病院ラジオ「高齢者医療専門病院編」[字]…の番組内容解析まとめ

出典:EPGの番組情報

病院ラジオ「高齢者医療専門病院編」[字]

愛知県にある国内随一の高齢者医療専門病院で、サンドウィッチマンが1日限りのラジオ局を開設。患者・ご家族のふだん言えない思いを届ける、笑いと涙のドキュメンタリー。

番組内容
病院にラジオ局を開設したら、患者や家族からどんな思いが聞けるだろう。シリーズ9回目は、愛知県にある国内随一の高齢者医療専門病院で、サンドウィッチマンが1日限りの出張ラジオ局を開設。心身が衰え、つきっきりの介護が必要になるなど日常が大きく変わる中で、患者や家族が感じた、ふだんなかなか言えない本音に耳を傾ける。リクエストした曲にのせ、さまざまな人の思いが交錯する、笑いと涙のドキュメンタリー。
出演者
【出演】サンドウィッチマン

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般

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  12. 病気
  13. デイサービス
  14. ハハハハ
  15. フフフ
  16. ミサオ
  17. ラジオ
  18. 友達
  19. お願い
  20. サンドウィッチマン

解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

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早いな 朝。
「病院ラジオ」 早いんだよ 朝。

愛知県。

「認知症不安ゼロのまち おおぶ」。
おおぶ。

もう駅前に ああいうの掲げてんだ。

すごいね。
うん。

よいしょ…。

行こう。
よし レッツ ゴー!

そういうテンションなんだ。

何か マンションとかも多いけど
緑も多いなあ。

まあ ベッドタウンだろうなあ この辺は。

え~ 今回 訪ねるのは…

長寿医療。 ほう。

へえ~。

忘れ物センターとは また違うんだろうね。
違うだろ それ。 駅の忘れ物だろ。

♬~

ほら 来た。
すげえ。

着いた?
着いた!

よいしょ。
よいしょ。

オッケー。 はい。

わあ でかいよ。 でかいね。
でかい病院だな。

おはようございます。
おはようございます。

どうも サンドウィッチマンと申します。
いいですか? お邪魔しても。

失礼します。
あっ みんな 頑張ってますね 朝から。

こんにちは!
どうも~。

ずっと こうやって?
365日 毎日やっております。

はあ~ 一生懸命 やってますね。

きれいだなあ…。

あっ レストランだ。
レストラン アンド カフェ。

えびふりゃー定食。
ここでやるんだ 今日。

あっ しっかり これだから また 壁…
美術さんが作ってくれたんだ。

すごいね。

♬~

病院だけで聴けるラジオ番組…。
(2人)「病院ラジオ」。

サンドウィッチマンがお届けする…。
(2人)「病院ラジオ」。

患者さんやご家族の声を聴く
超ローカルな音楽リクエスト番組です。

♬~

どうも こんにちは。
サンドウィッチマン伊達です。 富澤です。

さあ 「病院ラジオ」始まりましたよ。
はい 始まりました。

愛知県。
伊達さんはね 芸人になる前に

福祉用具の販売を。
会社員ですからね。

営業マン やってましたけども。
そうそう そうそう…。

あっ! いらっしゃいました ゲストの方。
どうぞお座りくださいませ。

え~ イヤホン 入れていただいて。

聞こえますか? 今。 大丈夫ですか?

オッケー。 ありがとうございます。
ああ 大丈夫ですね。

お母さんと娘さんですかね? 関係性は。
はい そうです。

お母さん お名前 聞いていいですか?

はい ミヤシタ ミツコです。
ミヤシタ ミツコさん。

はい。
娘さんは?

ホンダ ミサオと申します。
ミサオさん。

さあ お二人は 今 どうして
こちらの病院に いらっしゃるんですか?

え~と 母が3年ほど前に

えっと
アルツハイマー型の軽度認知障害。

はあ~。 それは
何か きっかけは あったんですか?

今 母が 父と2人で暮らしてるんですね。

で やっぱり ちょっと
物忘れが激しいなとか

ちょっと
イライラが多くなってきたりとかで

ちょっと 父が
ある時 ちょっと しんどいなと。

お父さんが? うん。
お母さんは?

本人は
全然 そういう意識は ないんですけど。

どうやら そのようですね。 ハハハ…。
全然。 はい。

ミツコさん
おいくつで いらっしゃいますか?

私 いくつになったの?
(笑い声)

(笑い声)

71~72だと思う。 ちゃうちゃうちゃう…。
71~72? ミサオさん。

80です。
80ね。

ねっ 年齢なんか分かんなくなりますよね
確かにね。

大した問題じゃない。
大した問題じゃないです。

いや 何かね
ニコニコして かわいいですね お母さん。

ああ そうですか? あっ うれしい!

(笑い声)

だから
今 こうやって お話ししてる分にはね…。

まあ…
でも そういう時ばかりではないです。

まあ もちろんね。
ちょっと被害妄想的な。

被害妄想?
ちょっと ご近所の方が

ライトなのかな?
…を設置されたお隣を見て

監視カメラじゃないかしら? あれ
こっち見てるんじゃないかしら? とか。

自分が ずっと誰かに監視されてる。
見られてるかなっていうふうに思ってる。

そんな めったにないと思うけど…。
あったじゃん!

ミサオさんは それまでって
認知症に対する知識とかは あった?

本当に 一般的なものしかなくて

最初 「軽度認知障害」って言われた時は
やっぱり ショック半分で

私は 母親に いつか「あなたは 誰?」って
言われる日が来るんだなっていうのを

がんっと思った。
うん。 なるほどね。

で ミサオさん
何か 今 困ってることとかもあります?

そうですね。 やっぱり デイサービス…。

本人が嫌がって…。
あら。

できてないんです。 デイサービスとか。

うん。 あんまり好きじゃないですね。
好きじゃない?

あんまり好きじゃない?
何でですか? ミツコさん。

あんまり年寄りの仲間に入りたくない。
フフ…。

入ってるんですけどね。
(笑い声)

年齢的にはね。
(笑い声)

2人きりで住んでいるので
父も ほっとする時間が欲しいかなと。

やっぱり 一番
父に負担がいってると思うので

それは やっぱり
周りの家族が支えてあげないと

父も共倒れになってしまうし。
いや 本当…。

…は 行かない。
(笑い声)

行ってください。
行きたくない。

行きたくない。
(笑い声)

前途多難です。
(笑い声)

自分から行きたいと思う
何かがないと なかなかね。

まあね…。

こちらの国立長寿センターの方で
Petit茶論というのがあって

認知症に対しての知識とかを得られる
そういう講座 6回の講座があって

あっ これ参加しようと思って
母にも これ どう? って聞いたら

一緒に行けるし
中には 歌も歌えるとかっていう

そういう講座もあったので
じゃあ それ 受けようっていって。

そっか そっか。 じゃあ 娘さんと
そういうとこに行くのは

もう 全然 楽しんで行くんですね。

とってもよかったです。
あら~。

今日よく でも
この「病院ラジオ」出てくださいましたね。

うん…。 ねっ。

本人に どういうふうに見られるか
分からないけど いいの?

っていうふうには
確認は したんですけど

別に悪いことをして
こういう病気になったわけじゃないし。

もちろん そうです。
誰にでもなることだから

別に そこは
胸張ってればいいんじゃないって

はっきり言ったので その時に。

すばらしい。
あっ じゃあ 出ようって…。

デイサービスよりも
はるかに大きい負担…。

(笑い声)

飛び越えちゃって。

さあ お母さんに

何か ふだん 面と向かって言えない
メッセージってありますか?

面と向かって言えない…。 うん。

家族みんな お母さんが
笑顔で いてくれることを望んでいます。

なので ずっと笑顔で いてください。

これからも まだまだ先は長いです。
うん そうです。

なので 一緒に
前を向いて進んでいきましょう。 はい。

はい。
よろしくお願いします。

(笑い声)
お母さん 優しい娘さんでよかったですね。

本当… 幸せです。
ねっ!

いや 本当に思います。 なかなか…。

よくできた娘で。
言うこと聞きゃ ほいじゃあ。

(笑い声)
ね~。

さあ
この番組 リクエスト番組でもあります。

今 何か聴きたい曲ありますか?

いいよ あんた。 いいの?
あんた 言えばいいよ。

じゃあ THE BLUE HEARTSの。
THE BLUE HEARTS。

「情熱の薔薇」。
お~。 なかなかのロックを急に。

「いつまで経っても変わらない
そんな物あるだろうか」

っていう歌詞があって

実家から帰る時に
たまたまラジオで かかってきて

あっ 変わっていくっていうことは
自然なことなのかなっていうふうに。

だから 母の症状が進んだとしても

それを受け止めれる心の準備が
できてくな この曲聴くとと思って…。

聴きましょうか じゃあ。

THE BLUE HEARTSで「情熱の薔薇」。

♬~

♬~

今日 何歌ったの?
♬「いつかの」 ハハハハ。

♬~

あっ いらっしゃいました ゲストの方。

よいしょっと ちょっと待ってよ。
男性と女性。 うん。

お名前聞いてもよろしいでしょうか。

コイヅカ タカヒデと ツネコです。

ご夫婦ですか?
そうです。 タカヒデさんとツネコさん。

よろしくお願いいたします。 あの…。

あんた見える? 見とってよ。

お嬢ちゃんだから お嬢ちゃん。
ハハハハ。

いい笑顔。
いい かわいらしい笑顔で。

あの こちらの病院には どういった…。

もう すぐに行った時 アルツハイマーで

今 9年目になります。
あっ そうなんですか。 へえ~。

最初の症状 ツネコさんの。
具体的には どういう症状…。

具体的には 銀行に ATMに
よう行かんようになりまして。

ATM?
はい。 聞いたら怖いと。

よう考えたら暗証番号を忘れたと。
なるほど。

こう 症状は徐々に
っていう段階を経て…?

徐々にですけど
自然に圧迫骨折をやって

入院してから 一発で もう 要介護4に
なっちゃったんですよ。

それから もう ずっと こういう状態が
どんどん悪くなってきたいうことです。

聞いてんの? 別にいいよ。

でも ちゃんとね
イヤホン入れてくれてるんで…。

(笑い声)
お嬢ちゃん。

何か お荷物ありますけど。
何か おっきなね。

いや これ…。
これ 何ですか?

ちょこっと 僕 大道芸の
今 ボランティアをやりかけたんですよ。

何で また 大道芸やろうと
思ったんですか?

僕ね 漫才師になりたかった。
(2人)え~!

それで もう まあ 50ぐらい過ぎて

何か やっぱし 人の前で
芸をやりたくなって

ちょっと化粧を習って
大道芸 ちょっとやるわって言うたら

私もやるいうことで。
私もやるわって 随分ノリがいいですね。

そう 私の方が
運動神経も発達してるから

一緒にやろうということで
何年か 2人でやってました。

要するに 夫婦でってことですか?
そうそう。

ちょっと 何か いいですか?
見せてもらっても。

いいですか? さわりだけでも。
いやいや さわりも…。

何も上手にできないんです。
いやいや いやいや いやいや。

やる気あるから
持ってきてるんですよね それ。

だから これ…。
ああ もう余裕ですね。

そりゃ 3つやったら余裕も
4つやと ちょっと僕は駄目なんだけどね。

お~ ああ すごい。
ラジオだと見れんで残念だね。

全盛期は この投げ合い…
例えば こっちにね

ボールを1つ持つわけです。

で 僕が 2つ持って で こう来たら
こっちが こう放るわけです。

うわ~ タイミングですよね。
で 2人で肩を組みながら

片手でいいから
こういう感じになるわけです。

あっ すごい。 ご夫婦でやってらしたんだ。

ちょっと 話は戻りますけども

ふだんから
ずっと しっかりしていた奥様が

そういう症状を
診断された時っていうのは

奥さんって
どういう心境だったんでしょうかね。

お話しされました?
家内は 7年ぐらい前に

もう 私は どうしたらいい?
って言われたから 日記帳を書けと。

奥さんが言ってきたんですか?
日記帳を書けと言うて

日記帳を渡したら
一回だけ書いてあったんですけど

その…
ちょっと読ませてもろていいですか?

その時の… こんな かわいそうなこと
したんかなと思って。

2014年10月6日 小学校の友達に
電話してるんですけども…。

「今日は 私の頭の内は
何が何だか ぐちゃぐちゃで

分からなくなっている。
どうなってしまったのか悲しくなる。

こうしてノートに書いていても

キョウコちゃんに聞いたことが
正確に理解できているのか

自分自身で心配になる」。

自分の中でも 客観的に
心境も書いてありますね。

それで 6年ぐらい前に

おとうさん もう 私
お金の管理もできないし

ちょっと お勝手の方も
自信なくなったから

やってって言われたんで
その辺から 僕が 全部…。

家での介護は 全部 じゃあ 旦那さんが
やってらっしゃるんですか?

100%。
いやいや なかなか大変ですね。

だけど 慣れると もう大丈夫ですよ。

へえ~。 あっ そうですか。

ほんで 骨が折れて 退院してからは

もうお出かけ係と フフ… お留守番係で
もう徹底して変わった。

ほんで この人も もう それでね。
ねっ 一番 ええもんね 今。

お出かけっていうのは
いわゆる デイサービスのことですよね?

週 7回行ってるんです。
あっ 7回。

それでも だいぶ楽… とにかく楽ですよ。
ハハハハ…。

いや でも 旦那さんが元気だから… ねっ。

奥様を介護していて うれしい時
っていうのは どんな時ですか?

まあ 最近の うれしいのは
やっぱし 変な言い方ですけど

パットに うんちがしてる時が
一番 うれしいです。

それで うんちを片づけて パット 捨て

そしたら 小さい声で「ありがとう」って
言ってくれるもんな。

え~。 あっ そうなんですか。

うん。
「ありがとう」って言ってくれるんですよ。

だから あとは もうね
2人で 仲よくするだけだもんな。

(笑い声)

いや すごく大変なんでしょうけれども
そういう感じに見せませんもんね。

ええ まあ 僕自身は まだ半分は介護ね
一生懸命やって

半分は まだ僕 人生 残ってますので
なんぼ年いっても。

だから まだ いろんなことやりたいことは
思うことはありますよ。

大道芸も続けて… 昼間は俺の時間と。

で 帰ってきたら家内の時間
というふうに もう分けて。

ですから そんなに この人がおるから
こんなことが できひんとか

そういうのは ないです。
何か ない感じがして

すごく 今 生き生きしているような…。
してます。 もう生き生きしてます。

してますよね。

さあ 今 隣にいる奥様に対しての
メッセージ。

僕 愛情持ってるからね。
(笑い声)

寝てたら あかんやん。
そこで笑ったら…。

あの 本当に この人は 子供の教育とか

もう全て
しっかり やっていただきましたので

どうしても もう
最後まで頑張りたいと思います。

恩返しの意味も。
恩返しです。

僕 何にも しなかった…。

全部 任せっ切りで?
全部 100% 任せ切りで。

何か 分かんないけど してなさそうだな
っていうのは 分かります。

(笑い声)

おかしかった?
うん。

(笑い声)
私が思ってたことを言ってくれた。

いやいや…
いつまでも お幸せにいらしてください。

本当に。 へえ~。

はい どうぞ。

もう いい? うん。

はい 続きまして
投稿から いきたいと思います。

え~ コンドウ ミユキさん
61歳の方からの投稿です。

「昨年 前立腺がんだった父を
88歳で亡くしました。

父が最後まで案じていたのは
認知症の母のことです。

母も私も 気が強いので
父の枕元で けんかして

父が寝たまま けんかを仲裁する
なんてことも しばしばでした」。

大変ですね。
「父には 拙い介護だったけど

私に見させてくれて ありがとう
ということと

お母さんのことは心配しないでと
伝えたいです」。

へえ~。
家族に支えられて 亡くなられたのかな。

そうですね。
う~ん。 はい。

続きまして
ムツカド アツコさん 78歳の方ですね。

「20年前に 非結核性抗酸菌症という
呼吸器の病気を発症。

息切れや だるさが続いています。

それでも 日々の中に
楽しみを見つけて生きています。

趣味の一つがドラマ鑑賞で
最近は 横浜流星君が大好き」。

かっこいいもんね。
ねっ。 「彼にはまる きっかけとなった

ドラマ主題歌をリクエストします」。

back numberで「HAPPY BIRTHDAY」。

♬~

あら。 いらっしゃいませ どうぞ。
お名前聞いても よろしいでしょうか?

はい。 ミズカミ ケイと申します。
ミズカミ ケイさん。

ありがとうございます。
ありがとうございます。

右腕を 今 つってらっしゃいます?
そうですね。

右腕が ちょっと まひで。

足も
ちょっとね まひが残ってるんですけど。

ということは 右半身?
はい。

あの 脳梗塞っていうことで
3年半になりますね。 3年半。

はい。 利き腕は どっちなんですか?
右なんですね。

じゃあ 結構 大変ですね やっぱりね。

もう右手を失っちゃって
どういうふうになっていくんだろう

どう生活すれば いいんだろうとか
そんなことばっかり考えてましたしね。

家族はね あの 病院の方から
よく呼び出し かかったり

次の病院を決めなきゃいけなかったり

ああ 仕事合間に走り回ってるわ
っていうようなこと分かるから

もう自分でも
頑張ってるよ 頑張ってるよ

っていうようなことしか言えなくて。

そっか…。 ご主人は
いろいろ 面倒見てくれるんですか?

いや
うちの主人は 一人いるんですけど…。

一人でしょうね 大体ね。
ハハハ…。

まあ 21歳の時から
今の家業を立ち上げて

頑張ってきた人なんですけど

家庭に入って やってもらう
っていうのにはね

なかなか
不器用で困ったなと思ってる時に

あの 私 友達がね 一人
アリモトさんっていうんですけど。

アリモトさん。
はい。 40年来のね…。

あら 随分 長いおつきあいですね。
そうなんです。

子供が小さい時から ずっと
おつきあいしてくださったんですけど

私が こういう病気になって 初めてね…。

うん…。

ゆっくりで いいですよ。
その友達の愛情を感じたんですね。

ああ…。
もう ずっと長いこと おつきあいして。

ですね。

ご家族に言えないことも
アリモトさんには 言えたんですか?

そのアリモトさんには もうね
入院してる時から

もう毎日のように電話をして
聞いてもらってるんですね。

うわ~ ありがたい友達ですね。

何か アリモトさんにしてもらって
うれしかったことってありますか?

あのね うちの旦那さんが
五目飯が好きなんだけど

五目飯
「刻むことできないしね」って言ったら

もう材料を ぱ~っと買ってきて
それで うちで 全部刻んでくれて

で あと あんたが味付けしなさいよ
っていうような感じでね。

え~。 うわ~。

五目飯って 何ですか?
フフフ…。

炊き込みごはんですか?
そう そういうのですね。

アリモトさん
ラジオ 聴いてないかしら? 今日。

フフ。 聴いてると思いますけど。

今 いらしてるんですか?
はい。 お話聞いてみたいね。

あっ… あら どうも。
来ていただけましたね。

すいません 今 椅子 用意しますので。

ありがとうございます。 今 ずっと
聴いてくださってましたでしょうか?

はい。 あんまり よく言っていただくんで
何か もっと もっと…。

もっと やんなくちゃいけないって?
(笑い声)

本当…。
本当にね。

何でも話し合える友達って
すごい いい関係。

いや ミズカミさんの話が
できないっていうのは

愛情ですもんね 家族に。
そうですね。 迷惑かけたくないとか。

そういうのが 本当に見えるからね。

でも たまには弱くなって
アリモトさんに ねえねえ 聞いてと。

そう。 そうなの。
(笑い声)

でも そういう存在がいるから
こっちでは強くいられる…。

いや 何か
いつまでも仲よくいらしてくださいね。

ありがとうございます。
いい思い出を作ってくださって

ありがとうございます。
とんでもございません こちらこそ。

♬~

病院だけで聴けるラジオ番組…。
(2人)「病院ラジオ」。

サンドウィッチマンがお届けする…。
(2人)「病院ラジオ」。

え~ 今日はですね
国立長寿医療研究センターから

お送りしておりますが
ちょっと皆さんに大事な報告があります。

どうしました?
ずっと チャック開いてました。

ハハハハ…。 ださいですね。

さっきトイレ行って 気付くというね。

なんで 本当に こんなこと言うの
申し訳ないんですけど

もう一回 最初から撮り直し…。
いや ちょっと それは難しいですよね。

あ… ゲストの方 いらっしゃいました。
チャック開いてて すいません…。

(笑い声)
チャック開いてたの ずっと。

勘弁してほしいですね。

お名前聞いても よろしいでしょうか?

マユミさん どうぞ。 ヤマダ マユミ?
うん。

ヤマダ マユミです。
ヤマダ マユミさん。

さあ そしてお隣の方ですが。

ヤマシタ ユカリと申します。
ヤマシタさん。

え~と お二人の関係性は
どうなんですか?

私たちは 友人で

今 たくさん講演会で 認知症の人たちに
会いに行っているので

まあ 旅行も兼ねて
遠くまで 一緒に行ったり…。

へえ~。 え~と ヤマダさんが 今
車椅子に乗ってらっしゃいますけれども

どういう症状なんですか?
物忘れ?

アルツハイマー病なんですけど。
空間認知障害。 空間認知障害?

階段があったら
奈落の底に見えちゃったりとか

距離感みたいなのが 全然分からない。
介護度5です 今。

あっ 5が最高でしたっけ?
そうですね。

すごいでしょう。
(笑い声)

すごいでしょうって…。
すごいでしょう じゃないんですよ。

(笑い声)

星5つじゃないんですよ。
おいくつのころのお話なんですか?

50歳。
えっ?

相当 若年性ってことですよね?
そう。 まだ知らないんだよね みんな。

うん。
僕ら… 今年 48ですから 2年後ですよ。

まだお子さんも だから
そんなに大きくなってないですよね。

きっとね。 10代?
10代。

最初
近所のお医者さんに行ったんですよね。

診断 聞いてきた時は 玄関のエントランス
入れなかったみたいで

エントランス前に椅子があるんですけど
そこで何時間も泣いてたんですよね。

ああ そうなんだ。
うん。

あの~ 今日 こうやって 「病院ラジオ」
何で また来てくださったんですか?

やっぱり
その 病名のことも ちゃんと言って

周りの人たちに理解してもらうことが
大切なんだって やっぱり 伝えたい。

で やっぱり そういう機会があれば
どこでも行きます。

遠ければ遠い方が いいんですよね。
(笑い声)

旅行だから…。
(笑い声)

若年性認知症をオープンにする
ということで

よかったことってありますか?

優しくなった。
あ~。

へえ~。
エレベーターとかドアとかを

一緒のマンション住んでるお子さんたちが
開けてくれたりするんですよね。

確かにね
そういうふうに 周りが分かった方が

何かお手伝いできるかなっていうのは
ありますもんね。

絶対 話した方が いいよ。
あっ そうですか。

今も若年性の方 特に
やっぱり 知られたくないっていう方が

すごく多い…。
多いです。 多いでしょ。

その人たちに言いたいの。

もう楽になるよって。
うん…。

いや すごいな…。
うん。

さあ リクエスト聞きましょうか
じゃあね。

何だったっけ?
何だったっけ? っつって。

松山千春さん。
あっ 千春さん。

「大空と大地の中で」。
はいはい はいはい。

大好きなんですよね。
大好き。

じゃあ 聴きましょう。
松山千春さんで「大空と大地の中で」。

やった。

お疲れさまでした。

♬~

♬~

病院だけで聴けるラジオ番組…。
(2人)「病院ラジオ」。

サンドウィッチマンがお届けする…。
(2人)「病院ラジオ」。

こんにちは。
こんにちは。 よろしくお願いします。

お願いします。
お願いします。

お名前 聞いてもいいですか?

蝦夷森サキです。
ちょっと 雰囲気が ガラッと変わり…

おしゃれだし 何か。
えへへ。

ねえ。
もともと美容師で。

ああ。 おいくつですか?
お若いですよね。

31です。
30代なんだ。

こちらの病院には どういった…?

私は スティーブンス・ジョンソンという
病気で…。

スティーブンス・ジョンソン。
…という病気?

全身の粘膜なんですけど
炎症を起こしちゃう病気で

ここでは再生医療が受けられるから。

再生医療で来てらっしゃるんだ。
はい。 通ってます。

へえ~。
やっぱ 今 言語障害が残ったり

目が見えなかったりするんですけど。
目が見えない…。

それは何歳ぐらいの頃ですか?

26の時。 5年前。
5年前か。 はあ~。

症状は ずっと変わらずなんですか?
5年前と。

だいぶ回復して。
あっ よかったねえ。

もともとは 声も出せなかったし。
あっ 声も出せなかったんだ。

歩くのも無理だった。
へえ~。

生きてることが奇跡。
へえ… そうなんだ。

びっくりだね。
びっくり。

まあ先のことを考えると
不安は やっぱり あるんですけど

今を生きてるから だから あんまり

不安とかは考えないようにしてます。
つらいとか。

生きたくっても
生きれない方とかもいるから

だから後悔しないように
生きようと思っています。

すご~い! (拍手)
いやいや…。

すごい。 すばらしい。
(拍手)

すぐ そういう気持ちになりました?
う~ん。

初めは… あんまり感情がなくて。

今 退院して デイサービスに通っていて。

ああ そうなんだ
はい。

パーマとか巻く練習やったり。
パーマ。 ああ… はいはいはい。

やっぱり 障害がある子たちって
なかなか行けなくて。

じゃあ喜んでくれてるんだね みんなね。
ねえ~。

何か 自分がいる意味を考えて

ああ 美容師 何か やってあげたいって
思って やってます。

ああ そうなんだ。
行ってよかったね。

そういう出会いもあるんだね。
本当に。

今日 今 このラジオって
誰か聴いてますかね? ご家族。

お母さんが。
あっ 今日 お母さんと一緒に来たの?

何か こう ラジオだからこそ伝えられる
メッセージってありますか お母さんに。

う~ん… うん。

入院中に 毎日 来てくれたから

生きられたと思うから…。

毎日 来てくれたんだね… うん。

だから…。

それがなかったら…。

死んじゃってたかもって…。

そこは感謝です。
(2人)うん。

そっか… うん。

サキちゃん その時は 意識
なかったかもしれないけれども… ねっ。

断片的には覚えてて。
断片的に覚えてる?

歌を歌ってました。

踊ってたかな…。
踊ってた? お母さんが?

さすがに
踊りはしないと思うけど お母さん。

やるタイプのお母さんだから。
やるタイプなんですか。

今 びっくりしてると思うよ。
やるタイプ。

それはちょっと
急いで戻んなきゃって思うよね。

でも退院してからは

結構 感情的になることが多くて
お母さんが。

あっ お母さんが?
そう。

お母さんが感情的になるの?
お母さん
踊ったり 感情的になったりするの?

アハハ! いやいや。
そうなんです。

かしわ手 打ってる場合じゃないよ。
ハハハハ…。

お母さんね これから
ちょっとサキさんが戻りますけどもね…。

はい 優しく。
感情的にならずにね。

ぎゅっとしてあげてください。
(笑い声)

サキちゃん
どうもありがとうございました。

ありがとうございます。
お母さんに よろしく。

はい。
は~い。

左に曲がります。

止まりま~す。 お母さんの前です。
フフフ。

聴きました~。 フフフ。
プッ… どうだった?

泣いて 笑って 怒って… って違うか
怒ってない 怒ってない。

やっぱ怒ってたの?
怒ってません~。

折れる~。
アハハ もう びっくりした!

潰れる~。

おかあさん 朝だよ 朝。 起きよう。

いい?

ちょっと待って… アカン。

ちょっと ちょっと 抜いて。 アカン。

失敗した。
ちょっと もう一回 やり直し。

ちょっと待ってね… ちょっと待ってね。

今日は サービスがいいやろう?
うん。 フフフ…。

お名前 聞いてもよろしいでしょうか。
クサカ タエコと申します。

クサカ タエコさんです。
はい。

失礼ですが年齢聞いてもよろしいですか。
年齢 ちょうど90歳です。

90! 90歳!
アハハハ!

お若い!

化けてます。 フフフ…。

あの~ 非常に お元気そうですが
こちらの病院には?

私 今みたいに
こんな元気でなかったんです。

えっ?
引きこもり。

はあ~。

それが… 主人も 息子夫婦も
2人 亡くなりまして。

息子さんも亡くなってるんですか。
はい。 そのあとに

平成27年の3月に
私が最も頼りにしてた娘がいまして

その子が60歳で亡くなりまして。
あら。

8年の間に4人亡くなったんですけど。
ご家族が。

はい。
へえ~ そうなんだ。

でもね…。
娘さん 頼りにしてた娘さん…。

…で その頼りにした娘が
亡くなった時は

すごく もう
何て言うか 落ち込みまして。

生活習慣が悪いもんですから とうとう
ある日 血糖値が高くて 即入院。

インスリンも打ってたんですよ。
(2人)糖尿ですか?

そう 糖尿で。
ああ なるほど。

どんな不摂生のしかただったんですかね?

パジャマ着たまま 一日いるとか。

あっ いますけどね 我々も。
(笑い声)

何せ 字は書けない ミシンは踏めない。
そういう状態が10年間ありまして。

(2人)10年!
そう。 娘はね ホスピス入ってまして

私がね 足がすごく悪くて

シルバーカーを押さないといけない
状態だったんです。

それが 3回か4回かな。

もっと頻繁にね 娘の顔を
見に行ってあげればよかったなって

思うんですけど… 駄目だったの。

親としてね それが一番悔やまれます。

へえ~。
何されてたんですか? 娘さん お仕事は。

あの~ ピアノを教えてました。
あっ ピアノの先生。

はい。 あの~ 私が
歌 好きなもんですから

イタリア歌曲… その本が ボロボロに
なるぐらい伴奏してくれまして。

ああ そうですか。
そう。

お母さんが歌が好きだから 娘さんも

そうやって音楽の道に行ったんですね。
そうですね 私が好きでした。

へえ~。
はい。

それ 何ですか? 何かね 大きい荷物が。
お見せしていいですか?

これも あの~ 娘のお洋服で作りました。
クッション?

あっ クッション。
はい。 あら すてき!

このほかにもね
私が今までお世話になった方

その方に作り始めまして
この間 数えましたら88個でした。

随分作りましたね!
めちゃくちゃ作ってますね。

随分作りましたね。 へえ~!
ええ そう。 なんとかやっております。

ああ そうですか。
はい。

それは
何か きっかけはあったんですか?

その お世話になってます
サタケ先生なんですけど

先生を頼りまして
自分の人生がね 好転したっていうか…。

あ~ そうなんですか。

先生がね 「人はね 死んでいく。
死ぬのはね みんな しかたがないけど

残った人が それを乗り越えて
生きなきゃいけない」みたいなことを

おっしゃいました。
はあ~! はあ~! なるほどね 本当に。

何か こう 娘さんに 言えなかったけど
伝えたかったことってありますか?

「私の子供に生まれてきて
ありがとう」です。

なるほど…。

ごめんなさい。
いや その気持ちはね 伝わりますもん。

お母さんの気持ち…。
そうですね はい。

もちろんね。 うん。

さあ リクエスト曲を
お聞きしましょう。

はい。 リクエスト曲は

私が シャンソン教室に入ってまして
一番好きな歌です。 ほう。

「The Rose」。
演奏会の時に歌いました。

えっ! それ
ご家族の皆さん 見に来たんですか?

もちろん。 娘が元気な時でして。
うん!

じゃあ本当に 家族の皆さんにとっても
大事な一曲ですね。 はい。

はい 分かりました。
じゃあ 聴きましょう。 はい。

ベット・ミドラーで「The Rose」。

♬~

18 19…。
20! オッケー。

頑張れました。
本当に頑張りました。 アハハ!

はい。

でかいんだけど。 細長くしちゃった。
え~? 何で…。

はい どうぞ。

♬~

聞こえる?
うん 聞こえる。

♬~

何本 巻きたいの?

4本。
4本!? 4本!?

♬~

よし 東京まで帰るか。

よいしょ。
よいしょ。

何だろう 今までの「病院ラジオ」よりも
身内感があるというか…。

確かに身近なんだよね。
そう。

何か 本当に その周りの人の支えだね。
大事だね。

なごやめし買って帰ろう。

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