出典:EPGの番組情報
グレーテルのかまど「石井桃子のみつ豆」[解][字]
『ノンちゃん雲に乗る』の作者、石井桃子のお気に入りはみつ豆。大人になったら思いっきり食べたい!と、願った甘味です。ヘンゼルは、雲のような寒天入りみつ豆に挑戦!
番組内容
『ピーターラビット』や『プーさん』シリーズの翻訳でも知られる児童文学者、石井桃子。昭和の初めから、2008年に101歳で亡くなるまで、編集者、翻訳者、そして作家として、子どものための本を世に送り出し続けました。好物はみつ豆。子どもの頃なかなか食べられなかった憧れの味でした。“ノンちゃん”の創作や、児童書の図書館作りなど、子どもの本のために生きたその姿を、おやつの記憶とともにひもときます。
出演者
【出演】瀬戸康史,【声】キムラ緑子ジャンル :
バラエティ – 料理バラエティ
情報/ワイドショー – グルメ・料理
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化
テキストマイニング結果
ワードクラウド
キーワード出現数ベスト20
- OK
- ノン
- 石井
- 寒天
- 物語
- 石井桃子
- 淡雪
- 大好
- 今日
- 時代
- 沸騰
- 経験
- イメージ
- お菓子
- お母さん
- スプーン
- フワフワ
- 家族
- 気持
- 黒蜜
解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)
つるっと冷たい寒天に
ふっくらとした えんどう豆。
色とりどりのフルーツが
彩りを添える みつ豆。
児童文学作家の
石井桃子さん。
101年の生涯を通して
子どものための本を生み出し続けました。
石井桃子さんの みつ豆
一体 どんな味だったのでしょう?
光る石を たどれば行き着く
不思議な家に
あのお菓子の家のヘンゼルとグレーテルの
末裔が暮らしています。
彼らが振る舞う
おいしいお菓子の物語を
ご賞味あれ。
姉ちゃ~ん!
姉ちゃ… そんなわけないか。
姉ちゃんが空を飛んでるの?
どうしたの?
ちょっと かまど。 え?
これを見て これを。
うん。
ほう。 あ それで 雲が甘いと思って
姉ちゃんが 雲をなめに行ったと。
そう。
それで呼んでいたと。
いや もしかしたら
雲にいるんじゃないかなと思ったけど…
そんなわけないか。
そんな人は いないやろ。
そうですね。
じゃあ 本 見てみますか。
いいですよ ほんとに。
ということで 今宵ひもとくのは
「石井桃子の みつ豆」。
「クマのプーさん」
「ピーターラビット」。
今も読み継がれる
なじみ深い物語の数々を
日本で初めて翻訳した…
作家として 数多くの物語を
生み出しました。
石井さんの代表作です。
突然 雲の上の不思議な世界に
迷い込んだ
8歳の少女 ノンちゃん。
そこに住む ひげのおじいさんに
家族の話を語ります。
ちょっとやんちゃな お兄ちゃんとの
思わず笑ってしまうような
きょうだいげんか。
優しいお母さんとの
何気なく 温かいやり取り。
そんなノンちゃんの日常が
生き生きと語られる この物語。
多くの人を魅了し
長年 版を重ねてきました。
石井桃子さんが つい食べてしまうという
スイーツが みつ豆です。
子どものころは
あまり食べられなかったという みつ豆。
大好きな赤えんどうが入っているのも
石井さんが惹かれる大きな理由でした。
子どものころは 炒りたてのえんどう豆を
屋台で売り歩く 炒り豆屋さんがいて
それが大好きだったといいます。
懐かしい思い出がよみがえる
えんどう豆が入った みつ豆。
その向こうに広がる
もう一つの物語は
また後ほど。
うん。 「ノンちゃん雲に乗る」か。
これ図書館とかにね
置いてありましたよね。
そうそうそう。 うん。
この 炒りたてのお豆というのが
おいしいよね やっぱり。
そうね。 なんかほら 屋台の
炒り豆屋さんなんか もうないからね 今。
そうですね。
じゃ 今日はさ みつ豆作りましょうよ。
作りましょう!
ね。 じゃ キメテどうぞ!
はい!
寒天に工夫を凝らして
天にも昇るような味わいを目指します!
はい。 じゃあ
今日は お姉ちゃんも大喜びする
甘~い雲の入った みつ豆を作りましょう。
OK!
よし! はい じゃあまず 何と言っても
赤えんどうですね。
そうですね。
これ 重曹と塩を入れた水に
一晩 浸してありますから。
ありがと かまど。
これを汁ごと火にかけるんですよね。
そうです そうです。
沸騰するまで
いきますから。
「まめ」は好きですか?
豆でしょ。
何ですか 「まめ」って。
豆。
豆ね。 豆 好きですよ。
甘い豆が好きですね。
なんか 黒豆とかさ お正月に食べる。
じゃ 手間かけてるやつだ。
あれなかなか上手にできないんだよ 黒豆。
そうなんですか。
あ かまど アクが出てきたよ。
これ ゆで汁が… いっぺん捨てますから。
で これをね…。
ちょっと待って! かまど 言わないで。
なによ。
わかってるから。
豆を一度 水からゆでた後
ゆで汁を捨てるのが 渋切り。
豆に含まれるアクを流して
渋みをとることから
そう呼ばれてるんだ。
そのとおり!
でしょ? じゃあ捨てますよ。
はい 捨てて。
は~い。
OK!
♬~
じゃ その赤えんどうを
今日はシロップにつけておきますか。
OK! はい!
甘くなれよ~。
なります なります。
石井さんは 明治40年 埼玉県浦和に
6人きょうだいの
末っ子として生まれました。
大学で英文学を学んだ石井さん。
卒業後は書籍の編集者となり
海外の児童書を担当。
自ら翻訳もし 数々の作品を
日本に紹介しました。
「ノンちゃん雲に乗る」は
石井さんが著した最初の作品です。
執筆したのは戦争の真っただ中。
自分の心を和ませ 兵役に就いた友人を
慰めようと つづった物語でした。
…って言ったんです。
先の見えない戦争の時代。 最初は
大人のために書きつづった物語は
子どもの心もつかみ
広く読まれるようになりました。
東京で生まれたノンちゃんですが
ある時 一家は
田舎に移り住むことを決めます。
きっかけは
当時広く流行していた赤痢でした。
ノンちゃんも5歳の時にかかり
生死の境をさまよったのです。
ノンちゃんの体を心配した家族は
食べ物や生活を変えようと
田舎に移り住みます。
ある日 お母さんとお兄ちゃんは
ノンちゃんにないしょで
親戚のいる都会へ出かけます。
置いて行かれたノンちゃんは大泣き。
「2年生になったら
連れて行ってくれるって言ったのに!」。
泣きながら家を飛び出したノンちゃんは
木に登り
誤って池に落ちてしまいます。
気が付けば 雲の上。
そこにいた ひげのおじいさんに
お兄ちゃんや お母さんの話を
聞かせてあげるのですが…。
家族の話をするうちに たまらず
家に帰りたくなったノンちゃん。
気が付くと 懐かしい家の寝床の上。
お母さんの涙が ノンちゃんの
手の甲に落ちて 目を覚まします。
明るさの中に どこか死の影を感じさせる
そんな物語なのです。
大好きだった みつ豆には
この物語にも重なる
石井さんの思い出がありました。
食べたいけれど
食べさせてはもらえなかった みつ豆。
そんな記憶を打ち消すかのように
大人になると 思う存分楽しみます。
子どものころの禁断の味!
思いっ切り食べる みつ豆は
ちょっと大人の味がしたのでしょうか。
「ノンちゃん雲に乗る」っていう作品は
もともと
友達のために書いたものだったんだね。
ほんとだね~。
誰かのことを思う気持ちでね 書くと
それが人の心に響いていくっていうね。
そういう気がしますね。
なんか そんなこと思いましたね。
気持ちだよ 何だって。 そうですよね。
そうですね ほんと。
続き やりますか。
やりますか。 うん。 でもこれ
どんな寒天なの? これは。
「ノンちゃん雲に乗る」にちなんで
淡雪かんというのを使った…。
淡雪かんって
卵白を使って作るやつだよね。
そうそうそう。
まず透明な寒天を作って それで
淡雪かん作って 組み合わせて
雲っぽくすると。
いいじゃん それ!
やりましょうか。
やるでしょ。 よし!
ではでは まず ベースの寒天作り
いきますよ。 OK!
水に粉寒天。
OK!
で 混ぜながら沸騰させます。
は~い。
寒天を完全に溶かすと。
わかりました。
で 沸騰したら お砂糖。
じゃ 入れていきます。
で さらに沸騰したら
ここに水あめでございますよ。
水あめも。
で また沸騰させたら
粗熱をとります。
わかりました。
冷めたかしら?
うん いい感じだと思いますよ。
はいはい。 じゃあね
今回は さわやかに 梅酒を使います。
梅酒? 大好きです!
はい。 そうでしょうよ。
風味が夏にいいでしょ。
うん。 だから使いますよ。
OK OK!
これで
ベースの寒天は完成します。
おお!
じゃあ次は 淡雪かんですね。
はい いきますよ。
卵白に砂糖を加えながら
角が立つまで泡立てる。
もうね お得意 お得意。
イメージは雲でしょ?
うん。 フワフワなイメージ。
これ 一番重要なポイントを
今 やってる最中なんですから。
1回 ちょっと持ち上げてください。
いい感じ!
ほら いい感じ!
そしたら 寒天液っていうのは
かまどが用意しておきました。
ありがと かまど!
卵白にね
少しずつ入れて
なじませますよ。
わかりました。
はい もういいんじゃないでしょうか?
いいんじゃない? はい いいね いいね。
じゃあ ここでオキテどうぞ!
はい!
どういうこと?
雲のような寒天を作るわけですよ。
だから この固まり方のタイミングを
見計らって 工夫していかないと
ちょっと うまいことできないので慎重に。
OK!
まず透明な寒天のほうを
スプーンで7杯とか8杯ぐらい。
OK!
これを7~8杯。
そして?
そして 淡雪かん いきますよ。
この淡雪かんを スプーンで ちょんちょん
ちょんちょんって たらすの。 その上に。
早くして 早くして。
ランダムにね。 点 点 点と
たらす感じで雲を作るイメージを…。
OK OK!
あ でも なんか雲っぽいですよ。
雲っぽいですか。
いいんじゃないですかね。
うわ なんか面白い形になった。
それで ちょっとプルプルさせてみて
プルプル。 揺らしてみると どんな感じ?
ほらほら! プルプルプルプルって。
固まっちゃってるよ。
もう はい いきましょ いきましょ。
そしたら その上に梅酒かんよ。
これを? スプーンでちょっと
受けながら
クッション作って流す感じ。
なんか雲が浮かんできたぞ。 うん。
そして また淡雪かん 一気にやると。
全部? うん。
ゴムベラで受けて。
はい。 ああ!
全面によ 全面によ
たったったったっ…。
はいはい。
で 広げて。 広げて 広げて。
あっ! 雲に包まれました。
いったんじゃないの~!
それを作って
冷蔵庫で冷やしちゃうっていうね。
OK OK!
ちょっと一息 Tea Break!
フワフワの雲みたいなスイーツたち。
雲みたいといえば
なんといっても…
こちらは ピンクの
わたあめですね。
わ~! 何だか どんどん大きくなって
色も変わってきました。
なんと こんなに大きく虹色に!
こんな わたあめも あるんですね。
ほっほ~。
続いては 雲のケーキ。
そう これケーキなんです。
見た目はフワフワだけど
表面はパリっとしたチョココーティング。
中身は食べてのお楽しみ!
続いては こちらも
雲の形が愛らしい…
あまりの かわいさから
「作りたい!」という人が続出。
こうやって 小さな丸を
組み合わせて作るんですって。
見ているだけで
雲の上まで飛んでゆけそ~。
どうかな?
よいしょ。
あっ しっかり固まってますね。
やったね!
はい! じゃあ 出してみようか。
OK!
これ 竹串で。
そうそう 四隅をシュシュシュシュと。
で 空気 入れちゃうと。
出そう!
思い切ってバンって。
ハッ! ってやったら出ないかな。
もう出てんじゃない?
ほら!
あ 出てた! あ~!
出た! あ かわいい!
めちゃくちゃ かわいい!
かまど すごいよ!
いや これをちょっと
かわいいから 切ろう 切ろう。
切りましょう。 まず半分に。
真ん中 切って。
わ~!
もう なんにも 力いらない感じです。
ふふふ。
はい。 はいはい。
こっちも。 そうです。
ちょっと断面が 気になりますよ。
ほんと きれいなんだけど。
どう? きれいよ すごくきれいよ!
雲 雲 見える!
見える? 雲。 浮いてる 浮いてる!
いいですね! すごいきれい!
じゃ 盛りつけよう。
盛りつけましょう。
まず この寒天たちを入れていきますか。
どう? 触った感触ってさあ…。
もうプルップルだよ。
いろんな方向に置いて
雲を楽しんでもらおう。
はいはい。 そして 赤えんどうですね。
うわ~!
もう これ みつ豆ですね。 センス抜群。
で 最後に この さくらんぼを。
フウ!
ほら のせて! これは たまりません。
黒蜜も 添えちゃいます。
なんと黒蜜まで添えちゃいますか。
いや できましたね! すごい 幸せです。
かわいらしい…。
(チャイム)
あ 姉ちゃん帰ってきた。
姉ちゃん お帰り!
お姉ちゃん お帰んなさ~い!
ふわふわの 雲のような寒天と
甘く ふっくら仕上げた 赤えんどう。
新しいのに どこか懐かしい
みつ豆が完成。
天にも昇る味わいを
心ゆくまで堪能して!
石井さんは50歳の時
自宅の1階を開放して
子どものための図書館を作ります。
それが…
子どもたちのために
本を作り続けた石井さんが
子どもの心のよりどころに
と願った場所でした。
現在も 毎週土曜日
その扉が開かれます。
5歳のころから
ここに通っていたという…
押しつけられるのではなく 自分で
好きな本を見つけることが大事だと
石井さんは考えていました。
高校生になると 文庫の
手伝いをするようになった高橋さん。
もう一つ 楽しみがありました。
だから 今日は石井先生いないかな とか。
かつら文庫の2階にある…
そこで 閉館後に振る舞われた
ささやかな おやつ。
ちょっとしたお菓子や 季節の果物を
食べながら 本のことを語り合う。
心和む ひとときだったといいます。
時には 石井さんの大好きな みつ豆が
その時間を
彩ることもあったのでしょうか。
たくさんの幸せな時間を
かつら文庫で過ごした高橋さん。
今 大学で 細胞の仕組みなどの
研究をする 科学者です。
子どものころ 本を読んで培った想像力は
研究の大きな助けになっているとか。
子どもたちと本を見つめ続けた
石井桃子。
こんな言葉を残しています。
今日の「グレーテルのかまど」
いかがでしたか?
石井桃子さんが
何よりも大切に考えた 子どもの時代。
振り返ってみると 確かに
子どものころの願いや経験が
今の自分を
支えてくれてるんだと思います。
石井さんが大好きだった みつ豆。
じっくり味わいたいと思います。
それではまた
このキッチンで お目にかかりましょう。
では ちょっと失礼して。
いただきます。
どうぞ~。
まずね ちょっと黒蜜なしで
いってみます。
そりゃそうでしょう。
まあ!
わ~お!
いただきま~す。
うん! あ~! しっかり弾力があって…。
う~ん!
この赤えんどうも甘いからね
ちょっと新しい感じしますね。
おいしいでしょ それは。
おいしい! 天にも昇る気持ちでしょうよ。
おいしいです! そうですね。
石井桃子さんがね 子ども時代に
経験したこととか 思ったこととか
感じたこととかが 今のあなたたちを
支えてくれるかもしれませんって。
ほんとに そうだと思いますよ。
子どものころの思い出とか ありますか?
子どものころから 結構
祭りが盛んな所だったりとか
劇をやったりとか
なんか太鼓をやったりとか
なんか そういう いろんな芸事に
携わった子ども時代だったね。
子ども時代に
そういう経験してる してないは
ちょっと あるかもしれない。
だから 今のね 子どもたちには
いろんなこと経験してほしいですよね。
楽しいことだけじゃなくてね。
もしかしたら つらいことも
あるかもしれない。
経験値が高いほうがいいですよね。
プロパガンダに愛国心を鼓舞され
戦場に向かった女性たち。
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