出典:EPGの番組情報
そこまで言って委員会NP【世界崩壊の序曲!?この国と地域がヤバイ!】[字]
ついに始まったロシアによるウクライナ侵攻をはじめ、中国VS台湾、EUの連携不足、アメリカとテロの戦いなど、不安定な世界の情勢を徹底分析します!
出演者
【司会】
黒木千晶
野村明大【パネリスト】
立川志らく
宮家邦彦
小泉悠
須田慎一郎
田嶋陽子
中林美恵子
近藤大介
竹田恒泰
番組内容
◎混沌する国際情勢について徹底討論!▽ついにロシアが全面侵攻開始…ウクライナ危機の今後は!?
▽中国VS台湾…北京五輪閉幕で中国は動き出すのか!?
▽イギリスの離脱&メルケル退陣で…EUはまとまるのか!?
▽アメリカのテロとの戦いは続くのか!?
番組ホームページ
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- 問題
- プーチン大統領
- 宮家
- 結局
- テロ
- ドイツ
- 状況
解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)
>>フロントサイドダブルコーク
1440。
>>きました、やばい。
>>冬季大会で過去最多、
日本のメダルラッシュに沸いた北
京オリンピック。
ROC・ロシアオリンピック委員
会のフィギュアスケート女子、
15歳のカミラ・ワリエワ選手に
ドーピング問題が発覚するも、
CAS・スポーツ仲裁裁判所の裁
定により、
出場が許され、ショートプログラ
ムで首位に。
その後のフリーではミスを連発し、
結果は4位。
日本のエース、
坂本花織選手が銅メダルを獲得し
たが、
金、
銀はロシア人選手が獲得。
ワリエワ選手から薬物が検出され
た理由について、
母親と弁護士が、
心臓病の薬を服用する祖父と同じ
グラスを使ったと説明するなど、
ロシアによるウクライナへの侵攻
が始まった。
今月21日、
プーチン大統領がウクライナ東部
の親ロシア派支配地域の独立を承
認し、その3日後、ウクライナ各
地を攻撃。
全面侵攻で首都、キエフに到達し
たが。
>>世界を見渡すと、ウクライナ
情勢以外にも、
中国による台湾侵攻や、
アメリカとテロとの戦い、
さらにEUの顔といわれたドイツ
のメルケル首相の退任後、ドイツ
は、そしてEUは、どうなるのか。
>>そこで、
今回のそこまで言って委員会NP
は、
現在の不安定な世界情勢を徹底分
析。
>>そこまで言って委員会NP。
>>世界崩壊の序曲、
この国と地域がヤバイ!2022。
>>こんにちは。
もうきょうは、
放送時間が足りるのかなと思うぐ
らいに、
話がいっぱいありますので、早速
いきたいと思います。
今回は、
現在の不安定な世界情勢を徹底分
析し、
徹底討論いたします。
本日の委員会の皆さんです。
よろしくお願いいたします。
>>さあ、
およそ1年ぶりにご登場いただき
ます、ロシア情勢に精通しており
ます、
軍事アナリストの小泉悠さんにも
来ていただいております。
>>よろしくお願いします。
>>よろしくお願いいたします。
いや、小泉さん、よく大阪まで来
ていただきました。
>>いえいえ、来れるかなと思っ
たんですけれども、なんとか来る
ことができました。
>>今、というかきょう、
お忙しいんじゃないですか。
>>めちゃくちゃ忙しいですね。
>>ですよね。
>>もうこの数日、携帯電話が鳴
りやまない。
>>きょうはその中でもいろんな
分析を伺っていきたいと思います
ので、よろしくお願いいたします。
>>そしてお忙しいといえば、
中林さんもお忙しいと思いますが、
アメリカ政治にお詳しい、
早稲田大学教授の中林美恵子さん
です。
よろしくお願いいたします。
>>お願いいたします。
>>後ほど、アメリカのバイデン
大統領の心境なども。
>>大変難しい状況ですよね。
>>よろしくお願いします。
>>お願いします。
>>さあでは早速、最初のテーマ
にまいりましょう。
まずは回避するすべはなかったの
か、ロシアのウクライナ侵攻です。
>>世界崩壊の序曲。
この国と地域がヤバイ!2022。
ウクライナ危機。
>>ついにロシアが、
全面侵攻に踏み切った。
今月24日、
プーチン大統領はウクライナ東部、
親ロシア派勢力の支配地域などで
の軍事作戦を行うと表明。
ロシアの行動は脅威からの自衛だ
と述べ、
同時に大規模な軍事侵攻を開始し
た。
ロシアによる攻撃は、
親ロシア派の支配地域やウクライ
ナ軍のインフラ施設だけでなく、
首都キエフなど、ウクライナ各地
に及んでいる。
プーチン大統領は今月21日、
親ロシア派武装組織が実効支配す
るウクライナ東部のドネツク人民
共和国とルガンスク人民共和国の
独立を承認する大統領令に署名し、
平和維持の大義名分を掲げ、
親ロシア派が支配する両地域への
派兵を指示していたが、その僅か
3日後に、全面的な侵攻が始まっ
てしまった。
>>そもそもプーチン大統領がウ
クライナに対して強硬的な姿勢を
取っているのは、ロシアと国境を
接するウクライナが、
アメリカ主導の軍事同盟、
NATO・北大西洋条約機構に加
盟すると、
ロシアにとって地政学上の大きな
脅威となるからで、
ロシアはNATOに対して、
東方への不拡大を求めている。
>>これに対し、
フランスのマクロン大統領が、
ウクライナがNATOに加盟せず
に中立を保つフィンランド化が、
ロシアとの交渉のそ上にあると述
べるなど、ロシアに譲歩しようと
する発言も見られていた。
ウクライナのゼレンスキー大統領
は今月19日、
NATOへのドアは開かれている
と言われるが、
今は入れない。
われわれを望まないのなら、
正直に話してほしいと、
不信感を示していたが、そこで皆
さんに質問です。
ウクライナ侵攻はなぜ回避できな
かったと思いますか。
>>皆さんにお聞きしております。
ロシアのウクライナ侵攻、
なぜ回避できなかったんでしょう
か。
>>皆さんからさまざまなご意見
伺ってますが、まず宮家さん、
このようにいきなりウクライナに
侵攻するということは、
想定はできたんでしょうか。
>>小泉さんは違うけど、
多くのロシアの専門家は、
そんなことはないだろうと、こう
いう理不尽なことはしないと、合
理的に考えたら、
全然得にもなんにもならないから、
だからないんですということをお
っしゃった方多かったと思います。
私も初めそうだったんだけど、待
てよと、戦争は誤算で始まるのよ、
誤算で。
みんなが合理的な判断をすれば、
そんな戦争なんかしな
いですよ。
だけど実際に起きたでしょ。
ということは合理的に判断できな
かったということ、
すなわちプーチンは判断をミスっ
たってことでしょ。
それはこれから得られるものは確
かにありますよ、短期的に。
だけど中長期的にロシアが失うも
の考えてください、
はるかに僕は大きいと思う。
あんまり言うと、
また何されるか分からないけど、
プーチンさんも焼きが回ったな。
>>宮家さんがおっしゃる、ロシ
アの失うものって、
長期的な例えばロシアの国際的な
地位であるとか、
それからさっきのVTRの中では、
ウクライナがNATOに加入され
ちゃ困るんだってこと言ってまし
たけれども、今まさにロシア、
こんなことをするせいで、
フィンランドとかスウェーデンみ
たいなヨーロッパの中立国まで、
やっぱNATOに入んないと危な
いんじゃないかって言いだしてる
わけですよ。
だからやっぱり結果的には、
ロシアのやってることはなんか自
分で首絞めてっていうような感じ
を、私もしてます。
>>対話する気がないというのは
どういうことでしょうか。
>>つまり、この危機が始まった
ときには、
まだプーチンはなんか条件のませ
るために、
軍事力の脅しをかけてるんじゃな
いかというふうに見られてたわけ
ですね。
なんかさっき宮家さんおっしゃっ
たように、最初、
ロシア屋さんたちの多くも、やん
ないでしょうと思ってたわけです
よね。
私はロシアの軍事やってるんで頭
の中に軍事屋とロシア屋が2人い
て、ロシア屋のほうが私はやんな
いんじゃないかと思ってるんです
けど、軍事屋としての私は、
どう見てもやりそうなんですよね。
特に2月の、それまでほら、ロシ
ア軍集まってきます、集まってき
ます、危ないですっていわれてた
じゃないですか。
あれってウクライナの周りにある
ロシアの駐屯地に部隊が集まって
きてたんですよね。
ベラルーシに演習で入ってくると
かっていう集まり方してたんです
けれども、
2月の第1週の終わりぐらいから、
もうロシア軍が駐屯地から出てき
て、ウクライナ国境にもう展開し
始めたんです。
つまりもう基地から出てきちゃっ
てて、もうこれって普通に考える
と、攻撃準備なんですよね。
完全にもうよーいどんを待ってる
状態なんだけど、プーチンはやっ
ぱり、
行けとは言わないんじゃないかと
いう気持ちもしてたわけですけれ
ども、やっぱり実際に始まってし
まって、
本当に事前にアメリカが想定した
とおりになってるんですよね。
>>今回のね、
アメリカの情報がイラクのときに
は核兵器あるあるいってなかった
じゃないかというんだけれども、
これはもう小泉さんがよくご存じ
ですけれども、アメリカ、今回は
相当よく見ていて、情報は極めて
正しかったんですよ。
本来、あれだけの肉薄した情報を
取るということは、実は当然、情
報提供者がいて、
…のきかい使ってやって、
それでロシア側はそれを抜かれち
ゃったとばれるわけですよね。ば
れたら、そいつ殺しにいきますよ、
恐らくね。
でもそのくらいの犠牲を払ってで
もアメリカが出したのはなぜかと
いえば、それはプーチンを抑止し
たかったんでしょ。
>>これは中林さんのご専門なん
でぜひお話を伺いたいんですけれ
ども、とはいってもね、アメリカ
は当初からもう、
軍事的なオプションをほうきしち
ゃったじゃないですか、だからそ
れを見て、
プーチンはバイデン政権の足元を
見て、やっぱり今回、
軍事侵攻に攻め込んだんだと、
動いたんだという指摘がある。
だからアメリカのあの戦略上のあ
れはミスなのかどうなのか。
>>それがこの抑止っていう話に
いくわけですよね。
本当の抑止というのは、やはりい
ろんなカードが手にあって、
どれが出るか分からないっていう、
恐怖をもって抑止をすることがで
きるわけですけれども、今回、
軍事オプションを外してしまった。
ただこれ、
内政的に見ると非常に合理的なん
ですね。
アメリカ国民に世論調査をすると、
共和党支援者の62%が、
ロシアと戦争するような派兵はし
たくないし、するべきではない。
民主党支持者の人たちでも57%
とか、
そうするとやはり半数以上の国民
が、
ロシアと戦うことにつながる派兵
はしたくないっていうふうに、
声を大にして言ってるんですね。
私たちのやっぱり失敗は、
民主主義国家の考え方に慣れてい
るので、
私たちだったらしないことは相手
もしないだろうし、
計算するだろうと思うんですけれ
ども、今言われてるのは、
やっぱりプーチンさんはKGBの
ボスでしかないと、
そして合理的に物事を考えないか
もしれないとまで考えられるよう
になったんですね。
ですから、たくさんCIAの情報
などを出して、抑止をしようとし
たんだけれども、
交渉のテーブルに乗らないので、
それが利かなかったということな
んです。
>>私、中国見てるじゃないです
か。
去年1月にバイデン政権ができた
ときに、
この北京の雰囲気が一変したんで
すよ。
それまではものすごい緊張感に包
まれてたんですよ。
それがバイデン政権が出来たとた
んにね、ほっとした感じで、
ふぬけた感じになったんですよ。
そのあと2月にミャンマーで政変
が起こって、バイデン政権なんに
もやらない、
8月にはカブールから撤退しちゃ
った、カブール陥落。そういうの
見てると、
当然、プーチン大統領としては、
どこまでいったって来ないよと、
アメリカ来ないよと、
この、
やってよ政権ですよ、ヨーロッパ
やってよ、NATOやってよ、
オーバス作って日本やってよ、オ
ーストラリアやってよって、みん
なこう、投げるだけで、
バイデン政権なんにもやらないと
いうのを見透かしたからこそ、
いったんじゃないかと思いますけ
どね。
>>結局ね、今回分かったのは、
核保有国に対しては、
アメリカは核のカードを切れない
国なんだっていうのが見えちゃっ
たわけ、これね、
アメリカの核は撃てない核なんで
すよ。
ロシアの核は撃てちゃう核なんで
すよ。
結局ね、なんでキューバ危機が回
避できたかといったら、
アメリカは核戦争するぞと、ロシ
アは、当時ソ連が核戦争するぞっ
て、ぎりぎりまでやったから、
じゃあ両方ひこうとなったんです
ね。
今回はプーチンは核戦争する気満
々ですよね。
バイデンさんは最初から、だって
侵攻されるその瞬間まで話し合お
うとか言って、最初から下りちゃ
ってるわけですよ。
>>これ核戦争やる気は満々なの
?
>>つまりちらつかせるってこと
はしたくないからですよ。
核戦争する気満々だったらプーチ
ン、最初からぽちっと撃ちますよ。
だけどもそうではなくて、マクロ
ンと会ったあとは、ロシアと戦争
ということは、核戦争だぞ、分か
ってんのかって記者会見で脅しを
かけて、それから侵攻の5日前の
19日には核部隊の大演習をやっ
て、西側に対して来るなよ、来る
なよってメッセージを一生懸命出
してるってことは、ロシアも基本
的には核抑止で動いてて。
そんなに気軽に使えるわけないで
す。
>>そのどう喝がきいちゃってる
わけですよね。
プーチンさん本人が本当にやりた
いかどうかは置いといて、これ核
をちらつかせるのは…。
>>大きな北朝鮮みたいなイメー
ジですよね。
>>そうそう、だからそれでNA
TOもアメリカもあっ、やばい、
こいつ撃つかもしれないって信じ
ちゃってるわけですよね。
だからアメリカなんて、核保有国
に対してもう二度と核なんか使わ
ない国になっちゃいましたよ。
>>竹田さんがおっしゃってるの
は、すごい古典的な安定不安定パ
ラドックスという話で、
60年代に…んですよ。
つまり大国どうしが核持っちゃう
と、大国どうしの核戦争できない
ですね、だけどそれよりも低レベ
ルの戦争は、もう絶対全面核戦争
に発展しないから安心してできち
ゃうっていうパラドックスありま
すよねって話で、今回、プーチン
はそれを利用してる。けど、
じゃあそのプーチンの前にアメリ
カの核抑止力とかが全く無意味に
なったかといったら決してそんな
ことはないわけなので、なんかロ
シアだけが一方的に核を使える状
況になったという状況では全然な
いと思います。
>>小泉さんに伺いたいんですけ
れども、先ほど中林さんからもプ
ーチン大統領の気持ちはもう、そ
れは民主主義国家には理解できな
いという話がありましたが、じゃ
あ、プーチン大統領はこれだけ国
際社会からにらまれるのになぜ、
なぜそれでも強行したのかってい
うのはちょっと理解に苦しむんで
すが、そこはどうでしょう?
>>私も全く理解に苦しんでます
し、
これだと言えるロシア専門家は今、
いないんだと思うんですよ。
>>ど素人の考えで言えば、
もうプーチンはクリミア戦争の前、
クリミアを。
>>2014年。
>>獲得する前からそこの準備は
ずっとしていて、
クリミアを手に入れたでしょ。
そのあとどうするかももうそのこ
ろ、
深慮遠謀で、私はずっと考えて、
機を狙ってたと思うんですよね。
私なんか高校時代、歴史習ったと
き、キエフというのは、
ソ連のきょうとみたいに思ってた
んですね、それがいつか変わった
わけでしょ。
私じゃなくてプーチンはもっとそ
のことで残念がっていたと思うん
ですね。
それで今回はそれをうまくやり遂
げたっていう、そういう気がして
ます。
>>田嶋先生おっしゃるようなキ
エフはロシアにとっての京都みた
いなイメージって、
大体合ってるんじゃないかと思う
んですよね。
もっというと、ルーシ民族が最初
に国家持ったのってキエフなんで
すよね。
日本でいったら、
高天原とかそれに近いんじゃない
かと思うんですよ。
ところが高天原、現在、
日本国内にあるわけですけれども、
高天原が日本国内にない、
なんかそれをなんかいつか回収し
てやりたいみたいなでっかい野望
はきっとあったと思うんですね。
他方で、
足元のエネルギー的にヨーロッパ
逆らえないだろうみたいな戦術的
な判断もたぶんある。
問題はなんかその間をつなぐ普通
の政策がない気がするんです。
普通の国って、なんかこう、でっ
かい国是みたいな理念が掲げてあ
って、現場で起こってるいろんな
ことがあって、間に政策があるん
ですけど、そこのところがプーチ
ンと周辺人物によってブラックボ
ックス化されちゃってて、よく分
かんないっていうところがロシア
という国の今、分かんなさ。
これまではでも、
プーチンのブラックボックスの中
でも、ある程度、
われわれと同じようなルールで動
いてるんだろうというふうに思え
たんですけれども、なんかどうも、
最近、
特にこの何かの理由でロシアは大
目標を何がなんでも貫徹しなけれ
ばいけないんだ、あるいは本当に
脅かされてるんだみたいなモード
に入ってきて、
こういうちょっと誰もが予想しな
かったことやっちゃったんじゃな
いかという気がするんです。
>>それはプーチンさんの年齢と
かも関係しますか?
>>これ、分かんないですよね。
コロナでずっと自己隔離をプーチ
ンは続けてて、
偏執狂的になってるんじゃないか
ということを言う人もいますし。
>>でもプーチン大統領とうまく
やるヒントってあるんですよ。
実はそれは日本が持っていて、実
はこれ、
全くメディアが報道しないんだけ
ども、
安倍政権のときの遺産なんですよ。
安倍政権のとき、
安倍さんはプーチン大統領と非常
にうまくやっていて、2人の間で
信頼関係ができた。
なんでこんなにうまくいったんで
すかと、私、徹底的に取材したん
ですよ。
そうするとあのときに、
経済協力と両輪でやりましたよね。
経済協力、
どこに向かってたのか、このあた
り、
新聞も書かないんだけれども、
シベリアなんですよ、サハ共和国
なんですよ。
実はロシア連邦の中で民族…とい
うか、独立運動を掲げていたのは、
チェチェン、そしてさはだってい
うんですよ。シベリアだっていう
んですよ。そこに対して経済協力
やって、経済的な成長を促すこと
によって、そういった独立運動を
抑えるという、
その機微を安倍政権、安倍官邸が
分かっていたから、
だからそこに経済協力やりましょ
うと、だから北方領土の問題があ
った。
やっぱりプーチン大統領の本音と
いうのを理解していくと、やはり
うまくいくんじゃないかと思うん
ですけどね。
>>もう1個ね、
日本持ってると思うんですよ。
東京の麻布にあるロシア大使館あ
りますよね。
あれまだね、
不動産の登記上、
ソ連になってるんですよ。
ということは、
ウクライナが分割請求かけたら、
大パニックになりますよ、
あそこ。
>>どうしたらいいんですか?
>>だから東京地裁に所有権、
共有持ち分に基づいて分割請求か
けて、
そしたらこの区画、
ウクライナねってできちゃいます
からね。
それしたらね、ロシア相当びびる
と思いますよ。
>>ウクライナ大使館ってどうな
ってるんですか。
>>だからそっちに移転しちゃえ
ばいいじゃないですか。
大きい所にね。
>>めっちゃ怒るんじゃないです
か。
>>めっちゃ怒ると思いますよ。
だからね、
登記変えられなくってまんまにな
ってるんですよ。
>>志らくさん、もっといい方法
?
>>私のこれはいいんですよ、別
に。
>>それも気になりますよ。
>>これは何か気の利いたことを
例えようと思ったら、あんまりお
もしろくなかった。
プーチン、
これもう始まっちゃったんですよ
ね、戦争がね。
ウクライナの人々は、今もう助け
てほしいわけですよ、
爆弾が降ってくる、街が破壊され
る、大切な人が死んでしまうかも
しれない。
経済制裁をかけるとき、効果がも
う出始めたころには戦争終わって
る場合だってあるじゃないですか。
だからプーチン大統領が一番嫌が
ること、これは、この人は柔道を
ものすごく愛してるんですよ、黒
帯。
子どものころ、道外れそうになっ
たときに、柔道に救ってもらった。
日本に来たときの畳を踏んで、あ
そこの総本山に行ったときには、
もうふるさとに、
第2のふるさとに帰ったような思
いがしたと、そこまで言ってる。
じゃあ、もう破門しちゃえばいい
じゃないですか。
>>黒帯とっちゃえばいいじゃな
いですか。
>>2度と日本の柔道の畳は踏ま
せないぞって、ものすごい慌てま
すよ。
>>プーチン大統領はね、
中国行ったらね、私は少林寺拳法
で育ったっていって、
>>経済をね、
ロシアと一緒に共同でなんとかし
ましょうとかっていうときも、日
本利用できるからやってるだけで、
プーチンさんのことばをそのまん
ま真に受けて、信じていたら、全
く完全にだまされることになると
思う。
>>プーチンは、バイデンよりか
相当悪いんですよ、怖いんですよ、
理解できないんですよ。
名前だけ聞いたらね、
なんかうちの幼稚園の娘なんか笑
うんですよ、
だってプーにチンだから。
なんだこりゃって。
>>もともと殺し屋ですからね。
>>NATOの足袋って何なんで
すか。
>>これは、
今まで足袋をはいて、くぎを刺す
のと、素足で刺すのとどっちが痛
いっていったら、
足袋をはいたほうがいいじゃない
ですか。
だから。
>>ああ。
>>ああって、今までそのぐらい
のつもりで、ウクライナを、ウク
ライナ足袋のつもりでいたと。
それが今回、
ウクライナのほうがNATOのほ
うも足袋になるっていったらおこ
ったという、
その例えをおもしろおかしく言お
うと思ったら失敗したんですよ。
>>でもね、
小泉さんのNATOの抑止力が効
かなかったっていうのがこれも原
因にあるんじゃないですか。
>>これだってもうNATO加盟
国になってなかった、逆にいうと
NATOに入られたら、本当に抑
止力が利いちゃうんですよ。
だからウクライナに対してはこれ
だけめちゃくちゃなことやっても、
同じ旧ソ連のバルト三国にはやっ
てないですよね。
プーチンはウクライナがNATO
に入ってしまったら、
モスクワまで5分でミサイルが届
くんだって言いますけど、それ別
にエストニア、ラトビアに配備し
ても全然変わらないんですよ。
だけど、なぜあっちにはそんな嫌
がらせをしないかというと、やっ
ぱりもうNATOに入ってて、
アメリカの拡大抑止がきいてて、
本当に戦争になったら、アメリカ
の核が飛んでくるって思うからロ
シアもやれない。
ウクライナがそうなる前になんと
かしちゃいたかったんだと思うん
ですけど、分かんないのは、別に
去年とことしになってウクライナ
がNATOに入れる見込みなんか
全然できてないんですよ。
もう十数年前からずっと入る入る
って言って、ロシアが許さん許さ
んって言って、ここまできてるわ
けなんで、やっぱなんかプーチン
の言うすぐにもうウクライナがN
ATOに入ってしまって、アメリ
カの基地になって、ロシアを脅か
すっていう話は到底納得できない。
>>さっきの話、ちょっと言わせ
ていただきたいんだけどね、アメ
リカが兵を送らないから、足元見
て入ったっていうけどね、アメリ
カが兵を送らないのは当たり前な
んですよ。
先ほど彼が言ったとおり、ウクラ
イナはNATOのメンバーじゃな
いんだから、NATOは防衛義務
がないんですよ。
だけど、じゃあアメリカはなんに
もしてないかというと、実は35
0人だっけ、ウクライナ軍を訓練
してるんですよ、米軍が。
ですからいるんですよ、そこに。
だけどそれをうまく使えば、
もう少しいい言い方があったかも
しれないと思います。
>>加えてさ、やっぱり小泉さん、
前例がありますよね、
当時のグルジア、ジョージアで、
これも同じ分離独立の動きを受け
て、
ロシア軍が攻め込んだけれども、
結果的にNATO、
ここもジョージアもNATO加盟
を申請したけど、
NATOにはならなかった、
結果的にはロシアの思いどおりに
なった、同じ手が使えるんだと思
ったんじゃないですか。
>>似てるところと違うところが
あって、2008年のジョージア
との戦争の場合は、先に先端はジ
ョージアが開いちゃってるんです
よね。
ただ、結果的にそのあと、ロシア
が殴り返したら当然、ロシアのほ
うがめちゃくちゃ強いので、ぼこ
すかにして、
この2つの分離独立地域を正式に
国家として承認してしまったと。
なので、やっぱり今回、
ウクライナに対して、ドネツク、
ルガンスク、
2地域国家承認するぞって、
ジョージアみたいになるぞって脅
しとしてやろうとしているのかな
と思ったわけですけれども、そこ
で収まらなかったわけですよ、
2008年のジョージアとの戦争
の場合も、
あれは首都まで占領するのやめよ
うといって、ロシア軍、寸止めし
てるんですよ、で、
フランスが仲介に入って停戦って
なったらさっと引いてる、
占領地域を除いてさっと引いてる
んですけど、ところが今回、全然
そうじゃないわけですよ。
仲介があろうがなんだろうが、
もう首都占領する勢いでやってる。
>>これまでのジョージアとかい
ろいろありましたけれども、今回
のウクライナ、決定的に違うのは、
親ロシア派の地域と関係ない所、
国取りですよね、今の軍の動き方
は。
ということは、何が言いたいかと
いうと、なんのために国連がある
んですか。
>>安保理開いてる。
>>安保理開いて、議長がロシア
でしょうよ。
もう中国とね、ロシアが入って、
だって暴力団対策の会議に、暴力
団の組長、2人入ってて、なんに
もなんないじゃん。
しかもその組長が拒否権持ってる
んですよ。
だからもうね、これ、国連も意味
ない。
もうG7もくその役にも立たない
よ。
>>今後どうするのかというとこ
ろで、皆さんにもお聞きしてます
んで、それではウクライナ侵攻、
今後、どうなると思いますか。
一斉にオープン。
お願いします。
>>皆さんからさまざまなご意見
頂いていますが、
志らくさん、
ウクライナはロシアの足袋になる
しかないと。
>>たびトークはいいですよ。
>>だって志らくさんが出してる
んだから。
>>話の流れで、何書いたかなと
思って、
これが出てきたとき、
心臓が止まりそうになった。
>>では須田さん、もちろん全面
戦争になる。
>>ただ、これはですね、
もうそういう状況になってますよ
ね。
ウクライナとロシアの全面戦争と
いうことで、ですから、
どこが落としどころなのかなとい
うふうに考えてみるとやっぱり、
どうなんでしょう、最終的にはウ
クライナにかいらい政権を樹立す
ると。
要するにキエフを占領して、今の
大統領を追い出して、かいらい政
権を作って、
もうNATOなんか入りません、
またロシアの…国になりますとい
うところまで行き着いてるのかな
と思います。
>>きょうまでの情報で、そのあ
たりのシナリオ、どう分析されて
ますか。
>>そもそも戦争始める時点で、
今のキエフにいるウクライナの現
政権というものがもう存在が認め
難いんだという言い方をプーチン
はしてるんですよね。
ので、少なくともやっぱり、ここ
にも書いてますけど、首都キエフ
まで攻めていって、現在のゼレン
スキー政権を倒すということを、
まずは目指すんじゃないかと思う
んですよね。
だからゼレンスキーさん、最後ま
でキエフにとどまるって言ってま
すから、もしかすると、逮捕され
て裁判にかけられるとかというこ
ともありうると思います。
>>でもちょっと、すごく疑問に
思うんですけれども、僕もそうな
んですけど、結局もう、属国か併
合かみたいな話になって、ちょっ
と待って、その前に周りの国々は
見て見ぬふりなのって。
本来であれば、アメリカがなんか
300人かなんか訓練してるとか
いうけど、いや、もしここでアメ
リカが出なかったら、戦後の世界
秩序は終わるんですよ。
いや、
アメリカ行かないと、
行かなきゃだめですよ、ここ。
なんでみんな動かない前提なんで
す?
僕もこう書いちゃってるけど。
>>ただし、
それでもアメリカ国民は今出すべ
きじゃないと。
>>だから信用できないんですよ、
民主主義は。
>>撤退したのに、それはできな
いでしょっていうのがアメリカ国
民の意思なんだから、
ここはどうしようもないですよね。
>>だからさ、真珠湾攻撃のとき
からそうじゃないですか。
>>ましてやNATOの加盟国で
もないから、防衛義務があるわけ
でもないし。
ただ、
ホワイトハウスで仕事してた同僚
たちがよく言ってくるのは、
もし本当にごくウクライナの一部
だけプーチンさんが取ったら、
残ったウクライナ人たちの反ロシ
アの感情は爆発的になるだろうと。
それを考えたら、
もしプーチンさんが合理的にそこ
の部分だけを考えるのであれば、
全部取らないと、
もうこのまんま引けないだろうと
いうぐらいのことを言ってました
から。
可能性はあると思うんですよ。
>>やっぱり本当に諸国は動かな
いのね。
>>やっぱりこれって、
動くべきだって竹田さんの原則論
は本当によく分かりますし、戦後
の秩序が壊れてしまうという危機
感も本当に僕も共有するんですけ
ど、現実にロシアに介入していき
ます、例えばアメリカ軍が実力を
行使して、ロシア軍止めにいきま
す、これね、
ロシア軍の演習って毎年、こうい
うテーマなんですよ。
ソ連、
ロシアが旧ソ連の小国と戦います、
アメリカは止めに来ます。
次のステップ何やるかというと、
核なんですよね。
>>演習がね、すでにね。
>>それが終わったあとは戦略拡
大演習で締めるんですよ。
本当にアメリカとロシアで、
ICBMでぶん投げ合いになると
ころまでシミュレーションとして
しめ、それを各国は見ているので、
原則論としては助けに来てあげた
いんだけど、こいつら本当にこれ
やんじゃないっていうの、なかな
かできないと思うんですよね。
>>それってすごい教育上よくな
いと思うんですよ。
>>それも分かる。
>>誰の教育かっていったら近平
ですよ、
近平がこれを見てどう思うんです
か。
>>ちょっちょっちょっ、じゃあ
いいですか、近平さんが思ってる
のは。
>>近平の教育上よくないんです
よ。
>>もうちょっとうはうは状態で
すよ、言ってみれば。
>>やっぱそうでしょ。
>>それはもう漁夫の利を得ます
からね。
要は中国は今回のウクライナの事
態を、21世紀の満州事変だと思
ってるんですよ。
1931年、日本、関東軍が満州
で起こしたですね、あのとき満州
国つくって、日本はしめしめって
やったけれども、そのあとアメリ
カとかから金融制裁とか受けて、
結局、ぼろぼろになっていったと。
だから今回も、ルーブル安、それ
から株安、債券安でロシア経済が
くんとなってるわけですよ。
それでやっぱりゆくゆくは立ち行
かないと見てるんですよ。
そうするとやっぱり中国を頼って
くるだろうというのが読みなんで
すよ。
>>なるほど。
あと宮家さんにぜひ伺いたいんで
すけど、
ロシアとヨーロッパの間にどうし
ても挟まれてしまっているウクラ
イナを、やっぱり誰もこの世界を
助けられないんじゃないかって見
方になってしまうと。
>>そうなんだけれども、ロシア
にとって、ロシア帝国、
もしくはソ連邦で考えればね、
バルト海三国は自治共和国なんで
すよ。
ウクライナも共和国でしょ、ソ連
邦の中のね。
だから今、
みんなウクライナのことばっかり
言ってるけど、
私がもしプーチンさんだったら絶
対バルト海三国は取りたい。
そしてウクライナはもちろん、今、
みんながおっしゃってるように中
立化させたい。
それからベラルーシは失いたくな
い。
これで、さあ、
次はポーランド行けるかな、
チェコ・スロバキアいけるかな、
ハンガリーもけしからんしという
ふうな形で、どこまでできるか分
かりませんよ、でもプーチンさん
の頭の中はキエフだけではない。
>>小泉さん、そうなってくると
もはやもうウクライナはロシアと
の盾になってしまっているという
ような現状もあるんでしょうかね。
>>そういうところまで持ってい
きたいんでしょうね。現実にNA
TOに入っちゃってる国々は一応
アメリカの保障が及んでいるんで
すよね、それは難しいですけど、
去年12月にロシアの外務省が出
してきた要求は、この辺の東ヨー
ロッパの国々はNATOに入っち
ゃったものはしょうがないけど、
しかし、
冷戦後に新たに配備されたアメリ
カ軍とかは全部撤兵しろって言っ
てるんですよね。
だからここはNATOだけどちょ
っとロシアに遠慮しろエリアみた
いにして、その内側のもともとの
ソ連そのものだったエリアはもう
ロシアがっちり抑えるぐらいなこ
とまでは、たぶんロシアは理想と
しては考えてるんです。
>>心配なのはロシア経済、ある
いはロシア財政がいつまでもつの
か、例えばロシアの財政を見てみ
ると、エネルギー関連企業から上
がってくる税収が財政の4割を占
めてますよね。
加えて経済も、もうエネルギー輸
出によって成り立ってるようなも
の、それが遮断されてしまう、そ
れが滞ってしまうと、ロシアの国
民経済、相当疲弊していく、相当
な不満が出てくる。強権をもって
鳴るプーチンさんだからそれ抑え
にかかるけど、そこがいつまで続
くことができるんですか。
>>それがやっぱりさっきおっし
ゃったような、結局、
エネルギー分野にまで及ばないだ
ろうという読みがあるかぎりにだ
と思うんですよね、プーチンの戦
略が成り立つの。
だから本当にもう、西側が腹くく
ってロシアのエネルギー一切買い
ません、
金融からも完全に排除しますとい
うところまでいけば、それなりの
ダメージにはなるんだろうと思っ
てます。でも1個は、
プーチンとかの世代って、90年
代見てるんで、
公式の経済とか社会制度が全部崩
壊した時代を知ってるので、
なんかかなり耐えしのげるんです
よね、世代的に。
なんていうか、
われわれが考えるこれはロシア人
には耐えられないだろうみたいな
のは全然ロシア人は耐えてしまう
可能性は大いにあると思いますし、
そもそもロシアって農業生産の何
割かが郊外の別荘で自分ちの家庭
菜園作ってるわけですよ。
だから公式経済が崩壊しても、餓
死が出るとか、
そういうことはなかなかない。な
んていうんですかね、結構簡単に
がらがらっと崩れるんだけど、
そこが意外と堅いみたいな社会で
はあるので、
われわれの感覚でこのぐらい締め
上げてやりゃ音をあげるだろうみ
たいなのも、やっぱりまたこれも
ね、見通しが甘い可能性はあると
思うんです。
>>宮家さん、最後に聞きたいん
ですけど、じゃあ、日本はどうす
るんですか。それ、どういうふう
にアドバイスされてるんですか。
>>誰に?
>>え、岸田総理に。
>>それはみんな、いろんな人が
いろんなことをやってるから、私
は別に直接言ってない。
>>外交の内閣官房参与でしょ。
まあいいや、
岸田総理にどうアドバイスしたか
じゃなくてもいいんですけど。
>>僕はいつも言ってるんですけ
どね、ロシアがなんと言おうと、
アメリカがどうであろうと、日本
がこれからよってたつのは2つ、
すなわち普遍的な価値の維持と、
それから力による現状変更の反対。
この2つですよ。
それが国際社会の一丁目一番地だ
から、
そこに常にいればいいんですよ。
>>それだけ?
>>それだけ。だってそれがね、
アメリカ1か国だけではロシアの
経済は完全に封じ込めることはで
きませんよ。
みんな、ヨーロッパも日本も、ア
ジアの各国も、中国はどうするか
分からないけど、一緒になって、
共通の政策を持って、それで締め
上げていくしかない、時間のかか
る戦いなんです。
>>なるほど。こういうウクライ
ナの問題が、じゃあ日本にとって
対岸の火事じゃないかという不安
があると思うんですが、では続い
て、北京オリンピックも終わり、
こちらも侵攻の危機が現実化する
のか、こちらのテーマです。
>>世界崩壊の序曲。
この国と地域がヤバイ!2022。
>>習近平の野望。
>>北京冬季オリンピックが終わ
り、
注目されているのが、
中国による台湾への武力侵攻。
一部ではロシアによるウクライナ
侵攻のどさくさに紛れて、
中国が台湾侵攻に動く可能性が高
まっているとの見方もある。
2014年のソチオリンピックの
あとに、
ロシアがクリミア半島の併合に踏
み切った過去があり、
習近平氏がそれを学習し、
台湾侵攻への研究を進めていると
いうのだ。
>>中国の台湾への武力侵攻は、
一部でアメリカとの衝突イコール
米中戦争開戦へとつながるとの指
摘もある。
しかし、宮家氏は著書、
米中戦争・台湾危機・驚愕のシナ
リオの中で、
ちまたの安易な米中開戦論を排し、
米中衝突の可能性を軍事的合理性
からだけでなく、
東アジアの国際情勢や中国国内の
政治的要因なども勘案し、
より総合的な見地から分析すると
して、
米中戦争を抑止するために、多く
のパターンを分類し、それぞれの
シナリオを提示している。
>>まだあるんだよ。
>>どれか当たるっしょ。
>>さすがは宮家参与、圧倒的な
分析力だが。
本誌ではさらに、
台湾側が中国の軍事侵攻に乗じ、
台湾が独立を宣言することを想定
した台湾独立のシナリオについて
も細かく分析している。
また近藤大介氏の、
台湾VS中国・謀略の100年史
も、ぜひ併せてお読みいただきた
い。
>>そこで皆さんに質問です。
近く中国は台湾への武力侵攻を開
始すると思いますか。
>>皆さんにお聞きしております。
近く中国は台湾への武力侵攻を開
始すると思いますか。
>>開始する、
開始しない、いろんな意見ありま
すが、まず宮家さん。
>>またですか。
>>あの本読みましたけど、やっ
ぱりなんかもう、
場合分けがありすぎて、何がなん
だか分からない。
>>分かんないように書いたの。
>>それじゃ本の意味ないじゃな
いですか。
>>あのね、僕は失敗したときの
リスクが大きいっていうけど、さ
っきウクライナの話をしたけども、
ウクライナって陸上なんですよ。
ウクライナって真っ平らでしょ、
ですから、
陸軍国のロシアがね、本気出す、
ある程度本気出せばほんと取れる
んですよ、
今までも取ってるし。
だけど台湾というのは、海に囲ま
れているし、
そして中国自体は海軍国では必ず
しもなかった。
最近、ようやく海軍、
海洋国家になりつつあるかもしれ
ないけど、
まだ一度もそういう種類の上陸作
戦やったことない中国がね、やれ
りゃいいですよ、成功すりゃいい
けど、失敗したらどうするんです
か。
5年に1度の党大会の年にね、
ああ、やっちゃった、
失敗した、
あれー?
また次やろうってわけにはいかな
いでしょ。下手したら、
習近平さんいなくなるかもしれな
い。
共産党だって何やってるか分かん
なくなっちゃう。
そうなったときのことを考えたら、
私は今の習近平さんはプーチンさ
んよりもはるかになんていうかな、
合理的な決断をするだろう、
つまりリスクを取らないと。
>>どうですか、近藤さん、
世界を平和にするためのクマのプ
ーさんを演じる。
>>こういう時こそね、プーさん
なんですよ。
実はもう一冊、これもあれなんで、
小泉さんと数年前に書いた共著で、
これでロシアと中国、どっちが暴
走するか。
>>ちょっと1回につき1冊ぐら
いに。
>>でもまさにこの状況にぴった
りの本ですね。
>>そこで、とことん話し合って、
小泉さんと結論が出たのは、
短期的にはロシアのほうが暴走す
るけれども、
中国は長期的に見たら中国のほう
が怖くなるっていう話なんですよ。
短期的に見たら、やっぱりくまの
プーさん、今ね、
今回21日、
ロシアの時間のね、
プーチン大統領が宣言しましたね。
そうしたら、それ、
中国の夜が明けるとすぐ、
ブリンケン国務長官が王毅外務大
臣に電話かけてきて、
ちょっとなんとかしてくれと、
協力してくれと、
さらに北朝鮮をもうウクライナに
集中するから、中国に任せるから
なんとかしてくれとか、お願いし
てきてる。
24日になったら、
ラブロフ外務大臣、王毅外務大臣
に、
なんとか味方になってくれってお
願いしてきてる。
もうみんなね、来てんのよ、
ウクライナも来てるんです。
ウクライナ、25日、
東京でウクライナ大使が記者会見
やって、私行ったんですけれども、
そこで言った、これからどうなる
かっていったら、
それは決定的に中国が鍵を握るっ
て言ってるわけですよ。
中国がどれだけわれわれを助けて
くれるかにかかってるんだって言
ってるわけですよ。
だからもうみんながですね、寄っ
てたかって中国にお願いするよう
な状況、
たぶんEUもそうなると思うんで
す。
エネルギーが、経済悪く。
>>中国政府の人の話聞いてるみ
たい。
>>そうすると、やっぱりね、中
国は今、動くべきじゃないんです
よ。
動くはずもないんです。
>>志らく師匠、今度はどんな足
袋なんですか。
>>私もこれ読んでね、
なんでスタッフはこれを中国は台
湾の足袋っていうふうに書いてお
かなかったのかと思って。
>>ちゃんとぼけて。
>>私は、条件付きで開始するっ
ていうふうに思ってるんですけれ
ども、というのは、この間の北京
オリンピック、あれがすごく私ね、
つながりがあると思ってるんです
よ。
今回のウクライナ侵攻のロシアの
あれは中国からの試金石でしょ、
どうなるか様子を見るわけでしょ。
だから攻めてもらったほうが、
近平さんにとってはいいわけです
よね。
じゃあ、でももしどっかに良識が
あってストップしたらば、様子が
見れないから、いらいらさせるし
かない。
じゃあロシアをいらいらさせる、
プーチンをいらいらさせるにはど
うしたらいいかと考えたときに、
北京オリンピックを利用した。
フィギュアスケートでもってロシ
アの大スターがドーピングでもっ
て、ワリエワ選手が陽性になった。
だからあれもずいぶん変なときに
検査して、陽性が出たって、よく
分かんないじゃないですか。
陽性なのに出場させる。
もしメダルをとったらば、授賞式
はしない。
向こうの大スターがこんな目に遭
ったらば、
プーチンもいらいらいらいらして、
それで行けって、そのために近平
さんが、
工作して陽性にしたんじゃないか
と私は踏んでる。
>>すごい分析ですね。
ということは、
近平さんはIOCとかそういうと
ころともずぶずぶでそういう設定
をしたということ?
>>そういうシチュエーションに
してロシアを…、それでもって攻
撃させて、よし、うちはどうする
かなと。それで真面目な話をする
と。
>>今のはまくらだったんですね。
>>今回、こういう状況になって、
やっぱりアメリカは経済制裁しか
しないという状況になった。
だからいきなり侵攻するんじゃな
くて、離島からまず攻めていって、
それでアメリカ軍が、米軍がどう
なるかっていうの、様子を見て、
それで助けてくれる、いや、
助けてくれないじゃないかってい
って、台湾の世論を2つに分ける。
だから普通に攻めたら全部世論は
傾いてしまうから、
だから離島から攻めてってやるん
じゃないかなと。
>>田嶋さん。
>>私は宮家さんが挙げた15の
中から、
12と15選んだんですね。
それで宮家さんがおっしゃるその
離島攻めをして。
>>読んでくださったんですね。
>>そうよ、
読んで、
一生懸命どれがいいか選んで、そ
れで12と15選んだんですけど、
これは離島攻めしたあと、台湾本
土は攻めない。
>>あのね、離島についてはもち
ろん、オプションとしてはあるん
ですけれども、僕の知るかぎり、
中国の学者も離島っていうのはあ
まりありえないと。
なぜならば、離島を取る、
しかし台湾に攻めることには間違
いないでしょ。
現状変更、しかも力による現状変
更ですよね。
こうなったらね、師匠には申し訳
ないんですけれども、
アメリカの態度は硬くなって、
そして台湾の世論も団結しちゃう
んです。
ですから逆効果なんで、得られる
ものはほんの小さな島がいくつか
ね、
そして香港以上に世界中を敵に回
すということになって、私はやる
んだったら、一気に全部取りにい
く。
>>聞いてもいいですか。
その離島を攻めて、離島を空軍と
か、
そういうのに使うために離島を攻
めるっていうんじゃないですか?
たんに。
>>田嶋さん、私、
この間あげたこの本に全部書いて
あるじゃな
いですか。
渡したじゃない。
>>頂いてない、きょう頂いてい
く。
>>ごめんね。
>>小泉さん、軍事アナリストと
して、中国が台湾を侵攻するシナ
リオ、
例えばどういったものがありうる
と思いますか。
>>中国の純粋に能力からいえば、
真正面から台湾の海空軍力を壊滅
させて、ノルマンディ上陸作戦み
たいなことをするというのは、
近年急速にできつつあるんですよ
ね。
本当にちょっともう10年前とか
でも考えられないような海軍力、
空軍力を中国は確かに持ちつつあ
る。
やっぱりそれは結局、軍隊って政
治の道具なんで、それを本当にそ
んなことやりますかっていうの、
やっぱり宮家さんおっしゃるとお
り、失敗した場合のリスクである
とか、やって得られるメリットと
かっていう計算、必ず入るわけで
すよね。
ただ、やっぱり私、今、このウク
ライナ情勢見ながら思うのは、や
っぱりみんなそう思うんだけど、
ブラックボックスである指導者が
それでもやるんだって言いだしち
ゃった場合、つまり普通の損得勘
定とかが働かないということはあ
りうると思うんですよ。
じゃあ、
本当にもう習近平が国内的にはめ
ちゃめちゃ権力基盤を固めたうえ
で、めちゃくちゃなこと言いだし
た場合に、
果たして中国で、
殿それはって言える状態にあるの
かどうかと。もし言えなかった場
合、できちゃう可能性はあると思
います。
あるいはそれはあまりにも、損害
が大きすぎますって言うんだった
ら、じゃあなんか作戦考えろやっ
て言われると、いや、ロシアは2
014年にこんなことやってまし
た。
クリミアでは軍隊は使ったんです
けど、偽情報を流す一方で、特殊
部隊が、テレビ局とかインターネ
ット局とか全部止めちゃうんです
よね。
>>サイバー攻撃?
>>サイバー攻撃というか物理サ
イバー攻撃をしちゃう。
特殊部隊が潜入してきて、情報の
拠点を全部占拠
しちゃって、クリミア本土からは
情報入ってこない。
ロシアのネットとかテレビ局はつ
ながるんですよ。
現地のロシア系住民は、
政変で出来た新しい政府は皆さん
を虐殺する気ですよって、
危ないからロシアに保護してもら
わないととか言うと、本当にたぶ
んある程度、自分たちで自発的に
ロシアに併合してほしいとかいっ
たわけですよね。
だからそういうような形の侵略み
たいなのっていうのはありうるん
じゃないかと。
だから中国の今、能力考えると、
大体どの作戦を習近平が命じても
できるようになってきているので。
>>私も小泉さんと結局、
似たような話で、
グレーゾーンっていうふうに書い
たんですけれども、結局、戦争を
してるのか、してないのか分から
ないような状況で、
勝ちを取っていくということは、
特に強権国家にとってはやりやす
い戦い方なんですね。
民主主義国家というのは、例えば
軍隊が、
あるいは国防、
アメリカの国防総省がそういう情
報戦を仕掛けたり、偽情報を出し
たり、国民を洗脳するようなこと
をするっていうのは、
民主主義の理念に完全に反してし
まうので、できないんですね。
情報戦争とか、
そういう定義さえもきちんとでき
ないぐらい、やっぱりそこは気を
付けてるんです。
それに比べて、ロシア、
中国などの強権国家は軍隊の一部、
戦略の一部、
戦争の一部として、
すべてきれいに体系化されてしま
ってるんです。
ましてや習近平さんや、プーチン
さんは、
それを民主主義国家たちの弱みだ
ということを十分知ってるんです
よ。
だからその弱みを突っつけばいく
らでもできるってことを、ある意
味、自信があるわけですよね。
>>中林さんにお聞きしたいんで
すけどね、もし今ね、台湾有事が
起きたときにアメリカは本気で台
湾を守りにいくと思いますか?
恐らくね、アメリカの世論も、台
湾もあんま肩入れするの、結局、
中国の核は撃てる核ですからね、
アメリカの核は撃てない核になっ
て、結局同じになりません?
>>必ず守りにいくと言い続けな
きゃいけないんです。
そしてバイデンさんももし台湾狙
われたら、
軍事力で守るっていうのを失言の
ごとき3回ぐらい言ってますよね。
>>だからそれは。
>>だから守るっていうのを見せ
なきゃいけない。
>>ウクライナでも、後悔させる
とかさんざん言ってるわけですよ。
でもやっぱりアメリカ国民が支持
しなかったら動けないはずですよ。
国民の大反対を振り切って。
>>兵士を送るって意味ですね。
>>本気で台湾を守りに行くか、
僕は行かないと思うんです。
>>ただね、
戦艦とかそういったものは、あそ
こ、
周り海ですから、いろんなものを
原子力潜水艦からいろんなものを
送れますよ。
>>今ね、
台湾のアメリカの台湾の大使館に
当たる在米協会ですね、そこでバ
イデン大統領が、ウクライナに祈
りをささげますという演説をやっ
たあとに、台湾で批判が殺到して、
それをあげたらですね、台湾も祈
りだけなのかって、台湾でアメリ
カ不信が今起こってるんですよ。
>>近藤さんに伺いたいんですけ
ど。
>>1点伺いたいんだけれども、
中ロ蜜月というふうにいわれてる
じゃないですか。
>>やっぱり、
なんて言うんですかね、和気あい
あいの準同盟ではないわけですよ、
やっぱりお互いに緊張感をはらみ
ながらの準同盟というところです
よね。
だから2月4日にさっきオリンピ
ックの話ありましたけれども、プ
ーチン大統領が来て、それで習近
平主席と首脳、38回目の首脳会
談やったんですけれども、そのと
きにもう、習近平側がくぎを刺し
たのは、
とにかく平和の祭典やってるうち
は戦争やるなよと。
もう何度も言ってるわけですよ。
>>終わったらやってもいいとい
うことじゃないですか。
>>いやいやいや。
>>でも今、まだパラリンピック
始まってないから、オリンピック
・パラリンピック期間中ではあり
ますよね。
>>とにかくオリンピック期間中
ですね。
>>2010年のときはオリンピ
ック終わったら、オリンピック閉
会式の翌日にもう始めてるんです
よ。
だからロシア的にはたぶん、パラ
リンピックはあんまり見られてな
>>考えてみるとね、
日本に置き換えて考えてみると、
要するに今、
日本は米軍のアメリカ軍の傘の下
にあるけれども、
やっぱり本気で中国の脅威と立ち
向かうために自分たちで自分たち
の国守らなきゃならないっていう
ことになるんじゃない?
>>どうですか、軍事アナリスト
として小泉さん。
>>しかも今、中国はものすごい
勢いで核戦力増強してますよね。
たぶん、アメリカ、
ロシア並みの戦略核を持とうとす
ると、
さっき竹田さん言った安定不安定
のパラドックスが発生する可能性
があるんですよ。
米中核戦争は絶対できなくなる。
じゃあ、
でもそれ以下のレベルだったらあ
る程度、
自由に軍事作戦ができちゃう可能
性があると、
やっぱり日本が独自の対中抑止力
であるとか、
中国が軍事作戦を行うときの阻止
能力を、
日本が持つっていうことはやっぱ
りやんなければいけないと思いま
すし、なんだけど、ところが今、
日本の敵基地攻撃の話って、さも
北朝鮮のミサイルを阻止するみた
いな、
なんか耳障りのよい、よく分かん
ない理屈で進められてるんですよ
ね。
あれ非常に不誠実だと思っていて、
そうじゃなくて、
わが国として独自の抑止力を持つ
んですっていうことを、ちゃんと
説明して、国民と議論をして持て
ばいいと思ってます。
>>宮家さん、
岸田総理に日中の問題についてど
ういうふうにアドバイスされるん
ですか。
>>正直いって、
関係は2010年、
2012年の尖閣第1次第2次事
件があって、それ以下はね、大き
く変わってしまいましたね。
ですからその意味では、中国のや
り方については、あれが非常に強
い懸念を持ちながら対処するのは
当然。ただし、じゃあ、なんでも
かんでも近平だなんだっておっし
ゃるのは簡単だけども、本当にあ
の人たちと話を閉ざしていいのか
と言われれば、
私はそういうことはないと思う。
ですからその意味では話し合いは
する、
だけどきぜんとすべきはきぜんと
すると、
そういう両構えということです。
>>なんか、宮家さんが総理に見
えてきました。
>>そんなよいしょしなくたって。
>>なんかそんなこと岸田さんも
言ってたかなと思って。
やっぱり参与なんですね。
>>次の選挙出るかもしれない。
>>えー!
>>何言ってるの。
>>続いてのテーマまいりましょ
う。
ウクライナ危機、さらには中国依
存か、脱中国か。
諸問題で揺れるEU、その将来に
ついて考えます。
>>世界崩壊の序曲。
この国と地域がヤバイ!2022。
>>EUの現状と未来。
>>昨年12月、
EUの盟主といわれるドイツのメ
ルケル氏が政界を引退した。
4期16年にわたりEUを率いて
きた彼女が去った今、
EU各国の足並みが乱れつつある。
今月7日、
EUの執行機関、欧州委員会が、
原子力発電を気候変動対策に役立
つ経済活動として認定した。
欧州では2011年の東京電力福
島第一原発事故のあと、
原発の新設が停滞していたが、
近年はCO2を排出せずに電力を
安定供給できるエネルギーとして、
改めて注目されており、
ことしからEUの議長国となった
マクロン大統領率いるフランスな
ど、
原発新設や積極利用を打ち出して
いる国が増えている。
一方でドイツはメルケル時代から
脱原発路線を継承しており、
EU諸国の反対にもかかわらず、
ロシアとの間で、
新たなガスパイプラインを建設す
るなど、
ロシアへの依存度が高まっている
が。
>>昨年10月には、
EU加盟国であるポーランドの憲
法裁判所が、
EU法で国家主権が制約され、憲
法が国内最高法として扱われない
状況を、違憲だと認定するなど、
EUの法の支配からの逸脱が波紋
を呼んでいる。
>>さらにEUにおける経済格差
問題、移民の受け入れ問題、
同じ国家内での民族間の独立問題、
さらにはEUを離脱したイギリス
との通商問題など、
対立の火種は枚挙にいとまがない
が。
>>そこで皆さんに質問です。
EUは一つにまとまることができ
ると思いますか。
>>皆さんにお聞きしております。
EUは1つにまとまることができ
ると思いますか。
>>まとまる、まとまらないで、
ちょうど意見は分かれてますけれ
ども、今、これだけね、
近藤さん、
EU対ロシアという危機が高まっ
ている中ですけれども。
>>そうです、そうです。だから
例えばね、地球を平和にするには
どうしたらいいかと、これ、ジョ
ークみたいですけれども、
宇宙からUFOが来てね、地球を
攻めてきたらみんな平和になると
いう話がありますね。
同じように今回、
ロシアという共通の敵が
できたことで、
なんか一気にEUが固まりだして
るようなイメージがあるんです。
そこにイギリスも、もう離脱して
たイギリスまで加わりだして、
だからやっぱり共通の敵ができた
ときというのは、短期的にはまと
まるんじゃないかと私は思います
けどね。
>>本当ですか、だって、ドイツ
なんてね、なんかロシアの手前、
ちゃんと支援することもできず、
ヘルメット送って、
大ブーイング食らったじゃないで
すか。
>>でもノルドストリーム2やめ
たじゃないですか。
>>それでもやっぱり結局、ちゃ
んとした制裁もできなくって、イ
ギリスとアメリカはね、
それなりに通貨を…とか言ってま
すけど、ドイツとフランスが、だ
って、マクロンなんて、プーチン
に会いに行って、
仲介とかいって、あいつ、何考え
てるんですか。あいつはね、毛糸
洗いに自信が持てますって、それ
だけ言ってりゃいいんですよ。
>>4月の大統領選挙で、
マクロン以外みんな親ロ派ですよ。
再選しますよ。
>>近藤さんね、特に対中国に対
しては、EU各国でスタンスって
いうか、距離感っていうかみんな
ばらばらじゃないですか。
>>例えばハンガリーとかはいい
ですね、非常にいいですね。
>>そういう点考えても、
人権なんてやっぱりヨーロッパが
一番大事にしてる価値観かもしれ
ないですけれども、要するに自国
の経済によって、まとまる、
まとまらないっていう状況になっ
ていくんじゃないですか。
>>でもEU全体としては、やっ
ぱりロシアがこれだけ敵になって
くると、中国経済に頼らざるをえ
ないわけです。例えば今、ドイツ
車というのは、去年、
EU全体で売っているよりも中国
で売ってるほうが多いんですよ、
販売台数、上回ったわけです、去
年。
ということはやっぱり、これだけ
石油価格が上がり、インフレにな
って経済落ち込んでいくと、やっ
ぱり中国頼みにこれからなってく
と思いますよ。
>>だから信用できないんですよ、
ドイツっていう国は。
ロシアと中国とずぶずぶでしょ、
信用できないんですよ。
>>志らくさん、そんな中でまと
まるしかない、
まとまることで中国と対抗してく
れるんじゃないかと。
>>田嶋先生なんかもまとまりま
しょうよっておっしゃってる、そ
のとおりで、
テレビを見てるよい子の皆さんに
説明すると。
>>教育のためにね。
>>よ
い子の皆さんはあんまりこの番組
は見ないと思うけど。
なぜEUがまとまったかというと、
分かりやすく説明すると、日本列
島がもし、
47都道府県が全部独立のばらば
らの国だったとしたら、それ考え
たら、ものすごく面倒じゃないで
すか。
じゃあ、
一緒になりましょうっていってで
きた、
それが江戸から明治になって廃藩
置県でもって、それでもって、
東京にとにかく地方出身者がいっ
ぱい来た、
イギリスと同じですよ。
移民がたくさん来た。
だから自分たちのやってた文化も
壊れてしまうし、
地方の人がいっぱいになると、
価値観も違って、東京もそうなっ
た。だけどそのときに、
江戸っ子はどうしたかっていうと、
東京っ子はどうしたかっていうと、
ちょっと田舎もんをね、
ばかにすることによって、落語が
そうですね、
田舎の人をばかにすることによっ
て、
俺たちは江戸っ子だって美学を貫
きとおした。
でも結果、地方出身者に全部東京
は征服されて、
でもすごい経済大国になるわけじ
ゃないですか。
今残ってる東京っ子たちは、
もうそれは認めてるんだけど、で
も俺たちは江戸っ子だよって、
こういるわけです。
それと同じ、
だから本当はイギリスは出ちゃい
けない、われわれ英国紳士だと、
ずっともう移民がたくさん来よう
が、
俺たちの文化は守るんだって、同
じなんですね。
そこに今度は、ロシアが現れた。
これ、
ロシアはどっちかって言うと、大
阪ですね。
>>ロシアが大阪?
どういうことですか。
>>新大阪で襲われますよ。
>>東京で落語の中心が笑いの文
化があった漫才も、
だけど吉本がぐわーっと出てきて、
だーってどんどんどんどんしんこ
うしてきたから、太刀打ちができ
なくなってしまったという、その
ときにどうしたかっていうと、東
京中心になって地方、
みんなでまとまるわけ。
吉本に対抗するにはじゃあ、
>>小泉さん、
まとまらない。
対ロシアで西高東低。
>>さっき近藤さんがもしも地球
が一個にまとまるとしたら、宇宙
人でも攻めてきた場合っていうふ
うにおっしゃったじゃないですか。
でもほら、最近、日本でも翻訳さ
れてはやってますけど、
三体っていう中国のSFあります
よね。
あれ、宇宙人が攻めてくるんだけ
れども、攻めてくる宇宙人をどう
扱うかを巡ってまた人類どうし争
っちゃうわけですよ。
なんとなく今のヨーロッパって、
それに似てる気がしていて、
ロシアが軍事的脅威であるという
ことはみんな2014年にはっき
り認めてるわけですよね。
だけど、それに対してやっぱりバ
ルト三国とか、ポーランドとか、
フィンランドとか、
あの辺の国々って実際に何回も戦
争してるし、現在も長い国境線を
ロシアとか、
ロシアの同盟国と接していて、
やっぱりわれわれが矢面に立つか
もしれないという国々って、非常
にロシアに対して警戒的なわけで
すよ。
トランプに言われる前からもう、
国防費だってGDPの2%超える
し、さらに徴兵制を復活してる国
もありますよね。
リトアニアであるとか。
というふうに、
われわれはもうロシアに対して軍
事的に抑止していくんだという姿
勢の国々もあれば、今回のドイツ、
フランスみたいに、以前からドイ
ツ、フランス、そうですけど、ま
あまあ、
ロシアとは話し合いましょうやと。
やっぱドイツもフランスも、
パリとかベルリンまで、
ロシアの戦車部隊が攻めてくると
は思ってないんですよね。
という国々と、
もしかしたらまたやられちゃうか
もしれないって危機感を持ってる
国々、差が非常に激しい気がして
いて、
なんかこれまでヨーロッパという
単位で一応物事を考えてたのが、
ロシアとか中国とか、
域外の大国との利害関係で別の単
位がなんかこう再編されていくよ
うな、
イメージがなんか軍事面から見て
ると、そんな感じがする。
>>EUもNATOも同じなんだ
けど、拡大することによって、パ
ラドックスがあるわけですよ、逆
説があるわけ。
EUで初めは東、
というか西だけで固まったころ、
そのころは共通の利益がありまし
た。
でもソ連が崩壊しました、NAT
Oも拡大しました。
そしたらソ連に近ければ近いほど、
ロシアに強硬になる。
そして内部が割れていく。
これはEUもNATOも両方とも
同じようなことが起きてるんで、
でかくなりゃいいってわけじゃな
い、まとまりはむしろでかくなっ
たからこそまとまらなくなったん
じゃないかと。
>>小泉さん、プーチン大統領は
EUのことを、そうしたらどうい
うふうに見て、
くみしやすい相手だと見てるんで
すか。
どうでしょう。
>>やっぱりプーチンはEUのこ
とライバルと思ったの間違いない
んですね、
2012年に首相から大統領に戻
ってくるときに、プーチンさん、
論文書いてて、旧ソ連版EUみた
いなものを作ろうと言ってたんで
すよ。
実際にユーラシア経済同盟とかい
ろんな仕組みを作って旧ソ連の国
々をロシア主導の旧ソ連版EUの
中に入れていくって、ソ連を再興
しようというんじゃないけど、旧
ソ連空間はロシア中心秩序にしよ
うねって思ってたわけですよね。
その中で、なんとしても入ってほ
しかったのはウクライナで、旧ソ
連で3番目の面積、2番目の人口、
最大規模の重工業とか農業、
これが絶対に入んないと、
この旧ソ連版EUは成功しないっ
て言ってるとこに、
なんかヨーロッパ側から寄ってき
て、
連携協定結びましょうみたいな話
になって、ウクライナ側も乗り気
になっちゃったって、やっぱりこ
れもロシアにしてみれば非常に受
け入れ難い、
不愉快であると思ってるのは間違
いないと思います。
>>僕ね、ロシアの問題起こって
きたときに危惧することがあって、
それは何かと言うと、かつてEU
でね、民族主義と言ったらいいの
かな、極右といったらいいのかな、
かなり過激な保守政党がどんどん
台頭してきて、EU離脱を主張し
始めましたよね。
今回、ロシアの脅威が高まったこ
とによって、各国の民族主義に火
がついて、
結果的にそういったまた右翼政党
の台頭というのが起こってくると、
またEUは分裂の方向に向かって
いくんじゃないかと思いますけど
ね。
>>ポーランドはすごいウクライ
ナと国境も接していて、
難民が非常に押し寄せてきてると
いうふうに言ってますので、
その例えば避難してきた人をEU
でどう受け入れていくのかとか、
そういったことも宮家さん、今後
結構、
EUの中でもいろいろ難しい問題
になってくるんじゃないですか。
>>それはもうドイツのメルケル
さんが非常にリベラルなことをや
って、かえって反発を受けたぐら
いですからね。
今はもう、
おっしゃるとおりね、がーんとナ
ショナリズムが復興するとは、
再興するとは思わないけれども、
絶対に消えないね、ヨーロッパに
は。
その部分がやはり移民に対する強
いアレルギー、
あれを持ち続けるんじゃないかと
いう気がします。
>>移民もそうですけど、経済も
どうかなと思ってるんですよ。
かつてね、ギリシャ通貨危機があ
ったときに、
ギリシャ自体がたいして経済力な
い所だったので、あれで済んだん
ですけれども、もし例えばスペイ
ンとか、イタリアとかね、
そこらへんで同じことが起きたら、
恐らくもうもたないだろうってい
う人もいますよね。
だってね、
ソ連邦だってあっという間に崩壊
しちゃいましたからね。
EUだって、
あっという間にね、分かんないで
すよ、それは。
>>メルケルさんがいなくなった
あとの次のEUのリーダーはじゃ
あ誰なのかという議論がずっとあ
りますが、それはやっぱりフラン
スになるんですか?
どうですか?
>>そもそもね、メルケルさんが
リーダーだったの?
EUのと。
かなり求心力ってそんなになかっ
たと思うけどね。
>>しかし、長かったこと、
尊敬されていたことは事実ですか
ら、
かなり有力な政治家だったことは
間違いない。
>>15世紀以降のヨーロッパっ
て常にだれがリーダーであろうが、
ドイツが中心になってきているわ
けですよ。
だから当然、メルケルさんだった
んだけど、
ショルツさんはリーダーになりえ
ないと思いますね。
>>なぜですか。
>>彼の会見見てて、
あなたが自信持って、
自信持ってきたことなんですかっ
て聞いたら、妻を愛し続けたこと
ですって。
>>いいじゃないですか。
すてきじゃないですか。続いての
テーマはこちらです。
不安定な情勢が日常のものとなっ
ている中東。
テロとの戦いに終わりはあるので
しょうか。
>>世界崩壊の序曲。
この国と地域がヤバイ!2022。
アメリカのテロとの戦い。
今月3日、アメリカのバイデン大
統領は、
シリア北西部での米軍の特殊作戦
部隊の急襲作戦により、
イスラム過激派組織イスラム国の
指導者、
アブイブラヒム・ハシミ容疑者が
死亡したと発表した。
バイデン氏はホワイトハウスでの
演説で、わが軍によって、
おぞましいテロリストがこの世を
去った。
われわれは世界中のどこであろう
と、
テロリストたちを追い詰めると強
調した。
つまりこれからもテロと戦い続け
ることを宣言したのだが。
9・11アメリカ同時多発テロか
らおよそ20年がたった昨年8月
末、
アメリカはアフガニスタンの米軍
を完全撤退させたが、
それをしりめにアフガニスタンで
は、
タリバンが勢力を拡大し、再び全
土を掌握。
中東世界は混とんとしているが。
今回、
アブイブラヒム・ハシミ容疑者が
死亡したことに対して、さらなる
報復のテロが懸念される。
果たして、
この怨嗟の連鎖を断ち切ることは
できるのだろうか。
>>そこで皆さんに質問です。
アメリカのテロとの戦いはまだ続
くと思いますか。
>>さあ皆さんにお聞きしており
ます。
アメリカのテロとの戦いはまだ続
くと思いますか。
>>皆さんからご意見伺っていま
すが、
田嶋さん、
アメリカは中東から撤退して当事
者に任すべき。
>>私はもううんざり。
アフガニスタンから撤退したよう
に、中東からも撤退したほうがい
い。
イラクでなんか間違ったこともし
てるのにさ。
だってアメリカはもう世界の警察
やらないって言ったんじゃなかっ
たっけ。
>>でも、
アメリカが撤退するたびに、例え
ばイラクから撤退したときにIS
ができ、
そして今回もアフガニスタンから
撤退したらタリバン政権が出来。
>>それはしょうがないよ、
新事態になるんだから、それをカ
バーするものはいろいろ出てくる
と思うけど。
>>でもさ、竹田さんね、そうは
いってもイラク政権を倒したのは、
わざわざ倒したのアメリカですよ。
要するにISのそもそも原因を作
ったのはアメリカじゃないですか。
>>だから僕はね、
ちゃんと処理ができないんだった
ら、
そもそもイラクを攻めるなってい
う話なんですよ。
攻めた以上、責任持たなきゃ。
だって今回のアフガニスタンなん
て逃亡ですよね。もうこのね、バ
イデンさん、
腰抜けですから、この人は。
>>それってウクライナに兵士を
送ったほうがいいっていうのとだ
いぶ反する話じゃないですか。
>>送った以上、
責任持たないとだめですよ。
>>テロの話もありますけれども、
このテロっていうのは、
やっぱりまだまだ長引く可能性が
あって、
それはどこに存在するか分からな
い、
中東だけにもう限らないんですね。
アジアの国にもホームグロウンテ
ロというものが出てきてますし、
これについては本当に長い戦いに
なるとは思います。
ただ、バイデンさんはこの間、
テロリストを殺害したけれども、
思ったほど、
期待したほどアメリカの中で大喝
采という状況にはならなくて、
それはアメリカ国内がインフレな
どで苦しん
でるし、
アメリカ国内の政治的な分断とか、
さまざまな問題があるので、結局、
すべての政治はローカルであって、
アメリカ国内の問題がアメリカの
外交や安全保障にも影響を与えて
いるといわざるをえないですよね。
>>2正面作戦は考えてないじゃ
ないですか。
だからもうロシアはウクライナに
今は集中しようということで北朝
鮮も中国に任せたってなるし、イ
ラク核合意も急速に進んでいっち
ゃてるじゃないですか。
だからやっぱり、
中東は基本的には相手にできない
というふうに思ってるんじゃない
ですか。
>>短期的にはイランも含めて、
問題のある部分は大きいけれども、
これは短期的な問題で、もう4、
5年前からずっと言われてました。
長期的には中国だと、最大の脅威
は。
ただ、
イランとの合意はできますよね、
今度ね、恐らく。
>>できると思いますよ。
>>タイミングの問題であとは。
>>アメリカが中国に集中するっ
ていうのは分かるんですよ。
だからさっきから言ってるみたい
に、
本当にアメリカ、
動きますか?
だって台湾侵攻のときにアメリカ
動いたらそれこそ第3次世界大戦
ですよ。
>>でもそれを言い続けると、日
本が損するんですよ。
>>言い続けるんじゃない、
聞いてるんです。
>>危ないじゃない。
>>聞いてるんです。
>>広めてしまったら。
>>僕がそれを主張してるんじゃ
なくて、中林さんの見解を聞いて
るんです。
本当にアメリカは動きますか?
>>動くと言わなければいけない
んです。
>>ということは動かないんだ、
本当に。
動かないんだよ。
>>アメリカの大統領じゃないん
ですから。
>>中林さんが動かないと思って
るということは、たぶん動かない
んだよ。
>>動くということは、日本にと
って安全な、それはもう枠組みな
んですよ。
枠組みはキープしなきゃいけない。
>>たぶん今回のテロの場合って、
もうこの事態になったら、できる
ことはあんまりないんですよ。
核兵器持ってる国が、大国が本当
に戦争を始めたら、第3次世界大
戦をやるか、もう軍事的には止め
られないと割り切るかどっちかし
かないと思うんです。
だけど中国の場合、まだそこまで
いってないので、その前のフェー
ズがまだわれわれには選択肢があ
って、
軍事体制とか同盟体制とかを整備
することによって、もうそれやっ
たら、ロシアみたいにいきません
よというふうに、抑止をすること
ができるので、やっぱり中林先生
おっしゃるように、動きます、
必ずやりますってことを言っとく
のがやっぱり私は大事だと思うん
ですよ。
>>それは言わなきゃいけないと
思うんですよ、みんなそう思って
るから。
僕が気にしてるのは本当に動くの
かなと。
たぶん動かないだろうと思う。
>>テロとの戦いにちょっと話戻
します。
志らくさん。
>>私は続かないっていうふうに
書いたんだけど、
心の中では続くと思ってるんです
よ。
>>どっち?
>>どっちだよ。
>>現実を見たら兵糧攻めにあっ
て、
石油闇取り引きもじり貧だからI
Sはもう崩壊するだろうと。
だけどこれはね、今度はよい子の
皆さんではなく、悪い子の皆さん
に分かりやすく話をすると、
ヤクザ映画だとかね、マフィア映
画を見るとよく分かる。
例えばゴッドファーザーパート2
のように、自分の母親を、兄弟を
殺された少年が、
海を渡ってシチリアからニューヨ
ークに行って、何十年もたって、
ギャングの親分になって、それで
戻ってきて、
相手の殺した親分はもうぼけちゃ
って、
もうなんにも覚えてない、
だけど敵だって言ってばんって刺
し殺すっていうシーンがある。
だからどんなになったって、IS
の人たちは自分の家族を殺された、
親を殺されたとかね、それがある
かぎり、
壊滅状態になったって、絶対この
恨みはどっかで晴らす、
だから本当は壊滅してもずっと続
くんですよ。
>>どうですか。
小泉さんにぜひ伺いたいんですけ
れども、
現在のイスラム国の現状っていう
のは何か情報ありますか。
>>私は、
イスラムとかのことは全然専門で
はないんですけど、ロシアって実
は、
ロシアはロシアで長ーい対テロ戦
争をやってるんですよね。
チェチェン戦争がだんだんだんだ
んチェチェン民族独立運動からイ
スラム過激派運動に変わっていっ
てしまって、
2010年代ぐらいまでずーっと
激しいテロの応酬とか、それに対
するロシアの掃討作戦ってやって
るんですよ。
結果的にいうとロシアは一回抑え
込んだんですね。
抑え込んだんだけど、これがもう
暗殺に次ぐ暗殺と、
すさまじい無差別攻撃で抑え込ん
だ。
ここまでやんないとたぶん民主主
義国家がイスラム過激派を抑え込
むのって難しいんじゃないかと思
うんですよ。
というのは、ここに書いてますけ
れども、たぶん、イスラム過激派
の人たちって、かっちりした組織
とかがあって、ここをたたけば壊
滅するとか、
ここをたたけば作戦が不可能にな
るっていう軍隊みたいな組織じゃ
ないと思うんですよね。
なんかもっと思想でつながってる
運動体みたいなものだから、指導
者を殺しても、例えばロシアの場
合は、
チェチェンの指導者を殺しても殺
しても次出てくるわけですよね。
なんか本来勝手な組織でもないの
で、
こいつも仲間なのか、こいつも仲
間なのかっていうふうに、アメー
バのような存在と戦ってるという
ことを、西側民主主義国は抑え込
みきれないんじゃないかっていう
意味で、続くだろうと。
>>皆さんね、中東のことなんで、
私はひと言いわせていただきたい
んだけども、なぜ、
永久に続くかって書くかというと
ね、
もともと中東の諸国は、
各国は、
統治の正統性、ちょっと難しい言
い方だけど、要するに愛されてな
いわけですよ。
首相も、大統領もね。
王様だって危ないわけだ。
つまり統治の正当性がしっかり確
立していない、民主主義じゃない、
そしてアラブ社会主義やったけど
しっぺいこいて、結局、
議会制も失敗こいて、
そして最後に行きついたのはイス
ラムなんですよ。
だけどイスラムが過激なんではな
くて、過激な人がイスラムを使っ
てるだけなんですよ。
ということは、
統治の正統性の問題があって、不
満分子がいて、若いやつらがいた
>>今回のウクライナ危機で、
いろんな世界の外交とか、
いろんな安全保障の問題が一気に
動きそうですけれども、
やっぱり経済面の影響も心配で、
石油価格っていうのが今、
今後どうなっていくと予想されま
すか。
>>上がったり下がったりですよ
ね。
>>脱炭素やめればいいんですよ。
みんなで石炭ばんばん使えばいい。
そうしたらエネルギー対策。
>>石油も天然ガスもどんどんど
んどん上がってきているんだけど
も、
石油や天然ガスだけじゃなくて、
…っていわれてる大豆だとかとう
もろこしだとか一切そういう商品
価格がどんどん上がってきている。
じゃあ、なぜ上がってるのか。
これ絶対間違えちゃいけないのは、
需給がひっ迫してるからじゃない
ですよ。
要するに買いたくても買えないと
か、それで値段が上がってるわけ
じゃなくて、…なんですよ。
つまり戦争っていうのは金がもう
かるんですよ、株だってそうです
よ、アメリカだって、
最近になると戦争になるとUSA、
USAという声がマーケットで聞
こえてきて、がんがんがんがん値
段が上がってきてる。
不思議なんだけども、いずれにし
ても投機筋が上げ下げしてるから、
エネルギーがひっ迫するとか、物
が足りなくなるということではな
い。
いずれあるべきところに戻ってき
ますよ。
>>天然ガスはひっ迫してますよ、
だって脱炭素でみんな天然ガス買
おうとして、ロシア買わなきゃい
けなくて、だからEUなんか自分
で自分の首絞めて、ばかみたいだ。
>>どうですか、最後に宮家さん、
今のいろんな難しい国際情勢、岸
田総理にどういったアドバイスさ
れますか。
>>総理はね、もう5年近く、
外相をやって、
みんなどう思ってるか知らないけ
ど、もう、あれだけの経験のある
政治家ってなかなかいないですよ。
ですから僕は全然心配してない。
>>すみません、おことばなんで
すけれども。
>>総理に説明するときは、
もっと歯切れいいの?
どういうふうに説明するの?
問題ないところ、
どういうふうに説明するか言って
よ。
>>森羅万象やる必要もないし。
>>どういう言い方するの。
>>普通の外交政策については私
はやるつもりはありません。
でも周りの人が気が付かない点だ
とか、
ここは押さえといたほうがいいな
と思うものがあれば、
それはお耳に入れるかもしれませ
ん。
>>総理、こうでございますなん
て、
こう言うんですか。
>>私の意見はこうこうこうでご
ざいます。
>>かっこいいね。
>>外相の経験が長いっていうけ
ど、結局、実質上の外務大臣は安
倍さんですから、まあ事実上の副
大臣程度でしょ。
>>嫌いなの?
>>×××、
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