逆転人生「逆転の人事改革!会社を変えた新リーダー」[解][字]…の番組内容解析まとめ

出典:EPGの番組情報

逆転人生「逆転の人事改革!会社を変えた新リーダー」[解][字]

ROLANDと秋元真夏が大絶賛!年功序列や縦割りなど組織問題を抱えていた富山の製薬会社。不祥事をきっかけに人事大改革に挑む。社員を輝かせるアイデア満載の逆転劇。

番組内容
人事・組織改革の大逆転劇。データ改ざんの不祥事を起こし、倒産寸前の危機にまで追い込まれた富山の製薬会社。背景には過剰な年功序列や縦割りなど、組織の問題があった。だが社員の声に耳を傾け、一人の女性管理職を抜てきすると事態は好転。風通しがよく若手社員が生き生きと活躍できる会社に生まれ変わった。経営者でもあるROLANDや乃木坂46のキャプテン・秋元真夏もチームを輝かせるとっておきのアイデアを特別公開!
出演者
【司会】山里亮太,杉浦友紀,【ゲスト】製薬会社社長…前田大介,【出演】ROLAND,秋元真夏,大学教授…中原淳,【語り】木村良平

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
バラエティ – トークバラエティ

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  15. 年功序列
  16. 部下
  17. ベテラン社員
  18. 人事改革
  19. 製薬会社
  20. 納期

解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

本当に申し訳ありません。

8年前 僕は
謝罪地獄に陥っていました。

天国から地獄って 本当に
その 文字どおりっていう感じで。

経営する製薬会社で
試験データの改ざんが発覚したのです。

会社に
業務停止処分が下され

信頼は 地に落ちました。

社員たちの心は離れ
倒産寸前にまで 追い込まれたのです。

ああ~。

不祥事の背景には
多くの会社が抱えている

組織の問題がありました。

縦割りで
社員同士が
いがみ合い

協力し合えない。

厳格な年功序列で
若手は 萎縮しきっていました。

縦割りと年功序列。

(笑い声)

ところが 今は…!

上も下も関係なく 何でも相談し合える
明るい職場に。

会社の業績は 不祥事前の倍に急成長。
大逆転を成し遂げたのです。

逆転は何があったんですか 一体?

その きっかけは…。

一人の女性社員を
管理職に抜てきしたこと。

ちょっと頼りなさげだった
ママさん社員でした。

思い切った組織改革で 本当に
ふさわしい人を リーダーに抜てきし

会社が 大きく生まれ変わったのです。

倒産寸前のどん底で生まれた
組織をよみがえらせる魔法です。

♬~

今回は 「組織改革」がテーマです。

日本の企業は長年 年功序列や

縦割りの弊害が
言われてきているんですけれど。

あと もう1個出てくるのが 派閥ね。

で その派閥について
お話 何かっていう時に

ちょっと私ね
カンペで驚いたんですけど

山里弱小軍団…

いや あの 今日 打ち合わせでね…

…んですよって 打ち合わせしましたよ。

で その打ち合わせの結果

カンペ 「山里弱小軍団」。

弱小かどうかは
別に関係なくないですか?

いや メンツはね

マウンテン牛の水牛ですよ。
ペンギンズ なおくん。 以上ですよ。

少ないんですよ うちの軍団は。
あと R藤本ね。

あっ 弱小軍団だわ。

ROLANDさんはね 長年ホストされて
会社も経営されてるじゃないですか。

どうですか? 組織の問題に
当たったことって あります?

もともと 僕が結構
生意気な性格というか…

…とか言っちゃうタイプだったんで

そう だから 売り上げあげたやつが
偉いっていうふうに思ってると

やっぱり年上の部下ができてしまった時に
ついてきてくれなかったりとか。

そうか。 そして秋元さん
乃木坂46のキャプテンでしょう?

はい キャプテンです。
何かあるんですか? 意識してることとか。

私 キャプテンっていう名前とは
また全然遠くて

あんまりガツンって言ったりとか

体育会系な感じで
引っ張っていくことができないので…

…タイプで やってますね。

秋元さん…

ほんとですか?
そういうことなのかもしれない。

リーダーの新しい形って
何か言ってましたもんね 始まる時でも。

そこが 何かいいヒントに
なるかもしれませんけれども。

さあ 今回の逆転の舞台は
富山県にある製薬会社。

製造しているのは こちらにあります
ジェネリック医薬品なんです。

今 薬局で受け取る処方薬のおよそ6割が
ジェネリックと言われています。

お得なやつって イメージですね。

だから 単純に
いいイメージしかないですけども。

しかしですね ここ最近 製薬会社の
不祥事が 相次いで報じられていて

ちょっと心配なんですよね。

で 今回の舞台となる製薬会社も

不祥事を
かつて起こしてしまったんですが

その背景には
会社の組織問題があったんです。

2008年 僕は父が社長を務める
製薬会社に入社しました。

創業50年の小さな会社。
子供の頃から顔なじみの社員もいました。

おっ 大ちゃん!
ついに 俺たちの仲間かあ!

そんな彼ら 古参のベテラン社員が
会社の大黒柱。

卓越した職人技で
医薬品の製造を支えていました。

(2人)はい!

その後 会社は急激に
事業を拡大していきました。

国は ジェネリックの使用率を

6割まで上げる方針を出し

市場は急成長。

その波に乗って 医薬品メーカーとの
資本提携の話も舞い込み

10億円をかけて 新工場の建設を
進めていたのです。

その調停式を翌日に控えた この日
僕は 地獄にたたき落とされたのです。

もしもし どうしました?

至急 集まって頂けますか?

あっ 来て下さい。

何があったんですか?
ここの数値が合わないんです。

大手メーカーから 製造を請け負っていた
せき止め薬。

製造から2年がたつと 有効成分が規格を
下回ることが分かったにもかかわらず

データを改ざんし 隠蔽していたのです。

信頼が何よりも大切な
ジェネリックの会社にとって

あってはならない不祥事でした。

社長だった父は 責任を取って辞任。

僕は34歳で 後を継ぐことになりました。

うわ~ その状態で。

それが 謝罪地獄の始まりだったのです。

この度は本当に
申し訳ありませんでした。

誰?

ほんと… ようこんなこと
やってくれたなあ。

長年つきあってきた銀行は 手のひら返し。

銀行? こういう時の銀行って
こうなりますよね いつも。

(前田)これ リアルっすね。
リアル。

結局 10億を投資した夢の新工場を
売却するしかありませんでした。

「逆転人生」 見てると
銀行が信用できなくなっちゃうんだよ。

こんな不祥事は
二度と起こしてはならない。

原因究明のため
1年に及ぶ調査が行われました。

その結果 データ改ざんの背景に

深刻な組織の問題があると
分かったのです。

改ざん発覚の1年以上前

品質管理部の担当者が
薬に問題があると気付きました。

担当者は上司に 問題を報告。

本来なら ただちに製造部に
製法を見直すよう

伝える必要がありました。

ところが…。

手順書どおりに作って下さいって
何回 言わせるんですか?

こんな手順で
どうやって作れっていうんや!?

現場も知らんやつの手順で作っとったら
納期に間に合わんわ!

責任 取れるんか?

品質管理部と製造部は
トップ同士が犬猿の仲。

まともに話し合える状態では
ありませんでした。

当時 会社は 事業拡大のため
納期の厳守を 最優先にしていました。

その影響もあって 作業の効率化を進める
製造部の力が強まっていました。

そんな中で
品質管理部の中間管理職は

品質よりも 納期の遅れを
恐れてしまったのです。

は~。

ここの数字 全部変えて。
(秋元)うわ~。

無理ですよ。 やばいですよ。

いいから やれ。

その管理職は データの改ざんを指示。
部下は従ってしまいました。

あまりに根が深い 組織の問題。

一体どうやって 立て直せばいいのか。

社長に就任したばかりの僕は
プレッシャーで押し潰されそうでした。

そして とうとう…。

ご迷惑をおかけして
本当に申し訳ありません。

失礼いたします。

僕は突然 強烈な頭痛に襲われ
倒れてしまったのです。

社長? 社長 大丈夫ですか?
社長!

いやあ これはもう えぐるような
マイナスからの逆転劇が

今回 テーマということなんですけども。

いやあ でも これ 難しいなと思うのが
この改ざんしたのが

私利私欲っていうよりも
どっちかっていうと

会社のメンツを守りたいみたいなところが
主語にあって。

これって ゆくゆくいったら
会社の納期 守るためで

会社のためでも
あったわけじゃないですか。

だから その辺 難しいな。
確かに そうですよね。

あと 銀行 怖えなあって。
あんな たばこの吸い方するかって。

前田さんも ご覧になりながらね

ものすごいリアルだって
ずっと おっしゃってましたけども。

すばらしい再現でしたね。

これ データ改ざんを知った時
どういう思いでしたか?

本当にお恥ずかしながらっていうか
情けないながら

一体 うちの会社で
今 現状 何が起こってるのか。

これから一体
何が起きるんだってことと

あと とにかく 自分自身に
平常心を保てということを

言い聞かせるだけでしたね。
その3点だけでしたね。

それを言い聞かして…

毎日 ほんとの 名実ともに
悪夢っていうのをみまして

借金取りに追われて
コンクリートづけにされて

日本海の海に沈められるっていう
夢をみて…

そんなことも ありましたね。
社長になると コロナ禍になった時

僕 毎日 倒産する夢みたんで

いや ほんとね…

あ そうなんですね。
(ROLAND)そうなんですよ。

ここで 前田さんの会社の問題について
ちょっと振り返りましょう。

まず 縦割りですね。
製造部と品質管理部の対立がありました。

そして 年功序列。 ベテラン社員が
絶対的で 若手は萎縮してしまいました。

この2つの問題が データ改ざんの
大きな要因になっていたんです。

ものすごい仲 悪かったですけども
これ どうしていくんですか? これは。

その辺り 見ていこうと思うんですが

今日は 組織や人事の問題に詳しい
中原 淳さんに お越し頂いています。

よろしくお願いいたします。
はい どうもありがとうございます。

よろしくお願いいたします。

中原さん
前田さんの会社にかかわらずですね

この日本の企業って
年功序列や 縦割りという問題が

よく言われてきていますよね。

そうですね これは
日本の雇用の習慣の長期雇用

これのね 負の側面ですね。

で 日本の製造業の場合
やっぱり ものをつくるので

ものをつくるためにはね

たくさん 熟練の職人さんとか
スキルが 必要なわけですよ。

だから ある意味で
合理的なんですけれども

行き過ぎちゃうと
年上の人が パワーを持っちゃって

年下の人が 何も言えなくなっちゃう
みたいなことが起こっちゃうと

これまた ややこしい話かな
なんていうふうに。

どうですか? 今 お話聞いてて。

非常にコミュニケーションとしては
最悪というか よくない状況でしたね。

特に 20年 30年選手の
圧倒的な権力を持った人の言うことを

ひたすら聞いてやる。

だから もう
思考が停止してるっていうか

ある種 何も言えなくなって
諦めてる人もいましたし。

秋元さんって 乃木坂でいうと
そこら辺 あんの? 年功序列的なやつ。

そうですね 年功序列で
グループのセンターが決まるとか

そういうのは ないんですけど。
実力だもんね。

4期生の楽屋とかに
私がポツンといたりすると

ちょっと みんなが過ごしにくそうに
してたりするのを感じるので

やっぱり この年上の人たちは
いいところで交換していくのが

いいのかなって。
(笑い)

(ROLAND)エグいな。

なかなか 日本の組織の場合
入れ替えが難しいですよね。

そうなんですよ。 どかないですもんね。
どかないです。

僕も 会社やって
思ったんですけど

1個上だと 絶対的みたいな価値観って
結構 日本人って持ってるじゃないですか。

だから どんだけ仕事できようが
どんだけ正しいこと 言ってようが

1個でも年下だと…

…っていうのは
結構 根強くあるんですよ。

芸人さんとか 逆にどうなんですか?
その辺は。

僕も1回 中学生の先輩っていうのが
できまして。

どういう状況?

「山里 メシおごったるわ」っていう時に…

ですよね。 はい。

だから 頭で分かってても
心で理解できない部分が

多分 会社の組織を
複雑にしてると思うんで

まさしく多分 その状況だと思います。
そっか。

前田さんは この難局を乗り切るため
大規模な人事制度改革を始めます。

高校時代 バスケットボール部の
キャプテンだった僕。 へ~。

得意技がありました。

それは シュート!
…ではなく 数字。

へぇ~。
(秋元)へぇ~。

昔から計算が得意だった僕。

シュートの成功率など
チームメートを数値化して分析。

北信越大会進出に貢献しました。
強いからな ここら辺 バスケ。

製薬会社に入る前は 会計事務所で
数字に基づいた経営を学びました。

詳しくは こちらです。

僕は 得意な数字に基づいて
人事改革を始めました。

これまでは 技術力に優れたベテラン社員が
出世しやすい仕組みでしたが

より多くの指標で
社員を評価することにしました。

社員には ノウハウのマニュアル化や
業務の効率化など

会社の方針に沿って
目標を立ててもらいます。

その目標に 難易度に応じて
点数を設定。

1年後 達成状況を見て
評価を数値化するのです。

はぁ~。
え~ すごい。

すると 30代の若手が
次々とベテラン社員を追い越し

管理職に抜てきされました。
いや そうなるよね。

でも いいんじゃないですか これ。

更に 縦割りを打破するために
取り入れたのが

管理職の…

定期的に担当部署を入れ替えることで

横のつながりを
生み出すことにしたのです。

超実力主義っていう。
(秋元)すご~い。

人事改革だけでなく
不祥事の大きな要因となった

納期の問題にも取り組みました。

現場が納期に追われないよう
事業を大胆に縮小。

他社との競争が激しい薬からは
撤退し

製造する品目を 絞り込んだのです。

これで必ず 会社は立ち直る。
そう信じていました。 えっ。

しかし… 新たな人事評価で抜てきした
この若手管理職。

思いもよらない 問題があったのです。

うん?
え?

すいません…。

人間性?

すいません。
能力が高いがゆえに 要求も高く

高圧的な上司になってしまったのです。
なるほどね。

へ~! そんなこと あるんだ。
次から次へと。

更に 縦割りを打破するための

ジョブローテーションにも問題が。
大変だ。

ごめん 海外への申請手続きって
そもそも何が必要なんだっけ?

それはですね 海外向けの
資料マニュアルがあるんですけど

読んだこと ありますか?
それ どこにあんの?

新しい部署を担当することになった
管理職は 適切な指示が出せず

現場が 混乱に陥ったのです。

ナイスアイデアだと思ってたのにな。
全然 機能しない。

そして 抜てきした若手管理職と
その部下になった ベテラン社員の間に

あつれきが生まれてしまいました。
あ! ROLANDさんも心配してた。

うん。
おい! そんなこと いちいち
やってられないだろうが。

そんなこと やらなくていい!
大体 俺が 何年やってきたと思ってんだ。

こんなもの いらないんだよ。
全部 俺の頭の中に入ってるんだ。
わっ 職人!

一部のベテラン社員は
昔のやり方に固執し

新たな上司の指示に 従いませんでした。

人事は 一朝一夕で改革できるほど
甘くはない。

それを 思い知らされました。

(ノック)

失礼します。

そして僕は 最も避けたかった決断を
してしまったのです。 うわ~。

新しい会社のルールを守って頂かないと
本当に申し訳ないんですけど

雇い続けるのは 難しいです。

会社が ちいちゃかった頃から

一生懸命 会社のために
働いてきたつもりだったけど

こんな形で辞めるとは…。

人事改革が
なかなか軌道に乗らないことで

社員たちの心は 離れていきました。
はぁ~っ。

失礼します。

会社の先行きが見えない。
社長のやり方に ついていけない。

うわぁ 実際の!?

手渡された退職届は
100に迫るほどでした。

ええっ 100? 100?
(秋元)そんなに?

は~っ いやあ ナイスアイデア
こっから逆転が始まるんだと思ったら

だめだったんですね これ。
(ROLAND)そんなうまく いかなかった。

ねえ。 実際の退職届 見ましたけども

あれ 渡された時は
どういうお気持ちでした?

ってノックされて…

多い時 「社長 今日7通です」っていうのが
1年以上続くわけです ずっと毎日。

もう退職って やっぱ一番ね
つらいことなんで。

それが日々 ずっと続いてる。
日々続いたら きついっすよ。

いや でもね あの人事制度改革ね…

あれが 全然
うまくいかなかったっていうのは

前田さん なぜだと思われます?

その制度の ほんとの深い意味とかを
理解するには

時間とか 教育とか
腹落ちが必要だと思うんですけど

それが あまりにも時間が短かったし

中間管理職 リーダーも含めて
伝えきれてなかったっていうのが

一番の大きい要因だったと思いますね。
なるほどな。

秋元さんね
これからは評価制度にするので…

いや 厳しいですね。

で 何十点以下の場合は
辞めてもらいます。

(笑い) そんなことない。
パフォーマンスも しっかりしてるけど。

いやあ ちょっと 何て言うんだろう
技術面だけ見られちゃうと

厳しいところがありますね。

だから 他のとこにも目を向けるとか
あれば いいけど。

数字じゃないところって
結構大事だったりするじゃないですか。

だから そこが難しいっすよね なんか。

ほんとに会社3年目なんですけど 僕。
やってて気付いたのは…

例えば サロンの待合室に 毎週ね
待ち時間が楽しくなるように

新しい雑誌を買ってきてくれる子が
いたんですよ。

でも それって
数値に出ないものじゃないですか。

でも それを 僕は中間管理職の子から

毎週こうやって買ってくれる人が
いるんだよっていうのを聞いてたんで

あえて行って 「なんか いつも新しい雑誌
置いてあるけど

これ 誰が置いてくれてんの?」って
知ってるけど聞くんですよ。

そしたら「私です」って ちょっと
うれしそうにしてくれる子がいて

そこって…

…っていうのは
めっちゃ大事だなと思ったんで。

そっかあ。
確かに うれしい。

そう 数字だけってなると あつれきが。

頑張ってんのに 評価されねえなって
思ってくる子が 絶対出てきちゃうんで。

でも これ 怖いのはね ROLANDさんが
ほんと サービス精神旺盛な方だから

こうやって言ってくれるじゃない。

だから 次から社員さんが褒められても…

(笑い)

ROLANDさんが 「あれ? お前 今日
いい雑誌あるな」って言ったら…

知ってるのに。
そう だからね

これ 見ないでほしいんだよな ほんとに。

人事制度改革は どの会社でも
非常に難しい。

とりわけですね 一番難しいって
言われてるのが 人の評価です。

例えば…

なるほど。 数字にならないところの
大切さみたいなのが。 は~ なるほど。

前田さん それ 取りこぼしてましたね。

やってましたね。

さあ 前田さんは このあと ある方法で
人事改革を成功させ

会社を見事 立て直すんです。
果たして その方法とは。

人事改革に行き詰まった僕は
1人 鏡の前に立っていました。

何やってんの?
まさか 逆転の方法が これ?

目が怖いという指摘を受け 笑顔の練習。

そんなこと 言われるんですか?
(秋元)そんなあ。

服装も
柔らかい雰囲気のものに変えました。

その目的は…。

管理職の方から あんまり指示が
下りてきてなくて。

会社を どう変えたらいいのか。

社員150人 全員の声を
聞くことにしたのです。 150人!?

どうすれば 働きやすい?

マネージャーに もっと現場を
見に来て頂きたいんですけど。

(前田)そうだな。

30分から1時間の個人面談を 1人2回。
大事なんだな やっぱこういうの。

じっくり耳を傾けました。
(秋元)1人 2回!?

何か困ってること ある?
う~ん… ないですね。

あ~ 僕もこうなる。

社員が本音を語ってくれるまで
粘り強く向き合い続けました。

ほんとは 悩んでるよな。

そういう悩みも 全部解決しようと思って
この面談に臨んでるから

勇気を持って 言ってほしい。

分かりました…。

聞こえてきたのは
僕の改革のせいで苦しむ

社員たちの声でした。

先輩に無視をされていて
全然 取り合ってもらえないんです。

忙しいとマネージャーがピリピリしていて
怖くて 話しかけづらいんです。

しかし 対話を重ねるうち
行き詰まった人事改革を好転させる

意外なヒントが 浮かびあがったのです。

隣の班で 話しやすい方とかって
いますか?

はい。

また 桑名か。
へぇ~。
(秋元)ふ~ん。

桑名? その名前があがってくるとは
思ってもいませんでした。

桑名は 入社して10年。
2人の子供を育てる ママさん社員でした。

控えめな性格で
リーダーシップがあるとは思えず

管理職候補では なかったのですが…。

僕は社員の言葉を信じ 桑名を
品質管理の責任者に大抜てきしました。

すると 驚くべき変化が起きたのです。

桑名は 部下を育てるのが
抜群に上手でした。

はぁ~っ。
へぇ~!

一人一人の個性を見極め それに合った
こまやかな指導を行ったのです。

なるほど これが
見えてなかったやつか。

例えば 試薬を取り違えるミスを
繰り返していたメンバーには…。

桑名がトップになったことで
チームのミスが 7割も減少。 へぇ~!

すごい 桑名さん。

作業効率が 劇的に向上したのです。

そういうもんなんだ。
フフフッ。

目立たなかった桑名が 気付けば
部下から母のように慕われる

特別なリーダーになっていました。
へぇ~!

これを機に 僕は人事評価を一新しました。

周囲との関係性や人間性を見る
情意評価を 新たに設定。

従来の点数に合算して
評価することにしたのです。

その結果 部下たちの能力を引き出す
管理職が 次々と誕生。

彼らのもとで
チームはイキイキと輝き始めました。

大事なんだな リーダーって。

更に 管理職の負担を軽減するため
新たに「リーダークラス」という役職を設定。

さまざまな権限を移譲しました。

あ~ やっぱ大事なんだよな
ほんとそう。

結果 管理職に頼らずとも
その下の社員たちが

自主的に行動できるようになり

混乱に陥っていたジョブローテーションも
うまく機能し始めました。

(秋元)へぇ~。
は~っ!

米田くん ありがとう。
お疲れさまで~す。 座って。

年功序列や縦割りの打破に成功した会社。
僕の想像を超えた変化も現れました。

毎朝 30か所
温度点検してるじゃないですか。

あれが すごく大変で

何かこう 機械かソフトを使って

時間効率を 短縮できないかなと
思うんですけど。

社員たちから 次々とアイデアが
湧き出してきたのです。

そうなんだよね。 職場環境いいと
こうなるんだよね。

こちらになります。

社内30か所の温度管理を
自動化するアイデア。

毎朝 手間をかけていた作業が
なくなりました。 (秋元)う~ん。

他にも…。

こちらのアイデアは
工場内の箱の積み上げ方について。

以前は 積み方が縦一列。
崩れやすく 安全性が心配でした。

そこで箱の向きを
縦横に組み合わせることで

崩れにくくしようというのです。

提案は 工場で実際に採用。

現場をよく知る社員たちの
自主的なアイデアで

業務は一気に 効率化していきました。

なるほどな。

データ改ざんの不祥事で
信頼を失っていた会社。

逆転のチャンスが舞い込んできました。

大手製薬企業が 製造委託先の候補に
あげてくれたのです。 お~!

ライバルは5社。

どきどきしちゃいますね。
緊張するね。 大丈夫だから。

もし うちが選ばれれば 20億近い
収益アップも見込めるビッグビジネス。

品質管理や 生産ラインの効率性
技術力など 厳しい審査を受けます。

しかし 僕には自信がありました。

社員たちが 自らのアイデアで
日々 改善を重ねてきたからです。

製造機器のメンテナンスから始まり

薬剤の整理のしかた

工場の景観に至るまで。

その数なんと 998件。 へぇ~。

そして…。

会社は 見事チャンスを
つかみ取ったのです。 すごい!

おめでとうございま~す!
(拍手)

業績は V字回復。

あの不祥事から 8年たって成し遂げた
逆転劇でした。

(拍手)

そっか 組織を変えてくところで
一番大事だったのは

結局そういう 心というか

その 人と接して
ちゃんと過ごすことっていうのは

ああ すごいなと思いましたけども。

僕 1回ボーナスで
3万円あげた子がいたんですね。

でも その子に 3万円あげた時よりも

その子が なんか 「おしぼりのたたみ方
こうした方が いいんじゃないですか」

って言った意見を そのまま採用して

全部の店舗で
それを 実践してあげたんですよ。

お金あげた時よりも 正直その子が
すごい生き生きしたんですよ。

だから 社員の子からしたら
収入どうこうよりも

自分の意志が 会社に反映される方が

社員からしたら 幸福度 高いんだなって
思った時に

まさしく あの箱の積み方。

正直言ったら ささいなこと。
でも それが 自分の意見として

会社の全体の意思表示として
反映されたっていうのは

多分 あの社員からしたら
すごいうれしかったと思うんですよね。

僕も一経営者として 改めて

みんなの意見は
ちゃんと聞いてあげるべきだなって

再認識しましたね。
確かにな。

やはり 業績とか
いいシステムが回っている前に

いい人間関係と いい上司・部下の関係
そして いい横の関係がある会社って

業績は よく分かんないけど上がってくる。
トラブル 少なくなるって

やっぱ 結局 数字についてくる。

だからやっぱり よい雰囲気をつくる
いい人間関係をつくるってことが

やっぱり数字に
結果 ついてきたってことは

まざまざと
突きつけられた感じですよね。

確かに そうだな。
いや 全部に通じるとこなのかも

しれないですね なんかね。
そうですね。

管理職の方が こう 地道に地道にね
声をかけていって

そうすると そこに
「心理的安全性」っていうんですけれども

何を自分が提案したとしても
なんか 干されないよとか

他人から嫌な目で見られないよって
いうものが 出てくるんですね。

この心理的安全性が出てくると

どんどん どんどん
いろんなものを提案していって

前向きになっていくってことが
よく言われていますね。

今 いろんな変化にね
私たち さらされてるんだけれども

細かな小さな提案を していってね

この変化を ある意味
ピンチって考えるんじゃなくて

チャンスとしてとらえて
会社を前に進めていくってことが

非常に大事なんじゃないかなというふうに
思いますね。

なるほどな。

また 若い方たちが
自発的に動けるようになると

ジョブローテーションも
うまく回るようになっていましたよね。

そうですね。 桑名さんのように
何か困ってる人がいないかとか

もうちょっと ふかん的に
組織に はびこってる問題とか

もうちょっと これ ほったらかしにすると
大きな問題になってしまうってことに

早く察知して 僕ら側にあげてくれる
ような 管理職が増えたと。

いまだに 縦割りの組織では
あるんですけれども

いくつか経験している中で

縦割りの弊害っていうものを
確実に取り除いてくれているのが

僕たちの会社は
もう 管理職だと思いますね。

いや 桑名さん。 う~ん。
いや 僕ね 結構 秋元さんがね

桑名さん的なことが できるんじゃないか。

(笑い) でも そうじゃない?

だって 本当にすごい 気さくにね

みんなの話
聞いてあげたりとかしてるじゃない。

そうですね。 私以外に
また そういう子ができる

そういうポジションの子っていうのを

私が また作っていかなきゃ
いけないなっていうのは

今日 課題になりました。
そうだ。

今 現時点では
この子が それに

適してるんじゃないかな
みたいな子とかって いるの?

梅澤美波ちゃんっていう
3期生の後輩の子は

結構 みんなのこと
広く見てくれるので

もしかしたら ちょっと

次の桑名さんに
なるかもしれない。

(笑い)

名前 決まりました
「ルームスプレー 三太の香り Chesecake」。

今 会社では 社員の提案で

製薬にとどまらない新規事業が
次々と生まれています。

雰囲気 ほんといいですね。
(秋元)うん 笑顔が多いな。

え?

新たに 飲食業にも乗り出しました。
え~!

カレーに含まれる
ハーブやスパイスの配合には

製薬で培った知識が生かされています。

新しい感性 感覚っていうのは
たくさん与えて頂いたと思ってます。

これからも この社員たちの力を
引き出す改革を

続けていきたいと思います。

(高橋)はあ~。

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