チョイス@病気になったとき「なんとかしたい 足のしびれ」[解][字]…の番組内容解析まとめ

出典:EPGの番組情報

チョイス@病気になったとき「なんとかしたい 足のしびれ」[解][字]

テーマは足のしびれ。足の指や足裏の前方部分がしびれる「足根管症候群」、足の甲やすねの外側がしびれる「ひ骨神経障害」のセルフチェック法や治療のチョイスを伝える。

番組内容
長く続く「足のしびれ」は、さまざまな病気が原因でおこる。中でも足を走る細かい神経の圧迫や、血流の悪化が原因のしびれは、診断が難しい上、治療が遅れると治りが悪くなりやすい。足の指や足裏の前方部分がしびれる「足根管症候群」、足の甲やすねの外側にしびれが出る「ひ骨神経障害」のセルフチェック法を紹介。しびれのリスクとなる生活習慣のポイントや、病気ごとの治療のチョイスを伝える。
出演者
【キャスター】八嶋智人,大和田美帆,【講師】厚木市立病院脳神経外科部長…寺尾亨,【リポーター】深川仁志,【語り】江越彬紀,佐藤真由美

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 宇宙・科学・医学
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
福祉 – 高齢者

テキストマイニング結果

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キーワード出現数ベスト20

  1. 神経
  2. 原因
  3. 手術
  4. 圧迫
  5. 検査
  6. 病気
  7. 部分
  8. 治療
  9. 場合
  10. チョイス
  11. 宮本
  12. 血管
  13. 外側
  14. 小林
  15. 足根管
  16. 長尾
  17. 範囲
  18. VTR
  19. ダメージ
  20. 確認

解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

<今日のテーマは…>

<…と足がしびれる>

<「年のせいだからしかたがない」なんて

思っていませんか?

たかが しびれと思っていると
大変なことに…。

しびれが悪化し…>

<夜も…>

<実は
しびれの本当の原因を見つけ出すのは

とても難しいんです。

しかも 放置すると

治りは悪くなる一方>

<でも チョイスはあります!>

(3人)チョイス!

<10年間 足の裏のしびれに悩んだ
この男性は

ある治療を受けたところ…>

<今回は 原因を突き止める検査から

早期発見につながるセルフチェック。

しびれの原因を取り除く手術まで。

足のしびれの予防と治療のチョイスを

ばっちり ご紹介しま~す!>

健康への道のりはチョイスの連続!

ということで 今日の「チョイス」は…

前回もね「足のしびれ」とかね
やりましたけれども。

今回はね どう違うんでしょう?
同じ「足のしびれ」ですけれども。

でも 随分 やっぱり しびれっていうのは
治療も難しそうだし

もともと その原因を探ることが
難しいっていうのもね

大変だなという気がいたしますけれども。

はい 今回の「足のしびれ」。
前回とは また違うんです。

前回はですね この…

背骨を通る
神経の束が

腰の部分で
圧迫されて

下半身に痛みや
しびれが出る

「脊柱管狭窄症」というものを
取り上げましたが

今回はですね この背骨を通る
脊髄から

手足に枝分かれした
この神経

「末梢神経」というんですけども

この部分に問題があって起きるしびれ。

これを見ていきたいと思います。

さらに広がっていく
というような感じですかね。

まずは
こちらのケースから ご覧ください。

<スキーが趣味の…>

<毎年 何度もゲレンデに通うほど
スキーが大好き!>

<そんな長尾さんが

足のしびれに
気が付いたのは 10年前>

<それは
ソファーから立ち上がったときでした。

両方の足の裏に
突然 しびれと痛みを感じたのです>

このときは
大した痛みじゃなかったんで

まあ まあ…

<特に しびれが ひどくなるのは

歩いたり 立ったりして…>

<そこで 長尾さんは…>

<ところが 徐々に症状が悪化>

<5年ほどたった朝
ベッドから降りたときに

今までに
感じたことのないような

激しい痛みとしびれが
走りました>

ピンポイントで
チクチク チクチク 刺されるような

そういう痛みに
変わっていきました だんだん。

極端な話…

<そこで
長尾さんが訪ねたのは皮膚科でした。

ところが 足の皮膚には

異常は見つかりませんでした>

<心配になった長尾さんは
インターネットで

足のしびれについて必死に調べました。

すると…>

<手足のしびれ外来がある病院を
見つけたのです>

<長尾さんは 早速 受診。

しびれの範囲を確認した医師は

腰の病気を疑いました>

<しかし 検査をしてみると

腰に異常は見つからず

原因は ほかにあると
考えられました>

<そこで 医師は 次に

足を詳しく調べることにしました。

行ったのは…>

<それって
どんな検査なの?>

<電極を足の親指につけ

次に 内くるぶしの横から電気を流して

その間を走る神経の反応を調べます>

<その結果 長尾さんは

内くるぶしとかかとの間を通り
足の裏へ伸びる神経に

問題があることが分かりました。

判明した病気は…>

<それって どんな病気なの?>

<「足根管」は
足の内くるぶしとかかとの間にあり

トンネルのような形をしています。

「足根管症候群」は このトンネルの中で

神経が締めつけられることで

しびれが出る病気です。

長尾さんは まず

神経のダメージによる痛みやしびれを
抑える

「神経障害性疼痛治療薬」を
試してみることにしました>

<半年以上 治療を続けましたが…>

残念ながら 思うような…

<「元気に外へ出たい」。

長尾さんは あるチョイスをしました>

チョイス!

<それは…>

<長尾さんの場合
神経がダメージを受けていたのは

動脈硬化を起こした周りの血管が

足根管の中で
神経を圧迫していたからでした>

<そこで まず 足根管を切り開き

神経から
まとわりついていた血管をはがして

圧迫を取り除く手術を行いました>

<手術から1か月たつころには

足のしびれと痛みは すっかり良くなり

スキーも
思う存分楽しめるようになりました>

スキーも 自分で積極的に…。

すごいですね。 「ハッピー」という言葉がね
自然に出てくるっていう…。

やっぱり
しびれっていうのは 本当に 相当

つらかったんだろうなというふうには
思いますけど。

手術で治るものなんですね。

そうですね いろいろ気になりますが。

詳しい方に お話を伺いましょう。

寺尾さん よろしくお願いします。
(一同)よろしくお願いします。

まず
VTRにありました「足根管症候群」。

あんまり 僕らは
聞き慣れない言葉なんですけども

まず その「足根管」っていうのは

どういうことなのか
っていうことなんですが。

模型を使って ご説明させていただきます。

こちら 模型なんですけれども

この内くるぶしとですね かかと

この間にですね じん帯があります。

そして
その じん帯と足首の周りの骨の間に

隙間がありまして その隙間の中に

トンネルがあるんですね。 そこを

「足根管」というふうに呼んでおります。

なるほど なるほど。
黄色で通ってるのが

神経…?
そうですね 黄色い部分が神経ですね。

赤い部分が
血管になります。

そして この神経は
足裏にですね 走行しておりまして

この足裏を支配するんですね。 なるほど。

この足根管の中で
神経がですね 圧迫を受けますと

足の裏ですね 特に
この土踏まずよりも前の部分に

しびれがくる病気なんですね。

これが足根管症候群になります。
そうか そうか。

というと じゃあ かかとのほうは
しびれはないんですか?

そうですね。 この疾患は
かかとに しびれはないんですね。

ということは 先生 あれですか
かかとまで しびれ出たら

それは また 別の病気ということに
なるってことですか?

そうですね。
かかとまで しびれてますと

例えば 腰の病気であったりとか

あと 糖尿病によって生じる
足の裏のしびれなどを考えます。

そもそも 何で その足根管で

神経が圧迫されちゃうのか
っていうことですけれど。

その原因は
さまざま あるんですけれども

今回の
患者さんのように

「動脈硬化」が原因で

血管が
蛇行してですね

それが神経に
ぶつかる場合があります。

そのほかにもですね
例えば

「静脈瘤」っていう
静脈の膨らみであったりとか

あと「ガングリオン」
なんて呼ばれるできもの。

そういったものが
神経にぶつかって

症状が出る場合が
あります。

あとですね
「扁平足」なんかの方も

こういった病気に
なるんですね。

それは 何ででしょう?
扁平足の方はですね

この 足裏の筋肉が少し弱ってるんですね。

そうしますと 足がですね こうやって

内側に折れ曲がってしまうんですね。

そうしますと この足根管を形成します

じん帯がですね 厚くなりまして

神経を圧迫するんですね。

じゃあ 長尾さん… VTRの
長尾さんですけども しびれのほかに

何か こう… 皮が裂けるような痛みが
あるっておっしゃってましたけれども。

一番 私たちが…
多いのがですね

経験して多いのが
足の裏にですね

針で
刺されてるとか

あと 砂利の上を
歩いてるとか

そういった表現を
用いる方が多いんですね。

あとですね
足の裏にですね

お餅が付いてる
とかですね。

ええ~…!
あと 足の皮が

非常に分厚くなって
自分の足じゃないように… とかですね

そんなような表現をする方が多いです。

随分 感覚の表現っていうのが
幅があって

ちょっと… 患者さんからお話を聞いても
先生たちも難しそうっていうかね。

やっぱり 原因を特定するというのは
なかなか難しいもんですか?

症例によっては難しい症例もございます。

正しい しびれの原因を
突き止めるときにですね

我々は
適切な検査が必要になってきますね。

検査について こちらに まとめました。

まず最初は「問診」で
足のしびれの範囲を確認します。

次に「MRIなど画像検査」で

腰に原因がないか確かめます。
で 腰に原因がなくて

足に原因があると分かったら

足のしびれの範囲から
どこの神経が問題なのか推測できますが

本当に そこの神経が問題なのかを
確かめるために

「神経伝導検査」と「チネル検査」を
行います。

そのほかには「血液検査」を行って

糖尿病やビタミン欠乏などが原因かどうか
確かめます。

なるほど。 でも あれですね

随分 チェック項目をクリアしていって
特定していくっていうか。

じゃあ まずは しびれの範囲を
確認するっていうことが大事だと。

そうですね。
しびれの範囲 確認することは

非常に
大事なんですね。

足のしびれといっても
足の表なのか

いわゆる 足の甲なのか
足の裏なのか。

あとは
足の裏でも

つま先側なのか
足全体かによって

我々が考える疾患が
変わってきますので

そういった しびれの範囲を
適切に評価することが

非常に大事に
なってきます。

じゃあ その しびれの範囲を確認して

腰に原因がないかっていうことを

MRIで確認するというふうにありますが
これは どういうことでしょう?

腰の病気ですね 同じような症状で

例えば 腰の病気でですね

腰部の脊柱管狭窄症や

腰椎の椎間板ヘルニアですね。

こういった疾患も
同じように足にしびれを来すんですね。

まず
そういった腰の評価をしますけれども

病気が見つかったからといってですね
足のしびれの疾患っていうふうには

特定できないんですね。
なるほど。

じゃあ
難しいなと やっぱり 思いますけれども。

腰を検査して 異常がないとなったら
次は どういうステップ…。

次はですね
足に行って走行してる神経ですね

末梢神経の疾患を
我々は考えます。

そこで 何か こう… チェックしていく
というやり方があるってことですか?

先ほど申しましたですね
神経伝導検査という検査があります。

そういった神経に
電気を流すことで

その反応を見る
検査なんですね。

どこの神経が
異常かどうかっていうことを

評価いたします。
なるほど。

じゃあ こういう検査を行って最終的に
診断するという形になるってことですか?

そうですね。
その しびれの範囲とですね

先ほど申しました画像の検査ですね

あとは 神経の伝導検査などを総合して

我々は 診断をつけます。
なるほど。

じゃあ 「足根管症候群」っていうんですか
…っていうふうに診断されたら

まず お薬の治療というものが

あったというふうに思うんですけど
それは どういったものなのかと…。

こちらで足のしびれの治療に使われる薬を
まとめました。

まずですね 「消炎鎮痛薬」といって

しびれ・痛みを緩和する薬があります。

神経のダメージによる
しびれ・痛みが疑われる場合には

「神経障害性疼痛治療薬
(プレガバリンなど)」が使われます。

さらに 神経の修復・保護を促す

「ビタミンB12」。

そして 痛みがひどい場合には
「神経ブロック注射」といって

麻酔薬と炎症を止める薬を注射する。

こういった治療も行われます。
なるほど。

こういうお薬っていうのは
どのぐらい のみ続けていると

効果っていうのが
出てくるものなんですか?

これ 個人差もあるんですけれども
大体 数か月ぐらいで

効果が出てくることが多いです。

ただですね 半年ぐらいのんでも

あまり
効果がないといったときにはですね

次のステップを考えますね。

そうなると
手術になるというような流れでしょうか?

そうですね。
なるほど。

じゃあ その手術となると
どうしていくのかっていうことですが。

この足根管症候群の手術ですけれども

足根管を形成している
まず じん帯をですね

切ります。
そして その奥に

神経と血管が
ぶつかってる所があれば

その神経と血管を
離してあげる手術を行うんですね。

ちょっと 僕がびっくりしたのは
さっきのVTRだと

足根管を… 神経の圧迫を除去するために
切るじゃないですか。

切って 良くなったっていって

結構 そのまま VTRが
終わってしまったんですけれども…。

あれは切って大丈夫なんですか? まずは。

基本的には 切っても大丈夫です。

結構 切りっぱなしみたいな感じが
したんですけれどね。

これを また 縫い合わせるんですか?
切った状態で… はい。

えっ? それは また…。
再生されるんですか?

基本的には 再生されることはないです。
あっ そうなんですか。

じゃあ ずっと こうっていう…。
そうですね。 開いたままですね。

それでも大丈夫ってことなんですね。

そうですね。 特に問題ないと思います。
そうですか。

じゃあ その手術の時間っていうのは
大体 どのぐらいかかるものでしょう?

時間は おおよそですけれども
1時間ぐらいですね。

それで 傷が塞がるまでは

比較的 安静を保っていただいております。

これ
入院をするということでしょうけども

入院期間は 大体 どれぐらいでしょう?

入院期間なんですけど 個人差があります。

人によって違うんですけど おおよそ

4日から10日間ぐらい
入院していただいております。

なるほど。
これは やっぱり 手術をしたら

結構 しびれっていうのは
すっきり取れるもんですか?

これ かなり 個人差もあるんですけども
幅があってですね

すっきり取れる方と
なかなか取れない方がいらっしゃいます。

その幅があるのは 何でなんですか?

今までのですね その神経が

ダメージを受けていた期間とかですね

神経が
どれぐらい障害されてるかっていう

手術前の状態が
非常に大事になってきます。

じゃあ やっぱり 手術前の だいぶ…
放置した状態が長くなっちゃうと

治りも やっぱり 長くなっちゃう
っていうことになるってことなんですね。

そうです。 おっしゃるとおりです。

手術後の再発の可能性っていうのは
どれぐらいあるんですか?

再発のリスク ゼロではございません。

その足根管を切って 一時的に

圧迫してる血管と神経を
離してあげるんですけれども

また 時間経過の中で 別の部分でですね

血管と神経が
ぶつかってたりとかすることがあります。

じゃあ この… 気になる治療の

お値段なんですけれども
いくらぐらいしょう?

保険治療でですね 3割負担の場合は

おおよそ 十数万円程度ですね。

じゃあ 足のしびれが もし 出た場合

お薬と手術のチョイスしかないのかな
と思うと これは どうなんでしょう?

足根管症候群の原因が扁平足の場合には

このような「足底挿板」を
使うことがあります。

足底挿板 いろんなタイプがありますが
こちらは

つま先がなくて

かかとから土踏まずまでのタイプ。

これ 見てみますと

潰れてしまった土踏まずを持ち上げて

足関節の負担を
軽減させるものなんですね。

患者さんの足に合わせて
オーダーメードで作るんです。

なるほど。
保険が適用になって3割負担の場合は

両足で2万円ほどとなっています。

でも やっぱり 扁平足の場合って

持ち上げてあげないといけない
っていうことがあるってことですね。

それが まず 治療になるっていう…。
そうですね。

なるほど。

今までは 足の裏のつま先側でしたが

続いては 足の甲から
すねの外側にかけてしびれたケースです。

<鉄道の写真を撮ることが趣味の…>

<お気に入りの寝台列車を撮りに
ふらっと 一人で

どこにでも出かけます>

<そんな宮本さんの足に
異変が起きたのは

2年前のこと>

<洗濯物を干しているとき

右足の親指に 突然 しびれを
感じ始めたのです>

<最初は 親指だけでしたが

足の甲 さらに
すねの外側へと

しびれは広がっていきました>

しびれる状態っていうのは やっぱり…

しびれという… 通り越して。

<しびれた足を伸ばしたときに…>

あっ…!

<足が つってしまうこともありました>

<さらに 宮本さんを困らせたのは…>

<歩くと しびれが強くなり

座って休まないと
再び 歩きだせないほどになっていました>

<そこで 宮本さんは
かかりつけ医の紹介で

脳神経外科を受診。

しびれの範囲を聞いた医師は

ある病気を疑いました。

そこで行ったのは…>

<しびれのもととなっている
可能性がある場所を

強く押したり たたいたりして

しびれが再現されるかどうかを
確認するテストです>

<宮本さんが しびれを訴えたのは

膝裏の外側を押したときでした>

<この部分を
通っているのが

「腓骨神経」です。

膝の裏から
外側を通り

すねの外側 足の甲へと
伸びています。

この神経が どこかで
圧迫されると

すねの外側や
足の甲に

しびれが
出るのです。

圧迫が
数時間でも

しびれが出る
場合があります>

<診断は…>

<そこで 宮本さんは

神経障害性疼痛治療薬を
のみ始めました。

すると…>

<ところが 薬は効いたものの…>

ちょっと そういうことがあったので

やっぱり 昼間 危ないですね
買い物へ行ったり…。

<薬の副作用で ひどい眠気に
襲われるようになったのです。

そのため 薬は 夜しか飲めず
昼間は しびれに悩まされ続けました>

<そんな宮本さんがチョイスしたのは…>

チョイス!

<それは…>

<腓骨神経は ふくらはぎの筋肉に

潜り込むような形で通っています>

<宮本さんの場合

周りの筋肉によって
神経が締めつけられていたのが

しびれの原因でした>

<手術で 周りの組織を切り離し

神経の圧迫を取り除いたのです>

<すると しびれは…>

それが 今 楽しみにしてることです。

<宮本さん これからも いい写真を
たくさん撮ってくださいね!>

あら! 「チョイス」まで
きれいに撮っていただけるようになって。

ありがとうございます。
ありがたいですね。

でも その「腓骨神経障害」という…。

僕 それも なかなか
聞き慣れない言葉なんですけれども。

やっぱり さっきとは違う部分が
しびれるということなんですかね?

そうですね。 ちょっと 模型を使って
ご説明させていただきます。

腓骨神経はですね
黄色く示されておりますけども

この足の甲の部分に
張り巡っている神経なんですね。

この神経は もとをたどりますと
ちょうど 上のほうに行きまして

この膝裏の外側の部分なんですね。

そこからですね すねの外側を通って

この
足の甲の部分に下りてくる神経ですね。

具体的にはですね
この膝の裏の外側の部分なんですね。

そこから 大体
2cmぐらい下がった所で

骨の出っ張りが
触れるんですね。

ここ「腓骨」っていう骨の
出っ張った部分で

「腓骨」の「頭」と書いて
「腓骨頭」というんですけども

その少し内側の部分にですね
腓骨神経が走ってるんですね。

膝の裏… あっ ここですね。
そこの部分を圧迫しますと

すねの外側とか足の甲にですね

しびれとか痛みが誘発されるんですね。

この神経が圧迫を受けるってことが

しょっちゅう
あるってことなんですか? これは。

<腓骨神経を圧迫する原因には

「きついストッキング」や「ハイソックス」

足を骨折したときなどにつける

「ギプス」などがあります。

また しゃがんで草むしりをする

正座する 足を組むなど

膝裏に圧がかかる動作でも

起きる場合があります。

短いときには 数時間の圧迫でも

しびれで
治療が必要になることもありますので

注意しましょう>

比較的 この腓骨神経は この膝の裏では
浅い所を走ってますので

容易に圧迫を受けて 損傷を来す…。

表面に近いから よけい
体の体勢みたいなものでも

圧迫を受けちゃうということですか。
そうです。 おっしゃるとおりですね。

VTRの宮本さんは 足がつる
ということもおっしゃってましたけども

それも 何か 関係があるんですか?
ございます。

腓骨神経は
足首を上に曲げる神経なんですね。

足がつりそうなときにですね

足首を上に曲げることで

症状を
回避することができるんですけれども

腓骨神経に障害がありますと
その動作ができなくなるんですね。

この病気が進行しますとですね

足の… 足首が下に垂れ下がってしまう
「下垂足」といいますけど

英語では
「ドロップフット」なんていいますけど

こんなような状況に
陥ることがあるんですね。

そうなりますと 非常に大変なんですね。

そうなる前にですね
きちんと治療していただきたいなと

思っております。
危ないですね それは。

あと VTRの宮本さんですけども

歩くと しびれが強くなって
もう どこでも いいから

座って休まないと… というふうに
おっしゃってましたけど

そういうことが
やっぱり あるわけですか?

そうですね。
歩くと しびれが出てしまうんですけど

少し休むと改善するんですね。

「間欠性跛行」なんていう
命名されておりまして…。

聞きましたね。
脊柱管狭窄症のときもありました。

腰の病気で有名なんですけれども
この腓骨神経障害でもですね

起きることがあります。
ですので その見分けが大事だと思います。

じゃあ もう なかなか
それは難しいですね またね。

腰が原因なのか 足が原因なのか
っていうのを

調べないといけないなっていうふうに
思いますけれども。

ちょっと それを
自分で簡単にチェックできることが

あったらいいなと思ったりもしますが。

あります。 こちらです。
自分でセルフチェックする方法です。

「足関節連続底屈テスト」といいます。

これ 問題が足にあるのか 腰にあるのかが
チェックできるんです。

方法は このように
足を伸ばして座ります。

足首をですね 伸ばしたり
戻したりする動作。

これを
110秒間 続けます。

110秒間!
はい。 2分近くです。

ゆっくり しっかり
伸ばして 戻していきます。

これを
行っている間に

すねの外側から
足の甲にかけて

ここに しびれや
痛みが出たら

腓骨神経障害の
可能性があるんです。

どうして その動きで 足なのか 腰なのか
っていうのが分かるんですか?

この検査は 座って行う
検査なんですね。

特に腰に負荷は
かかってないので

足だけに負担が
かかっております。

ですので この検査で
しびれや痛みが出たら

足の病気ではないかな
というふうに

推測します。
なるほど。

でも 最終的にはね 先生に

診断していただくのがいいかなと
思うんですけれども

この場合
何科に行けばいいのかなっていう…。

皆さん やはり
足のしびれを自覚した場合ですね

まずは 整形外科に
行かれることが多いと思うんですけども。

あとは 整形以外でしたらですね

私が属しているような
脳神経外科であったりとか

あと 神経内科ですね。

あと 痛みの強い方は
ペインクリニックなどを受診することも

有意義であると思います。
なるほど。

しびれに専門医がいるっていうことも
私は知らなかったんですけども

しびれの専門医っていうのは
どうやって探したらいいんでしょう?

しびれを診てくれる病院って
そんなに数多くはないんですね。

ただ 私が属してるような
脳神経外科とかでしたら

日本脊髄外科学会の中でですね
そのホームページの中で

診察できるような医療機関を
記載しておりますので

もし よろしければ そこに

アクセスしていただければと思います。
分かりました。

でも その腓骨神経障害の
治療ということになりますと

どういうふうに
行っていくということになりますか?

まずですね 先ほど申しましたような

神経障害性疼痛の
抑制薬ですね 治療薬を

内服していただきます。
でも ちょっと気になったのはですね

VTRの宮本さん
薬は まあ 効いたけれども

副作用で すごく眠くなったっていう。
それを避けるために

夜しかのめないというふうにも
おっしゃってましたけれども。

「副作用」という言葉を聞くと ちょっと
我々 怖くなっちゃうんですけども

副作用 どんなものがある
っていうことになるんでしょう?

一般的にはですけども

「めまい」や「ふらつき」あとは

「吐き気」や「眠気」などを
訴える方が多いです。

ですので 車を運転する方は
注意するように説明しますね。

あと 高齢の方とかですね 腎機能が

低下してる方がいらっしゃいますので

そういった方の投薬量は 十分注意して

我々も処方します。

それ以外の薬のチョイスっていうのは
ないんですか?

それ以外でしたら
漢方薬を用いることもございます。

VTRの宮本さんは
そういう選択肢もあったけれども

手術を選択されたと。
そうですね。

手術はですね
神経の上に2つの筋肉がありまして

その筋肉が
強く神経を圧迫してるんですね。

ですので
その筋肉と筋肉の間 境目ですね

その中隔を切ってですね
神経の圧迫を

取り除くような手術を行いました。
何か 大変そうに聞こえるんですけど

大体 手術の時間は
どれぐらいなんでしょう?

おおよそ 1時間ぐらいですね。

入院が これは 必要ですね。

この疾患もですね 大体
4日から10日ぐらいですね。

ただ ご高齢の方とか

遠方からいらっしゃる方もいますので

そういった方は きちんと傷を診て

抜糸まで 当院で精査しますので

大体 10日ぐらいの入院を

していただいております。
分かりました。

さあ 続いては こちら。

膝から下の広い範囲がしびれたケースを

ご覧ください。

<小林さんの趣味は 海釣り。

毎週 下田に通っています>

<小林さんが 足の異変に
気付いたのは

4年前>

何か 足の裏に ついてるのかな
っていう感じだったんですよ。

そのうち 違和感っていうより…

<1か月後
さらに 症状は悪化。

しびれは ふくらはぎにまで広がり

さらに 痛みも出てきました>

<小林さんは
整形外科やペインクリニックを

次々と訪ねましたが 病名は分からず>

<処方される
神経障害性疼痛治療薬をのんでも

症状は悪化するばかりでした>

足の裏のしびれは それこそ 本当にね

変な話…

これは…

<小林さんは 自分で調べるしかないと

インターネットで
情報を必死に探しました>

<そして ようやく
しびれの専門医に たどりついたのです>

<診断は…>

<「末梢神経」とは 背骨から出たあとの

全身へとつながる神経のことを
いいます。

この末梢神経が 複数の部分で

ダメージを受けて しびれが出るのが

「多発性末梢神経障害」です>

<小林さんの場合は

細かい血管に炎症が起きて

末梢神経に
栄養や酸素が送れなくなり

しびれや痛みが
起きていました>

<ようやく 病名が分かった小林さんは…>

これで 少しね 何となく…

<まず 始めたのは
のみ薬による治療です。

これまでの薬に加え

脳に直接作用して
痛みを止める

「慢性疼痛治療薬」を
のみました。

ところが それでも 症状は
さらに悪化していきました>

先生には もう 本当 痛みがひどくて…

そう思いました。

<せっぱ詰まった小林さんは
あるチョイスをしました>

チョイス!

<それって どんな治療?>

<脊髄を覆っている膜の上に電極を挿入。

さらに おなかに
刺激装置を埋め込みます。

この刺激装置から
電気を送り

脊髄を刺激して痛みを取り除くことで

しびれを緩和します。

こちらは 実際の小林さんのX線写真。

背中とおなかに
装置が埋め込まれています。

その効果は?>

まず それを実感しましたね。

これで なんとかなったと…。

<この装置 コントローラーを使えば

しびれの程度に合わせて
自分で

刺激の強さを
変えられます>

<この装置のおかげで
症状は劇的に改善!

大好きな釣りにも
再び 通えるようになりました>

今は…

いやあ よかったですね。
よかった~。 はい。

毎週 釣りに行けるようになったって。
お好きなんですね。

本当に これも また 聞き慣れない
「多発性末梢神経障害」と。

「多発性」なんていって聞くと やっぱり
ちょっと びっくりしますけども

これは 改めて
どういう病気なのかっていうことですが。

足の神経の あちこち 至る所で

ダメージを受けることで 足に

強いしびれや痛みを来す病気なんですね。

小林さんのケースは まずは 問題は
血管にあったっていうことですか?

そうですね。
やっぱり 動脈硬化が原因だと思います。

血管にダメージが起きますと

神経に 十分な
酸素や栄養が行かなくなりますので

それが原因で神経機能が低下して

しびれや痛みが
出たというふうに考えております。

なるほど。
その小林さんも まずは やっぱり

お薬の治療から始められたと。
そうです。 はい。

これまた 効果がないというふうに
おっしゃってましたけど

その次の手というのは
どういうことになりますでしょうか?

やはり 先ほど提示しました

「脊髄刺激療法」という手術を行いました。

でも まあ 電気を流すっていうのは

これまた すごい治療法ですね。
中でね しかも…。

今回 小林さんが使っているものと同じ
脊髄刺激療法の機器をお持ちしました。

八嶋さんの手元にあります。
いやあ 出てきましたよ。

いろいろありますね。
はい。 えっと まずですね

右手に持ってる
こっち? はい。
脊髄刺激電極…。

これ 電極。
そこに 銀色の金属が付いてると思います。

ちっちゃい
ソーラーパネルみたいなやつです。

そこから電気が流れて
それが脊髄に電流が到達するんですね。

これは どこに入れるんですか?
それはですね

脊髄を包んでる膜があります。

「硬い」「膜」と書いてですね
「硬膜」といいますけども

その硬膜の上に置いてくるんですね。

これは場所としては さっき
VTRにありましたけど 背中側ですか?

そうです。 背中側ですね。
これが背中に入る。 はい。

それで 残りましたね これ… こちら。
こちらは何でしょう?

これはですね
「脊髄刺激発生装置」といいます。

「脊髄刺激発生装置」…。

電流を発生する電池ですね。

これは どこに入れるんですか?

これはですね 脇腹…。

脇腹 はい。
そこに入れます。

これ 症例によってはお尻のとこに入れる。

お尻!
皮膚の下に入れることもあります。

じゃあ 今は ちょっと 私
脇腹でいいですか?

はい 結構です。
大丈夫です。

それで こちらに ありますね。
リモコンですか?

そうです。 リモコンは 患者さん自体が
操作していただくんですね。

電流のオンオフとかですね

電流値を上げていただいて
しびれ 痛みを抑える。

これは 常に外にあって

持ち歩いて
自分で調整すると。

そうです。 おっしゃるとおりです。
これ 電気を流すことで

どんなふうに効くんですか?
これ 簡単に言いますと

例えば 我々 手や足を
どっかにぶつけるときに

痛いと感じるとですね さすりますよね。

うん。 はい。
まさに そんなようなことでして

痛い部分に さするような 違う感じを
上書きしてるわけなんですね この装置が。

はあ~…!
あと それ以外にもなんですけど

脳のほうから脊髄のほうにですね

痛みを抑えるような指令が出るんですけど
その指令を強くしてあげたりとか

あと 血流が乏しいので
その血管を広げてあげることで

神経にですね 血流を促して
酸素や栄養を送ってあげることで

痛み しびれを抑えるといった作用も
あります。 はあ~…!

日常生活で困るっていうことは
出てこないんですか?

皆さん 気になさるのが
検査で… MRIという検査ですね

これは
磁気のもとで検査するんですけど

昔は この装置が入ってると
MRIの検査ができなかったんですね。

ただ 最近は
機械が どんどん改良されてきまして

MRI対応の脊髄刺激装置が
出てきております。

これ 金属じゃないんですか?
でも MRIに対応できるようになって…。

MRI対応金属ですね じゃあ。

おっしゃるとおりですね。
はあ~…!

ただ MRIの磁気の強さによっては

できない機種もありますので

受けられるか否かは 医師に必ず

相談するようにしてください。

この治療… 入院とか手術 総合的に
どれぐらいの時間がかかるんでしょう?

これはですね
大体 2週間から3週間ぐらいの

入院期間を頂いております。
なるほど。

この入院期間中に 先ほど申しました

脊髄刺激の電極を留置する手術と

この電池ですね
発生装置を埋め込む手術 2回 行います。

一回 きちんと 患者さんのつらいとこに

刺激が到達できるかどうかを
一回 確認してから電池を入れますので

2回に分けて行っていきます。
なるほど。

入れてみて 先生 そこじゃなかったです
ってこともあるっていうこと…。

そうなんです。
ただですね それ 見ていただくと

16か所 刺激ポイントがありますので…。
ここですね はい。

ですので 1か所 駄目でも
別のとこを刺激したりとかですね

そういったことを調節しますので
少し 入院期間 頂いております。

これは 一回入れたら
入れっぱなしなんですか?

おっしゃるとおりですね。
じゃあ 一回でいいんですね。

そうですね。

では 最後に
今日お伝えした内容を踏まえまして

ベストチョイスのためのアドバイスを
お願いいたします。

今日は 足のしびれについて
ご説明させていただきましたけれども

しびれを放置してしまいますと

どんどん
神経へのダメージが蓄積してきますので

治るものも
治らなくなってしまいますので

しびれを自覚したら なるべく早く

病院を受診していただければなと
思います。 分かりました。

先生 どうも ありがとうございました。
(一同)ありがとうございました。

寝ているときに足がつりそう!

…なんてこと ありますよね。

そんなときは
息を吐きながら

かかとを 遠くに
押し出すと

つらなくて
済むんです。

タオルをつま先に引っ掛けて

引きながらやれば 楽にできます。

足がつるとき ふくらはぎの筋肉は

縮みっぱなしになっていますが

こうすれば 緩めることができるんです。

足がつりそうなとき 一度 お試しあれ!

次回も 皆さんに お届けします。

健康への ベスト…。
(2人)チョイス!

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