21万円 大体なんですけれども。

ただ 高額療養費制度を使えば

自己負担が
抑えられる患者さんが多いと思います。

この川村さんですが 2年前から
また新たな治療に取り組んでいます。

こちらを ご覧ください。

<肝がん治療を続けている川村さん。

2年前からは 薬による治療も始めました>

<つまり
肝臓の機能に余裕があるうちに…>

<川村さんが まず処方されたのは…>

<従来の抗がん剤とは違うメカニズムで
がんを攻撃するため

高い効果が期待できます>

<これまでの抗がん剤は

がん細胞を攻撃するのと同時に

正常な細胞も攻撃してしまいました>

<一方 分子標的薬は

がんの
増殖や成長に関わる分子を狙い撃ちし

正常な細胞は攻撃しないのです>

<ところが 服用開始から1年後

がんに耐性が出来
薬が効かなくなりました>

人には あんまり言えないけども

自分は それを
抱えていくんだよなあって感じで。

<何年も続く治療に

時に 落ち込むことがあるという川村さん>

<それでも気を取り直し 去年10月から

別のタイプの薬を試すことになりました>

<それって 一体 どんな薬なの?>

<体に 細菌やウイルスといった

異物が侵入したとき 私たちの体には

これを排除しようとする

免疫細胞があります>

<免疫細胞は がん細胞も攻撃します。

ところが がん細胞も

やられる一方ではありません。

ある方法で反撃を始めるのです。

実は 免疫細胞には

攻撃をやめるブレーキボタンがあります。

攻撃を受けた がん細胞は

このボタンを押すのです>

<すると 免疫細胞は攻撃をやめてしまい

その結果 がん細胞が増え

がんが進行していきます>

<これに対し

免疫チェックポイント阻害剤は

ブレーキを押す がん細胞から

ブレーキを守ります。

こうすることで

免疫細胞の攻撃力を復活させる薬が

免疫チェックポイント阻害剤なのです>

<川村さんは この…>

<ところが こちらも
半年で効かなくなりました>

<そこで 今年4月からは

別の分子標的薬 ソラフェニブによる
治療を開始したのです>

<治療は続きますが

家族でゴルフに行くなど
人生を思いっきり楽しんでいます>

(2人)チョイス!

どういう状態になったら
この薬による治療を

行うのかということなんですが 先生。

がんが肝臓の中で広がって

門脈っていう大事な
先ほど お話しした

肝臓を栄養する血管に
入り込んでしまったり

あるいは 胆管という所に
がんが入り込んでしまったり。

あとは 肺ですとか
骨とか

ほかの臓器に
転移をした場合は

今までご紹介した 手術とか ラジオ波とか
塞栓術は行えませんので

その場合は
このお薬で治療をすることになります。

肝がんに対する分子標的薬っていうのは

2009年ですね。 2009年に
初めて保険適用になったんですけども

そのあと 2017年までは
本当に 1種類しか お薬がなくて

なかなか 患者さんにとっても
医師にとっても

厳しい時代が続いたんですけども

2017年から 毎年
新しい分子標的薬が出てきまして

保険適用になりまして
今 合計6種類が保険適用になって

治療の選択が すごく広がっています。
そうですか。

さあ では 最後に
今日 お伝えした内容を踏まえまして

ベストチョイスのためのアドバイスを
お願いいたします。

はい。 肝臓がんは
なかなか 再発も多いんですけれども

新しいお薬が 今 申し上げたように

毎年 毎年 出てきて いろんな治療…

選択肢がたくさんありますので

治療成績も
だいぶ上がってきてますので

肝がんの患者さんやご家族も前向きに

主治医の先生と一緒に頑張ってほしい…

私たちも頑張りたいと思います。
分かりました。

先生 どうも ありがとうございました。
(一同)ありがとうございました。

次回も 皆さんにお届けします。

健康へのベスト…。
(2人)チョイス!

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