出典:EPGの番組情報
カラフルな魔女~角野栄子の物語が生まれる暮らし「魔法のトマトソース」[字]
「魔女の宅急便」「おばけのアッチ」シリーズで知られる作家・角野栄子さん。86歳の手早くおいしく食べる知恵や、作品と切っても切れない、とっておきトマトソースを紹介
番組内容
食いしん坊だけどグルメじゃない、という角野さん。あつあつご飯にバターとしょうゆとかつおぶしの「バタバタご飯」に、潔く1種類だけの材料で作る「だけ料理」。手をかけずおいしい知恵がいっぱい。「魔女の宅急便」にも「おばけのアッチ」にも登場するトマトソースは一番の得意料理。2年暮らしたブラジルや子育て中の特別な思い出が詰まっている。角野さんのカラフルな暮らしとそこから生まれる作品の魅力。朗読は宮﨑あおい。
出演者
【出演】角野栄子,【語り】宮﨑あおいジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 文学・文芸
ドキュメンタリー/教養 – インタビュー・討論
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
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解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)
「魔女の宅急便」で知られる
児童文学作家 角野栄子さん 86歳。
ごはんに おかか
そこに バターと おしょうゆ。
とっても食いしん坊だという角野さん。
作品には おいしそうな食べ物や
不思議な食べ物が次々出てきます。
「魔女の宅急便」にも 主人公 キキが
大みそかに ふるさとの料理を作る
シーンがあります。
今日は 角野さんの
作ること 食べることを巡る お話です。
おいしい。 フフフフ…。
♬~
角野さん 今日は 近所のお店で
編集者と待ち合わせ。
どうも。
出来上がったばかりの本を
届けに来てくれたのです。
ありがとうございました。
随分 涼しげな表紙じゃない?
角野さんが 40年以上 書き続けている
ロングセラー
「小さなおばけシリーズ」の
最新作です。
ちょっと読みましょうかね。
「初めまして。
僕は 幼稚園のバスを待っている時に
おばけのアッチの絵本を読んでいます。
アッチは 何をして遊んでいますか?」。
「レストランを開いてくれたら
絶対に食べに行きます。
アッチと ゴム飛行機で
一緒に遊びたいです」って書いてあります。
「小さなおばけシリーズ」の主人公
アッチは
レストランの屋根裏に住む
食いしん坊のおばけ。
アッチと仲間たちが 食べ物を巡って
大騒動を繰り広げます。
へんちょこりんでも 食べてみたいって
小さい読者の子たちがね 思ってくれたら
シメたもんじゃないですか。
「これは 面白いぞ この おばけは」
ってなって
どんどん読み進んでいくでしょ。
毒りんごデザートっていうね
それは できるでしょ。
焼きりんごして 目 こう とって
下からね ジャムがドゥルッと出てれば。
フフフフ。
毎日3食 決まった時間に
しっかり食べる角野さん。
冷蔵庫から取り出したのは
しょうがに にんじん キャベツに 大根。
今日のメニューは?
ちょっと恥ずかしいんだけど…
それで あの…。
新しょうがが 一番いいのね。
包丁で切るの 好きですか?
意外と好きです。
でも 下手ね。
この みじん切り
私 あんまり きれいに切らないのね。
ちょっと大きさが違うっていう
面白さっていうのがあるじゃない。
チャーハンの具は 潔く しょうがだけ。
味付けもシンプルに 塩と しょうゆだけ。
はい これが チャーハン。
しょうがだけチャーハン。
キャベツだけ にんじんだけの
だけサラダ。
お肉も さっと炒めて
しょうゆで味を付けただけ。
おいしい。 フフッ。
「きりんのねごと きりきり りんりん」って
書いてある…。
角野さんが自分で絵付けした器。
こちらのカップは…。
「ワニ ニワニワ ワワワ」ですって。
角野さんが いつも持ち歩く
いたずらがき手帳にも
食べ物が よく顔を出します。
野菜の言葉なんかさ…
「とまと まとまと
きゅうり きゅうきゅう」。
これ ちょっと平凡ですね。
「レンコン コレコレ コンコン
カボチャ ボチボチ チャチャチャ」。
何かね こういうの…
何か 音楽よりもね
テレビ 何かしゃべってるんだけど
自分は 絵を描いてるっていう。
そんな感じの時間で
こんなの かいたりするわけ。
こんな いたずらがきから
物語が生まれてきます。
(チャイム)
はい こんにちは。
本当にもう 遠い所…。
この日 角野さんのお宅に
お届け物が。
送り主は フランス料理店のシェフ。
かいてありますね。
何か かわいいですね。 おいしそう。
食べたくなっちゃう。
角野さんの好物の
いちごのショートケーキと
チョコレートで描かれた
アッチの絵。
この方は…
都内のフランス料理店の
オーナーシェフ
中原崇暢さん。
小学生の時に読んだ アッチの
「ハンバーグつくろうよ」がきっかけで
料理の道に進んだそう。
そういえば 言った
っていう感じでした 自分で。
「ハンバーグつくろうよ」は
アッチが いつも張り合っている
野良猫のボンと
ハンバーグ作りで競争するお話です。
お友達のエッちゃんに
ハンバーグをごちそうしようと
2人は 大張り切り。
たまねぎを切って 泣きそうになったり
お肉に おまじないをかけてみたり。
エッちゃんが
2人の作ったハンバーグを焼くと
おやおや?
ハンバーグが魚の形に…。
その時…
やっぱり 当然といったら
あれなんですけど
親は 褒めてくれるので…
…思った記憶が
強かったんだと思います。
フランスで修業を積み
シェフを任されたレストランで
一つ星を取るまでになった中原さん。
数年前 ふと この本のことを思い出し
再び 手に取ったといいます。
子供時代 アッチを読んで
初めて料理した時の喜び。
それが 中原さんの今に
つながっているのです。
さまざまな食べ物を
物語に書いてきた角野さん。
「魔女の宅急便」には
角野さんにとって
忘れられない食べ物が登場します。
主人公 キキが 森の中で出会った
ヨモギさんという女性に
ごちそうしてもらう飲み物です。
キキは 度々 ヨモギさんの家を訪れ
ゆすらうめのジュースを飲みながら
たわいもない おしゃべりをし
心を通わせていきます。
私ね ゆすらうめっていうのは知ってるの。
だけど ジュースで飲んだことはないの。
だから 私は…
キキのところではね。
だけど ゆすらうめジュースっていう
言葉が きれいだと思ったわけ。
そうしたら…
で 私は そんなに ゆすらうめがね
きれいな色だっていうことも
うちの庭にあったんだけど
記憶が あまりないのね。
ある日 キキが家を訪ねると
そこに ヨモギさんの姿は
ありませんでした。
家の中には 一通の手紙と
一枚の絵が残されていました。
読者が送ってくれた
ゆすらうめのジャムを
角野さんは 炭酸水で割って
ジュースにしました。
何か それを見てた時にね…
…その時 思ったのね。
今日 作るのは とっておきの得意料理。
60年来 作り続けているという
トマトソース。
実は 角野さんの作品とも
切っても切れない関係にあります。
たまねぎ にんじん トマトに セロリ。
そして たっぷりのパセリ。
ザクザク切って 鍋に入れます。
更に…。
普通 炒めるけれども
私は…
圧力鍋で くたくたに煮ます。
ルイジンニョのお母さん。
ルーチは
角野さんがブラジルで暮らした時
2軒隣に住んでいた サンバ歌手。
1960年ごろのことです。
ルーチの息子 ルイジンニョは
角野さんのポルトガル語の先生を
買って出てくれました。
彼らとの交流を描いた
「ルイジンニョ少年」で
角野さんは 作家デビューしたのです。
野菜をミキサーにかけ
味の決め手は 後から入れる
赤ワインとオリーブオイル。
うん ちょっと甘みがあるけど いいです。
角野さんは 子育て中も
このトマトソースをよく作りました。
意外と…
フフッ…。
角野さんが おばけのアッチの
記念すべき第一作に登場させたのも
このトマトソースでした。
「スパゲッティがたべたいよう」。
40年以上続く 人気シリーズは
このトマトソースから始まったのです。
(チャイム)
はい いらっしゃい。
お邪魔しま~す。
は~い。 じゃあ どうぞ はい。
訪ねてきたのは 甥の大弘さん夫婦。
仕事のサポートを頼んでいる
大弘さんとは
毎日のように
連絡を取り合っています。
今日は 自慢のトマトソースに
炒めたひき肉を加え
ミートソースに仕立てます。
うん すばらしい。
ねっ すごいでしょ すごいでしょ。
座ってちょうだい。
じゃあ 乾杯しようか。 はい じゃあ…。
どうも。 お呼ばれします。
(グラスを合わせる音)
どうも。 頂きま~す。
どう?
うん。
おソース もっとかける?
ううん ちょうどいい。 おいしいよ。
え~!
香るでしょ?
うん バジルじゃない。 っていうのは…
だから 今日は 大葉なの。
香るでしょ 大葉が。
角野さん 現在 執筆しているのは…
おばけのアッチの新作!
「たまねぎ ねきねき こまかくきって、
なぜかおめめが つん つん なみだ」。
たまねぎ切るからね。
「がまん がまん つん つん つん」。
フッ…。
作ることも 食べることも楽しむ
角野さん。
おいしくて 楽しいお料理が
次々出てくる作品になりそうですよ。
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