出典:EPGの番組情報

あさイチ「プレミアムトーク 小説家・湊かなえ」[字]

▽プレミアムトーク 小説家・湊かなえ▽人気ミステリー作家が休筆宣言?いったい何が…!▽趣味の登山から生まれた最新小説▽家庭と仕事を両立するため昼夜逆転の日々!?

番組内容
▽プレミアムトーク 小説家・湊かなえさん▽えっ!?あさイチで休筆宣言?ミステリー作家にいったい何が…▽取材と称して趣味の山登り!大自然を舞台にした物語が完成▽家庭と仕事と子育て、両立するため自分に課した優先順位とは?▽前代未聞!小説家の47都道府県サイン会ツアー▽特選!エンタ 湊さん推薦のイチオシ書籍▽グリーンスタイル 秋のハーブおしゃれ活用術【キャスター】博多華丸・大吉、鈴木奈穂子
出演者
【ゲスト】湊かなえ,【VTR出演】工藤夕貴,【講師】ガーデナー…永江晴子,【キャスター】博多華丸,博多大吉,鈴木奈穂子,【リポーター】駒村多恵,【声】友利直美

ジャンル :
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
情報/ワイドショー – 健康・医療
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
特性情報 – 中断ニュースあり

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  20. 時間

解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

NHK
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生字幕放送です。一部、字幕で
表現しきれない場合があります。

鈴木≫おはようございます。

大吉≫11月12日金曜日の
「あさイチ」です。

まあね…分かっては

いましたけれど、いよいよ。
鈴木≫真珠湾がね。

華丸≫しょうがないです。

鈴木≫いろんなことがね。

華丸≫少しじらしてもらっても

よかったけどな。
大吉≫テンポが早いんですよね。

華丸≫3部作だからね。
大吉≫言えることは勇…。

華丸≫でも、あれは
安子のほうもちょっと聞こえる

ように。
甲子園に行けますようにとね。

鈴木≫気持ちが
止まらなかったんでしょうね。

大吉≫「プレミアムトーク」
本日のゲストは

淡路島から、この方です。

(VTR)
鈴木≫ずらっと並ぶ人、人、人。

大行列の先にいるのは
読者から熱狂的な支持を得ている

小説家・湊かなえさん。

デビュー作「告白」が
いきなりベストセラー。

それから13年
26冊の小説を生み出しました。

その半分以上、16冊が映像化。

皆さんも一度は

読んだり見たりしたことが
あるんじゃないでしょうか。

森口≫まなみは死にました。

まなみは、このクラスの生徒に
殺されたんです。

娘を殺された教師の衝撃的な
告白から始まるミステリー。

森口≫これが私の復しゅうです。

≫やめろー!
≫ぎゃー!

読んだあと
嫌な気分になるミステリー

イヤミスブームが
巻き起こりました。

アメリカやヨーロッパ
アジア各国でも翻訳され

世界のミステリーファンを
うならせています。

淳子≫私が

主人を殺したの。
真弓≫うそよ。

華丸さんも夢中になった
というのが「夜行観覧車」。

殺人事件をきっかけに
いくつもの家族が崩壊。

この方の演技も印象的でした。

彩花≫やってねえよ!
真弓≫あんなひどいことを。

彩花≫やってねえよ!
疑ってんじゃねえよ!!

湊さんの書く物語は
自分の身にも起きるかも。

そんなふうに引き込まれて

読者は、はまっていくのです。

≫山で会いましょう。

ミステリーだけではありません。

ドラマ化され
人気シリーズとなっているのが

山の大自然を舞台にした
「山女(やまおんな)日記」。

悩みを抱える女性たちが
登山をする中で自分と向き合い

困難を乗り越える物語。

プライベートでも、登山が
いちばんの趣味だという湊さん。

どんなジャンルの
小説を書くうえでも

登山が、その原動力に
なっているんだそうです。

超人気作家の湊さん
ことし1年間の休筆を発表。

いったい何が?

35歳で
主婦から小説家デビュー。

家事、育児と多忙を極める中

とんでもない方法で
両立してきたんです。

例えば、こんな伝説も。

子どもと行ったテーマパーク
小説の締め切りが迫っていました。

そこで繰り出したのが

かばんde執筆作戦!

アトラクション待ちの間は

かばんを机代わりに
パソコンで執筆。

書いて書いて書きまくる!…って
本当にこんなこと

やっていたんですか?

大吉≫改めまして

きょうのゲストは小説家の
湊かなえさんです。

よろしくお願いします。
湊≫よろしくお願いします。

大吉≫テーマパークでも
行列に並びながら書きながら

一歩ずつ前に

進んでいったんですか?

湊≫3時間待ちだったんですけど

あっという間で
はかどりました。

大吉≫むしろはかどったんですか。

華丸≫ええじゃないかですか?

湊≫ジェットコースターですので
そのあとすごくハイになりました。

爽快でした。
鈴木≫ミステリーを書いていた

ということですよね
何の作品ですか?

湊≫完全なミステリーでは
なかったんですけど

そのときは「絶唱」の
一部を書いていました。

鈴木≫すごいですね。

華丸≫13年で26作品ですね。

大吉≫1年間に2作の
ペースですね。

華丸≫寅さんと同じペースですね。

大吉≫取材とか準備期間を

含めたら、よくそのペースで

やっていたのだと思います。

湊≫あっという間に1年が
終わって気が付けば10年以上

たっていました。
大吉≫今度は大きな決断も

なさったということですね。

鈴木≫湊さんの作品といえば

映像化もたくさん
されている

んですけれど先ほど
冒頭でもありましたけれど

華丸さんがはまったという
ドラマ化もされた

「夜行観覧車」。
華丸≫ドラマ化されているのが

多いんですよね。
鈴木≫朝から衝撃的な

シーンですが
「夜行観覧車」の映像があります。

ご覧ください。

(VTR)
高級住宅街で起きた殺人事件。

その向かいの家に住む家族も
また問題を抱えていました。

事件の真相とともに描かれるのは
家族の崩壊。

彩花≫やってねえよ!
疑ってんじゃねえよ!!

真弓≫慎司君たちが
今どんな気持ちでいるか

彩花、分からないの?

彩花≫いちいち、私と
向かいを比べるな!

真弓≫比べてなんかいないよ!
彩花≫もう嫌なんだよこんな家!

ひばりヶ丘なんか
大嫌いなんだよ!

真弓≫彩花!!!

大吉≫すごいですね。

鈴木≫朝ドラで
よく見かけるような。

華丸≫おちょやんでしょう?

大吉≫誰よりも湊さんがいちばん
びっくりした顔していましたね。

書かれたのはあなたですよ。

湊≫改めて見ると
杉咲花ちゃんがこんなに

有名な女優さんになられて

遠い親戚のような
気持ちで見ていました。

華丸≫当時は
それほどでしたもんね。

別の番組で宮迫さんも
出られていましたので

やめてくださいと
言いに行きましたよ。

車の中でこそこそ見てくださいと
言いましたよ。

大吉≫宮迫さんも言われて
ぽかんとしましたよ。

鈴木≫湊さんが書いたものは

引きずるものが多くて

これまで湊さんが書かれた
小説の数々です。

デビューしてから最新作まで
26冊。

なんといっても
一度読みだすと止まらなくて

寝不足になってしまうという方が
続出したんじゃないかと思います。

湊さんの書くミステリーは
読んだあとに嫌な気分になる

イヤミスと呼ばれてブームに
なったんです。

湊さんご自身はイヤミスの女王と
呼ばれていることについては

どうですか。
湊≫やっぱり物語って

ハッピーエンドばかりではなくて

人の悪意とか

黒い部分に向き合う話を
読みたいなと思っている人に

イヤミスという
ことばがついていると

届きやすいのかなという
印象もありますし

あとはイヤミスって何だろうと
そういう興味を

持ってくださる方もいて
ありがたくはあるんですけれども

作品をたくさん書いていくうちに
そうでない作品もたくさん

出てきたので

全部が嫌な気分になると
思われたら

入り口が狭くなってしまうなと
思って

それよりは、今度はイヤミスか
な?それとも

いい気分になる話かな?と
白いほうかな?黒いほうかな?と

いう形で待っていただけたほうが
いいなと思っています。

大吉≫イヤミス系が

お好きだったんですか?
ご自身では。

湊≫ミステリー小説が

好きだったんですけれど新人賞に
ミステリーを書いて

応募しようと思ったときに

自分がいちばん今、考えてみたい
ことって何だろうと

ミステリーから連想することばを
たくさん紙に書いていって

ちらしの裏に
いっぱいいっぱい書いていって

いったん目をそらしたときに
いちばん最初に目に

留まったことばが

復しゅうということばで

復しゅうということばに

こうやってみようと思いました
誰が誰に復しゅうをするんだろう

とかこの先どんなことが
生きるんだろう

実際に起きたら
物語だから突き進んで

どこかで考えていかないと
大変なことになるよと

いう物語にしようと思いました。

嫌な気持ちにならせてやるぞと
いうことではなくて

嫌な気持ちになったときに

自分はなぜこういう最悪の状態に

ならずに済んでいるんだろうと
周りにいる人たちに

支えられているからだとか
そういうふうにして一度

暗いところまで見たうえで
日の当たるほうに

目を向けて
今の自分の生活とか

周りにいる人に感謝とか
前向きな気持ちを

持ってもらえたらいいなと
思いながら書きました。

鈴木≫早速、湊さんに
イヤミス大好きという

メッセージをいただいています。

きょうは湊さんに
応援メッセージ、質問を

お待ちしています。
湊さんから視聴者の皆さんに

聞きたいこともあるそうですね。

湊≫皆さんに山に登ったときに

食べてみたい食べ物とか

山でやってみたいことを
教えていただきたいと思います。

大吉≫登山が好きだという情報が
ありましたね。

鈴木≫山登りについても後ほど
伺います。

登山で食べてみたいもの
やってみたいことを

お待ちしています。
さてベストセラー作家の

湊さんなんですが、とにかく
人気がすごくて、こちらです。

高知県の書店で開催された
湊さんのサイン会です。

すごい行列ですよね。

湊さん実は、小説家としては
前代未聞となる

47都道府県サイン会ツアーを
みずから企画されて

デビュー10周年を記念に

2年間かけて全国を巡りました。

高知とか大分とか北から南まで。

なかなか全国を回るという方は
珍しいんじゃないですか。

湊≫そうですね、47都道府県
全部回るのは本当に

難しいことなんですけれど

出版社10社の方々が
協力をしてくださって

達成することができました。

大吉≫1冊の本ではなくて
出版社10社集まって

このツアーを実現したんですか。

湊≫この期間中はどの本でも

好きな本を持ってきてください
ということを言って

皆さん、いろいろな本を
持ってきてくださいました。

大吉≫全国の読者の皆さんと
触れ合いたいという気持ちが

あったんですか?
全国でやりたいっていうのは。

湊≫最初、私は広島県の

因島という
島の出身なんですけれど

田舎なので楽しいイベントは
東京や大阪でばかりあるな

と思っていて
小説家デビューしたあとに

地元の広島県の書店から
サイン会の依頼が

あったんですけれど、地方は
人が集まらないので

断らせてもらいましたという

話を出版社の方に聞いて

事後報告だったので
地方に住んでいても

本が好きな
人はたくさんいるし

コンサートとかだったら
設備とかそういったものがあって

都会でしかできないかも
しれないけれど

サイン会なんて机とペンがあれば
どこでもできるし

地方の人も
来てくれるはずなので

今度はぜひ地方でさせてください
とお願いして

そうすると広島県とか福岡とか

仙台とか
そういったところで

させてもらえるように
なったんですけれど

そうなると仙台でやると

岩手から来ましたとか

周辺の県から来てくださって

福岡ですると長崎から来て
これからまた長崎に

帰るんですとか

地方の都市で
させてもらったからといって

まだまだ地方に行ったことには
ならないなと思って

長崎の方がわざわざ2時間半

かけて帰らなくては
いけないよりは

長崎に行こうとかそう思って
47都道府県

全部行かせてくださいと
出版社の方にお願いをして

皆さんで
実現させてくれました。

大吉≫執筆でハードスケジュール
だったと思いますけれど

合間を縫ってですね。

華丸≫1泊でとか
ちょっとおいしいもの食べるとか

そんなことはできたんですか。
湊≫それがすごく楽しみなことで

地元の名物を食べて
大体サイン会は

午後からありますので
午前中に観光とかをして

サイン会が始まる前に
こういうものを食べましたとか

こういったところに行きましたと
いうような

皆さんがまた、その近くに
住んでいるんですよとか

私もあれが好きですとか
そんな感じで話もすごく弾んで

すごく楽しいし旅行もできるし
リフレッシュもできるし

お会いした方から元気も
いただけるし

いいことずくめのサイン会でした。
鈴木≫サイン会で

手作りのプリントなんですけど
こんなものを配っていました。

「湊かなえのアナログブログ」。
こちらは手作りなんですよね。

なんでこういったものを
作って配っているんですか?

湊≫サイン会、私は

SNS、ツイッターとか
全くやっていなくて

サイン会に来てくださった方が

ちょっとでも

実際に足を運んでよかったなと

得した気分になってもらえるもの
って

日常生活のここに来ないと
読めないものとかが

あるといいんじゃないかなと
思ったのと…。

大吉≫皆さんと、読者の方と
サインするだけではなくて

多少、会話をなさいますよね。
湊≫全員とお話をしたいなと

思いまして

こういうものがあると

どんなお話しをしたら

いいんだろうと思っていても
先に読んでもらっていると

この近くに住んでいるんですとか

うちも猫を飼っているんですとか
そういった話の

導入にもなりますし

あとは、1人1分しゃべると

定員100人だと
100分

かかってしまうんですけど

最初に並んでくださってる方は

1時間半以上
並ぶことになりますので

退屈しのぎなってくれたらいいな
という思いもあって

作らせてもらいました。

大吉≫最初の
夫、イラストというのは?

湊≫これは私の家で飼っている

茶トラのミルちゃんという
猫なんですけれども

夫が夜、晩酌をしながら
ちらしの裏とかに

ミルちゃんのイラストを
描いていて。

大吉≫イラストレーターの方
ですか?

湊≫本当に趣味で描いていて。

出版社の編集者の方って
猫好きの方が多くて

編集者の方に見てもらったら
すごく好評で

ちらしにも載せさせてもらおうと。

そうしたらきっと読者の方も猫
好きな方いっぱいいるから

話も弾むだろうなとか

猫を描いてるとうちは犬を飼って

いますとかうさぎを飼っています
とか動物の話も盛り上がるので

一家総出ですよね

家の猫とか描いて。

大吉≫湊家が、総力を挙げて
作っているアナログブログです

けれどもメッセージがあります。

すてきだなと思うのが各土地の
思い出を書かれていらっしゃる

いうことで、これは鹿児島

沖縄版で配ったやつですね。
読ませていただきます。

大学生のころ

ユースサイクリング同好会に
入っており

春合宿が南九州で桜島でした。
初日からヘトヘトだったのですが

指宿の砂蒸し風呂で復活しました。
「かすたどん」というお菓子が

おいしくて、バラ売りを買い込み
合宿中、食べていました。

47都道府県バージョン
各都市のですね。

湊≫ユースサイクリング同好会に

入っていたので

自転車でほぼ47都道府県を
回っていたので

その土地土地の思い出を
ここに書いて。

華丸≫そうすると
全部あるということですよね

ネタのない県は
どうするんだろうと

思ったんですけど

エピソードが全部あるということ
ですね。

同好会で回っていたので
エピソードが全部ある

ということですね。
湊≫このお菓子がおすすめですよ

とか話が盛り上がるんです。
大吉≫近況報告もあってと。

読者の方を
大切にされているというか

気配りがすごい方だなと
思います。

華丸≫インドアなイメージが

あるじゃないですか作家さんって
すごいアウトドア。

外に出られるんですね。
湊≫執筆中は本当に1人で

孤独な作業で
締め切りとかに追われると

徹夜が続いたりすると

なんでこんなしんどい思いをして

小説を書かないと
いけないんだろう

誰が読んでくれているんだろう
読んでくださっている方の顔が

思い浮かばなくて

本当は誰も読んでいないんじゃ
ないの?とどんどん後ろ向きな

気持ちになっていくんですけれど
こうやってサイン会に行って

この作品が好きですとか
言ってもらえると

ちゃんと
読んでもらえているんだとか

こんな遠くに住んでいる方の
ところにも本が届いているんだ。

すごくしんどいときに
お会いした方々の顔とか

声が思い浮かぶようになって

本当に全県からエネルギー補給を
させていただいたり。

あとは日本が
すごくどこの地域でも

身近になったなと思って。

淡路島に住んでいると
青森に大雪が降りましたと

言ってもあまり関係ないような
ニュースだと思っていたけれど

青森、あのとき来てくれた人たち
のおうちは大丈夫かなとか

それぞれの県を身近に感じて

日本が全部自分の手の中に
埋まっているような。

大吉≫大きな原動力になっている
ということですねサイン会が。

鈴木≫ここからは湊さんの

作家人生に
迫っていきたいと思います。

まずは、小説家になったのが
35歳のときということで

仕事と家庭、子育てを両立して
小説を書き続けてこられました。

冒頭にもありましたが
デビュー以来

とにかくハイペースで

作品を書き続けてきて

まずは「告白」でデビューされて

その翌年に「少女」と「贖罪」

2冊を執筆します。
さらにその次の年には

「Nのために」、「夜行観覧車」

さらに「往復書簡」
3冊、執筆されて

デビューしたのと同時に

6年先までスケジュールが
埋まったと伺っていますが

本当ですか。
湊≫そうです。

まず「告白」の第1章となる

「聖職者」という短編で
新人賞を取ったんですけど

その段階で出版社2社から
お声がけいただいて

「告白」が出る前に
「少女」と「贖罪」を書いていて

「告白」が出たあとに
たくさん出版社から

また、お声がけをいただいて

版元の双葉社に各出版社の方が

来てくださって1時間ずつ
面談みたいな形でお仕事の話を

させてもらったので
あっという間に5年分くらい。

大吉≫スケジュールが
ばしっと埋まると。

考えられなくないですか?

われわれだって漫才のネタ
年間何本作っている?

という感じですよ。

華丸≫何本ですか?
大吉≫マックス4本です。

華丸≫しばらく見ていませんもん
私。

大吉≫ゼロの年もあります。

華丸≫先生そろそろ締め切りが
近づいていますよ。

大吉≫「THE MANZAI」
の話ですね。

すいません私語がありました。

華丸≫生みの苦しみを

多少なりともありますよね。

大吉≫ほんのちょっとですけども
分かっているつもりはありますが

信じられないですよ。
どんなスケジュールで?

鈴木≫しかもデビュー当時
小学1年生のお子さんがいて

子育てと家事
そして小説、全部両立させながら

やっていたということで
当時のスケジュールがあります。

子育てと両立

24時間をひもといていきます。
特殊なのが

表が夜10時から始まります。

朝4時まで
深夜に小説を執筆されて。

湊≫子どもが寝たあとに
書いています。

大吉≫6時まで2時間ほどの
仮眠を取って

朝食の支度、お弁当を作って
いってらっしゃいと

送り出したあとにようやく
ちゃんとした睡眠がくるんです

けれども

11時には起きて

家事だ何だ書いた小説を
読み返してなんだなんだって夕方

になって皆さん帰ってきますね。

お子さんとか
夕食の支度をしてお風呂に入れて

自分も入って
何だかんだで10時になって

数日前に体内時計は大事だよ

みたいな話をしたばかりなんで
この「あさイチ」という番組は。

これを365日ということですか。
湊≫本当に

申し訳ないんですけれども。
大吉≫体、大丈夫でした?

湊≫本当に作家を10年続けて

こられた秘けつって何ですか?

と聞かれるときに

私は健康な体、丈夫な体を
親からもらったからだって

真剣に答えるんですけど
皆さんが求めてる答えは

そうじゃないと思うんですけど

本当に健康あっての

この10年だったと思います。

大吉≫もともと小説は
いくつごろから

書き始めていたんですか。
湊≫小説は結婚をして

30を過ぎて何か形に残るものを

挑戦してみたいなと思って
始めました。

大吉≫そのぐらいの
キャリアなんですか?

すいませんね。
華丸≫文章を書いたとか

アマチュアで。

大吉≫例えば高校生くらいから
物語を書くのが好きだったとか。

湊≫本を読むのは
とても好きだったんですけど

小説を書いたりとかはなく
手紙をよく書いていました。

大吉≫そういう学校とか
通ったんですか?

小説の専門学校とか。
湊≫いえ全く通っていなくて

淡路島に住んでいるので
そういったあまり

文化教室みたいなものも少なくて
なぜそうやって書くことを

始めたかというと

30歳過ぎて何か新しいことを

挑戦してみたいなと思ったときに
やりたいと思ったらすぐ

やりたくて
きょうできることって

何だろうと思ったら
パソコン持っていて

高かったわりには
有効活用できていないから

じゃあそれで何か書いてみようと
思ったのが、きっかけなので。

大吉≫パソコンのもとを
取ろうから始まったんですね。

小説家・湊かなえは。

湊≫独身最後の
高い買い物だったので。

大吉≫それで数年後に
大ベストセラー作家さんに

なられてこのスケジュール
いつまで続いたんですか。

湊≫子どもが、ことし
成人式を迎えたんですけれども

高校卒業するまでなので

2018年…
2019年の3月まで。

大吉≫デビューして

10年ぐらいは、この
スケジュールだったんですね。

鈴木≫その湊さんの原動力
生きがいになったというのが

登山で、しかもかなり
本格的な感じですよね。

長年の登山経験から生まれたのが

最新作
「残照の頂 続・山女日記」。

ということで
登山ファンからも

リアリティーが
あると多くの声が

寄せられ続編が出版され
ドラマ化もされました。

(VTR)
人気シリーズとなった

「山女日記」。

今回も美しい日本百名山の数々が
舞台となっています。

山頂から見える
雄大な景色も見どころの1つ。

柚月≫ご覧ください

ねずこの巨木です。
樹齢200年以上ですね。

ドラマの主人公は
登山ガイドの柚月。

柚月のもとには、悩みを抱える
さまざまな女性から

ガイドの依頼があります。

≫一体 何隠してるの?お母さん。
≫隠すって…。

あるときは、将来の仕事のことで
母ともめる女子大生。

≫あなたは まだ学生でしょ。

また、あるときは
定年を迎えた夫との関係に悩む妻。

≫自分から誘っといて
その言いぐさは何だ!

≫山に登ると その人の
本当の人柄が分かるんですって。

柚月は、そんな登山者と
足並みをそろえて

一歩ずつ山の頂へと
導いていきます。

難所を乗り越え
頂上を目指すうち

登山者の中で
何かが少しずつ変わってきます。

≫こんなすごい景色が
あったなんて。

柚月≫自分が登ってみないと
分かんないこともあるんだよね!

自分の足で登って
初めてその先が見えてさ。

それが山の魅力かな!

物語の舞台となったのは

すべて湊さんが実際に登った
山ばかり。

大学時代から
本格的な登山を始めた湊さん。

その経験が
小説に盛り込まれています。

例えば、ドラマに出てくる
こちらの花。

湊さんが山で目にしたトリカブト。
こんなシーンになりました。

美津子≫触っちゃダメ!
由美≫西山さん。

美津子≫その花
何の花か知ってる?

ヤマトリカブト。

由美≫トリカブト?

人を殺せるって あれですか?

美津子≫そう。
よく 根っこに

毒があるっていうけど
実際は全体にあるの

花にも花粉にも。
だから 養蜂業者は

この花の近くではミツバチを
絶対に放したりしないの。

由美≫そうなんだ。
こんなに きれいなのに。

鈴木≫最後はミステリーっぽい
感じもありましたね。

山登りの話というのは

いつかは書きたいと
思っていたんですか。

湊≫山登りの話を書きたいと
思ったのではなくて

本当にずっと執筆をしていたので
山に登りたいなと思って

でも、遊びに行くわけには
いかないし

子どもも置いていけないし。

でも取材のために
登山をしたいですと言うと

許してもらえるんじゃないか
と思って。

大吉≫取材と称すれば
スケジュールを

もらえるんじゃないかと。
湊≫そう思って

山に登りたかったので
山の小説を書くことにしました。

大吉≫逆だったんですね。
登りたいから

そこからいろいろ考えて。

鈴木≫やっぱり忙しくてしばらく
登れない期間があって

登りたいと
いう気持ちになったんですね。

湊≫一日、家から出ない日も
たくさんあって

今が季節がいつで

どんな花が咲いていて

外の気温がどうなのかとか
分からなくて

気が付いたら夏が終わっていたよ
っていう状態だったので

これは、どんどん
感性も鈍っていくし

1回、山に行きたいなと思って
出版社の方に、どなたか

山に一緒に行ってもらえませんか
って10社ぐらいの方に

お願いしたら

唯一、幻冬舎の担当の方が

行きましょうって
言ってくださって。

で、登って満足したんですけれど

でも登ったからには
じゃあ書きましょうって

それで書かせていただきました。
大吉≫登山は本格的なのでね

大変ですよね、あれはね。

鈴木≫ああいう山登りがお好き
ということですか。

湊≫岩が好きなんです。

岩を登るのが好きで
岩に登るために

それまでの登りを頑張る
という感じで。

大吉≫登山道は頑張って登って
岩登りがっていうことですね。

華丸≫岩風呂ぐらいじゃ
だめなんですか?

上まで行っての岩なんですね。

湊≫そうです。
へばりついている感じが好きです。

大吉≫景色とかそういうのも
込みだと思うのでね。

鈴木≫山仲間であるこの方にも
お話を伺っています。

(VTR)
静岡県で暮らす工藤夕貴さん。

湊さんに見せたかった景色
というのが、こちら。

晴れた日に見える、この富士山を
湊さんに見せたかったのです。

≫おお~!

湊≫笑っちゃった、すごすぎて。
工藤≫すごーい!

山の番組をきっかけに
仲よくなった2人。

プライベートでも一緒に
登山を楽しむ山仲間なんです。

工藤≫すごく…

ズンズン行っちゃうような…

2年前、2人は
八ヶ岳連峰の最高峰・赤岳に登山。

標高2899m。

工藤さんと湊さん

1本のロープで
命を預け合いました。

工藤≫一歩間違えたら
もう完全に死んでておかしくない

状況だったので。私たちは
命を分かち合ったんだ!みたいな。

工藤さんは恐怖と闘いながらも
湊さんの意外な一面を知りました。

2人が何よりも
楽しみにしているのが

つらい難所を乗り越えたあとの
スイーツ。

中でも忘れられないのが

万年雪で作った
小豆と練乳のかき氷です。

工藤≫小学生に戻ったみたい。

≫イエーイ!
湊≫お疲れさまでした。

工藤≫ん~!

…とか思いながら
一緒に食べたのが

すごい、いい思い出ですね。

湊≫小豆の箇所と

練乳の箇所を食べ過ぎて

すみません。
<笑い声>

でも、あまりにもおいしくて
疲れているから

甘いものがすごく体にしみて
雪山でも、登っていると

体温が上がってきて

体の中が熱くなっているので
氷が、しゅわっとおいしくて。

山で食べると
普通に食べても

おいしいかき氷だと思うんですが
100倍ぐらいおいしくなります。

大吉≫それは分かるんですが
ロープでつながって

本当に一歩足を踏み外したら
命を失うような

ああいう場面のほうが、湊さんは
お好きなんですか?

湊≫危ないところが好き
というわけではないんですが

やはり、危ない思いを
しながらでも

たどりついたところから見える
景色とか

そういったものを得るために

危ないところを通過する
ということです。

大吉≫工藤さんも
おっしゃっていましたが

命を分かち合うっていうね。
鈴木≫行くまでは恐怖や怖さを

感じるんですか?

湊≫私は恐怖や

怖さというものより

しんどかったら、すぐに

しんどいとか弱音を吐いて

登っている途中も

ずっとしんどいとか帰りたいとか
言うんですけれど

工藤さんがすごく
前向きに励ましてくださって

私のほうが助けられています。

鈴木≫工藤さんからの

情報によると湊さんの

山での定番ランチは
フランスパンということで

リュックに差して
持っていくそうですね。

湊≫はい。

鈴木≫そのときの映像も出るかな。

湊≫パンパーティーをするんです。

大吉≫リュックのサイドに
袋に入ってるやつなんですね。

折り畳み傘のように…。

鈴木≫パンにつけるものとかも
持っていくんですね。

湊≫瓶ごと持っていきます。

華丸≫これ重たいよ。

大吉≫結構な種類、いろんな味を
楽しもうとしていますね。

鈴木≫山での食事は
大事なんですか?

湊≫山に最初に登ったときも

高齢のご夫婦が

2人で来ていらっしゃって

コーヒーを一緒に飲みましょう
って、そこで沸かしてくれて

一緒にいただいたんですが
それがすごくおいしくて

本当に、どんな高級なお店の
コーヒーよりも

山で飲むコーヒーが
最高だと思うと

じゃあ、山で高級なものを
食べたり飲んだりすると

それに勝るものは
ないんじゃないかと。

あえて山に
フランスパンを持っていき

挟むものもトリュフバターとか

ちょっとデパートで買うような

いいものを持っていって
極上の…。

大吉≫だから荷物になっても

わざわざ持っていくんですね。
湊≫食べたら空になるので

大丈夫です。
鈴木≫登山ライフを楽しんでいる

湊さんですがドラマでは
出演も果たしています。

(VTR)
先月、福島県の

安達太良山(あだたらやま)へ
やって来た湊さん。

自分の作品が映像化されるときは
いつも撮影現場を

訪れることにしています。

自称・雨女。

この日もやっぱり雨でした。

ちょっとあいさつのつもりだった
湊さんですが

突然ドラマ出演をお願いされ

カメラの前に立つことに
なったんです。

≫はい、よーいスタート。

こちらがオンエアされたシーン。
安達太良山を登る柚月たち。

山頂から下山してくる登山客が
湊さんです。

≫ご無沙汰してます~。
柚月≫ご無沙汰してます。

≫常念岳以来ですよね。
コーヒーごちそうさまでした。

英子≫お知り合い?
柚月≫うん ちょっと 山友。

英子≫あっ こんにちは。
柚月≫友人の英子です。

≫今日は お友達となんですね。
柚月≫そうなんです 遊びで。

下山ですか?
≫はい。

柚月≫上どうでした?
≫すばらしかったです。

柚月≫晴れるといいね~ 英子。
英子≫本当ね~。

柚月≫じゃあ また。
≫は~い もうすぐですよ~。

柚月≫ありがとうございます。
また山でお会いしましょう。

≫さよなら~。

華丸≫結構せりふがありますね。

今の、「もうすぐですよ」は
アドリブですね、たぶん。

鈴木≫すごい。
出演シーンは39秒。

大吉≫思っていたカメオ出演とは
違いましたね。

普通、原作者の方は
ちょっとですけど結構

出てましたね。
鈴木≫アドリブも

あったんですか?

湊≫事前に
打ち合わせはしていまして

でも私はプロの俳優ではないので
出演は全部断ることに

していたんですが
撮影見学で山に登っていくと

気分が高ぶっていて
そこで、ちょっと出てみませんか

と言われると
気分がいいからちょっとと。

そうすると、せっかくだから
せりふもってなって

どんどん、たくさん
せりふを作ってくださって

すごい出演になりました。
大吉≫リアルなシーンでも

ありますよね。

本当に工藤さんと山友達だし。

湊≫そうなんです。

山女2のときも
出していただきました。

再会したという設定で
コーヒーのお礼を言ったりとか。

大吉≫ちゃんと
つながっているんですね。

鈴木≫ご自身の出演シーンを

改めてご覧になって
演技はどうですか。

湊≫本当に恥ずかしくて
気分が高まって

あのとき出ますと言った自分に

タイムマシンが、もしあったら
やめておけと言いたい。

山に行くと気分が高まるので
ふだん断ることも

引き受けてしまって

仕事の依頼を山で受けたら…。

大吉≫出版社の方も
今後の参考にしていただければ。

鈴木≫今後の「山女日記」
舞台となるのは、この山です。

(VTR)
なだらかなりょう線が美しい

北アルプス
鹿島槍ヶ岳へと向かいます。

夫と死別した
訳ありな女性が依頼客。

いったいどんな登山に
なるのでしょうか。

鈴木≫今週と来週
前後編でお届けします。

本当にすべてあの場で
撮影しているんですよね。

湊≫よく皆さん、出演されている
俳優さんって

ヘリコプターで行っているんじゃ
ないかと考える方も

いらっしゃるんですが

皆さん自分の足でちゃんと
あそこまで行って今までのを

撮られています。
団結力の強いチームに

なっています。

鈴木≫このドラマは景色もぜひ
お楽しみください。

湊さんに
たくさんのメッセージです。

愛知県40代の方です。

湊かなえさんの小説が大好きで

ほぼ拝読しているものの

動く湊さんを見たのは初めてです。

ミステリアスなお話を書かれて

いるイメージとは真逆で
かわいらしいお声です。

すてきな人柄に
ますますファンになりました。

湊さんは頭の中にことばが

いっぱいある方なんだろうなと
お見受けしました。

愛知県の方です。

山に登って食べたいもの
トマトと届いています。

生字幕放送です。一部、字幕で
表現しきれない場合があります。

9時になりました。
ニュースをお伝えします。

大リーグ、エンジェルスの

大谷翔平選手が

ポジションごとに最も優れた

バッターに贈られる
シルバースラッガー賞を

アメリカンリーグの
指名打者部門で受賞しました。

シルバースラッガー賞を

受賞するのは日本選手では

2009年のイチローさん以来、
12年ぶり2人目で

指名打者部門では
大谷選手が初めてです。

ドイツでは

新型コロナウイルスの

新規感染者が5万人を超えて

一日の感染者数としては
これまでで最も多くなり

ワクチンを接種していない人に
対する規制を強化する動きが

出ています。
ドイツ政府の研究機関は11日、

新規感染者がこれまでで最も多い

5万196人に上ったと
発表しました。

感染による死者は
235人となっています。

こうした中、
東部ザクセン州は今週から

屋内の飲食店を利用できる人を
ワクチンの接種を終えた人と

感染後に回復した人に限るなど
規制を強化したほか

首都ベルリンでも同様の規制が
15日から始まります。

さらに連邦議会では
職場に出勤できる対象を

ワクチンの接種を終えた人と
感染後に回復した人、

それに検査で陰性が証明された人

だけとする法案が審議され
近く可決される見通しです。

感染拡大の背景としては

ワクチンの接種率が

人口の7割弱で

頭打ちになっていることや

寒さのため屋内に人が集まる
ようになっていることなどが

指摘されています。

治療が難しいタイプの
大腸がんについて

特定の遺伝子変異のある

がん細胞を狙い撃ちにするタイプ
の薬を2種類投与したところ

およそ30%の患者で
がんが縮小したとする

治験の結果を
国立がん研究センターが

発表しました。
初めての有効な治療法となる

可能性があるとしています。
大腸がんは国内で最も患者数が

多いがんですが
がん細胞の増殖に関わる

HER2と呼ばれる遺伝子に変異
があるものは

2、3%と少なく
有効性が示された薬は

国内でも海外でも
ありませんでした。

国立がん研究センター東病院など
の研究グループは

この遺伝子の変異がある大腸がん
が進行した患者30人に対して

HER2の変異があるがん細胞を

狙い撃ちにする

分子標的薬というタイプの薬を
2種類同時に投与して

効果を確かめる治験を行いました。
その結果、

およそ30%の患者でがんが縮小

ほぼ消えた患者もいるなど
有効性が確認できたということ

です。
変異の有無を血液から調べる

診断法と組み合わせることで
初めての有効な治療法となる

可能性があるとしていて
製薬会社が新たな治療法として

厚生労働省に承認申請したという
ことです。

全国の天気、雲の様子です。

本州付近は大気の状態が

非常に不安定です。

雨雲や雷雲のかかっている所が
多くなっています。

きょうの天気です。
日本海側を中心に雨や雷雨となる

所が多いでしょう。
落雷や竜巻などの激しい突風に

注意が必要です。
東北の日本海側や北陸は

大雨による土砂災害に
警戒してください。

東北の太平洋側や関東、東海、
沖縄は晴れ間が広がるでしょう。

大吉≫けさのゲストは
小説家の湊かなえさんです。

引き続き、よろしくお願いします。

鈴木≫メッセージです。
1つご紹介します。

サイン会での話。

40代島根県出雲市の方です。

出雲市でのサイン会のときに
老眼に困っている話をして

リーディンググラスを
教えてもらいました。

しかし私は本当は心かたくしたり
やわらかくしたりしてくれる

たくさん作品をありがとうと
伝えたかったんです。

本当にありがとう

作品の話よりも

リーディンググラスの話をして
盛り上がってしまった

ということですね。
大吉≫あのとき

伝えられなかったけど本当は
これを伝えたかった

ということなんですね。
湊≫ありがとうございます。

鈴木≫ここからは湊さんの作家と
しての才覚がいつ芽生えたのか

その秘密を
探っていきたいと思います。

冒頭ありましたけれど
広島県・因島で

生まれ育ったんですね。
幼少時代は空想大好き少女だった

ということなんですけれど

例えば、どういうときにどういう
想像をしていたんですか?

湊≫本当に写真1枚を見て

そこから

どんどん話が広がっていったり

毎月「なかよし」という漫画を
買ってもらっていたんですけれど

1か月間、待てないので
次の展開をずっと

話を考えていたり

ドラマを見たらその翌週まで
ずっとそのドラマの続きを

考えていたりしていました。

大吉≫読み終わったら来月も
楽しみだなと思うんですけれど

湊さんは想像していたんですね。

湊≫勝手に最終回を
迎えたこともありました。

華丸≫自分の妄想は
上回ることもあるでしょう?

湊≫全然思ったとおりでは
なかったということのほうが

多いですね。
華丸≫養われていたんですね。

鈴木≫学校の授業中も空想が
止まらなかったそうで

中でも社会科の授業で
心が奪われたものが

こちらだそうです。

傘形連判状という、皆さん

見たことあるんじゃないかと
思うんですけれど

歴史の授業で、一揆のときに
団結を図るために

仲間から抜けないと
誓い立てる

ために
署名をしたものなんですね。

大吉≫端っこから書くと

誰が首謀者か分かってしまうので

円形に書くんですね。
これを見て空想していたんですね。

鈴木≫どういう空想をしたのか
華大さんにクイズです。

湊さんはこれを見ていったい
どんな空想をしたのでしょうか。

大吉≫ちょっと待って…

隙間がないところがあるから

この辺から実は最後のほうに
書いたのかなとか?

それぐらいは私は
思いますけれど。

華丸≫当時はやっていた
60秒の間に

いっぱいクイズが出てくる
あれですか。

大吉≫右のほうで1問とかね。

鈴木≫湊さんどういうことですか。

湊≫そっちのほうが
おもしろいからいいなと

思ったんですけれど

自分だったらどこに押すかという
ことを真剣に考えていて

自分が首謀者と思われたら

打ち首に
なってしまうじゃない

ですか

円くしていっても絶対に

12時、6時、3時、9時の
場所は

えらい人だと思うんですよね。
ですからそこから5分ずれた

ところに書こうかなと思って

でも5分ずれたところも
12時5分はわりと

書き始めたところから近いから

偉い人はもしかしたら

12時ちょうどに
書かないかもしれないと思ったり

打ち首になるつもりで。

大吉≫参加しているんですね。

湊≫回避するために
ここだったら、ばれないかなとか

こんな大きい印鑑は
だめじゃないとか。

大吉≫そう言われてみると
怪しいですね。

ひときわ大きい人がいますね。

湊≫はみ出しても、だめだし
いかに自分が助かる場所は

どこかということをね。
大吉≫どこだったら

疑われないかということですね。

湊≫それを考えているうちに
授業が終わってしまったり。

華丸≫答えは出ていないんですね。

湊≫教えていただきたいです
いちばん助かりそうな場所を。

大吉≫そうやって
空想の世界を

小さいころからというか。
鈴木≫今でも空想はされますか。

湊≫遊園地とかで
2時間待ち3時間待ちとなっても

原稿を書いてしまったこととかも
あるんですけれど

それぐらいの待ち時間だと
全然違うことを考えていて

前の2人はどういう関係なのかな

と勝手に物語を作ってみたりとか。

ラーメン屋さんの行列に1時間
並ぶのも苦ではありません。

大吉≫空想の時間なんですね。

鈴木≫小説家・湊さんの頭の中を

知りたいというメッセージも
たくさんきています。

そういうヒントが
見えた感じもします。

そして、ことしの春、湊さんは
読者を驚かせる

ある発表をしたんです。

それがこちらです。
1年間の休筆宣言です。

ことし3月、したんですけれどと
いうことなんですが

湊さんこれはどういうことですか。
休めていないんですか。

湊≫本当にずっと出し続けてきて

だんだん感性も
鈍ってきたなと思って

一度、吸収する時間を作りたいな
と思って前から

1年間休みが欲しいと思って
ちょっとずつ

調整をしていたんですけれど

「山女日記」を4月中に
書き終えたら、1年間

休もうと思って。

別の番組に
出させてもらったときも

しっかり宣言してしまったのに
「山女日記」が

なかなか進まなくて

外出がしにくい時期に
今、山に登る話を書いても

いいんだろうかとか

物語を書いていいんだろうかとか

4月中に書き終わる予定が
夏まで長引いてしまって

気が付いたら、ことし1年

すごく仕事してしまったと。

大吉≫休筆宣言したはずなのに。

湊≫来年は休みたいと
思っています。

大吉≫スケジュールの表は

ご紹介
できなかったんですが

1位は、家庭を最優先させて
いらっしゃるんですよね。

湊≫仕事のせいで子どもの
運動会に行けなかったと

なりますと

結局は仕事も嫌になるし何の

ために働いているんだろうと
思って、失うものだらけに

なってしまうので
大事なものを優先して

そのために仕事を頑張るという

ような計画を
ずっと立てていました。

大吉≫仕事は2番目か3番目で
その状態で

13年間26冊、書かれて
さすがにということですよね。

湊≫空っぽなんです。
大吉≫何かを

入れたいということですね。

改めて休筆をされる

ということなんですね。
湊≫来年は新刊は出ません。

<笑い声>
大吉≫間違いはありませんね?

何も残していないですね。
湊≫これが終わったら

ということ

はありません。
大吉≫休筆したときは

何かやりたいことはありますか。

1年間はあっという間
という感じさせますけれど。

湊≫今いちばんやりたいのは

語学の勉強がしたくて
英語の勉強がしたくて

先ほどもちらっと

映していただいたんですけれど
英語版とかいろんな

海外版が出ると

今度、海外のブックフェアにも

ご招待していただけるように
なってサイン会も海外で開いて

もらったら
現地のお客さんが

いっぱい並んでくださっていて
そういうのを通訳の方なしで

会話ができたら

もっと広がっていくのになと
思って

サイン会のときの会話ぐらいは

自分で直接できるように
なりたいなと思っています。

華丸≫「カムカムエヴリバディ」
ですね。

鈴木≫語学の勉強とか、ほかにも

ゆっくりしたいなという

思いにはならないんですか。

湊≫そうですね、何もしない
日とかもやっぱり

作りたいなと思いますし
それこそ山にいっぱい登りたいな

とも思っていますし

全く知らなかった世界を
見てみたいなと思って

新しい趣味ができたらいいな
と思うので

何か楽しいことがあったら
教えていただければと思います。

陶芸とかどうですか?とかね。

大吉≫この1年間
来年の1年間で休筆して

チャレンジなさる
ということですね。

鈴木≫そしてまたすてきな作品が
届けられることを

楽しみにしています。
大吉≫引き続きなんですけど

湊さんイチおしの絵本を
紹介してくださるということです。

鈴木≫湊さんが子どものころに

読んで今でも印象に残っている
作品ですとか

癒やされたいときに読む絵本など
4つの作品を

選んできていただきました。
早速、ご紹介していきましょう。

まずは、こちらの絵本です。
「おばけリンゴ」。

湊かなえさんが大人になって
改めて読んでみて

よさが分かったという作品です。

まずは、どんな内容なのか
少しご紹介していきましょう。

主人公はこの貧しいワルター
という男性です。

ワルターは、りんごの木を
1本持っていたんですが

実が1つもなりません。

1つでもいいから
実がなりますようにと

ワルターは願います。

すると、その願いはかなって
1つだけ実がなるんですが

今度は大事に育てていると
どんどん大きくなって

巨大な、おばけリンゴに
なってしまいました。

そんなりんごをワルターは
売りに行くんですけれど

りんごが大きすぎると
ののしられてしまって

誰も買ってくれません。

そんなとき王様から
命令が下りました。

国を脅かしている
恐ろしいリュウへの贈り物に

おばけリンゴを差し出せと
言うのです。

果たしてワルターとりんごの
運命はいかに?

という物語なんですけれど
湊さんは、この作品の

どんなところに魅力を
感じたんですか?

湊≫この作品は
私が幼稚園のときに

幼稚園で絵本を注文できる
注文書を持って帰ってきて

絵とかあらすじとか分からなくて

タイトルだけ並んでいる中で
「おばけリンゴ」ってかわいい

タイトルだなと思って
親に頼んで買ってもらって

届いたのがこれで
思っていたのと全然違って

かわいくないし辛気くさいし

そのときは、よさが
分からなかったんですけれど

小説家になって

デビュー作の「告白」が

自分の手には扱えないぐらい

どんどんどんどん多くの人に

読んでいただけるように
なったのがあのときの

「おばけリンゴ」と一緒だ!と
思って。

そうすると
自分でどうにかしようと思っては

だめなんだと。
誰かに任せて見守ろうという

こうなったときのために

昔の私がメッセージを

送ってくれていたんだと

夢の中で
聞こえていたんだろうなと思って

これを読んでいたので
重ねることができて

作品と、りんごを重ねて

自分で抱え込もうとせずに
済みました。

大吉≫幼稚園のときの注文が。

湊≫幼稚園のときの私から
小説家になった私への

贈り物だと思っています。
華丸≫タイムカプセル。

湊≫あのときは後悔したけれど。

鈴木≫大きくなって
持て余したりんごは

役に立つということですよね。

湊≫自分でどうにかしようと
思わずに任せておけば

最善の形で使ってもらえる。

手放したら、また次に
いいことがあるんだということで

そういうメッセージを
もらっています。

鈴木≫続いての作品ですが今度は
湊さんが子どものころに読んで

今も心の支えになっているという
作品です。

こちら、「半日村」です。

まずはどんな内容なのか
ご紹介します。

≫半日村という名前の
貧しい村がありました。

大きな山を背負っているために

日照時間が短く
村には半日しか日が当たりません。

そのため作物の生育が悪いので

村の人たちは、みんな痩せて
青い顔をしていました。

村には
一平という子どもがいました。

一平は、ある日
両親の会話を耳にします。

あの山さえなかったらのう…。

一平は次の日
袋を担いで山に登ります。

そして山の土を袋に詰め
近くの湖に捨て始めます。

初めは、そんな一平を見て
村の人たちはばかにしていました。

しかし、村の人たちの態度は
次第に変わっていき

一平を手伝うようになります。

村の人たちは何年も何年も
山の土を運び続けます。

一平が大人になっても
土を運び続けます。

ある朝、それまで半日村では
見ることができなかった

朝日が昇ります。

山は半分になり

山の土で埋められた湖も
半分になり

そこには田んぼができていました。

そして半日村は、一日村と
呼ばれるようになったのです。

鈴木≫心の支えになっている
ということですね。

湊≫小学校4年生のときの
担任の先生が

読んでくれた本なんですけれど

到底できない夢の物語じゃないか
と、ばかにされるようなことでも

一日一日積み重ねていったら
いつかはにわとりが鳴くのと

同時に日が昇るというお話を
子どものときも

そういう努力を積み重ねる
いい話だなと

思っていたんですけれど
これも小説家になって

小説1冊出すのに
大体私は原稿用紙

400枚くらいで
1冊書いているんですけれど

400枚分の
文字を埋めることなんて

できないし

1冊

年内にもう1冊みたいな感じで

次こそ無理かと思うんですけれど

しんどくて無理と思うんだけれど

きょうはしんどいから寝ようかな

と思うんだけど
きょうしんどくて寝たら

あしたもしんどいと思って
一日15枚は書いて寝るんだと

思いながら
半日村で、袋に入れて

とにかく
一文字一文字書いていったら

いつかは終わりがくると
つらいときに「半日村」

思い出して。
大吉≫一平君を思い出して。

湊≫いつか完成する日がくるんだ
と思って書き続けているので

最後、終わりと書いたときに

いつも半日村が一日村になった
という声が聞こえてくるんです。

読んでいてもらってよかったなと
思って子どものときに

読んでもらった本が

大人になって

支えのことばになると思うと
つらいときに半日村が

一日村になったと思って
それを編集者の方に

半日村が一日村になりましたと
言ったら

何のことだ?と言われて
伝わらなくて。

大吉≫説明が
少ないかもしれませんね。

湊≫その物語を知っている

人たちと成長してきたので

文化祭の準備が夜遅くまで
かかって間に合ったときとか

そんなときには
半日村が一日村になったなと

みんなで共通のワードだった
んです。

大吉≫みんな

知っていたんですね。
われわれもちょっとね

「モチモチの木」のタッチで。

湊≫半日村が

一日村になったという
ことばが合言葉になればいいな

と思っています。
大吉≫こうなってくると

「モチモチの木」は
何の話だったかなと

なってきますよね。
鈴木≫続いては湊さんが

大人になってから出会った
作品です。

「パンダ銭湯」という作品です。
どんなきっかけですか。

湊≫子どもにやっぱり
小さいときから絵本を

読んであげたいなと思って
絵本ってすごく昔から

「ぐりとぐら」とか
自分が読んで好きだったものを

読んだりもしていたんですけれど
新しく入れたものも

手に取ってみようと思って

絵にひかれて取ったのが

「パンダ銭湯」だったんです。

本当に予想外の展開で
こんなに心が癒やされる

ほっこりできる、親子で笑える
しかもこの発想って

感激できる1冊です。

大吉≫湊かなえがうなった
大絶賛。

湊≫つらかったときにはこれを
見ようと子どもより

私がしんどいときに

夜中に「パンダ銭湯」開いて

読んでいます。

鈴木≫どんな内容かご紹介します。

≫「パンダ銭湯」。

ここは パンダのための
おふろやさんです。

あら いらっしゃい。

おばちゃん
600えん ちょうどね。

とうちゃん はやく!はやく!

ぬいだら ちゃんと
かごに いれろよ。

うん。

ペラ。

よいしょ。

んー。

おっとっと。

おい だいじょうぶか?

ゴロン。

チャ!
チャ!

よーし はいるぞー。

♪おふろ おふろ
おふろん ろん。

お いちばんぶろか。

わーい!

鈴木≫気になりますね。
華丸≫気になるというか

つかまれました。

湊≫チャ!チャッ!という音
が好きで

チャッ!というのが好きで

自分も山に登るときに
サングラスを

チャッと着けています。

大吉≫こういう擬音も
好きなんですか。

湊≫この
tupera tuperaさん

の作品は擬音がおもしろくて
小さな音とか

メインの場面じゃなく

横に書かれている
音もおもしろくて

例えば銭湯で受け付けの
番台のところに

パンダ以外の入店は
固くお断りしています

パンダに関する

秘密があるのかな

とか
パンダ以外知られちゃ

いけないことが
何かあるんだろうかとか。

華丸≫サイダーも
サササイダーとありますね。

鈴木≫脱衣所のカレンダーが
かわいかったり

最後まで見たくなりますね。
湊≫お風呂の模様が

中華の丼の
マークみたいになっていたり

サングラス、忘れ物に注意とか。

あとで見て
おお、そうかそうかって。

鈴木≫耳だけ黒かったのも
ちょっとどうなるのかなとか。

湊≫このあと、まだまだ。
大吉≫続きがあるということで。

鈴木≫この発想に驚いたんですね。

湊≫まさかのサングラス

チャッ!と親子でね。
鈴木≫どうですか?

このユーモアあふれる本は。
大吉≫細かく何度も楽しめる

というのがいいですね。
洋服だったんだ

サングラスだったんだでは
終わらないと。

読めば読むほど
見返せば見返すほど

いろいろな発見があるのは
絵本ならではですね。

湊≫カレンダーも
模様の様子がおかしいぞとか。

ビキニみたいになっていたり。

華丸≫まあまあ、きつめな目を
しているというのもね。

大吉≫パンダあるあるですね。

湊≫似ているから
気をつけてという注意書きとかね。

鈴木≫最後はちょっと
変わった絵本です。

「もうひとつの場所」
という絵本です。

絶滅してしまった生き物や
絶滅危惧種など

糸やビーズを使って描いた作品が
紹介されているんですね。

どんな内容なのかといいますと
例えば…

こちら、この作品は

「モアの汽車ポッポ」という
タイトルのページです。

ページの左側に動物たちの

エピソードが書かれていて

右側が刺しゅうで描かれた作品が
掲載されているんです。

ちょっと細かいので
作品を拡大したものが

大吉さんの隣に。

大吉≫本当だ。

鈴木≫例えば地面にいる鳥の
いちばん左側の鳥

それはジャイアントモアと

いうんですけど、かつて
ニュージーランドに生息していた

世界でいちばん大きな鳥で
17世紀には

絶滅してしまったという

翼を持たず空を飛べない鳥ですが

足が速いといったエピソードが
紹介されているんです。

ほかにも絶滅してしまった
鳥たちが描かれていて

よく見るとビーズとか糸とか

そういったもので
細かく描かれているんですね。

次の作品もいきましょう。

というか次のタイトルですね。

こちら。

絶滅危惧種のチョウを紹介した
ページです。

スパンコールで
チョウの羽の模様が

あしらわれているんですね。

大吉≫いろいろついていますね。

鈴木≫お隣の黄色っぽい
チョウなんですけれども

ウスバキチョウというチョウで
日本では北海道の大雪山と

その周辺地帯でしか見られず

国の天然記念物にも指定されて
いるチョウなんです。

スパンコールで
あしらわれています。

次なんですが
湊さんのお気に入りだという

ページです。

「クアッガの最後」
というタイトルのページです。

クアッガとはかつて
南アフリカに生息していた

体の半分だけ
しま模様があるシマウマです。

湊さん、これはどんなところが
気に入っているんですか?

湊≫絶滅危惧種を扱っているので

これは清川あさみさんの作品で

写真や絵に
直接刺しゅうをしていく

作風なんですけれども

本当に下描きとかなく
本当に直接

頭に思い浮かんだものを

直接、針を刺して

1回、穴が開いてしまうと
修復できないけれど

それを1回ずつ1針ずつ

作品を仕上げていく中で

絶滅危惧種を取り扱っていると

何か、ちょっと勉強とか
お説教のような

重い雰囲気になる内容に
なるけれども、でもやっぱり

絶滅危惧種に思いを寄せて
この先の自然のこととか

地球のことを考えてほしいという
メッセージを届けるために

写真ではなく、それ以上のものを
空想させる

本当にずっと見ていて飽きない

何か写真なんかよりも

さらに想像をかきたてるものを

見せてもらえるのが

すごいなと思って

自分の知らない生き物だけど

その生き物が生き生きと

活動していったときじゃなくて
最後こういうふうに

終わりを迎えたんだ
というところに

気持ちを持っていくことによって

生きているところを
見たかったなとか

今いる動物はずっと
居続けてほしいなという思いに

自然にさせてくれる

押しつけられるんじゃなく
自分の中の感情を湧き起こして

くれる作品だと思うので

特に好きなんですけれども
本当に本を読むことが

しんどいときとかあって
パソコンとかスマホを見るとき

しんどいけれど

でも現実じゃない、何か物語とか
作品に触れたい時間って

あると思うんですけど
そういうときに

これをずっと見ていたら
自分の心も安らぐし

インプットするものもあるし

どこか違う世界にも

連れて行ってくれるしという

大人のための絵本だと思っていて
プレゼントとかで

こういうのをもらうと

くれた方に対して
お!って思いませんか。

大吉≫確かに文字いくら読んでも
入ってこないとか

映画、どれだけ見ようとしても
入ってこないときありますよね。

それだけこういう作品に触れると
いうのは。

鈴木≫作者の清川あさみさんも
湊さんと同じ淡路島出身で

いらっしゃるんですよね。
湊≫そうなんです。

鈴木≫交流もあるということで

清川さんは湊さんの
「サファイア」と「贖罪」

という湊さんの本の装丁も
手がけてらっしゃるんですよね。

湊≫淡路島つながりで
ぜひお願いしますって

この本を先に読んでいて

いつか清川さんに私の本の装丁を
お願いできたらいいなと思って。

大吉≫たまたま淡路島に
2人とも住んでいたんですね。

湊≫今は東京に
お住まいなんですが

淡路島ご出身というところで。

つながり、つながりという感じで
お願いしたら快く

引き受けてくださって
すばらしいカバーを

作ってくださいました。

鈴木≫今回、湊さんに4つの
絵本を選んでいただきました。

ありがとうございました。
湊さんは、いったんここまでで

また番組の最後にご出演いただき
ますのでよろしくお願いします。

大吉≫華丸さん続いては。
華丸≫「グリーンスタイル」だよ。

駒村≫きょうのテーマは

秋のハーブおしゃれ活用術。

育てながら暮らしに生かす
ハーブをご紹介します。

おはようございます。

きょう教えてくださるのは

暮らしに生かすハーブが大好き

という
永江晴子さんです。

よろしくお願いします。
永江≫よろしくお願いします。

ハーブは育てる楽しみ以外に

お花もきれいですし

いろんなクラフトとか
楽しみがいろいろあるので

私は大好きなんですけど
きょうは秋のおすすめハーブを

3つ紹介したいと思います。
駒村≫目の前のオレンジ色の

こちら。
永江≫レオノチスというハーブ

です。

オレンジ色の鮮やかな
きれいな花で。

華丸≫あまり見たことないですね。

永江≫茎を取り囲むように
放射状にお花が咲いていて

この時期、切り花でも
売っていたり

あとドライフラワーにすると

お花の色がきれいに残るので
クラフトなどにも

活用されています。
大吉≫これハーブなんですか?

永江≫ハーブなんです。

駒村≫南アフリカのものだという
ことで、われわれはね。

華丸≫どうりで目には
しないですね。

駒村≫これを使って
きょうはクラフトを

作っていこうと思います。
永江≫きょうはワックスバー

こちらにあるような
パラフィンを湯煎して溶かして

エッセンシャルオイルを入れて
ドライフラワーとかを入れて

固めて楽しむ
壁飾りのようなものなんですけど

パラフィンは
ろうそくのろうの部分です。

それを使ってクラフトを
作っていきたいと思います。

駒村≫今、若い女性に
ワックスバーが大人気なんです。

華丸≫ついていけないです。
きょうから、こつこつと。

駒村≫まずは
手袋をしてください先に。

永江≫利き手のほうに
してください。

駒村≫トレーにシリコン製の

型が載っています。

型の下にきょうは早く固まるよう
に保冷剤を敷いています。

永江≫配置は自由なんですが

コツはメインに使いたいお花とか
実ものを置いて

メインになるものを置いて

あとはサブになるものを添える
ようにして作っていきます。

駒村≫イメージを最初に

固めてからやったほうがいいと

いうことで先生はこんなふうに
イメージ作りで

やってくださっています。
永江≫縁のところに

お花を立てかけても立体的に最後
固まったときになります。

華丸≫飛び出してもいいんですね。

永江≫飛び出してもいいです。

きょうはレオノチスを生のまま
使っています。

もうあの、そのまま
使ってもいいですし

変わった形を
そのまま使ってもいいですし

あとは、お花一つ一つ
ばらして使ってもいいです。

こういったものを入れて
作っていきます。

駒村≫パラフィンワックスは
すでに溶かしてあります。

お二人の真ん中にあります。

エッセンシャルオイルを

足したものが溶かしてあるので

それぞれ手に取って、まずは
型に流し込んでください。

華丸≫まだ入れずに?

駒村≫お花とかを入れずに
まずはパラフィンワックスを

流し込んでください。
華丸≫全部?

永江≫全部入れちゃってください。
駒村≫量は容器に対して?

永江≫半分ぐらいですね。

華丸≫やばい、やばい固まるよ
いいの?

駒村≫なのでイメージをつけて

入れてください。

華丸≫今?
先生、早く言ってよ。

駒村≫大きいものから
ということですね。

華丸≫急がなきゃ固まるよ。

駒村≫はみ出して

立てかけるようにしても
いいんです。

華丸≫少しでも
はみ出してもいいじゃないか。

駒村≫忘れずにレオノチスも
入れてくださいね。

永江≫ちょっと大きいので
ばらしてもいいですし

そのまま入れてもいいです。

大吉≫これはちょっと…。
華丸≫慌てるよね。

大吉≫迷路の上を目覚まし時計が
行ったり来たりしているゲームを

思い出します。
チクタクしています。

ばんばんしています。

永江≫少し固まったら上から
そっと挿すようにして。

華丸≫ちょっと固まっていますね。

駒村≫今の段階だと
挿すと大丈夫ですよ。

今みたいに散らすような感じに
してもいいですよね。

全体的に

してもいいですし

端に固めておくのもよし。
永江≫全部入れなくても

大丈夫ですよ。

駒村≫できましたか?大吉さん。

大吉≫できたというか
もう入る隙間がない。

途中から朝食バイキングみたいに
なっちゃった。

全部入れちゃえって。

でも、なんとかなるもんだなと
思いました。

駒村≫華丸さんもできましたか?
かわいい、かわいい。

後ろのテーブルに置いて
早く固めようと思います。

トレーごとお願いします。

固めておきましょう。

保冷剤に今、載せていますが

常温でも30分ほどで

固まるということです。きょうは
ちょっと急いでいます。

続いては、下のトレーを
上に載せてください。

永江≫次に、ご紹介したいのが
セージです。

ソーセージとかのセージで

香りづけに

お肉料理とか、お魚料理
煮込み料理に使いますが

きょうは観賞用、2種類
ご用意しています。

1つ目が色とりどりの
チェリーセージです。

赤、ピンク、黄色、紫と
いろんな種類があります。

あと、お花が

エディブルフラワーとして
サラダに添えたり

あと、お菓子の色づけに
使っているセージです。

この時期きれいに花が咲きます。

駒村≫これも香りがあるんですね。

永江≫葉っぱを少し
握手するように触って

その手を香ります。

華丸≫すごい!

大吉≫する、する。

永江≫優しい香りなんですけど
もう一方の白っぽいのは

ホワイトセージです。

こちらは香りがちょっと
強いというか…。

大吉≫おお君は強いね。

永江≫だいぶ主張が強い。
華丸≫すごい。

永江≫これは最近、おしゃれな方
がドライにして

葉っぱを乾かして、いぶして

お香のように楽しんでいる方も
います。

駒村≫乾燥させた
ホワイトセージがあるので

ちょっと火をつけて。

大吉≫あぶるんですか?

永江≫つけて、1回火がついたら
そのまま消していただいて

そうすると煙が立ちますね。

華丸≫楽しんで!楽しんでる?

大吉≫うん…
ちょっと、ごめんなさいね。

なんだろう
おばあちゃんちを今、思い出した。

永江≫そうですね。

大吉≫それで当たり?
永江≫当たりです。

懐かしい感じですよね。

大吉≫懐かしい香りがする…

大黒摩季さんのほうです。

「ラ・ラ・ラ」の感じ。

永江≫今おうち時間が長いので
気分転換に使ったりしますね。

大吉≫もう少し
火をつけておけばね。

駒村≫新鮮な香りと

いわれているんですよね。

永江≫ネイティブアメリカンの
方は儀式のときに使う

大切にされているハーブです。
大吉≫ソーセージのセージが

これなんだって。

永江≫きょうは観賞用です。

お肉料理に使うものはまた別です。

華丸≫じゃあお肉料理は
ソーしかないんだ。

<笑い声>
駒村≫最後はキッチンで料理に

活用できるハーブです。
永江≫ローズマリーですね。

肉料理、そういったものに
使われます。

ポトフとか、これから煮込みにも
活躍するハーブです。

すっきりした香りが特徴です。

こちらは古代ギリシャ時代から
私たちの暮らしに役立つ

ハーブとして使われています。

小ぶりの小さな花が
夏以外咲くので一年中。

駒村≫花が見られるというのは
育てるならではですよね。

紫色が多いですか?

永江≫あとは白とかピンクとか
紫の濃淡とか。

華丸≫ローズマリーは
ローズだからバラですか?

永江≫バラではなくて

海の露というラテン語です
海の滴。

駒村≫ローズマリーを
育てるならではの楽しみ

キッチンで使いたいときに使える
という方法があるんですね。

永江≫キッチンに

土を持ち込みたくないという方は

お庭から切ってきて
花瓶に挿していくと

生命力があるので
すぐに根っこが出てきます。

また増やすことができます。
キッチンに置いて使いたいときに

使いたいだけ使えるんですね。
駒村≫これで

3日ぐらいなんですよね。
大吉≫すごい生命力。

永江≫切る場所は
根元の枝がしっかりと

かたくなっているところから
切っていただくと

根っこが生えます。

駒村≫ほかにもいろいろ楽しみが
あるんですね。

永江≫育てていると

お花が咲いて種がこぼれるので

小さい苗がありますが
これは、こぼれ種から

増えたものです。

たくさん増えてきたら収穫をして
リースを作るとかの

楽しみ方もあります。

駒村≫かわいいしおすすめですね。
そろそろワックスバーが

固まったころかなと。

シリコントレーごと
持ってきていただいて。

抜きましょうか。

永江≫シリコンはやわらかいので
外側に、ぽきっと折るようにして。

華丸≫なんだ!
もっと沈めればよかったんだ。

駒村≫どうですか?
固まっていますね。

すてきですね…あ!ちょっと今
落下しましたね。

<笑い声>

永江≫乾いたところに
置いちゃうと。

駒村≫お二人とも
めちゃくちゃかわいいですね。

大吉≫僕なんかは
詰めるだけ詰めただけですよ。

1回やるると分かりますね。

もう

ちょっと
沈めればよかったとか。

永江≫ご案内すれば
よかったんですが。

華丸≫てっきり上から、ろうを
入れるかと思った

花が入っている、せっけんを
イメージしていました。

永江≫完全に沈めてしまう
という楽しみ方もあります。

駒村≫ろうをたくさん入れて
沈めてあるものもありますね。

永江≫お花が沈んでいるほうは
お洋服が入っている引き出しに

そのまま入れて
香りを楽しんだりできますね。

駒村≫いい香りがしますよね。
華丸≫いいね…。

大吉≫ことばが出ないなら無理に
いいよ。

もう時間ですね。

華丸≫締め切りだ。
<笑い声>

大吉≫柄にもないこと
するんじゃないよ。

駒村≫今はひもを付けて
壁などに飾っていただけると

いいと思います。

永江晴子さんに教えて
いただきました。

ありがとうございました。

来週のこの時間は
「みんな!ゴハンだよ」です。

鈴木≫きょうの
「プレミアムトーク」は

湊かなえさんにお話を伺いました。

たくさんメッセージが
届いています。

湊≫うれしいです。

絵も描いてくださって

ありがとうございます。

大吉≫あらあらあら…。

鈴木≫反抗期終了しましたと
書いてあります。

湊さんも
お子さんいらっしゃいますね。

湊≫うちの娘も二十歳です。

鈴木≫あれだけの
ハードスケジュールを

こなしていく中で、お子さんは
どんなふうに育ったのかと

気になりました。

湊≫すくすくと健康に
大きく育ってくれました。

うちの娘も
反抗期があったんですが

小学校3年生のときに

初めて登山に白馬岳に
連れて行ったら

楽しかったみたいで

反抗期になっても山にだけは
一緒に来るんです。

山に登ったときは素直に
家で話せないこととかも

話してくれたので

まだ小さいお子さんがいる方は

反抗期になる前に山に一度。

おいしいもの食べて、山に
行きたいよという気持ちにさせて

うまく乗り切っていただければと
思います。

華丸≫ちなみに僕らも最初に
上京したときに

2人で富士山に行ったんです。
湊≫絆を深めるために?

華丸≫そして山頂で

豚骨ラーメンをインスタントで
作って2人で分け合いました。

大吉≫おいしいことは
おいしかったけど

ここで食わんといかん?って。
華丸≫染まりんしゃったね。

富士山で豚骨ラーメンを

食べてこその博多の芸人でしょ。

大吉≫僕らのエピソードは
いいですから。

鈴木≫その山についてです。
大吉≫冷凍した状態で

持っていけば。
湊≫最高ですね。

忘れられない誕生日ですね。

鈴木≫そのほかホットサンドとか
きています。

富山県民の私としては
マスのすしを持っていって

山で食べると

登山の疲れが吹き飛びます。

湊≫ご当地のものはいいですね。

鈴木≫Snow Manが
お好きなんですか。

湊≫コロナでなかなか
外出ができない中

娘と一緒にテレビを見ていて
娘が最初にファンになって

私も、アクロバットも
すばらしいので

心をつかまれました。

9人とも応援していたんですが

いちばん若いけど頑張っている
親心みたいな感じで

ラウールさんを応援しています。

♬~

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